・乳がん緊急特集!! その3
・ガン特集 その1〜
NHK「がん医療を問う」放送
動き出した政府のがん検討会
検診で見落とされ毎年増え続ける「乳がん」患者
未承認薬の遅れ原因は、製薬会社の利益を優先
「がん患者集会」で治療薬の承認せまる
骨への転移の痛み
乳がんの遠隔転移と再発について
転移性がん最新治療方法
乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤
乳がんの最新治療方法
■ハーセプチンとタキソール・ナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
■カペシタビン ( ゼローダ )
■乳ガンの骨転移の薬■アレディア■ゾメタ
米国は、がん治療先進国
日本の大学で統合医療スタート
抗ガン剤の新薬承認急げ
抗がん剤治療で2学会が一本化へ
日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新治療を行うことが出来ない組織となっている。
今まで日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新の治療が行われていると思っていました。しかし、残念ながら厚生省や大学当局の規制の枠があり近代的な先進治療が行われていないことが判明しました。むしろ、街の小さな大学OBが行っている治療の方が先進的で近代的な方法で治療に当たられています。また、看護師も大学のような新人を目的とした新米ばかりであるが、しかし小さな病院は年配のベテランが限られたスペースの中で必死で看病に当たられています。政府は未承認薬を導入すれば保険の負担が増え厚生労働省として運営できないので「黄色人種のアジア人は、白人と違って体が違うので未承認薬が効くかどうか判らない」というように指導して少しでも医療負担がかかる近代的な方法を使わせないよう指導している。つまり癌は、完治しないのだから早く死なせた方が医療の負担がなくていけるとでも言いたいようである。 私は言ってやりたい。今癌で亡くなる日本人は、3人に一人が何らかの癌で亡くなっているのですよと。貴方の家族や親戚がそのようになった場合貴方にもそのように言われても良いのですかと。外国の訳のわからない国には、数十億円、いや数百億円の援助をして、庶民に何の還元すら回ってこないのに外交官の特権だけを得るような政策を何時までもしているように見受けられる。そのようなことを何時までもしていると、死後の世界で地獄へ堕ちると言うことを宣言しておきたい。 2006.05.31
「ハーセプチン」投与による患者の情報を入手。52005.3.01
乳ガン最新情報・・・「HER2 3+」の患者ですが骨転移と皮膚ガンで2004,年夏からハーセプチンとビスフォスフォネートをしばらく投与していたのですが効き目がなく、タキソールとの併用を開始することになりました。タキソールを開始して皮膚ガンが1ヶ月目に薄くなり2ヶ月目で消えました。また、3ヶ月目に転移していた背骨の痛みが取れてきているようでCTスキャンを撮った結果によると転移部分が半分に縮小していました。現在、タキソールとの併用から6ヶ月がたち寝返りができるようになりました。3ヶ月目から頭の髪の毛がとれだして現在丈夫がほとんど抜けて裾の部分だけがわずかに残っているだけとなりました。しかし本で読んでいた副作用は、それなりにでていますが副作用を止める良い薬ができているので何とか過ごせています。続く 2005.0301
【速報】MDアンダーソン 2005年3月29日発表
薬の組み合わせによりHER-2乳がん治療で予期せぬ利点確認される。
ハーセプチンの新しい利用により、HER-2陽性乳がん患者に期待以上の強力な治療が可能になることが明らかになったと、テキサス大学M.D.アンダーソンがんセンターの研究者グループが発表。
最新緊急情報「乳ガン患者を持つ夫 」2007年6月28日記入
昨年(2006)6月アバスチンと従来の抗ガン剤を投与して一年たちました。現在では電車通院で病院に一人で通えるまでになり4日間の旅行にも行って来ました。
本日歯医者で『日経ビジネス』読んでましたら西欧で3年前に認められたアバスチンが、やっと日本で大腸ガンに認められ6月20日頃に保険適用(1ヶ月価格30万で内患者負担3割)になったと記され。さらに今年2月に欧州で乳がんに認められ、西欧では昨年から肺ガンにも認められたと記されていました。この様にアバスチンは、色々なガンの抗ガン剤と併用することが出来これからのガン治療の特効薬になると期待されています。
乳がんには、進行の早いハー2の患者に大変良い新薬なのですが、日本で未承認薬のため国公立で投与することが出来せん。この為に直輸入をしていて大変高い薬となっています。早く日本でも乳がんや肺ガンに認められればアメリカと同様の1ヶ月25万くらいの値段となり沢山の乳がん患者らの命が救えます。最近聞いた話によると日本でアバスチンを乳がんで投与している患者が一定数以上になれば日本でも承認薬として認可されるようになるということです。
新刊本
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』
田村 まり子・二松啓紀著/出版:文理閣/発行年月:2007.8.20刊
[B6 判] NDC分類:916 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
ISBN 978-4-89259-554-7
日本女性の20人に1人乳がんの時代
乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊
内容説明
ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院から民間病院へ、 未承認薬が
くれた新しい人生は、通院治療、家事復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。
『京都新聞』好評連載闘病記
本書は、京都新聞にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」に医療監修を加え、
全面的に加筆修正した物です。
「乳がん入門(発見・手術・抗ガン剤治療へ)」「転移(骨・皮膚・肝臓転移)」「夫の病」「未承認薬で買う命(大學
