・乳がん緊急特集!! その1
はじめに
このホームページは、乳がん全般について述べていますが、特にハーセプチンに関連した「乳がんのことについて詳細に調べたものを列記しています。
世界の乳癌による女性死亡者数は年間70万人、10人に1人が罹患しているようです。米国での乳癌患者数は約18万人、そのうち化学療法している人が約8万5千人。癌は米国で死因第2位の疾患となっているようです。
日本では30人に1人が「乳がん」にかかり、2003年度には9805人が亡くなっている。しかし、実際の日本人の乳がん患者は、予備軍(乳がんなのに知らない患者)も入れると20人に1人が患者になっていると言われています。乳がんになった患者の中で半年ないし1年又は3年5年7年後に再発・転移する場合が多いようです。再発転移後の薬物療法としては、ホルモン剤が3種類、抗がん剤が約4通りの組み合わせがあるとされています。これらは、病院によって手法もまちまちで、また患者の症状や体質によっても違ってくるようです。
最新の情報によるとァメリカでは、8人に1人が乳がんになっているようです。これは食生活の違いによるもののようです。今、世界的な恐怖となっているテロや戦争より多くの貴重な命が、米国では乳がんによって奪われています。女性の8人に1人が乳がんになる米国では、乳がんとの闘いはまさに国民を守る国家的な闘いでもあります。その闘いの成果は1990年代から少しずつ見え始めてきました。
最近思うこと
がんは、日本人の死因のトップになっている。平成17年5月に開かれた「がん患者大集会」でも、自分にあった最新の医療情報が欲しいという要望が大かつたと言われている。現在日本のガン医療は、5ないし7年遅れています。その原因は厚労省の認可制度にあるのです。未だに抗ガン剤は、西洋人に聞いても日本人に聞かないとさえ行っているからなのです。臨床試験もせずに頭から駄目だと行っているのです。それがお役所仕事の典型的な方法なのです。
久しぶりに国立がんセンターのホームページを覗いたが何も更新されていません。日本のガン研究の拠点がそのような体制だから日本のガン医療が進まないのである。最近では、国立がんセンターで直らなくなった患者を無理矢理追い出して退院させ“がん難民”を沢山作り出していると他病院の医者が述べておられる様です。患者がどんどん言わないと何もしてくれないのです。患者は、“がん難民”となり病院を転々としながらも最期まで納得できる治療を受けるには、患者が自ら専門知識を身につけ名医を見つけるしかないのです。これは患者家族にとって実に苦しい戦いです。現在日本人の死亡率でガンで亡くなる患者が多くなっています。明日は、貴方の家族に襲いかかっても不思議でない状況なのに・・。
最新緊急情報「乳ガン患者を持つ夫 」2007年6月28日記入
昨年(2006)6月アバスチンと従来の抗ガン剤を投与して一年たちました。現在では電車通院で病院に一人で通えるまでになり4日間の旅行にも行って来ました。
本日歯医者で『日経ビジネス』読んでましたら西欧で3年前に認められたアバスチンが、やっと日本で大腸ガンに認められ6月20日頃に保険適用(1ヶ月価格30万で内患者負担3割)になったと記され。さらに今年2月に欧州で乳がんに認められ、西欧では昨年から肺ガンにも認められたと記されていました。この様にアバスチンは、色々なガンの抗ガン剤と併用することが出来これからのガン治療の特効薬になると期待されています。
乳がんには、進行の早いハー2の患者に大変良い新薬なのですが、日本で未承認薬のため国公立で投与することが出来せん。この為に直輸入をしていて大変高い薬となっています。早く日本でも乳がんや肺ガンに認められればアメリカと同様の1ヶ月25万くらいの値段となり沢山の乳がん患者らの命が救えます。最近聞いた話によると日本でアバスチンを乳がんで投与している患者が一定数以上になれば日本でも承認薬として認可されるようになるということです。
最新緊急情報 ラパチニブ(タイカーブ)がHER2陽性進行乳癌に効果 2007年3月13日
米食品医薬品局は3月13日、分子標的薬ラパチニブ(商品名「タイカーブ」)を承認した。進行転移性でHER2たんぱく質陽性の乳がん患者に5FU系の抗がん剤であるカペシタビン(ゼローダ)との併用で投与することを認めた。わが国ではラパチニブは乳がんを対象に申請準備中。また、胃がんを対象にしたフェーズ3臨床試験も計画されている。このことにより今まで未承認薬だった点滴の「アバスチン」」よりも便利な経口治療薬が出来たわけです。
ラパチニブの承認は、HER2たんぱく質陽性の進行あるいは転移性乳がん患者を対象に行われた臨床試験の結果行われた。この臨床試験ではカペシタビンのみを投与された群に比べて、ラパチニブとカペシタビンの投与を受けた群では、腫瘍が進行するまでの時間が統計学的に有意な改善が認められた。更に奏効率はカペシタビンのみの群が14%だったのに対して、併用投与群は24%だった。ラパチニブに関する頻度の多い副作用は下痢、吐き気、嘔吐、発疹、手足症候群など。日本人で効果が高い理由は不明とされているが、ラパチニブが日本人の乳がん患者にとって、画期的な薬剤になる可能性がある。
新薬 ラパチニブ乳癌患者の半数近くで腫瘍増殖を阻害
新薬 ラパチニブ(タイカーブ)の乳癌に対する薬剤は、全米における臨床第1相試験で、投与の投与を受けた乳癌患者において半数近くで腫瘍の増殖を阻害した。
デューク大学の腫瘍専門医であるKimberly Blackwell医師は、ラパチニブを8週間内服した乳癌患者の46%で病状の安定化または腫瘍の縮小が見られたというデータを示した。ラパチニブを4ヶ月間内服した乳癌患者の約24%で病状の安定化または腫瘍の縮小が見られた。
ラパチニブは、トラスツズマブ(ハーセプチン)を含む、2種類の治療法で腫瘍に対する効果を示した初めての薬剤の一つである。
ラパチニブは、乳癌細胞にある特異的な受容体を標的としているため、副作用も少ないことが示されたう。臨床試験では、患者の5%で発疹、5%で疲労、10%で下痢が認められた。
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新しい抗がん剤、ラパチニブを乳がん治療薬として日本で承認申請 グラクソ・スミスクライン株式会社、[ 2007年04月02日 ]
Tokyo, Japan, Apr 2, 2007 - (JCN Newswire) - グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都)は、3月30日付で、新しい抗がん剤ラパチニブトシル酸塩水和物(一般名、ラパチニブ)の承認申請を行った。同剤は、HER2過剰発現を示す手術不能又は再発乳癌に対するカペシタビンとの併用療法、およびラパチニブによる単剤療法。
ラパチニブは米国では、販売名Tykerbとして今年3月13日に、「他剤による治療歴のあるHER2過剰発現の進行性又は転移性乳がんに対するカペシタビンとの併用療法」を適応症に承認されている。 また欧州をはじめスイスやカナダ、ブラジル、オーストラリア、韓国など世界の多くの国において、同剤の承認に向けた申請がなされている。
1.ラパチニブが乳癌の脳転移にも有効 2006. 6. 5
米ダナ・ファーバー/ハーバード・メディカルセンター、米ノース・カロライナ大、米ジョージタウン大の研究グループは、2種類のリン酸化酵素を同時に抑える経口可能な抗癌剤ラパチニブ(商品名:TYKERB)が、乳癌から転移した脳の腫瘍にも有効である可能性を見い出した。研究成果は2006年6月2日から6日に米国アトランタで開催されている第42回米国臨床腫瘍学会年次集会(ASCO2006)で発表された。
2.ラパチニブは、トラスツズマブ抵抗性乳癌患者治療に良好
ラパチニブ(Tykerb)、複数の分子を標的とした、固形腫瘍の経口治療で乳癌治療の新薬として、患者の半数で腫瘍を縮小または増殖を減速することが判明した、ラパチニブ、複数の分子を標的とした、固形腫瘍の経口治療で試験責任医者らは、ラパチニブをパクリタキセル、ドセタキセル、カペシタビン、レトロゾール、トラスツズマブのような既存の薬剤や、FOLFOX とFOLFIRIのような化学療法レジメンに加えたところ、各薬剤で有望な結果が得られた。さまざまな腫瘍タイプにおける臨床試験が進行中であるが、特にトラスツズマブ抵抗性乳癌患者への治療である。
乳癌治療のラパチニブは、トラスツズマブに併用で大効果
HER2陽性の患者がファーストライン治療またはセカンドライン治療に失敗した場合、トラスツズマブを続けるべきかどうかの問題で苦闘していました。そして、ラパチニブをトラスツズマブに併用することにより、それらの強い耐性のある腫瘍に対し、極めて大きな効果を示すということを発見しました。実際、ラパチニブは、トラスツズマブを含むレジメンを使った後、進行した患者への単独薬としての効果も示しています。この段階で経口薬を使える機会があることは大変喜ばしいことです。トラスツズマブを使用してきた人々は、生存期間中央値は3年または4年で、もちろん、一部の患者はもっと長い生存期間を得ています。
ラパチニブは、毒性少なく長期延命も
ラパチニブが脳転移のような乳癌のジレンマを解決できるかもしれないと大変楽観的な期待もあります。われわれは、確かに、ラパチニブの有効性が今後の臨床試験によって早期に証明されることを望んでいます。そして日常生活の質をそれほど落とすことなく延命する、比較的毒性のない、長期の投与が可能な経口癌治療に関して順調に研究を進めています。
※上記の新薬の登場により ラパチニブ(タイカーブ)の登場により進行の早い「HER2陽性進行乳癌」患者の生命が延長されたことになります。しかし日本では、未承認薬のため高い薬代を負担しなければならず一日でも早くしょうにんされることを願っています。2007年7月5日記入
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FDAニュース 原文
FOR IMMEDIATE RELEASE P07-44 2007年3月13日
Media Inquiries: Susan Cruzan, 301-827-6242 Consumer Inquiries: 888-INFO-FDA
FDAが進行性乳癌患者に Tykerb[タイカーブ]を承認
本日、米国食品医薬品局(FDA)が、新しい標的抗癌剤であるタイカーブ[Tykerb](ラパチニブ[lapatinib])を承認した。同剤はカペシタビン(ゼローダ)との併用で用いられる予定であり、HER2陽性の進行性/転移性乳癌(HER2タンパク質を発現している腫瘍)患者を対象としている。この併用治療が適応となるのは、他の抗癌剤(アントラサイクリン、タキサン、トラスツズマブ(ハーセプチン))を用いた治療歴のある女性である。
タイカーブは、複数の経路(標的)を介して作用するキナーゼ阻害剤であり、腫瘍細胞が成長するのに必要なシグナルを阻害する。例えば、モノクローナル抗体であるトラスツズマブはタンパク質の大分子であり、細胞表面のHER2タンパク質の一部を標的とするが、小分子であるタイカーブは細胞内に侵入し、HER2タンパク質や他のタンパク質の機能を阻害する。このような作用機序の相異のため、トラスツズマブ治療を行っても効果がなかったHER2陽性乳癌に対し、タイカーブが作用する場合もある。
FDAの医薬品評価研究センター(CDER)局長であるSteven Galson(M.D., M.P.H.)氏は「現在利用できる最も有効な乳癌療法での治療後に癌が進行した患者に対する新治療が可能となるという点で、本日の承認は1つの前進である。タイカーブのような新標的薬によって、患者の選択肢が多くなる」と述べている。
タイカーブ関連の副作用で最も高頻度に報告されたのは、下痢、悪心、嘔吐、皮疹、手足症候群(しびれ感、ピリピリ感、発赤、腫脹、手足の不快感)であった。少数の患者において、心機能の低下(呼吸困難の原因となり得る)が報告されたが、概して可逆的なものであった。副作用や薬物相互作用の可能性、また心臓や肝臓の問題などの他の医学的状況について、患者は医師と話し合うべきである。タイカーブは250
mg錠剤であり、1回1,250 mgを21日間1日1回経口投与し、1サイクル21日間のうち1〜14日の間はカペシタビンと併用投与する。 タイカーブは、ノースカロライナ州のResearch
Triangle Parkにあるグラクソスミスクライン社が販売している。
下記のような審議会があるのをご存じですか。
厚生労働省関係審議会議事録等 その他(検討会、研究会等)下をクリックすると詳細を見ることが出来ます。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#iyaku
06/10/27 未承認薬使用問題検討会議 第10回速記録
第10回未承認薬使用問題検討会議 速記録
平成18年10月27日(金)
於・東海大学校友会館「阿蘇の間」
○中垣審査管理課長
定刻となりましたので、ただいまより第10回未承認薬使用問題検討会議を開催させていただきます。議事に入る前に、本日の構成員の先生方の出欠の状況について御報告させていただきます。本日は大澤先生、後藤先生、浜田先生、吉田先生が御欠席です。また本日、議論をお願いする個別品目の検討に当たっては、事前に堀田座長よりワーキンググループの専門家6名を御指名いただいています。本日の会議で検討結果を御報告いただくために、国立がんセンター中央病院の藤原康弘先生、国立成育医療センターの奥山虎之先生のお二人に参考人として御出席を賜っています。
また、議事に先立って、9月1日に事務局に人事異動があったので紹介させていただきます。医薬食品局長の高橋です。医政局研究開発振興課長の新木です。私は審査管理課長の中垣です。よろしくお願いします。 それではまず、高橋局長からごあいさつさせていただきます。
抗悪性腫瘍薬などを藤原先生も一所懸命に努力されていると思いますが、大きなスタディはともかくとして、このようなオーファンドラッグ的なものは、国内で拠点病院を決めていただいて、そこは厚生労働省の指導ないしはサポートで、例えばCRCのきちんとした存在とか、そういうシステムを少し厚生労働省が財政的なサポートも含めて考えていかないと、なかなか。ただインターナショナルのトライアルに日本が入れるかどうかということになると、非常に大きな問題を含んでいると思いますので、その辺をぜひお考えいただかないと、なかなか簡単にグローバルなトライアルに入っていくということはできない。 ですから、こういうオーファンドラッグはできるだけ早くやるためには、やはりある程度施設を限定するというようなことも必要ではないかと思いますし、多数の症例が必要なトライアルに関しては、ぜひその施設、あるいはシステムの充実ということをぜひ厚生労働省でお考えいただきたいと私は思います。
上がその審議会の一部を抜粋して物です。患者の切実な思いとは、かけ離れた所で会議が開かれのんびりしたものです。患者家族達にとっては、本当に腹立たしいものです。
私の考え・・・・
団塊の世代の私と致しましては、政府が決めた医療審議会の役員なんて自分らの都合のよいイエスマンをメンバーとしているのであって、患者や家族の事など何も考えていないということである。
ただもったいぶって「何がどうだ・・」とか言っているが、自分たちは未承認薬を何年間も患者に投与して実際に使用していない先生方が、どうのこうのと言っているだけである。
現在の悠長なメンバーの「医療審議会」で決めたり検討したりするのでなく、実際に数年も前からこれら未承認薬を投与して凄い効果を出している先進的で高度な医療をしている医者の意見を聞くなりする必要がある。この場合に、注意せねばならないのは、投与して患者が亡くなったから良い薬でないと言うのでなく、その無くなった患者がどういう状態だったのかを把握して、その薬のせいで無い場合も大いにあるので必ず患者や家族の同意の下に投与すべきである。
現在、日本で未承認薬(海外では新薬なのに)と言って使わさずにさせているのは、薬品会社の回し者もいるようで、新薬を認められると今までの薬が売れずになるので規制しているような所も大いにあるようです。
つまり、海外での新薬は、副作用も少なく今までより良い薬なので「新薬」と言われるのであって、日本が、もったいぶって西洋人と同じ人間なのに猿やマウス実験のような例と同じように「日本人に合うかどうかわからない」と大学で教えられたので言っているだけなのである。
その大学の教授と言われる先生すら、規制があり未承認薬を大学で使いたいのに、政府の基準や規制があって使いたいのに組織の中で使えないのである。 ゆえに、患者の方がインターネットなどで良く勉強して先生に「海外で日常使用され効果が出ている新薬を投与してほしいと訴えても、「日本人には合わない?」とか「副作用がきつい」とか言ってごまかして自分の立場を維持するために言い逃れているだけのである。
1.がん対策、国民の意見募集 https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html 皆さんも左記をクリックして意見や要望を出しましょう。
がん対策基本法が成立したのを受け、厚生労働省は、患者や家族の視点に立ってがん対策を推進するため、国民から広く意見を募集する。
これまでのがん施策の問題点を指摘してもらい、患者が必要としている施策を寄せてもらう。締め切りは11月30日。
意見の送付方法の詳細は、厚労省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)か、同省がん対策推進室(03・5253・1111)まで。(2006年10月28日
読売新聞)
2.がん対策の推進に関するご意見の募集に関するページ
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p1027-2.html
厚生労働省では、意見交換をより実りあるものとするため、実際にがんの問題に直面する国民の皆様や、医療に従事する皆様からも、がん対策に関するご意見を募集しています。
募集は10月27日(金)〜11月30日(木)となっています。
私が厚労省のホームページに要望書を出した内容です。
乳がんに大変良い分子標的薬「アバスチン」を早く承認薬に
《厚生労働省の未承認薬使用問題検討会で「アバスチン」の申請が18カ月早まる?》
中外製薬は、4月21日、米Genentech社が開発したヒト化抗血管内皮細胞増殖因子モノクローナル抗体「Avastin」の承認申請を厚生労働省に提出。これにより来年早々に大腸癌で使用出来るようになります。乳がんには、承認薬とされておらず海外で乳がんにも良いとされている「アバスチン」を4月から個人輸入して現在妻に使用しています。京大でもう治療方法が無くホスピスと言われましたが、京都市北部で癌の最先端治療をしている個人病院の名医に最後の望みとして53万円の「アバスチン」と「ハーセプチン」等の抗癌剤を組合せた治療を2ヶ月投与して生き帰りました。肝臓・肺・骨に転移していた乳癌が半年たった今現在転移が無くなり、通常の腫瘍マーカー数値になりベッドに寝るのみの生活が転移前の歩ける状態まで回復、半年たった現在車の運転も出来るまで回復しました。乳がんにも早く使えるようにして沢山の乳がん患者を助けてあげて下さい。