病院から民間病院へ)「余命の生きかた考え方」をテーマに、50のお話しが、読みやすく綴られています。
各話には、ほのぼのとしたカットが添えられています。
1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ(乳がん発見;インフォームドコンセント ほか)
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移(骨転移;分子標的治療薬 ほか)
3 夫の病(夫のがん;妻の勤め ほか)
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ(民間病院への転院;未承認薬 ほか)
5 余命の生きかた考えかた(通院治療の再開;生も死も ほか)
田村まり子[タムラマリコ]
本名・小泉りょう子。1949年4月徳島県に生まれる。都留文科大学文学部初等教育科卒業後、
徳島県下の小・ 中学校をふりだしに教員生活。その後、京都府下の小学校教員となり、現在に至る
二松啓紀[フタマツヒロキ]
1969年8月京都府に生まれる。同志社大学大学院修了(社会福祉学専攻)。1994年京都新聞社に入社。
社会報道部をへて現在文化報道部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
本のお問い合わせは、文理閣 TEL 075−351−7553 FAX 075-351-7560
マスコミ関係の掲載記事
■高知新聞 (2007年8月記事掲載))
「からだライブラリー」欄 新刊本「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
人生決めるのは自分… 癌に苦しむ人達へのメッセージを込めた本…。
【内容】 4年にわたる闘病生活が始まり大學病院から民間病院へ未承認薬を…。
■徳島新聞 (2007.8.23記事掲載)
暮らし欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
自らの闘病生活つづる 徳島市板野郡板野町出身 田村さんが単行本
【内容】 自らの末期癌生活をつづった「乳がんの歩きかた」−余命を生きる50の物語−を出版した。
■山陽新聞 (2007.8.27記事掲載)
ホームライブラリー欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
たくましい生き方聞き書きで
【内容】「がん宣告」「今」を前向きに楽しむ明るさと。人生をいかに生きるかという思い…。
■福井新聞 (2007.8.26記事掲載)
新書・読書欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
【内容】 死の恐怖におびえ、医療への不満をぶつけながらも…。
■神戸新聞 (2007.9.4記事掲載)
住まい欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
等身大で描く乳がん闘病記 京都の教諭出版
残された時間 有意義に
【内容】 03年に乳がんと診断されて手術し肝臓や骨、肺に転移。同じ病気と闘う人の参考に…。
■上記の他に、京都新聞、中国新聞、山陰中央新報、福島民友新聞でも記事掲載されました。
ネットの「メールマガジン」に紹介される。
■癌めーる 419号 (2007年9月5日)ニュース版
【内容】
11:◆書籍(新刊本案内)◆
<京都府 Y.K.様よりご紹介いただきました>
●『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
田村 まり子・二松啓紀著
出版:文理閣
発行年月:2007.8.20刊
[B6 判] NDC分類:916
販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
ISBN 978-4-89259-554-7
日本女性の20人に1人乳がんの時代
乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊
ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院
から民間病院へ、 未承認薬がくれた新しい人生は、通院治療、家事
復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。京 都新聞
にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳が んつれづれ」
に医療監修を加え、全面的に加筆修正した物です。
1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移
3 夫の病
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ
5 余命の生きかた考えかた
お問い合わせ 文理閣 TEL 075-351-7553 FAX 075-351-7560
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【楽天ブックス】出版社名:文理閣 の検索結果:本/オンライン書店
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セブンイレブン、セブンアンドワイ書店 出版社[文理閣]
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アマゾン、CO、JP
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『わたしは風にのって ポレポレ乳がん闘病記』
田村 まり子著/出版:文理閣/発行年月:2006.8/
税込価格:\1,575 (本体:1,500)
内容説明
「ポレポレ」とはスワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」という意味。どこまで、走れるか、歩けるか…。『京都新聞』連載の闘病記「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」をまとめる。
1 おっぱいちゃん残った(あれっ!右わきにシコリが…;お洗濯はリハビリだ;乳がんのお引っ越し?)