抗ガン剤の新薬承認急げ
がん患者らでつくる「ガンと共に生きる会」が、2月27日未承認抗ガン剤の一括承認を求める緊急措置請求書を厚生労働相に送った。
欧米では、すでにガンの標準治療薬となって標準薬としているのに日本では未承認だったり、保険の適用が限られていて使用できない約百種類の薬の承認を求めた。
欧米ではガンの標準薬とされているような薬さえ日本では使用することができないのである。
日本には、腫瘍専門医や抗ガン剤の専門医などいない場合が多い。このため日本では、ほとんどの癌患者が「がん難民」となりネット上や病院をうろうろしているという。日本の多くの病院は、最新の医療設備がそろっているが、末期ガン患者に関しては「もう治療法がありません」と宣告される場合が多いといわれている。
一方がんの治療法として学会等では、複数の抗がん剤の併用療法が有効であるとされています。しかし薬事法で承認された抗がん剤であっても、がんの種類等によっては効能が承認されていないものや日本で認められていないために併用療法をすることができない状況にあります。たとえ出来ても未承認薬を一つでも使うと全ての薬の保険がきかなくなります。ゆえに外国で標準薬とされている薬の選択肢を早く進めて頂きたいものです。
■アバスチン 乳がん患者に取っては、早く承認されたい。 海外では、転移性乳ガン患者の生存期間が延長されています。
(日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中)は、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断することで作用を発揮し化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表されました。平成19年頃に大腸癌で承認される可能性があります。しかし乳がんはまだまだ先のようです。 2006.04.26
アバスチンは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬で、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。
ヨーロッパにおいてアバスチンは、化学療法との併用で、転移性結腸もしくは直腸がんのファーストライン治療として承認され、米国では2004年2月に発売された。
主要な臨床第V相試験において、未治療の転移性大腸がん患者に対して、化学療法にアバスチンを併用したところ、平均で5カ月という顕著な延命が認められたようです。
ロシュとジェネンテックでは、膵臓がん、卵巣がん、腎細胞がんなどにおけるアバスチンの臨床的有用性について確認していて、今後数年で世界で約1万5千名の患者が臨床試験に参加する予定です。 2005.08.26
現在、日本で使うことの出来る抗がん剤を使い切った乳がん患者には、このアバスチンしかないと言われています。
アバスチンは、転移性乳がんでも炎症性乳がんに大変効果がおるとされています。しかし日本ではこれを使うことができず命を落としている患者がたくさんおられます。一日も早く承認されことを望みます。そのためには、患者の会の団体などが 声を上げねばなりません。 2006.04.26
《厚生労働省の未承認薬使用問題検討会で「アバスチン」の申請が18カ月早まる?》
中外製薬は、4月21日、米Genentech社が開発したヒト化抗血管内皮細胞増殖因子
モノクローナル抗体「Avastin」の承認申請を厚生労働省に提出したと発表。これにより
早い時期に大腸癌で都用が可能となりそうです。海外で乳がんにも良いとされているので
乳がんにも使えるように早くして頂きたいものです。2006.04.27
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』
田村 まり子・二松啓紀著/出版:文理閣/発行年月:2007.8.20刊
[B6 判] NDC分類:916 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
ISBN 978-4-89259-554-7
日本女性の20人に1人乳がんの時代
乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊
内容説明
ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院から民間病院へ、 未承認薬が
くれた新しい人生は、通院治療、家事復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。
『京都新聞』好評連載闘病記
本書は、京都新聞にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」に医療監修を加え、
全面的に加筆修正した物です。
「乳がん入門(発見・手術・抗ガン剤治療へ)」「転移(骨・皮膚・肝臓転移)」「夫の病」「未承認薬で買う命(大學
病院から民間病院へ)「余命の生きかた考え方」をテーマに、50のお話しが、読みやすく綴られています。
各話には、ほのぼのとしたカットが添えられています。
1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ(乳がん発見;インフォームドコンセント ほか)
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移(骨転移;分子標的治療薬 ほか)
3 夫の病(夫のがん;妻の勤め ほか)
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ(民間病院への転院;未承認薬 ほか)
5 余命の生きかた考えかた(通院治療の再開;生も死も ほか)
田村まり子[タムラマリコ]
本名・小泉りょう子。1949年4月徳島県に生まれる。都留文科大学文学部初等教育科卒業後、
徳島県下の小・ 中学校をふりだしに教員生活。その後、京都府下の小学校教員となり、現在に至る
二松啓紀[フタマツヒロキ]
1969年8月京都府に生まれる。同志社大学大学院修了(社会福祉学専攻)。1994年京都新聞社に入社。
社会報道部をへて現在文化報道部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
本のお問い合わせは、文理閣 TEL 075−351−7553 FAX 075-351-7560
マスコミ関係の掲載記事
■高知新聞 (2007年8月記事掲載))
「からだライブラリー」欄 新刊本「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
人生決めるのは自分… 癌に苦しむ人達へのメッセージを込めた本…。
【内容】 4年にわたる闘病生活が始まり大學病院から民間病院へ未承認薬を…。
■徳島新聞 (2007.8.23記事掲載)
暮らし欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
自らの闘病生活つづる 徳島市板野郡板野町出身 田村さんが単行本
【内容】 自らの末期癌生活をつづった「乳がんの歩きかた」−余命を生きる50の物語−を出版した。
■山陽新聞 (2007.8.27記事掲載)
ホームライブラリー欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
たくましい生き方聞き書きで
【内容】「がん宣告」「今」を前向きに楽しむ明るさと。人生をいかに生きるかという思い…。
■福井新聞 (2007.8.26記事掲載)
新書・読書欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
【内容】 死の恐怖におびえ、医療への不満をぶつけながらも…。
■神戸新聞 (2007.9.4記事掲載)
住まい欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
等身大で描く乳がん闘病記 京都の教諭出版
残された時間 有意義に
【内容】 03年に乳がんと診断されて手術し肝臓や骨、肺に転移。同じ病気と闘う人の参考に…。
■上記の他に、京都新聞、中国新聞、山陰中央新報、福島民友新聞でも記事掲載されました。
ネットの「メールマガジン」に紹介される。
■癌めーる 419号 (2007年9月5日)ニュース版
【内容】
11:◆書籍(新刊本案内)◆
<京都府 Y.K.様よりご紹介いただきました>
●『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
田村 まり子・二松啓紀著
出版:文理閣
発行年月:2007.8.20刊
[B6 判] NDC分類:916
販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
ISBN 978-4-89259-554-7
日本女性の20人に1人乳がんの時代
乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊
ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院
から民間病院へ、 未承認薬がくれた新しい人生は、通院治療、家事
復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。京 都新聞
にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳が んつれづれ」
に医療監修を加え、全面的に加筆修正した物です。
1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移
3 夫の病
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ
5 余命の生きかた考えかた
お問い合わせ 文理閣 TEL 075-351-7553 FAX 075-351-7560
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ジュンク堂書店
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セブンイレブン、セブンアンドワイ書店 出版社[文理閣]
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31933225
オンライン書店 ビーケーワン
http://www.bk1.jp/product/02909356
アマゾン、CO、JP
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4892595543/maname-22/
『乳がんの歩きかた余命を生きる50の物語』 文理閣
田村まり子・二松啓紀
京都新聞連載「乳がんつれづれ」「続乳がんつれづれ」、全面加筆修正、医療監修補足で単行本に!
4年前、小さなしこりで発見した乳がんが、骨、皮膚、肝臓とつぎつぎ転移し、末期症状。大学病院から「ホスピス行き」をすすめられ
「もうダメかも…」と諦めかけた。しかし、民間病院で未承認薬と出会い、在宅で日常を取り戻せるまでに回復した。今、台所にたち、
ショッピングに出掛け、旅行を楽しみ、初孫の成長に目を細める。一人の女性の闘病を通して、がん患者や家族が、生きる勇気と喜
びを実感できる明るい闘病記。
四六判 201ページ 本体価格 1,500円 2007年8月刊 http://www.bunrikaku.com/
『わたしは風にのって ポレポレ乳がん闘病記』
田村 まり子著/出版:文理閣/発行年月:2006.8/
税込価格:\1,575 (本体:1,500)
内容説明
「ポレポレ」とはスワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」という意味。どこまで、走れるか、歩けるか…。『京都新聞』連載の闘病記「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」をまとめる。
1 おっぱいちゃん残った(あれっ!右わきにシコリが…;お洗濯はリハビリだ;乳がんのお引っ越し?)
2 お喋り闘病記(二男のアサリ汁;今こそ!妻の務め;パステル色の春;1リットルの点滴セット
《京都新聞2006.9.5記事から》
乳がん闘病記、田村さんが自費出版
乳がん患者からみた日常を京都新聞朝刊(毎週火曜日)に連載している田村まり子さん(57)筆名が、闘病記「わたしは風にのって」を自費出版した。
生死のふちをさまよいながら前向きに生きる姿が読者の共感を呼んでおり、本を通して、病気と闘う人やその家族に元気を与えてくれそうだ。
田村さんは京都府南部に在住、54歳だった2003年6月乳がんが見つかり京都市内の病院で乳房温存手術を受けたが、リンパ節への転移が分かり、放射線や抗癌剤による治療を続けてきた。その後、骨や皮膚、肝臓、肺にも転移ガンが広がり、現在は未承認薬の治療に望みを託している。
本には、新聞掲載されたイラストも添えている。
田村さんは、「大きなことはできないけれど、出版を通して、病気と闘う人達のお役に立ちたかった」と話している。 本のお問い合わせは、文理閣075−351−7553。
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未承認薬の承認は、海外1年半・日本3年11か月で承認 2007.7.5
日本では海外での初承認から国内承認まで平均3年11か月かかるが、海外の先進国では1年半〜2年半で承認されている。
それは日本が臨床試験や承認審査の体制が整っていないことなどが要因とみられている。
欧米諸国と同時に新薬の承認を実現するためには、治験を効率的に行う「受け皿」や治験の前提となる「手続きの簡素化」、治験に協力する患者の共同募集が問題となっていた。
日本国内で医薬品の承認の遅れは申告で、海外で初めて承認されてから平均3年11か月も過ぎてからでないと使えないというのでは助かる人も助からないと言うことでした。
このため実情は、個人輸入に頼らないと使えなくなっています。今後少しでも早く承認されれば大量輸入で薬の価格も安くなり、高くて使えなかった薬が使えずにやむなく死亡していく患者を救うためにも一日でも早く承認されることを望みます。
下記は、私が掲示板に投稿した内容のものです。
[17595] がんナビ「HER2乳がんにハーセプチンとアバスチン併用有効記事 投稿者:乳がん患者を持つ夫 投稿日:2007/02/05(Mon) 02:52
下の掲示板に投稿した直後「がんナビ」に掲載されていたので追加して投稿させて頂きました。
内容
抗HER2抗体「ハーセプチン」と抗血管内皮成長因子(VEGF)抗体「アバスチン」を、転移性または局所再発のHER2が増幅した乳がん患者に併用投与する臨床試験で有望な結果が得られたことが明らかとなった。
両剤を併用しても薬物動態に影響がなく臨床試験で9人中5人に有望な結果が得られた。臨床試験は、HER2が増幅した乳がん患者にアバスチンを2週間置きに投与、それに加えてハーセプチンを投与した。その結果、37人中1人が完全寛解、19人が部分寛解で、奏効率は54.1%に。安定状態は11人で病状が進行したのは6人。
ということでした。
奏効率が54.1%ということは、通常の抗ガン剤で15%止まりなのに比べて凄い値といえます。
http://www.eonet.ne.jp/~koizumi/nyuugan1.htm
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アバスチン07年4月に承認薬へ - 投稿者:乳がん患者
■乳ガン患者にも「アバスチン」を承認薬に・・
■ハーセプチンが駄目になった乳ガン患者に「アバスチン」を・・
進行が早い悪性のハー2 +3の炎症性の乳ガン患者です。ハーセブチン+タキソテール+TS-1+ゼローダを京都大学付属病院で投与していましたが、副作用が強く肝臓や肺に転移して効かなくなったのでホスピスを進められました。しかし最後の頼みである大腸癌で2007年4月に承認される予定の「アバスチン」分子標的薬(現在は月55万円関税込)を投与して頂ける京都市北区の病院(大学OBが組織)を探して大腸癌や肝臓癌で組み合わせた抗癌剤の処方で栄養剤などと共に入院による投与をして頂きました。
この病院は、終末医療を中心に行い最先端の抗癌剤による化学療法を連日行っている小さな病院で、海外でも血液を伝っていく癌をブロックする「アバスチン」の臨床実験中なのに、すでに乳ガンや大腸癌それに肺ガンなどで良い効果が出ている投与の方法を早くから手がけておられました。 私は、1回目の投与が終了した2週間目で元気になり、4週間目でトイレに行け食事のお粥も食べられるようになり、6週間目で転移前のハーセブチンを投与する前のように元気を取り戻しました。それに伴いタキソテールの副作用である爪の黒みも徐々に薄れ、TS-1などの嘔吐や下痢・便秘も無くなり、それに食欲も出て病院の食事も全部食べ果物やジュースも買ってきて飲み、病院内を自分でリハビリしたり階段の上り下りも出来るようになりました。
ただ治療費が入院費も入れて月額100万円となり我が家の家計を破壊しています。現在は、1週間と2週間毎の通院投与となり1ヶ月の総額が65万円ほどになりました。
大腸癌に続いて早く乳ガンにも承認薬として頂ければ生死をさまよっている乳ガン患者のほとんどが回復出来る分子標的薬となることでしょう。
私の経過…2006年4月の車いすと電動ベッドによる寝たきりの入院手活から杖をついて病院内を歩ける生活に変わり、2006年9月に退院してからは一週間毎の通院投与となりました。そして車で運転し近くの銀行や薬局へ行けるまでに回復しました。
なお、先ほどホームページの「がんナビ」に最新情報が掲載されていたので下記に記します。
内容
抗HER2抗体「ハーセプチン」と抗血管内皮成長因子(VEGF)抗体「アバスチン」を、転移性または局所再発のHER2が増幅した乳がん患者に併用投与する臨床試験で有望な結果が得られたことが明らかとなった。
両剤を併用しても薬物動態に影響がなく臨床試験で9人中5人に有望な結果が得られた。臨床試験は、HER2が増幅した乳がん患者にアバスチンを2週間置きに投与、それに加えてハーセプチンを投与した。その結果、37人中1人が完全寛解、19人が部分寛解で、奏効率は54.1%に。安定状態は11人で病状が進行したのは6人。
ということでした。
奏効率が54.1%ということは、通常の抗ガン剤で15%止まりなのに比べて凄いあたいといえます。
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目 次
■ Rが「乳がん」宣告そして転移・・!
癌めーる (m00000945)メルマガ登録 左をクリックしメール書き込むと発行の
たびに最新情報が送られてきます。
《内容》医師・医療従事者・医療ジャーナリストなどの専門家の協力のもと、
西洋医学・東洋医学などの垣根を作らず癌に関する情報を公正に
配信し、一般人が癌に関する正しい知識を持てる場を提供している。
『読売新聞』の記事から。
乳がんに関するリンク集る。
なぜ癌患者が多いのか。私と癌との出会い・・
■ 乳がんのQアンドA
セカンドオピニオンについて
あるホームページの「掲示板」から・・・
■「掲示板」「電話」「メール」によるセカンドオピニオンで助かった!!
メールによる文面からのアドバイス。
「ハーセプチン」の詳細な最新情報を入手。
新しい治療法(乳癌の抗体療法)ハーセプチン
ハーセプチンk副作用について
掲示板からのアドバイス
■「HER2 3+」の患者は、「ハーセプチン・タキソール・ビスフォスフォネート」
ハーセプチンと併用の最有力な薬剤は、国内未認可のナベルビン
私のがん予防方法
米国は、がん治療先進国
■ 新薬承認について
日本の大学で統合医療スタート
抗ガン剤の新薬承認急げ
抗がん剤治療で2学会が一本化へ
京都大グループがん転移抑制のメカ解明
■<乳がんの薬価収載最新治療方法>
<転移性乳がん最新治療方法>
<乳がんの最新治療方法>
抗がん剤治療 「分子標的薬剤」
■薬価収載された物 2005.06.24記入
抗ガン剤
新薬の未確認情報
抗がん剤治療 「分子標的薬剤」
骨転移の薬
転移乳ガンの最新情報
転移性乳ガンの治療方針
■以下を必ずお読みください。(ホームページ作成者から)
乳がんリンク集
ブナシメジに、がん抑制効果
■乳ガンの未承認薬
混合診療の結果についての説明
<<私の混合診療のイメージとギャップについて>>
NHK4/30.5/1放映! 「シリーズ日本のがん医療を問う」二夜連続で、日本のがん医療を問う。
ハーセプチンで乳房再発し、夢の「がん新薬」か疑問?
その後タキソールとの併用から効果が出る
Rが「乳がん」宣告そして転移・・!2004/08/24
ついに来るべき時が来た。Rが「乳がん」を宣告され手術したのが1年前。告知時は、ホームページのお陰で苦しまれている方の手記を読み元気付けられた。そして少しでも皆さんのお役に立つのではと思い、ホームページを立ち上げた。Rも自分の人生の最後ではと考えたのか、毎日パソコンの前に座り必死に打ち込んでいた。しかし、1ヶ月前からホームページの転送ができなくなり数日前にやっと復帰した。
この間に、友人からホームページが見られないがどうしたのかとの問い合わせが多数あった。
数日前の精密検査の結果で、「転移かも」という一言にくるべものが来たので、ホームページの更新を見合わせた方が良いのではと思った。しかし、プロバイダーへの転送復帰後、必死に今までの経過をたどりながら打ち込みはじめた。そして「これが私の生きがいやわ・・」と一言。このホームページが少しでも苦しんでおられる癌患者のため、また、いままでお世話になった皆さんへのメッセージとして書き続けることを応援しようと決心した。
これを読んでいただいた方の努力により少しでも癌という病気が解明され癌がこの世の中からなくなるように願っています。
『読売新聞』の記事から。
「田原総一郎さんの妻が乳がんで亡くなられ、その妻の遺志を継ぎNPO法人の乳がんネットワークを来春設立・・」
私は、田原さんとはテレビ東京に勤めておられドキュメンタリー番組のディレクターをされていた時に一度お会いしているし、奥さんが癌で亡くなられた事も知っている。記事には、「・・専門医ら協力、来春設立、最新情報を発信・・・」という内容であった。
私もホームへージで、数日前に乳がん患者が少しでも少なくなるようにと願い参考となるような事を書き込もうと決意した所であった。
癌の中でも乳がんは、手術例が一番多くて、家庭の主婦が倒れると家の中の動きが取れなくなるため社会問題となりつつある。しかし、その診断方法は整っておらず乳がんの健康診断や人間ドックに行っていても発見されないのである。私の妻がその例であった。乳がんは、少しでも早く発見されていればいるほど症状が軽くて治療も簡単である。しかし専門医でないと判断が出来ないので、少しでも疑いのある方は、すぐに乳がんの名医と言われる専門医の診断をうけられることをおすすめしたい。04/08/27
日本政府は、これらの乳がんに対してどの様なことをされているのでしょうか。海外への資金供与も必要でしょうが、もっといろいろな所に支援をして毎日悩んでおられる方々の生の声をお聞きになっください。
下記をクリックして頂くと主婦らのすさまじい声がお聞きになれます。貴方の奥さんも何時このような乳がんになるかわかりませんよ!
乳がんに関するリンク集(生の声など)
http://www.b-c-support.com/~soreiyu/
> http://www5f.biglobe.ne.jp/~corontan/news1.html
> http://park2.wakwak.com/~hana/
> http://park2.wakwak.com/~hana/keijiban/index.html
> http://www.csp.or.jp/network/
> http://www.vol-net.jp/
朗報!坂口厚生労働大臣が「がん医療推進に関する検討会」設置 2004.09.03
抗がん剤併用療法に関する報告書について(政府HPから)
がんの日経メディカル2004.9.8記事から
なぜ癌患者が多いのか。私と癌との出会い・・
実は、私が最初に癌の恐ろしさを知ったのは、高校生のころだったので詳しく覚えていないが、親戚の叔母がなくなり、そして数年後その夫が同じ癌でなくなったのが最初であった。
2番目は、学校を卒業して花粉症になりたまたま知りあったH先生が、毎年決まってやってくる花粉症で薬を頂きに行った時に「小泉君、僕はもう少ししか生きられない」と一言つぶやかれた。その時は、何のことなのか理解できず「ええ」と答えただけであった。その先生は、「スギ花粉症」の杉の飛来を観測するよう訴えてマスコミで大きく取り上げられ実現させた耳鼻科の名医だったのである。私には、スギ花粉の発作が止まらず色々な病院を回った末にたどり着いた先生だったのである。わたしには、この先生の薬でなければくしゃみや鼻水などの発作が止まらず、また、私が風邪をひいた時この先生の薬を飲むとぴたっと風邪の症状が止まった。先生いわく「君はスギ花粉によるアレルギー症なので、一般の風邪薬は、アスピリンというピリンが入っているのでアレルギーを増長させてします。だから、この抗ヒスタミン剤が良い」と説明して下さった。私は、その後もこのインタールという薬を飲むとピタリと風邪の症状が止まった。いままで季節の変わり目や冬場に風邪をひいた時は、医者から貰った風邪薬を飲み続けていたが治らないのでさらに強い薬を貰い飲み続けても同じであった。このH先生は、それから半年後くらいだったか看護婦の奥様から直接電話を頂き「昨日、お葬式を済ませました・・」という突然の電話でなくなったことを知った。奥様とは、H先生と一緒にスキューバーダイビングにご一緒したり食事に呼んで頂いたりするなど親しくお付き合いさせて頂いていた。何の癌か恐ろしくて聞けなかった。
3番目は、日中友好協会主催による日中国交回復まえの中国を訪問した時に御一緒させて頂いたH教授である。この先生は、大学病院の教授である関係で親戚や家族の病気に対して気軽に相談にのっていただいていた。ある日先生にお会いした時に「悪性の上咽頭ガン」になり手術をして片方の耳が聞こえなくなったと話された。そして、先生は、私に何回も病気になってからでは駄目だ、普段の生活が大事だということを聞かされた。その時は、たしか大学病院の外科医長をされておられ数年後に定年で退職された。その後は、大阪や奈良の病院の院長をしながらホスピス(終末医療)などで奉仕されたり、各種団体の理事長などを兼任し予防医学の分野で活躍されていた。その後しばらくして家に電話があり「私が余命3ヶ月と言われて助かったのは、直井レイシのお陰だったので御礼のため月に1回、京都市内で免疫を高める方法や食事療法等の『無料健康講座』を開催しており君の会社の近くなので久しぶりに合いたいな。」という内容であった。その時に、少しでも癌で苦しまれておられる方のために役立つのではと考え、私のホームページで「腫瘍免疫学や漢方医学の立場から書かれた本」を紹介することを伝えた。それから少しして「免疫力」が癌に良いということが色んな所で次々に紹介されだした。去年だったか私の親族Rが乳がんになり自宅に電話をしたところ奥様が出てこられ「もう年をとって体も弱ってきたので現在自宅療養をしていますとお話された。このH先生は、医者でありながら余命3ヶ月と宣言されたが、10数年たった今も健在である。
4番目は、有名な漢方医のM先生であった。M先生も私が一報を聞いてから6ヶ月目くらいで亡くなった。詳しいことは、聞いていないので詳細について書けない。
5番目は、私が就職の時にお世話になったI氏である。それまでに数回自宅へ訪れていたが、たまたま、その時は2階で裏千家の茶道と嵯峨御流のお花を教えておられ「お茶でもどうや・・」と進められたので茶席に通され美味しいお菓子とお茶を頂いた。今までそのような席に仕事で行った事はあるが、何も知らなかったので先生にも進められたことから「一度やってみようか」ということになり、妻に話したところ昔習っていたので一緒に行くことになり10年間程だったかお世話になった。その後先生の一番弟子の方から「癌かも知れない」と聞かされ1年半後になくなられた。このときのショックは、私にとって忘れられない。奥様から突然電話を頂き「最後のお別れに来て頂きたい・・・」の一言であった。私が手を握り名前を言うと、一瞬何かの反応があった。しかし、もうすでに目は見えず言葉も発することが出来ない状態であり涙が止まらなかった。その数日後、係りの方から先生がなくなられたことを知らされ自宅にお伺いし最後のお別れをした。
6番目は、私の職場のすぐ横の席に座っていた同僚である。私が休みの時に様態が悪くなり「救急車で運ばれた」ということであった。6ヵ月後に退院し自宅療養しているということを同僚から聞いていた。しかし、その後も入院を繰り返されていたようである。1年後だったか職場にこられ元気になったので、しばらくしたら復帰できるような話をされていた。しかし、職場へ復帰することなくその6ヵ月後「癌」で亡くなられたことを知った。すぐ横に座っていた同僚の死である。まさか同年代の同僚が何も知らずに突然倒れ病院に担ぎこまれたままの癌による死である。この同僚とは、世間話をする中であったが、ハッキリいって病気であるということすら本人も知らなかったと思われる。本当に元気だったからである。しかし、振り返ってみると一回だけ病院へ担ぎこまれる1ヶ月前だったか「昼休みにパソコンの前で両手で頭を支えていた姿を目撃した」ことがあった。その時、部長は、色々仕事上悩みが多く大変なんだなと思っただけでまさが癌が進みつつあったなど創造すらできなかった。 2004/08/28
これを読んで頂いた皆さんも実際に身近で経験されておられることと思います。何故このようなことがあるにもかかわらず早期発見出来ないのでしょうか。上記の乳がんに関するリンク集(生の声など)を読んで見ただけでも、その悲惨さが伝わってきます。少ない予算の中で必死に活動しておられる方たちをみるにつけ、何故マスコミの皆さんは、これらの実態を報道されないのでしょうか。がんは、原因がつかめず一旦かかったら直らないとお考えなのでしょうか。特に乳がん患者の皆さんは、名医を求めて駆けずり回っておられ6〜7時間も順番を待たないと見て頂けないという実態をご存知ですか。もうこれは異常です。家庭の大黒柱である主婦が倒れた場合は、看病する人がいないので家庭破壊が起こります。入院しようと思ってもベッドがなく早く治療しないと手遅れになるのに、空き部屋の順番待ちとなっているのが現状です。小泉首相は、海外ばかりに目を向けるのではなく、もっと国内の色々な実態を見て回ってそれらに資金援助をなさったら如何でしょうか。もしこのホームページを政府関係者が読まれたのであれば、小泉首相にお伝えください。そしてすぐに癌の闘病生活をしながら必死にボランティアなどで活躍しておられる色々な個人や団体などに援助をして上げてください。家庭の主婦を見方にすれば、選挙の票も倍増することが出来るのではないでしょうか。
医師 一般内科 腫瘍科からの情報・・・
一般的に手術前には,乳癌の転移する可能性のある部位である,肝,骨,肺を調べる。
肝:エコー,あるいはCT。
骨:骨シンチ,骨代謝マーカーなど。
肺:胸部レントゲン,胸部CT のような検査など。
すべての癌について・・・
基本的には術前にその進行期を見る。その癌どれくらい広がっているか、リンパ節転移のひろがりの推定、遠隔転移の有無を検討。頭文字をとってTNM分類という。その結果から治療方針、外科手術の内容が決定される。
また、術後に、手術時の所見や組織の検査結果を踏まえて、術後の分類pTNM分類をおこなう。
もちろん、早期がんで遠隔転移の可能性が極めて低いような場合には、頭部CTなどは省略されることもある。
乳癌の術前診断は,TNM分類を行う。.乳癌の拡がりには,マンモグラフィー,エコーにくわえ,乳房のCT検査,MRI検査などで評価する。.腋窩リンパ節に
ついても同様。
乳癌の術前検査に頭部CTをとることは通常はない。肺癌などの場合は必須だが.癌腫によって,術前に検査する部位は異なる。
最近の手術はより温存の方向に向いている(乳房切除と乳房温存手術での生存率の差はないというデータに基づき)ので、手術前の診断で乳癌の拡がりを調べておくことが
極めて重要。
温存を考慮している段階では,肝,骨,肺などに転移のあることはない場合が多いが、早い内に転移しているかどうか調べておくことや術後に経過観察をしていく上で最初の検査(その後を比較するものとして)が最も参考になるため。
乳がんのQアンドA
以下のQアンドAは、ホームページでなどで入手した個人情報です。一般的なものなので実際は、主治医に聞くなどして治療に当たって下さい。2004.08.29記入
転移しやすい乳がん治療によく効く薬があるようですが,実際の効果は?