2 お喋り闘病記(二男のアサリ汁;今こそ!妻の務め;パステル色の春;1リットルの点滴セット
《京都新聞2006.9.5記事から》
乳がん闘病記、田村さんが自費出版
乳がん患者からみた日常を京都新聞朝刊(毎週火曜日)に連載している田村まり子さん(57)筆名が、闘病記「わたしは風にのって」を自費出版した。
生死のふちをさまよいながら前向きに生きる姿が読者の共感を呼んでおり、本を通して、病気と闘う人やその家族に元気を与えてくれそうだ。
田村さんは京都府南部に在住、54歳だった2003年6月乳がんが見つかり京都市内の病院で乳房温存手術を受けたが、リンパ節への転移が分かり、放射線や抗癌剤による治療を続けてきた。その後、骨や皮膚、肝臓、肺にも転移ガンが広がり、現在は未承認薬の治療に望みを託している。
本には、新聞掲載されたイラストも添えている。
田村さんは、「大きなことはできないけれど、出版を通して、病気と闘う人達のお役に立ちたかった」と話している。 本のお問い合わせは、文理閣075−351−7553。
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以下は、今まで(2004年末)のハーセプチンの一般的な説明です。
ハーセプチン (Horceptin)
ハーセプチン(一般名トラスツヅマブ)は、HER−2(細胞の表面にあたるたんぱく質の一種で、細胞の増殖を促す受容体)が多くある乳がんに用いられる分子標的薬です。日本では2001年6月から健康保険適応で使用できるようになった比較的新しい薬で、進行・再発乳がんに用いられます。HER−2受容体が多い3+の乳がんは、乳がん全体の2割と言われていますが、がん細胞の増殖の速度が速く、転移しやすいという特徴があります。ハーセプチンの登場により、進行・再発乳がんの治療効果が格段に上がりました。
ハーセプチンはHER-2受容体の多さによって効き目が変わります。HER-2受容体が少ししかない場合は殆ど効きませんので、必ずHER-2受容体の数を調べてから使われます。ハーセプチンは、1週間に1回静脈点滴するのが標準的な治療法です。副作用は、抗がん剤に比較して、軽いとされています。
→HER−2、 分子標的治療、 HER−2 3+
分子標的治療 (ぶんしひょうてきちりょう)
分子標的治療とは、がん細胞増殖に関わる異常なたんぱくや酵素だけに作用する薬を使い、がんを狙い撃ちする治療法のことです。分子レベルでのがん増殖のしくみが研究されてきたことによってできた最新の治療法です。今までの抗がん剤では、がん細胞とともに正常な細胞にもダメージを与えてしまいますが、分子標的治療薬はがん細胞だけに作用するので、副作用が少ないと言われています。乳がんでは、HER−2(ハーツー)と呼ばれる特殊なたんぱく質に作用してがん細胞の増殖を止めるハーセプチンという分子標的薬が最近認可されました。ただし、ハーセプチンはHER−2が過剰にあるタイプの乳がんにしか効きません。
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ハーセプチン、 HER−2は「ヒト化抗体」医薬品
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ハーセプチンは、「ヒト化抗体」医薬品である
抗体とは、ヒトの身体には本来外部から最近やウイルスなどの異物が進入したときにそれを見分けて迎え打つ防御昨日が備わっている。最近やウイルスのように身体の外部から進入した異物の事を「抗原」という。
体内に抗原が進入してくると、その異物を排除するために、血液成分の一種であるリンパ球が「抗体」というタンパク質を作る。
同時に、別のリンパ球に抗原の情報を与え、次に体外に排除しようとする機能が働く。これを、免疫反応という。このシステムを利用して病原体の一部を注射し、抗体を作っておいて病気を予防するのが、予防接種やワクチンである。
ガン細胞は、身体が本来持っている正常な細胞とは異なる異物であるので、免疫反応は働くが、ガン細胞は外部から進入したのではなくて、身体の正常な細胞が何かしらの刺激により突然変化してできた細胞である。このため、体内で、ガン細胞に対する抗体が作られたとしても、