HER2強陽性の乳がん患者さんに対する治療薬として,高い効果が期待されている薬に「ハーセプチン」がある。
乳がんの手術後、肺、肝臓、骨などほかの臓器に再発が起こり、最初に乳がん発見時にはすでに他の臓器に転移していることがある。
転移しやすい乳がんには、細胞の増殖の過程で重要な役割を果たす「HER2(ハーツー)受容体」が異常に発現していることがわかっている。HER2(ハーツー)受容体とは、正常な細胞やがん細胞の表面にあって、アンテナのように手を伸ばして体内にある何らかの物質と結合することで、細胞が活発に増殖すると考えられている。つまり、がん細胞の表面にHER2受容体が多数存在すれば、がん細胞はどんどん増殖し、転移が進んでいくと考えられる。
HER2強陽性の乳がん患者さんに対する治療薬として、高い効果が期待されている薬に「ハーセプチン」がある。
ハーセプチンはHER2受容体が細胞増殖のために栄養となる物質を取り込もうと、そのアンテナのような手を伸ばして手錠をかけてしまうように働く。HER2受容体が過剰発現している患者は、全体の20〜30%認められ、うち20%の患者にハーセプチンの効果が期待できると考えられている。
乳癌治療:生物学の療法について
ハーセプチンによる生物学の療法の副作用は、注射による発疹を引き起こす場合がある、しかし、これらの結果は、最初の治療後で厳しくなります。また、心臓麻痺に至ることがあり心臓に対するダメージを引き起こすことがある。即時の手当を要求する呼吸障害を引き起こして肺に影響を及ぼすことがある。これらの理由から、ハーセプチンを点滴する前には、心臓および肺障害のために注意ぶかくチェックしなければならなて。また患者に投与中は、注意ぶかく観察する必要がある。
骨転移に有効な抗がん剤はありますか?
抗がん剤や内分泌療法(ホルモン療法)剤の他に、ビスフォスフォネートという骨転移治療薬がある
乳がんに使う抗がん剤や内分泌療法剤は、骨転移にも当然有効で、また骨転移の場所と状況によっては放射線治療が適応となり、これもかなり効果的です。最近、骨転移治療薬としてビスフォスフォネートと呼ばれる薬剤が使われるようになった。骨転移では、その場所の骨構造が破壊されるのだが、この骨破壊を抑制するという作用によって治療効果を発揮する。なお、現在この薬の保険診療での使用基準として、高カルシウム血症になっていることが条件になっているが、今後はこの条件がなくても使えるようになることが期待される。
乳癌骨転移に対するゾレドロン酸が良いようですが?
「日本人の乳癌骨転移に対するゾレドロン酸の臨床的有用性が確認された」と新聞で発表されている。。
タキサン単独に比べ、ゲムシタビンと併用すると転移性乳癌患者の生存期間延長するか?
新規抗癌剤のゲムシタビン(商品名ジェムザール)とパクリタキセル(タキソール)の併用療法は、パクリタキセル単独療法に比べ、転移性乳癌患者の生存期間を延長させるとする結果が発表された。
術後の内分泌療法(ホルモン療法)により子宮がんのリスクが高まるか?
抗エストロゲン剤の長期間投与で子宮がんのリスクは約2倍になるといわれている。
1年以上にわたり服用している人は、子宮内膜がん発症のリスクが、約2倍になるという調査あり。
米国での一万人以上の「乳がん予防試験」では、内服した人で33人、偽薬を内服した人で14人に子宮内膜がんが発症した。この内分泌療法を受ける場合は、年に一度の婦人科検診が必要。
抗がん剤の副作用が心配です。どういう治療がよいか?
副作用のない薬はない。抗がん剤は、ほかの薬に比べ重い副作用が現れる。しかし、脱毛などは、抗がん剤による治療が終了すると元にもどるようだ。抗がん剤を用いることでがん細胞の増殖を抑えたり、撲滅することができるので、副作用などのリスクのバランスを考えて治療されている。副作用がひどい時には、治療を中断して我慢できない時は、医師や看護師に相談すること。最近では、副作用を予防したり、副作用を改善したりする薬剤も併用して服用する方法も見出されている。
放射線療法の効果と副作用について教えて?
X線などは、がん細胞の成長・増殖を阻止する治療法。乳房温存手術後には、転移した乳がん細胞による再発予防する放射線照射が行われる。乳房切除術を行った場合でも、リンパ節転移が多数発見された時は、鎖骨上窩などにも照射されることがある。放射線照射は、通常、手術後2〜3週目から始め、3〜4週間行われる。放射線の影響で、皮膚が日焼けしたように赤くなったり、色素沈着や脱色、乳房が硬くなるなどの変化が起こることがある。また腕のむくみ、疲労感、嘔気、嘔吐、下痢、発熱などの副作用がみられることもある。
乳がんの手術を受けた患者さんの再発はあるか?
乳がんの手術を受けた患者さんの再発は、その人によって何時起こるのかまちまちですが30〜35%の割で再発がある。万が一の再発に備えて退院後も定期的に病院外来での検査を受けることが大切。
最近は、早期乳がん患者が多くなり再発率が低くなりつつある。再発の時期は、まちまちで3年ぐらいの間に再発するケースが多く、中には術後15年以上経過して再発することもある。
術後の定期検診の時期は、患者さんの状態や、医師の判断によって異るが、術後5年目までは3〜6カ月ごと、5年目以降は6カ月〜1年ごとが目安になり、術後10年目まで、何らかの定期検診を受けた方が良いとされている。
ホームページ作成者から
上記の再発について、「HER2(ハーツー)受容体」を持つ患者に関しては、転移の速度が非常に速くリンパ転移時にすでに体内のどこかに転移していると考えた方が良いでしょう。実際に骨シンチやMRI・CTなどに症状として現れるのに3ないし6ヶ月ほどたってからでないと見つけられないようです。
■「掲示板」と「電話」それに「メール」によるセカンドオピニオンで助かった!!
癌患者および家族にとっては、「セカンドオピニオン」を求めようと思っても知識や時間それに何処へ行ったら適切な回答がいただけるのかわからず、ただウロウロするばかりです。
しかし、今回ホームページの「掲示板」と「電話」それに「メール」の三人による的確なアドバイス「セカンドオピニオン」を実体験いたしましたのでここに報告させて頂きます。
以下は、あるホームページの「掲示板」のやりとりの実例です・・・
Rが一年前乳がん温存手術、今MRI検査で骨転移? 投稿者:K
はじめまして。Rが一年前乳がんとなり「レベルは2か3」で大学病院で温存手術し自宅から通院中。数日前の検査(胸CT,腹部エコー、骨CT)の結果、脊柱2箇所と骨盤2箇所の4箇所に骨転移していることが解った。色々な検査の数値では、正常値より2ないし5程度?上回っている。明日PET検査。レイシ服用・時々アガリスクも。
先日初めて聖路加国際病院のホームページ見「ソレイユ」会員登録して会報「ひまわり」機関誌「それいゆ」入手し今後の参考にさせて頂きます。
皆さんの実体験を掲示板で読ませて頂き感動しました。現在転移の疑いありで04.8/27PETの検査聞きに病院へ行きます。今後の治療をどうすれば良いのか皆さんからのアドバイスを頂きたく書き込みさせて頂きました。宜しくお願い致します。
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Re: Rが一年前乳がん温存手術、今MRI検査で骨転移? 投稿者:ふう
はじめまして。
現在、術前化学療法中の者です。
ホームページ隅から隅まで拝読いたしました。飲む抗癌剤なるものがあることを知り驚きました。
なぜ、点滴の抗癌剤にされなかったのですか? 効果は同じなのですか?
そして一番印象に残ったのが、11月に「激しい腰痛」を体験したとありました。数日にわたり痛いとありました。
このときは検査はされなかったのでしょうか。この痛みがすでに転移だったのでは?と感じてしまいました。
このとき検査をしていたにもかかわらず病院側で見落としていたということなどはないのでしょうか。
初診の時の状況が自分と似ていたので重ねあわせてしまい自分のことのように悔しく悲しいです。
アドバイスを求めていらっしゃるのに回答になっていなくて申し訳ありません。
ただ、転移に脅える日々を送る者として他人事ではなく書き込みさせていただきました。
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Re: Rが一年前乳がん温存手術、今MRI検査で骨転移? 投稿者:トマト
こんばんは、トマトと申します。
HPを拝見いたしました。
R様と一緒に、乳がんについて本を読まれたりして勉強されたことが伝わってきました。
今後の治療については、癌の専門病院などにセカンドピニオンして、決めてはどうでしょうか?
東京にお住まいなら、癌専門病院以外でも腫瘍内科医のいる病院もいくつかありますから、
そのような病院に行って先生に聞くのが一番良いと思いますよ。
また、自分で相談される病院を探すのが困難であれば、「あけぼの会」など患者会の無料電話相談に電話をして、
相談されてみてはどうですか?
あけぼの会のHPにいけば、相談時間・電話番号なども記載されています。
あと、乳がんの患者会に入っていらしゃるんであれば、その患者会にアドバイスを頂いてみられたらどうでしょう?
私は癌専門病院で治療をしているのですが、再発してから何十年も元気な方にたくさんお会いしましたよ。
私のお友達のおばさんは、肝臓に転移してその後骨に転移しましたが、治療が終わってもう20年近くたちます。
あと、HER2が+3ということでしたので、ハーセプチンというお薬が効く可能性が高いです。
R様と一緒にこれからも頑張って行って下さい!
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Re: Rが一年前乳がん温存手術、今MRI検査で骨転移? 投稿者:R
皆さんの心温まる励ましに感謝します。「あけぼの会」など患者会の無料電話相談の情報有難う御座います。
「ソレイユ」という乳がん手術体験者によるグループに入会して、会報と機関紙を送って下さるようFAXした。乳がんで骨転移20箇所あり働いている方が突然電話に出てこられお話していたところ「ハーセプチンをなさるのではないか・・・」と話して下さった。この情報は、わたしにとって大変ありがたく朗報であった。
そこで、このハーセプチンを調べたところ、新しい分子標的療法のハーセプチンであるということがわかった。さらに、乳がんのうち20%〜30%は、乳がん細胞の表面にHER2タンパクと呼ばれるタンパク質をたくさん持っており、このHER2タンパクは乳がんの増殖に関与している。最近このHER2をねらい撃ちした治療法(分子標的療法)が開発され、乳がん治療を大きくかえた。ハーセプチン治療はHER2タンパク、あるいはHER2遺伝子を過剰に持っている乳がんにのみ効果が期待されるということも判明した。
私は、Rの主治医がこのハーセプチンによる治療方法を今日提案して頂いたとき、今までの疲れが吹っ飛んだ・・・。先生は、その後すぐに入院の手続き用紙を作成して下さり早速入院のため入院病棟の受付に持って行った。しかし部屋が空くのを待ってからでないと点滴の投与が始まらないらしい。また妻は、働いているため来年3月までの診断書を書いて頂き、タクシーで帰宅した。
予断であるが、今日待合で座っている時に、前にいた患者が『読売新聞』の記事「田原総一郎さんの妻が乳がんで亡くなられ、その妻の遺志を継ぎNPO法人の乳がんネットワークを来春設立・・」を呼んでおられた。私は、田原さんとはテレビ東京に勤めておられドキュメンタリー番組のディレクターをされていた時に一度お会いしているし、奥さんが癌で亡くなられた事も知っているので早速売店に行き新聞を買って来て呼んだ。記事には、「・・専門医ら協力、来春設立、最新情報を発信・・・」という内容であった。
私もこのホームへージで、数日前に乳がん患者が少しでも少なくなるようにと願い参考となるような事を書き込もうと決意した所であった。
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Re: Rが一年前乳がん温存手術、今MRI検査で骨転移? 投稿者:R
夫より・・・掲示板で色々な方が私と同じ悩みを持っておられることにきずきました。そこで今までに私が調べた情報を下記のホームページでアップしました。
・乳がん緊急特集!! その1
Rが「乳がん」宣告そして転移・・!
『読売新聞』の記事から。
乳がんに関するリンク集る。
なぜ癌患者が多いのか。私と癌との出会い・・
・乳がん緊急特集!!その2
ソレイユとは(乳がん手術体験者によるグループ。
「ソレイユ」の乳がん手術体験者によるグループへ入会。
「ソレイユ」の活動の概要。乳がんに関するリンク集(生の声など)。
今までのソレイユ(Soleil)の主な活動。
シンポジウム乳がんの早期発見、早期治療、早期診断」開催。
緊急!骨転移についてお教え下さい。
腰椎3.4と胸椎10.12の場合で「HER2 3+」の時は、「ハーセプチン」が良いようですが、腰椎4のMRCT検査で7割ほど犯されている場合腰を早めに放射線でスポット30〜40位照射した方が骨の再生が早くなり良いとある方からアドバイス頂きました。
皆さんの中でこのような方法で治療された方がありましたら掲示板かメールに至急お送り頂けませんでしょうか。どうか宜しくお願い致します。Rは長く寝ていると腰が痛くなるので、少し横を向いたりしています。そして食事がほとんど取れず果物を食べて「ハーセプチン」治療で入院するための部屋が空くのを待っている所です。
医薬品情報から
●トラスツズマブ(遺伝子組み換え)(ハーセプチン注射用150)
薬価基準新規収載品目の概要(平成13年6月1日収載分)
米国Genentech社により開発された遺伝子組み換えによって精製されたヒト化モノクローナル抗体であり、日本では日本ロシュが承認を取得した。効能効果は、HER2過剰発現が確認された転移性乳癌である。薬理学的特徴は、ヒト上皮細胞増殖因子受容体2型(HER2)に対するヒト化モノクローナル抗体であり、HER2発現の乳がん細胞に選択的に作用し、抗原抗体反応及びそれによる免疫系の活性化により抗腫瘍効果を発現する。
海外における第V相臨床試験は、HER2を過剰に発現する転移性乳癌患者を対象に、病勢進行までの期間を化学療法剤単独群と本剤+化学療法剤の併用群とで比較したところ、アントラサイクリン及びシクロホスファミドとの併用群、パクリタキセルとの併用群では、それぞれ中央値で9・08カ月、6・87カ月であり、それぞれの化学療法剤単独の場合の6・48カ月、2・89カ月に比べて、延長が認められた。
用法用量としては、
@通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブとして初回投与時には4mg/kg(体重)を、2回目以降は2mg/kgを90分以上かけて1週間間隔で点滴静注する
A本剤の投与時には、添付の日局注射用水7・2mlにより溶解してトラスツズマブ21mg/mlの濃度とした後、必要量を注射筒で抜き取り、直ちに添付の日局生理食塩液250mlに希釈し、点滴静注する。
●日本ロシュ HER2NET--- http://www.her2.org/ ;
ハーセプチンの情報について医療従事者の方のみを対象としたサイトです。 日本ロシュによるサイト。
●2000年2月1日 乳がん治療薬 トラスツズマブ「ハーセプチン」、承認申請のお知らせ---
http://www.nipponroche.co.jp/news/2000/n000201.html
2000.1.28申請。
トラスツズマブ「ハーセプチン」は、バイオテクノロジーを駆使して開発された、米国で世界初のヒト化モノクローナル抗体乳がん治療薬として承認された薬剤です。ジェネンテック社(カリフォルニア州)により創薬・開発され、米国では既に1998年9月にFDAによりHER2過剰発現した転移性乳癌を対象として、加速審査の結果、スピード承認され、同社により商品名
HerceptinR(ハーセプチン)で販売されています。
米国以外ではロシュ・グループが独占的開発・販売権を持ち、すでにスイス、カナダをはじめ数カ国で販売を行っているほか、EUでも現在申請中です。
HerceptinRは増殖が速く、転移しやすいHER2蛋白過剰発現タイプの転移性乳がんに対して延命効果を示し、嘔吐・骨髄抑制・脱毛などの重篤な副作用が少ないことが、海外での臨床試験により示されています。
現在日本では毎年約3万人が乳がんを新たに患い、累計で約12〜3万人が治療中です。
このうち、トラスツズマブの対象となるHER2過剰発現の乳がんは約30%といわれております。
米国は、がん治療先進国
全米ガン協会という患者や家族ボランティアの団体があり、キャンペーンや患者家族への支援医療機関や政府への働きかけに年間500億円という寄付が個人団体から寄せられているようです。
日本では、家族にガン告知する事があっても自分がガン患者であることを世間に告知するところまて残念ながら至っていない。
アメリカでも以前は公表することが難しかったが、前フォード大統領夫人が乳ガンであることを公表して以来患者や家族への支援が積極的になされるようになった。また前クリントン大統領は、全米ガン協会等の要請を受けガンの新しい治療法の承認を半年にし立法化した。
米国では、ガン専門医ら複数の医師から告知と治療方法を聞いた患者は、カウンセラーと会い相談を受けることができる。そして複数の治療方法の中から自分が選択できる。また新抗ガン剤の情報がインターネットで公開されていて知ることもできる。
いま日本の癌患者は、癌難民となっていて病院をかけずり回ったり、情報集めに走っています。上記に記したようになっていれば患者が一番知りたいことを入手することが出来るので、安心して治療を受けることが出来ますね。
日本の首相も上記のような宣言をすれば、株が上がり歴史に残る成果として何時までも語り継がれるでしょう。 2005.07.07記入
新薬承認について
2005年2月27日にがん患者らでつくる「ガンと共に生きる会」が 日本で未承認の抗ガン剤の一括承認を求める緊急措置請求書を厚生労働相に送ったようです。
欧米ではガンの標準治療薬となってすでに効果が出てるのに日本国内で未承認だったり 保険の適用が限られていないので使用できない約百種類の薬の承認を求めています。
1990年代に入り多くの新しい有効な抗ガン剤が沢山登場しているが、国内の医療機関の薬の承認に必要なデーターを集める「臨床試験」や「治験データー」の資料や人材不足により欧米ではすでに「ガンの標準薬」とされているような薬さえ日本では使用することができないのです。
つい最近までガンの告知をしてこなかった日本には、腫瘍専門医や抗ガン剤の専門医など無きに等しい現状のようでした。告知をしない日本には、ガン患者は存在しないのだから・・といった状態だったのでしょうか。しかし今多くの人がガンの告知を望み自分の納得いく治療を受けたいと願っても患者が治療法を決定することはほとんどない状態です。今も多くの場合医師の顔色を見ながら勧められる治療法に希望をつなぐ患者も多くおられると思います。米国ではすでに4年前ガンの新しい治療法の承認を半年にし患者の自己決定権法を立法化されました。 2005.07.07記入
日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新治療を行うことが出来ない組織となっている。
今まで日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新の治療が行われていると思っていました。しかし、残念ながら厚生省や大学当局の規制の枠があり近代的な先進治療が行われていないことが判明しました。むしろ、街の小さな大学OBが行っている治療の方が先進的で近代的な方法で治療に当たられています。また、看護師も大学のような新人を目的とした新米ばかりであるが、しかし小さな病院は年配のベテランが限られたスペースの中で必死で看病に当たられています。政府は未承認薬を導入すれば保険の負担が増え厚生労働省として運営できないので「黄色人種のアジア人は、白人と違って体が違うので未承認薬が効くかどうか判らない」というように指導して少しでも医療負担がかかる近代的な方法を使わせないよう指導している。つまり癌は、完治しないのだから早く死なせた方が医療の負担がなくていけるとでも言いたいようである。 私は言ってやりたい。今癌で亡くなる日本人は、3人に一人が何らかの癌で亡くなっているのですよと。貴方の家族や親戚がそのようになった場合貴方にもそのように言われても良いのですかと。外国の訳のわからない国には、数十億円、いや数百億円の援助をして、庶民に何の還元すら回ってこないのに外交官の特権だけを得るような政策を何時までもしているように見受けられる。そのようなことを何時までもしていると、死後の世界で地獄へ堕ちると言うことを宣言しておきたい。 2006.05.31
抗ガン剤の新薬承認急げ
がん患者らでつくる「ガンと共に生きる会」が、2月27日未承認抗ガン剤の一括承認を求める緊急措置請求書を厚生労働相に送った。
欧米では、すでにガンの標準治療薬となって標準薬としているのに日本では未承認だったり、保険の適用が限られていて使用できない約百種類の薬の承認を求めた。
欧米ではガンの標準薬とされているような薬さえ日本では使用することができないのである。
日本には、腫瘍専門医や抗ガン剤の専門医などいない場合が多い。このため日本では、ほとんどの癌患者が「がん難民」となりネット上や病院をうろうろしているという。日本の多くの病院は、最新の医療設備がそろっているが、末期ガン患者に関しては「もう治療法がありません」と宣告される場合が多いといわれている。
一方がんの治療法として学会等では、複数の抗がん剤の併用療法が有効であるとされています。しかし薬事法で承認された抗がん剤であっても、がんの種類等によっては効能が承認されていないものや日本で認められていないために併用療法をすることができない状況にあります。たとえ出来ても未承認薬を一つでも使うと全ての薬の保険がきかなくなります。ゆえに外国で標準薬とされている薬の選択肢を早く進めて頂きたいものです。 2005.07.07記入
抗がん剤治療で2学会が一本化へ
日本臨床腫瘍学会と日本癌治療学会は、別々に進めていた抗がん剤治療専門医の認定制度づくりを一本化するための協議を始めたようです。
両学会は2004年それぞれ独自の制度づくりを始めたが、患者団体などが一本化を強く要望したため、共通の認定基準作りで合意したようです。
現在沢山の抗がん剤が開発され使われているが、患者に強い副作用が出たり不適切な使用による医療もあるので、適切な治療ができる抗ガン剤の化学療法士など抗ガン剤専門医の養成が急がれている。
両学会はすでに認定制度づくりを開始。主に内科医が所属する臨床腫瘍学会は、薬物療法の専門家養成を目指してカリキュラムを設定。
一方、外科医が中心の癌治療学会は、手術と抗がん剤治療、放射線治療など幅広く行う医師の育成を目指している。
私は、大学の今まで成功した臨床結果をホームページで公開して頂けないかなと思っています。厚生省のお役人や日本癌学会等の情報では、人と金が無いので出来ないということなのでそれを待っていては、末期患者には間に合いません。
どちらかというと現在最新の情報が得られるのは、患者や医者による掲示板への書込が一番参考となります。何故なら患者ごとの抗ガン剤の投与方法や経過、それによってどの様な効果があったかが患者自ら述べているので日本における最新情報だと思っています。 2005.07.07記入
京都大グループがん転移抑制のメカ解明 [毎日新聞2005年12月14日]
細胞膜に元々付着しているたんぱく質「RECK」が、がんの転移阻止に大きな役割を果たすことを京都大大学院医学研究科の野田亮教授(分子腫瘍)学のグループが突き止め米科学誌「セル」で発表。
がん細胞が転移して活性化するには、栄養や酸素を取り入れるための血管が必要だが、臓器や組織を包む「基底膜」が壁となって血管の生成を阻んでいる。同グループはがん遺伝子によってRECKの働きが抑制されていることを発見し、RECKの働きを強めたヒトのがん細胞をマウスに移植したところ、酵素の作用が抑えられ、がんの進行が抑えられることを確認した。
早く人間に効果のある遺伝子治療が行われることを期待したいですね。
武田薬品工業が、独社と抗がん剤を開発 [2005年9月30日/日経産業新聞]
武田薬品工業は、独医薬・化学大手のメルクKGaA(ダルムシュタット市)と抗がん剤を共同開発・販売すると発表。胃がんや大腸がんなどのがん細胞の増殖を抑える効果がある。 独メルクの抗がん剤「マツズマブ」を日米欧や中国、タイなどアジアの一部で共同開発・販売する。現在は独メルクが日米欧で単独で臨床試験(治験)をしている。 マツズマブはヒトの抗体を使って「EGFR」と呼ぶ細胞の受容体と結合する。EGFRはがん細胞の増殖シグナルの伝達に関与しており、EGFRに結合することでシグナルの伝達作用を阻害できるという。
※いよいよ日本の製薬会社もがん細胞の増殖を抑えるを開発し日米欧ですでに臨床試験が開始された。この薬がどの様なガンに効果があるのか、一日も早く日本で待ち望んでいる患者のために良い結果が出ることを期待している。
<乳がんの薬価収載最新治療方法> 「転移性乳がん最新治療方法」など 2005.06.24記入
★以下の「転移性乳がん最新治療方法」などは、私個人が収集したもので、特定施設・団体・企業などと一切関係ありません。
ゆえに、ここに掲載した内容は、素人の私が個人情報をもとに作成していますので、将来誤りや訂正が生じる可能性が大いにありますのであくまで参考としてください。
患者さんの病名や進み具合、また今までに治療してきた抗ガン剤の種類などにより色々な治療方法もあるように思います。治療には、自己責任で望んで頂く必要があります。ここで紹介する情報を利用することにより利用者本人及び第三者に対し、いかなる不都合な結果が生じた場合でも一切責任を負いませんのでよろしくお願いいたします。また、抗ガン剤は、日進月歩していますのですでに(記入2005年6月24日現在)古い情報になっている場合もありますのでご了承下さい。私にわかる範囲内で追加訂正して行きたいと考えています。
赤字は、私の家族Her2 3+が(2005年6月24日現在)使用して効果が出ていると思われるものです。
(承認薬)は、私が調べて知っている物のみと薬価収載・追加承認も付け加えたもので、他にも沢山の承認薬がありますがすでに承認済の物は記入していません。
<転移性乳がん最新治療方法>
【乳がん治療薬リスト】
(1) アントラサイクリン系
(a) エピルビシン、アドリアシン
(b) ミトキサントロン(ノバントロン)
(c) リポソーム化アドリアマイシン(ドキシル)
(2) タキサン系
(a) パクリタキセル(タキソール) (承認薬)
(b) ドセタキセル(タキソテール)
(c) パクリタキセルのDDS製剤
(3) 5-FU系
(a) 5-FU、フルツロン (承認薬)
(b) TS-1
(c) カペシタビン(ゼローダ)★2003.6.6薬価収載、6.24日発売
(4) 白金製剤、オキザリプラチン、シスプラチン
(5) ビノレルビン(ナベルビン)★2005.5.31「手術不能又は再発乳ガン」
の効能効果の追加承認
(7) トポイソメラーゼ阻害剤 イリノテカン
(B) 分子標的薬
(1) ハーセプチン(Her2 3+患者) (承認薬)
(2) イレッサ (承認薬)
(3) ターセバ
(C) ホルモン剤
(1) SERM(閉経前・後共通) タモキシフェン
(2) LH-RHアゴニスト(閉経前) リュープリン
(3) アロマターゼ阻害剤(閉経後)
(a) アリミディクス
(b) アロマシン
(c) フェマーラ(レトロゾール)
(4) 選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERDs)
(閉経後)
(a) Ulvestant(フルベスタント)
(5) ヒスロンH(閉経前・後)
(6) 骨転移に対して ビスフォネート製剤
(a) ビスフォナール (承認薬)
(b) アレディア ★2004.11.29(承認薬)
(c) ゾメタ RAS遺伝子をtargetにしたZometa 投与時間が短い ★2004.12.8薬価収載
(d) オンクラストテイロック
<乳がんの最新治療方法>
■乳がんに対する術後補助療法はどのように行うべきか
リンパ節転移陰性 リンパ節転移陽性
低リスク群 高リスク群
閉経前 ホルモンレセプター
陽性 ノルバティクス
(タモキシフェン) ノルバティクス※ +化学療法 ノルバティクス※ +化学療法
ホルモンレセプター
陰性 なし 化学療法 化学療法 閉経後 ホルモンレセプター
陽性 アロマターゼ阻害剤 アロマターゼ阻害剤 +化学療法 アロマターゼ阻害剤 +化学療法
ホルモンレセプター陰性 なし 化学療法 化学療法
※ホルモンレセプター強陽性ならば、LH-RHアゴニスト(リュープリン)併用
(1)ホルモン療法のポイント
タモキシフェン(ノルバディクス)は既に古い(閉経後患者)
アリミディクス、アロマシン、レトロゾールなどのアロマターゼ阻害剤を使用する。
(a)タモキシフェン(5年間)+ レトロゾール(4年間)
(b)タモキシフェン(2〜3年間)+ アロマシン(2〜3年間)
(c)アリミディクス(5年間)
(a)のケース: 約40%の患者が 更に再発から逃れることができる。
(MA17 test より)
(b)のケース: 約30%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
(IES test より)
(c)のケース: 約40%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
(ATAC test より)
(2)化学療法のポイント 半年間行うのが一般的
(a)Her2陰性
タキソール + アントラサイクリン系 3週毎に8コースが標準的
(b)Her2 3+ 陽性
ハーセプチン + タキソール が第一選択 (承認薬)
(ハーセプチンは「転移性乳がん」のみ保険適用)
ハーセプチン + ナベルビン が第二選択 (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール+ナベルビン (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール+TS−1 (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール+アバスチン (未承認薬) 大腸癌で2007.1承認薬に?
ゼローダ+タイカーブ (未承認薬)2006.06.09発表
《厚生労働省の未承認薬使用問題検討会で「アバスチン」の申請が18カ月早まる?》
中外製薬は、4月21日、米Genentech社が開発したヒト化抗血管内皮細胞増殖因子
モノクローナル抗体「Avastin」の承認申請を厚生労働省に提出したと発表。これにより今年の
秋か来年早々に大腸癌で使用出来るようになりました。海外で乳がんにも良いとされて
いるので乳がんにも使えるように早くして頂きたいものです。2006.05.31
【緊急速報】進行鈍化乳がんに効果の抗がん剤タイカーブ、
2006年6月3日、GlaxoSmithKline社は、HER-2陽性の患者でハーセプチンその他の転移性乳癌患者を
対象にTykerb (タイカーブ、lapatinib、ラパチニブ)が良好な結果が得られたと発表された。
タイカーブは、標準的な治療法が奏効しなくなった進行性の乳ガン患者にゼローダを追加することで、
進行性の乳ガンの進行を遅らせることができるとの研究結果がでた。
米国臨床腫瘍学会で米国のチャールズ・ガイヤー医師は、「ErbB2陽性の乳がん患者はトラスツズマブに
よる治療を行っているにもかかわらず結果的に病態が進行してしまうことがあったので、別の方法でErbB2
受容体の機能を効果的に阻害する治療法がこれまで求められてきた。臨床結果は、タイカーブが、トラスツ
ズマブでは病態のコントロールができないような症例において、必要とされる重要な選択肢になることを示唆。」
がん領域治療薬開発センターのパウロ・パオレッティ氏は「臨床試験結果は、タイカーブが進行性の乳がん
患者に対する治療レジメンで不可欠な薬剤となる可能性がある」と言っている。 2006.06.09
日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新治療を行うことが出来ない組織となっている。
今まで日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新の治療が行われていると思っていました。しかし、残念ながら厚生省や国立大学当局の規制の枠があり近代的な先進治療が行われていないことが判明しました。むしろ、街の小さな大学OBが行っている治療の方が先進的で近代的な方法で治療に当たられています。また、看護師も大学のような新人を目的とした新米ばかりであるが、しかし小さな病院は年配のベテランが限られたスペースの中で必死で看病に当たられています。政府は未承認薬を導入すれば保険の負担が増え厚生労働省として運営できないので「黄色人種のアジア人は、白人と違って体が違うので未承認薬が効くかどうか判らない」というように指導して少しでも医療負担がかかる近代的な方法を使わせないよう指導している。つまり癌は、完治しないのだから早く死なせた方が医療の負担がなくていけるとでも言いたいようである。 私は言ってやりたい。今癌で亡くなる日本人は、3人に一人が何らかの癌で亡くなっているのですよと。貴方の家族や親戚がそのようになった場合貴方にもそのように言われても良いのですかと。外国の訳のわからない国には、数十億円、いや数百億円の援助をして、庶民に何の還元すら回ってこないのに外交官の特権だけを得るような政策を何時までもしているように見受けられる。そのようなことを何時までもしていると、死後の世界で地獄へ堕ちると言うことを宣言しておきたい。 2006.05.31
★タキソールの投与方法に注意
[CALGB 9840 試験]
タキソールは、 3週間隔 3時間投与より
毎週問隔 1時間投与が奏効率、副作用 共に優れている。タキソールの投与量は 80mg/m2
■化学療法のみで手術が不要な乳がん (日本ではまだ行われていない?
Her2陽性早期乳がん (T1〜3、N0〜1、M0 ) は
(a)ハーセプチン(12サイクル)+ タキソール(4サイクル)
(b)ハーセプチン(12サイクル)+ FEC (4サイクル)
(a)、(b)合わせて 半年の治療で 65%の患者が完全寛解となり手術が不要となった。
ホルモンレセプターの陽性・陰性は関係ない。 (M. D, Anderson より)
ハーセプチンを入れない タキソ−ル → FEC のみだと完全は25%。
【投与方法】
タキソール : 225mg/m2 3週毎
5-FU : 500mg/m2 day 1〜4 3週毎
EPI : 75mg/m2 day 1 3週毎
CPA : 500mg/m2 day 1 3週毎
ハーセプチン : 初回 4mg/kg 毎週
(2回目以降 2mg/kg)
<タキソール(パクリタキセル〉のDDS製剤>
Abraxane (アルブミン吸着製剤 パクリタキセル)
Xyotax (ポリグルタミン酸付加パクリタキセル)
タキソールは優れた抗がん剤であるが、他の抗ガン剤と同様の
前投薬、骨髄抑制、脱毛、食欲不振など多くの副作用がある。
しかし人によってその副作用は、症状に強弱がある。
<パクリタキセルの適応疾患>
1. 頭頚部、食道癌
2. 胃癌
3. 非小細胞性肺癌、小細胞性蹄癌
4. 乳癌
5. 卵巣癌
6. 腎盂尿肝癌(膀胱癌)
Abraxaneはそれに加えて
7 大腸癌
8 膵臓癌
Abraxane、Xyotaxは、パクリタキセルの副作用が軽減され、毒性が低い。
今まで投与不能な全身状態不良患者や高齢者患者でも使用可能。
<使 用 例>
Abraxane 100〜200mg/body 隔週
〃 100mg /body 3投1休
乳癌 Her2(+) ハーセプチン + Abraxane
〃 Hez2(‐) Doxile + Abraxane (現在最良の治療法)
胃、食道癌 Abraxane単独投与
卵巣癌 Doxil + Abraxane (最後の切り札の1つ)
□抗がん剤治療 「分子標的薬剤」
●分子標的薬剤「イマチニブ」。
慢性骨髄性白血病の患者のための治療薬です。開発元・販売元は、ノバルティス社(商品名:グリベック)
昨年5月アメリカで正式に治療薬の認可。日本でも11月輸入承認、12月から発売。
●オレゴン健康科学大学教授ブライアン・ドルーカー博士
「イマチニブ」開発の一環として、基礎研究、臨床試験を担当した研究者です。
●分子標的薬剤「17―AAG」
開発はアメリカ国立がん研究所が中心です。まだ認可されていません。現在は、アメリカとイギリスの5カ所の病院で臨床試験中。
まだ、副作用が本当にないかなど、臨床試験の初期段階(フェーズ1)段階です。
現在試験の対象は、肺がん、大腸がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、大腸がん等。
「17−AAG」は、「ゲルダナマイシン」の分子構造に手を加えて変更し肝臓への毒性を減らしたもの(誘導体)で、
複数のがんの治療薬になる可能性を秘めた分子標的薬剤です。
(上記は、2005年6月現在書かれた情報に当方で少し付け加えたものです。) 薬価収載された物 2005.06.24記入
抗ガン剤
■ハーセプチンとナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
Dana-Farbar, Harvardなど17の多施設調査で、HER2過剰発現の転移性乳癌に対する第1選択薬として、Trastuzumab
と Vinorelbineが68%の奏功率を示した。正常左心機能の患者には16週間の心毒性に勝る奏功を得た。HER2細胞外ドメインが腫瘍マーカーとして有効であった。Trastuzumab and Vinorelbine as First-Line Therapy for HER2-Overexpressing
Metastatic Breast Cancer: Multicenter Phase II Trial With Clinical Outcomes,
Analysis of Serum Tumor Markers as Predictive Factors, and Cardiac Surveillance
Algorithm, JCO Vol 21, Issue 15 (August), 2003: 2889-2895 <2003. 8.
23>
■ハーセプチンとタキソール・ナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
乳癌が見つかり その時点で肝臓にも転移がありました。手術はせずに化学療法を行ってきました。CEF6クールの後、タキソテール⇒タキソテール+ハーセプチン、1年半経ったところで 原発の左乳房の腫瘍も画像でわからないくらい小さくなり、腫瘍マーカーも範囲内に落ち着いてきました。
ハーセプチンの方ですが、微増との表現ですがこれは病期安定とも取れます。そうしますとタキソールとの併用で効果が期待できます。認可された組み合わせではハーセプチン+タキソールは相乗効果が認められております。適応外でしたらナベルビンも併用効果が認められています。
【追記】2005.07.07記入「ナベルビン」は、★2005.5.31「手術不能又は再発乳ガン」の効能効果の追加承認として使えるようになりました。
CPT-11(イリノテカン)ですが、これは投与順番としてはタキソールよりも後になるはずですので、時期的にはまだではないでしょうか?また併用についても評価が定まっていません。後は先日認可されたゼローダ(カペシタビン)がタキソール耐性でも20%程度の効果があるとされますのでこれも候補に入ります。
■カペシタビン ( ゼローダ )
カペシタビン Capecitabine は再発・転移性乳がんに対して、単剤で20% の反応があり、50%の治療効果がみられました。さらに、ドセタキセルとの併用により、60%の奏功が得られます。脱毛などの副作用が少なく、経口の飲み薬ですので、非常に使いやすい薬と言えます。 ★★2003.6.6薬価収載、6.24日発売となりました。
2006.0426
■ハーセプチンとタキソテール・ゼローダ(飲み薬) がHER3+転移性乳癌に有効 ハーセプチン+タキソール+ナベルビンの次に使用
ゼローダ(飲み薬)は、人によって吐き気などの副作用が強く注意がする必要があると言われています。
■ハーセプチンとタキソテール・TS−1(飲み薬) がHER3+転移性乳癌に有効 ハーセプチン+タキソール+ナベルビンの次に使用
■アバスチン 乳がん患者に取っては、早く承認されたい。 海外では、転移性乳ガン患者の生存期間が延長されています。
(日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中)は、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断することで作用を発揮し化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表されました。平成19年頃に大腸癌で承認される可能性があります。しかし乳がんはまだまだ先のようです。 2006.04.26
アバスチンは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬で、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。
ヨーロッパにおいてアバスチンは、化学療法との併用で、転移性結腸もしくは直腸がんのファーストライン治療として承認され、米国では2004年2月に発売された。
主要な臨床第V相試験において、未治療の転移性大腸がん患者に対して、化学療法にアバスチンを併用したところ、平均で5カ月という顕著な延命が認められたようです。
ロシュとジェネンテックでは、膵臓がん、卵巣がん、腎細胞がんなどにおけるアバスチンの臨床的有用性についても検討していて、今後数年で世界で約1万5千名の患者が臨床試験に参加する予定です。 2005.08.26
現在、日本で使うことの出来る抗がん剤を使い切った乳がん患者には、このアバスチンしかないと言われています。
アバスチンは、転移性乳がんでも炎症性乳がんに大変効果があるとされています。しかし日本ではこれを使うことができず命を落としている患者が全国にたくさんおられます。一日も早く承認されることを望みます。そのためには、患者の会の団体などが さらに声を上げねばなりません。外国では既に標準薬として承認薬されているアバスチンは、残念ながら日本で未承認薬のため外国から直説購入せねばならず1ヶ月50万(2006.06現在)を自己負担して投与しなければなりません。 2006.04.26
ハーセプチンが駄目になった乳ガン患者に「アバスチン」を・・
進行が早い悪性のハー2 +3の炎症性の乳ガン患者です。ハーセブチン+タキソテール+TS-1+ゼローダを大学病院で投与していましたが、副作用が強く肝臓や肺に転移して効かなくなったので最後の頼みである大腸癌で来年にも承認される「アバスチン」分子標的薬(月55万円関税込)を投与して頂ける病院(大学OBが組織)を探して大腸癌や肝臓癌で組み合わせ抗癌剤の処方で栄養剤などと共に入院投与して頂きました。この病院は、終末医療を中心に行い最先端の抗癌剤による化学療法を連日行っている小さな病院で、海外でも血液を伝っていく癌をブロックする「アバスチン」の臨床実験中なのに、すでに乳ガンや大腸癌それに肺ガンなどで良い効果が出ている投与の方法を早くから手がけておられました。私は、1回目の投与が終了した2週間目で元気になり、4週間目でトイレに行け食事のお粥も食べられるようになり、6週間目で転移前のハーセブチンを投与する前のように元気を取り戻しました。それに伴いタキソテールの副作用である爪の黒みも徐々に薄れ、TS-1などの嘔吐や下痢・便秘も無くなり、それに食欲も出て病院の食事も全部食べ果物やジュースも買ってきて飲み、病院内を自分でリハビリしたり階段の上り下りも出来るようになりました。ただ治療費が入院費も入れて月額100万円となり我が家の家計を破壊しています。大腸癌に続いて早く乳ガンにも承認薬として頂ければ生死をさまよっている乳ガン患者のほとんどが回復出来る分子標的薬となることでしょう。
【緊急速報】 2006.06.14
世界中で年間100万人以上の女性が乳がんと診断されており、女性のがんとしては一番多いものとなっています。
グラクソ・スミスクライン(本社:英国 )によるとタイカーブ Tykerb (一般名:lapatinib ditosylate)は、ハーセプチンを含むがん治療を行っていたにもかかわらず病態が進行した難治性・転移性のErbB2陽性の乳がん患者に対して、ゼローダ単独と、タイカーブ
およびカペシタビン併用との比較で、タイカーブ併用の方が、がんの増悪進行が2倍近く遅くなった発表した。(併用療法:36.9週間〔8.5ヵ月〕 vs
カペシタビン単独療法:19.7週間〔4.5ヵ月〕
また難治再発性「炎症性乳がん」にタイカーブが効果 (米国アトランタで開催の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表)
炎症性乳がんは、特に攻撃的で患者さんに苦痛をもたらす乳がんの形態であり、重篤な副作用を伴い予後も極めて悪いとされています。炎症性乳がんは、がん細胞が胸部皮膚内のリンパ管にブロックされることによって発生するもので、瞬く間に体の他の部位に広がります。炎症性乳がんと診断された患者さんは、平均的に余命3年ほどといわれています。この試験では、57人の患者さんを、ErbB2が過剰発現しているグループとそうでないものの2グループに分け、両グループともにタイカーブによる治療が行われました。その結果ErbB2が過剰発現している患者さんの62%(24人中15人)に明らかな臨床効果が見られました。
ErbB2陽性の乳がん患者は、トラスツズマブによる治療を行っているにもかかわらず結果的に病態が進行してしまうことがあったので、別の方法でErbB2受容体の機能を効果的に阻害する治療法がこれまで求められてきました。これら臨床試験の結果は、Tykerbが、トラスツズマブでは病態のコントロールができないような症例において、必要とされる重要な選択肢になることを示唆しています。」
GSKのがん領域治療薬開発センターのパウロ・パオレッティ氏は「これらの臨床試験結果は、タイカーブが進行性の乳がん患者さんに対する治療レジメンで不可欠な薬剤となる可能性があることを示している。今回ASCOで発表されたデータは、いつの日かがんが慢性疾患として認識されるような、がん治療のパラダイムを変えるためのGSKのがん領域への弛まぬ取り組みを表している。」と発表した。
「乳がんに伴う脳転移」に対するタイカーブの効果
がんの脳転移は、がん領域において未だ満たされない医療ニーズの存在する部分である。
ErbB2の過剰発現や転移性乳がん女性の1/3に中枢神経や脳への転移が見られる。この段階まで進行すると予後が悪く、平均的な1年生存率は20%程となってしまう。ASCOで発表された脳転移した乳がんに対してタイカーブが有効であるという予備的証拠が示された。この試験は、米国国立癌研究所がスポンサーとなり、2大学の研究者により実施された。試験は、トラスツズマブによるがん治療を行っていたにもかかわらず中枢神経への転移を起こしたErbB2陽性の乳がん患者39人を対象に検証され、2名の患者において、固形がんの治療効果判定のための尺度であるRECISTに定められている部分的反応が見られた。5名の患者さんにおいては16週以上の安定期間が見られた。20人に対して、より立体的に腫瘍の大きさを正確に測定する容量分析が行われ、その内8名(40%)において中枢神経の病変の容量減少(30%以上の減少:5人、15%〜30%の減少:3人)が認められた。この試験では、タイカーブの効果が中枢神経まで達するという予備的な臨床効果について十分なエビデンスがあるという結論になった。
新薬の未確認情報 2003/12/26現在
●P53遺伝子薬は現在中国で開発されたGendicine(2004年3月頃には私の病院では使用可能か)と米国で臨床試験中のAdvexin(早くて2004年後半)。
●分子標的薬は、Bcl-2阻害剤はGensense(2004年中の使用が期待です)
● EGFR阻害剤はもうErbitux(輸入使用が始まっている)。2004年1月から臨床使用予定5人の方が使用登録を済ませ2004年の使用か。他にEGFR阻害剤はTarcevaもあり。
●分子標的薬ではないが血管新生阻害剤であるAvastin日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中(化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表)も2004年早々にも認可され2004年3月頃には日本でも使用可能になると予想される。
抗がん剤治療 「分子標的薬剤」2005年6月現在
●分子標的薬剤「イマチニブ」。慢性骨髄性白血病の患者のための治療薬です。開発元・販売元は、ノバルティス社(商品名:グリベック)
2004年5月アメリカで正式に治療薬の認可。日本でも11月輸入承認、12月から発売。
●オレゴン健康科学大学教授ブライアン・ドルーカー博士
「イマチニブ」開発の一環として、基礎研究、臨床試験を担当した研究者です。
●分子標的薬剤「17―AAG」
開発はアメリカ国立がん研究所が中心です。まだ認可されていません。現在は、アメリカとイギリスの5カ所の病院で臨床試験中。
まだ、副作用が本当にないかなど、臨床試験の初期段階(フェーズ1)段階です。
現在試験の対象は、肺がん、大腸がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、大腸がん等。
「17−AAG」は、「ゲルダナマイシン」の分子構造に手を加えて変更し肝臓への毒性を減らしたもの(誘導体)で、
複数のがんの治療薬になる可能性を秘めた分子標的薬剤です。
(上記は、2005年6月現在書かれた情報に当方で少し付け加えたものです。)
骨転移の薬
■アレディア
2004.7.29乳癌の溶 骨性骨転移に対する追加適応を申請
ビスフォス酸 ビスフォスフォネート Bisphosphonate 15mg 12422円 30mg 24149円 悪性腫瘍による高カルシウム血症薬
■ゾメタ
★2004.12.8薬価収載 ビスフォス酸 4mg 41257円 ※悪性腫瘍による高カルシウム血症
現在癌は日本人の死亡率第一位、10人中3人は癌で死亡しています。しかし、医学の進歩はめざましく、今や癌は“不治の病“としてあきらめるべきものではありません。ただ、残念ながら欧米で標準治療薬となっている物でも日本では抗癌剤等の新しい治療を速やかに受けることが出来ない状態が存在しています。
■アレディア
骨転移用。乳癌という病名では保険適応にならなくて、高カルシウム血症という病名で処方してもらっている点滴薬。
【追記】2005.07.07記入★2004.11.29(承認薬)とされました。
同じビスフォスフォネート系で、アレディアより世代の新しい、ビスフォナールや、オンクラストを使用している人もいると思う。私もはじめの1ヶ月はオンクラストだった。その使用1ヶ月のCTでは、ハーセプチンとの併用で、効果があり、腰椎の腫瘍があきらかに少し加骨してみえ、痛みも軽くなったのでオンクラストを続けたい気もしたが、病院の都合で、アレディアに替わってしまった。骨転移の状況によって、投与方法もいろいろで、月1回の投与だが、3週に1度、2週に1度等の例をみかける
骨転移に伴う高カルシウム血症の治療薬の商品名。直接がん細胞を殺す薬ではないが、骨転移による痛みを抑えるだけでなく、骨転移の進行も抑える作用もあり、ホルモン療法・化学療法と併用することで相乗効果も認められている。副作用も少なく、全身状態不良な患者にも問題なく用いることができる。同じ系統の薬で、オンクラスト、テイロックなどがある。
乳癌の骨転移には予防としてアレデイア(パミドロン酸2ナトリウム)を使う病院もある。なぜ、骨転移にはアレデイアなのかは、骨転移のメカニズムに大いに関係があります。 まず、骨は毎日作られては壊され、作られては壊されしながら作られています。骨を壊すほうの細胞を破骨細胞といいます。1説によると、癌細胞が出す1種のサイトカインが破壊骨細胞を活性化させ、破骨細胞とともに癌が骨を貪食するからだといわれています。アレデイアの成分であるパミドロン酸2ナトリウムは骨と同じ燐酸塩ですが、破骨細胞の中で代謝されることなく蓄積します。そのため、破骨細胞が元気をなくして、正常な働きにもどるため、癌も骨を貪職できず、骨転移を予防できるというものです。カルシウム製剤との併用はタブーであるとか、腎障害には4時間以上かけて投与しなければならないとかいろいろ注意事項があり、医師は添付文書をしっかり呼んだ上で処方する必要がありますが、もともと骨粗しょう症のためのお薬ですから、抗癌剤よりはリスクが少ないかもしれません。
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私は、素人なので上記の方法が標準的な治療方法かどうかは、わかりません。
皆さんがどの様な治療方法を望むのか、情報収集し医者と十分相談して判断せねばなりません。しかし日本では、がん治療の薬は、まだ認可されていないものが多くあります。治療法については主治医によく相談して一人の医師だけでなく別の医師のセカンドオピニオンを受けたり、インターネットで調べるなどして、より良い治療を選択する必要があります。
上記の情報は、未承認薬を含む、最新の化学療法についての情報を提供しているのではと思っています。しかし患者が抗ガン剤の副作用に耐えられるかどうか・・。また副作用を抑える薬に対しての方法が、その患者に会わなければ抗ガン剤を長期にわたり続けることが出来ない場合もあります。
たとえ病院の主治医が「もう治療法がない」と言われても、まだまだ世界標準の治療方法が残されていることがあるようですのでけっしてあきらめないでください。
これから徐々に未承認薬の使用も認められると思われますので。
乳ガンの未承認薬 2005.0826現在
■アバスチン(日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中)は、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断することで作用を発揮し化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表されました。
アバスチンは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬で、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。
ヨーロッパにおいてアバスチンは、化学療法との併用で、転移性結腸もしくは直腸がんのファーストライン治療として承認され、米国では2004年2月に発売された。
主要な臨床第V相試験において、未治療の転移性大腸がん患者に対して、化学療法にアバスチンを併用したところ、平均で5カ月という顕著な延命が認められたようです。
ロシュとジェネンテックでは、膵臓がん、卵巣がん、腎細胞がんなどにおけるアバスチンの臨床的有用性についても検討していて、今後数年で世界で約1万5千名の患者が臨床試験に参加する予定です。 2005.08.26
■この他・・・)
化学療法の乳ガンの抗がん剤は、タキサン系(タキソール、タキソテール)があります。しかし脱毛等の副作用が強く必ず起こります。
そこで脱毛を含む強い副作用の比較的少ないと言われている? 乳ガン治療法としては、ナベルビン(本来は肺ガンの抗ガン剤であった)が利用できるようになりました。
また未承認薬(海外からの個人輸入可能)として、ドキシル、アブラキサンが海外で乳がん治療薬として認可されているようです。
さらにタモキシフェン、アービタックス、アリミデックスも海外で臨床実験中のようでが日本にも個人輸入で使っている人がいるようです。しかしこの薬がどの様な物であるのか、また乳ガン聞くのかどうか現在のところ私にはわかりません。 2005.08.26
オキサリプラチン(販売名:エルプラット注射用100mg)は、医療上特にその有用性が高いものとして効能・効果を「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」として平成17年3月18日付で承認されました。輸入承認申請をしている株式会社ヤクルト本社によると、抗がん剤『オキサリプラチン』は、進行・再発の大腸がん(結腸・直腸がん)に対する有用な薬剤で、現在、世界60カ国以上で承認されています。欧米では、大腸がんにおいて、単剤のみならず、他の抗がん剤との併用療法によってもより効果が発揮される標準治療薬としての地位を確立しており、わが国でも大腸がんの治療に貢献するものと期待されています。
しかし、この抗ガン剤が乳ガンに適用できるのかどうかを調べていますが、現在のところ未定です。
有効性と安全性で好成績のパクリタキセルの改良製剤「Abraxane」開発 2005年10月04日
タキサン系のパクリタキセルは、一般に広く投与されている乳ガンなどの抗がん剤である。このほど米American BioScience社が開発したアルブミン結合製剤「ABI-007Abraxane」(米国)が、転移性乳がん患者に対する効果と安全性で、パクリタキセルに優ることが第3相臨床試験で示された。米Northwestern大学のWilliam
J. Gradishar氏が2005年9月19日に報告。現在使用されているタキサン系抗がん剤には、タキソールとドセタキセルがある。しかし、このタキサン系は副作用の原因になる過敏反応で、ステロイド剤を前投薬するため副作用も強く、また溶剤が効果を下げているとされている。
従来のパクリタキセルよりも「有効性と安全性で好成績」と言われているだけに乳ガンを始め様々なガン患者にとっては、すごい朗報である。早く日本の患者にもこの様なステロイド剤を使わなくても良い抗ガン剤を導入すべきである。
自民党の癌対策基本法案 2006/05/23, 13:06
自民党の総務会は5月23日癌の予防や研究を推進する議員立法「癌対策基本法案」を了承しました。公明党もすでに他党よりも早く積極的に癌についての対策をたてている。早期成立を目指す癌対策は、民主党も独自案を提出してし審議入りを求めていた。
癌対策基本理念は、(1)癌専門医の育成(2)癌患者の痛み緩和と医療充実(3)癌医療に関する情報収集・提供体制整備どで政府に「癌対策推進基本計画」の策定を義務付けている。
いよいよ政府も積極的に動き出したようですが、検査ずけだけでなく患者側にたった早急な対策が必要です。たとえば外国で通常の承認薬として使われている抗癌剤を一日でも早く日本でも承認薬として使えるようにして頂きたいものです。
2005.5.24
転移乳ガンの最新情報 2005.10.07記入
乳癌->炎症性乳癌 2002/02/02
患者の質問
乳癌の手術をし病巣3.5p右胸全部と、わきの下のリンパ、鎖骨のリンパも含めて全部とる。
手術後に、抗癌剤[CAF]を二週間に一度の割合で約10ヶ月間投与。 その後、放射線治療を受け、2002年の11月の検査でCT,MRI,エコー何も異常は無いと診断された。
しかし、1月に炎症性乳癌(赤く腫れ)と診断され、来週から抗癌剤(タキソ−ル)を行う予定。
1、どの位で赤い腫れが全身を覆うのか。
2、なぜ腫瘍を作らずにリンパ線を伝って行くのか。
3、もしタキソールが効かなかった時、次の薬は有るのか
医師の回答
Her2 3+乳がん患者なら ハーセプチン+タキサン(タキソテア)、欧米でしたらハーセプチン+ナベルビンです。
炎症性乳癌は進行が速いので可能な限り早く手を尽くさねばなりません。効果のあるときは、点滴投与から2から3日で色が薄くなってきます。
また、線状に点の固まりとして赤く残り皮膚がかゆくなる場合は、放射線の影響も考えられますので特殊な塗り薬を薄く塗ると消える場合があります。
ハーセプチンとタキソテール・TS−1(飲み薬)が、最近注目されてきました。 20065.04.26
乳癌->肺転移 2004/01/15
患者の質問
乳がんの症状は(Wb)で手術で取った後の診察で左肺に転移して水がたっまっているのが見つかった。母は今2週に一回病院に行き薬を体に入れている。
医師の回答
乳癌は手術で取ってその後肺に癌が転移しても元が乳癌からの転移ですから、この場合は乳癌に対する治療を行います。一般に髪の毛が抜ける薬剤は、パクリタキセルとかドセタキセルとかいった薬剤を使っていると思います。どういう薬を使うかは、最初にできた乳癌がどうだったかで決まります。
乳癌->脳・肺転移について 2003/12/22
1.掲示板の質問
母(53歳)が乳がんから肺に転移し抗がん剤をいくつか試しているが合うものがみつからず最近新しい薬に変えた。先日頭痛がするのでMRIをとったところ左脳にも多数あることが今日わかった。
乳がん、肺ガンから脳に転移することは珍しくないようなのですが知識がなて。肺腺癌、両肺に多数の転移、および脳転移あり。
2.掲示板の質問
イレッサを1年2ヶ月ほど服用している。私もつい先日、脳転移が発覚。9月に数mmの影が2つ(左側頭葉と左小脳)、MRIで見つかる。ほかにさらに小さいものが幾つかある。
患者からの返答
脳転移には放射線治療が行われる。私の場合は進行も遅いらしく、また場所も危険なものではないので、今はまだ放射線治療はしていません。
多発の場合は全脳照射になると私は言われましたが、ガンマナイフの治療を受ける方もいらっしゃる。
また、アメリカでは「テモダール」という抗癌剤が使われていますね。(日本では未承認です。)
患者からの返答
母が乳ガン→肺転移→骨転移→脳転移となり、脳腫瘍については放射線治療をし退院。現在は自宅におりますが骨転移したところが痛いらしく毎日痛くて泣いています。鎮痛剤にカナディアンカプセル20mlを一日一回飲んでいますが効いていないみたいです。副作用だと思うのですが、嘔吐、便秘、食欲不振もあります。医師には痛いと言ったのですが同じ薬しかくれなかった…と母は言っています。どうしたらよいのか解らず家族も混乱しています。
混合診療の結果についての説明 http://2nd-opinion.eee.ne.jp/blog/blog1.html
厚生労働省へ行ってきました。(1/26・16:00〜)
先月「癌と共に生きる会」で要望をあげた、混合診療の結果についての説明があると、尾辻厚生労働大臣より連絡があり、「癌と共に生きる会」メンバーで厚労省へ行き話しを聞いてきました。
厚労省としては、混合診療の全面解禁という形ではなかったが、患者側の要求に対し、ほぼ答えられたと自負しているとのことでした。
しかし、混合診療の問題が提起されたことについては、混合診療時の保険診療分の自己負担は通常考えてもひどいと思うし、反省しているとのことでした。
今まで、がんを考えた時、患者の視点が抜けていたと思う為、今回は最大限患者の立場に立って何に困っており、何を希望されているのかを考え、患者のための混合診療を最優先に進めたとのこと。
1/21に開催された「未承認薬検討委員会」についても、大臣の肝いりで行なっており、今までの役所仕事からみると異例のスピードで審議しているとのことでした。
同日に開催された「がん均てん化委員会」においても早急に進めるよう冒頭話をしたとのことでした。
また、癌は、国民の死亡原因の一番の病気であるにもかかわらず、全体の医療費の中に占める癌対策費として予算は、ほんのわずかな金額であり、がんについて真剣に考えるなら、この予算では到底足りないので再度予算化の検討をする必要があると思っているとのこと。
予算以外でも何かしらの癌対策(検討中)を、早急に且つ前向きに取り組んでいきたいとのことでした。がんについて厚労省の関係部署で考えると3局程度に分かれるので、局の枠を超えたがん対策のチームを作れると良いと思っているとのこと。また、名ばかりのチームではなく、実行の伴うものにしたいとのことでした。
大臣は会見の最後に「患者の声や視点が大切なので、いつでも私のところに直接要望を持ってきてください」との話がありました。
私は尾辻大臣が、がん医療の抱えているお寒い現状がわかり、「何とかしなければ」という気持ちになり、前向きに考えてくれているという印象を持ちました。
併せてがん医療を良くするには、我々患者が直接訴えていくことが一番の早道だと思います。
<<私の混合診療のイメージとギャップについて>>
混合診療解禁と聞いて、私が単純なのかすぐに未承認の抗がん剤の大部分に混合診療が利用できるようになるのかと思っていたのですが、実際はそんな簡単なものではなく、要望のあった抗がん剤について、未承認薬検討委員会で検討し、3ヶ月以内で答えを出し、その後特定療養費制度を利用し混合診療が可能になるとのことでした。
今回検討された薬は、承認寸前のオキサリプラチンを含む3剤のみでした。
海外では承認され標準的に使用されているが、日本で未承認の抗がん剤は既存のものだけでも80種類程度あり、それが一括で混合診療可能になる?とはいわないまでも、大部分の抗がん剤が、すぐに混合診療の対象になると思っていただけに正直ショックでした。
何でこんなに難しいのでしょうか。未承認薬検討委員会が年4回だとすると、検討できるのは一年間に12剤、次々の新しい抗がん剤が開発されることを考えると、とても十分とはいえません。
厚労省が言っている今までに比べてのスピードアップは認めますが、日々がんという病気と闘っている患者にとっては、厚労省のスピードでは間に合わないのが現実です。
混合診療が認められたのが、患者が亡くなった後というようなことが起こらないためにも、また混合診療が形骸化しないためにも、未承認薬検討会での検討抗がん剤の数を大幅に増やすこと、検討スピードのアップを要望していきましょう。
この要望を大臣に伝えたところ、大臣からも未承認薬検討委員会に患者の現状を伝え、早期に検討を進めるよう要求してみますとのことでした。
NHK4/30.5/1放映! 「シリーズ日本のがん医療を問う」二夜連続で、日本のがん医療を問う。
http://www.nhk.or.jp/support/yotei/050430_050501.html
がん医療に従事する全国の医師ら405人が、NHKのがん医療番組について、「番組内容が治療現場に悪影響を与える可能性がある」とし、医療報道に善処を求める意見書を送った。NHKは「綿密な取材と多くのデータ分析などを踏まえ、間違いないものが出せたと確信している」と文書で回答した。
この番組は「シリーズ日本のがん医療を問う」で放映されたもので、私も両日放映をみました。今年4月に発売された大腸がんの抗がん剤「オキサリプラチン」の番組での取り上げ方について「延命薬に過ぎないのに、あたかも治す薬であるかのような印象で報じた」などと指摘したと言われていますが、わたしは、そのように受け取りませんでした。もう他に打つ手がないと言われている患者に対して外国で標準薬としている抗ガン剤を承認してほしいという強い要望だったと記憶しています。
この様な番組を何故NHKだけでなく民間放送で放送しないのでしょうか。訳のわからない人物を登場させてワイワイガヤガヤと面白可笑しく脅して医療を語るだけで公共の電波をこれで良いとでも思っているのでしょうか。
神奈川 がん対策で産学公連携情報機構を設立 2006.0526
神奈川県は、がん対策を進めるため産学公が連携した「神奈川がん臨床研究・情報機構」を設立。
患者の同意を得てがんの腫瘍組織を収集し、大学や企業の研究機関がこれを活用して研究する。がんセンターは年間六百人分の組織を集める。研究機関は患者の特性に応じた治療方法の確立を目指す。
民主の山本議員、院本会議でがん告白し法整備求めた 2006年05月22日
山本議員は、参院本会議で、がん対策の法整備に与野党一体で取り組むよう求めた。そして「がん治療は地域や施設で格差がある『もう治りません』と見放され『がん難民』がさまよっている。いのちを守るのが政治家の仕事。救える命はいっぱいある」と訴えた。同氏は会議終了後、記者に「(がん患者には)限られた時間しか残っていない。(対策は)次の国会でいいとは思えない」と語る。(2006年5月23日0時5分読売新聞)
NHKの放送
「シリーズ・日本のがん医療を問う」の再放送。
第1夜「“救える命”を救うために」 2005年5月2日(月)24:15〜2時間14分
第2夜「がん死亡率は下げられる」5月3日(火)24:05〜25:05 がありました。
感想・・・私は、第2夜を再放送で見ました。大変良くできた番組でした。
これほどガンは社会問題となっているのに、民間放送ではほとんど取り上げずに、一部の局では、タレントがでて面白可笑しく視聴者に心配だけさせておくだけで視聴率を稼ぎ根源を放送していないのが現状です。
ガン患者を持つ家族にとっては、最新の情報をほしいのが現実です。患者や家族にとっては、番組の中でも話されていたように3年後5年後の対策よりも、明日がどうなるかという現状です。
番組で医療関係者が言っているような、そんな悠長なこと、金がない・・、教育が・・、学会が・・などよりも後数ヶ月という人にとってはどうでも良いのです。いま現在において最新で最高の医療を望んでいるのです。
最近の国立がんセンターのホームページも少し充実してきました。しかし、患者が知りたい最新の情報はありません。確かにガンの種類によって色々な治療方法もありますが、基本的な最新の治療方法と抗ガン剤の治療効果と結果がわかればよいのです。このくらいなら明日からでも可能です。いまインターネットで一番わかりやすいのは、患者が書き込んでいる「掲示板」です。
ガンの死亡者をを減らすには、集団検診に問題があり充実させる必要があります。特に乳ガンにおいては、乳ガン検診で専門でない医師の触診に頼っていたため乳ガンであるのに大丈夫という結果が出されたため安心してしまい発見が遅く手遅れになっています。最近マンモグラフという方法をするようになりましたが専門医でないとなかなか発見しにくいようです。
人間は、誰でもガンになる細胞を持っているようです。しかし仕事が忙しいなどでストレスがたまっていくと食生活が不規則になり睡眠も十分に取れなくってガンにかかる患者が増加しているように思えてなりません。私の周りでガンになった人を見ると、ほとんどがこの様なまじめで仕事熱心な人が多いように思われます。
数ヶ月前にも、職場の奥さんが乳ガンで亡くなられました。また職場の女性も乳ガンになり手術。幸いマンモグラフにより早く発見されたため軽度の手術で職場復帰することが出来ました。最近良くいわれているのは、免疫カが低下するとガンの発生確立が高くなるようです。つまりストレスや加齢などにより免疫力が低下すると、ガン細胞の発生が抑えきれなくなりガンが発生してしまうようです。普通なら健全な免疫力ならば、排除されるはずのガン細胞も、免疫力が低下すると一気に増殖するとされています。このため免疫力を高くすることが必要でありまたストレスにより睡眠や食事が不規則にならないよう心がけて、ガン細胞の変異を抑えガンの発生を予防することが必要であるといわれています。2005.06.10
詳細は、・乳がん緊急特集!! その5 左をクリック
上記の実体験から私が今まで書いてきたホームページのハーセプチンによる内容を修正せねばならなくなりました。インターネットの最新情報のみを信じるのではなく色々な情報を頼りに進めるべきだと痛感しました。このホームページの内容もその内に古い情報となりますのでわかる範囲内で入手した情報日付と記事の記載日を明記しています。ご了承下さい。
医療現場では、ほとんどの医師は抗がん剤の有効性を信じ、診療報酬の面でも抗がん剤を簡単には手放せないのが現状といわれています。抗がん剤の一部はきわめて強い発がん剤でもあり劇薬に近いものと理解すべきとされています。
これからは個人の患者に合わせた副作用のない遺伝子・DNA・バイオ技術による根本治療を目指すべきです。
その点ハーセプチンは、DNAが引き出した組み替え遺伝子で、人の表皮の発育因子受容器2蛋白質のドメインに細胞ベースの分析で高い同族関係で抗体を人間化した新薬です。しかしこのハーセプチンも使い方を誤る(下記の本文を参照)と死亡する例もあり注意が必要のようです。
一日でも早くこれら新薬による副作用のない根本治療薬が出現することを願っています。2004.11.13
がん検査「PET・CT」の最新情報!2004.11.13
最近になってPET(陽電子放出断層撮影装置)を利用したがん検診が、日本核医学会の理事会で承認され12月中にもホームページなどで公表されるという新聞記事が掲載されていました。このPETによる検査方法は、放射性同位元素を合成したブドウ糖を体内に注射してPETで撮影、がん細胞がブドウ糖を取り込み易い性質を利用して早期がんを発見するための検診方法です。しかしこのPETだけでは、全てのがんに対して検査できないとされています。
現在ではCTを加えた「PET・CT」という最新のがんの検査法方法が外国で生み出されました。PETだけでは見つけられないがんをCTによってさらに詳しく検査するという方法です。まだ日本には、数台しか運用されていないようです。この検査には、17万円ほどの費用が必要ですが数ヶ月先の予約待ちの状態となっているようです。一旦がんにかかったら数十万円などすぐに飛んでしまいますので安いか高いかは何ともいえません。この装置が早く保険適用できる検査方法として導入されることを強く望みます。そうすれば現在健康診断で通常行われている胃がんや大腸がんそれに女性の乳がん・子宮ガンがんなどの検査をする必要がなくなり、一度ですむことになります。がんは、医学の進歩により早期発見であれば初期の治療で押さえることが可能になってきました。しかし、この「PET・CT」検査も体全身の何処にがんがあるかどうかがわかるだけで、手術などの治療には、さらに精密なそれぞれの箇所ごとのCTスキャンなどによる精密検査が必要のようです。2004.11.13
この「PET・CT」大変優れものですが、残念ながらこの装置画像は色々な体の変化がわかるようですが、それを判断する医者が少ないと言われています。2005.06.10
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転移性乳ガンの治療方針http://www.cancernet.jp/library/text/b044/01.shtml
1. 転移性乳ガンの治療方針を決める上で重要な情報(予後因子)
ホルモンレセプター(エストロゲンレセプターまたはプロゲステロンレセプター):
ホルモンレセプターは初発時と再発時で変化することがあります。ですから、本来は、転移した病巣のホルモンレセプターの有無を知ることが好ましいのですが、肺・骨・肝転移などの臓器から手術をすると負担が大きいので、ほとんどの場合、初発時の腫瘤でみられたホルモンレセプターの結果をもとに判断します。この検査は免疫染色という方法で検査された結果が信頼されています。初発時にこの検査を行っていない場合、手術標本が残っていればもう一度検査することができます。
HER2/neu(c-erb B2):
HER2/neu(c-erb B2)というたんぱく質が、ガン細胞において強陽性(2+,3+)の場合、モノクローナル抗体という新しいタイプの治療薬であるトラスツズマブ(ハーセプチンR)の効果が期待できます。乳ガンの20−30%の人にこのようなHER2/neu過剰発現がみられるとされています。この検査も、可能であればFISH法という方法で検査されたものがより感度が高いとされていますが、全ての施設でFISH法が可能というわけではありませんので、現在のところ免疫染色法の結果が用いられることが多いようです。初発時にこの検査を行っていない場合、標本が残っていればもう一度検査することができます。但し、ようやくFISH法も保険適応になり、その使用方法を只今検討中です。海外で実施されているのと同様に免疫染色法でHER2/neuが3+の患者には無条件でトラスツズマブを投与しますが、HER2/neu 2+の患者にはFish法で再度HER2/neuの発現状況を確認し、その発現状況によってトラスツズマブの投与を決定します。
初期治療内容:
手術後に再発予防のために補助化学療法または補助ホルモン療法を受ける人は多くいます。転移性乳ガンの治療においては、「過去に何の薬を使ったか」ということも重要な情報です。補助化学療法や補助ホルモン療法を終了してすぐ(例えば1年以内)に転移・再発したことが分かれば、それらの薬が「効かなかった」と判断され、違う薬を選択することになるからです。一方、1年以上たってから再発したのであれば、その薬は1年以上、ガンの勢いを抑えていた、と判断され、もう一度その薬を使うことができます。
初回治療終了から再発までの期間:
この期間が長いほど、進行がゆっくりで予後がよいと考えられ、進行の速さをはかる目安となります。1998年に、国立がんセンターより、転移性乳ガンの予後を3グループに分ける、興味深いデータを報告しています。これはPrognostic
Indexという5つの因子(補助化学療法歴の有無、遠隔リンパ節転移の存在、肝臓転移、血清LDHの上昇、無病生存期間)でスコア化したものです。また、2003年にも米国のデータとして無病生存期間が長期である場合は再発してからの予後も良好との報告がされています。
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『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)小泉芳孝
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