正常細胞とガン細胞の違いが少ないために、抗体は産生されにくく、ガン細胞を異物として排除しにくいという問題があった。そこで、体外で、ガン細胞に対する大量の抗体を作り、体内に戻してやれば免疫反応が起こりやすいのではないかと考えられた。
ネズミに抗原として「HER2受容体」を注射した後、抗体を作るリンパ球を取り出し、これを特殊な方法で大量に増殖させて作った抗体がハーセプチンである。
ネズミの細胞で作られた抗体をそのまま人に注射すると、予想もしない反応が起こる。
人の身体が、この抗体自身を異物として認識し、この抗体自身に対する抗体が作られ始めてしまうため、これを避けるために、遺伝子工学で 人の抗体と同じように作り替えて出来たヒト化抗体である。
「HER2強陽性の転移性乳がんの患者さんが対象である」 転移性乳がんとは、手術後 肺、肝臓、骨などの他の臓器に再発が起きたり、また最初に乳がんと診断されたときにすでに他の臓器への転移がある場合を言います。
現在 転移性乳がんの薬物治療としては、ホルモン療法または化学療法が使われているが、この治療法で、十分な効果が得られない場合、単独または化学療法と併用することで、治療効果が得られる。しかし、転移性乳がんの患者さんすべてに対して薬は効く訳では無く、HER2検査を行って、"HER2 3+又は2+の強陽性”と判定された患者さんに対してのみ効果が認められる。
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■ もくじ
・・ガン特集 その1
NHK「がん医療を問う」放送
ガン特集 その1 NHK「がん医療を問う」放送
シリーズ・日本のがん医療を問う」を2夜連続放送。第1夜「“救える命”を救うために」
第2夜「がん死亡率は下げられる」 がありました。
感想・・・私は、第2夜を再放送で見ました。大変良くできた番組でした。
これほどガンは社会問題となっているのに、民間放送ではほとんど取り上げずに、連日連夜JR事故の検証などばかりしている。たしかにこれも必要だが「その電車に乗っていた出勤途中のJR運転手が、事故に遭遇した後も予定勤務の運転をさせていた・・・」のは何故か問題だ
?
と報道されているらしい。天王寺電車区の区長らが大きな事故があったのを知りながらボーリングにいっていたのは、大変軽率である。しかし、区長は職場戻ったがその他は2次会3次会まで参加していたようである。
話が横にそれたがガンに戻そう。一部のテレビ局では、タレントがでて面白可笑しく視聴者に心配だけさせて視聴率を稼ぎ実態を放送していない番組が増えているのが現状です。これの方が簡単でタレントさえスタジオに来てくれればてっとりばやく作れて簡単だからなのでしょう。最近のテレビのうるささと内容のなさにうんざりしておられる方が多いようですが。
ガン患者を持つ家族にとっては、「最新の情報を伝えてほしいのです」と番組の中で訴えておられました。患者や家族にとっては、番組の中でも話されていたように3年後5年後の対策よりも、明日がどうなるかという緊急事態なのです。
番組で医療関係者が言っているような、そんな悠長な、金がない・・、教育が・・、学会が・・などということよりも後数ヶ月かもしれないという人にとってはどうでも良いのです。いま現在において最新で最高の医療を望んでいるのです。
最近の国立がんセンターのホームページも少し充実してきました。しかし、患者が知りたい患者のための最新情報はありません。確かにガンの種類によって色々な治療方法もありますが、基本的な最新の治療方法と抗ガン剤の治療効果と結果がわかればよいのです。
IT社会になったのですから国立がんセンターが行っているガン治療の最新情報を発信するのに3年5年必要なのでしょうか。やる気さえあれば明日からでも発信可能です。これがIT社会の目指している真の姿では無いのでしょうか。
ガンの死亡者を減らすには、集団検診に問題があり充実させる必要があります。
特に乳ガンにおいては、乳ガン検診で専門でない医師の視触診に頼っていたため乳ガンであるのに関わらず「大丈夫」という結果が出されたために安心してしまい発見が遅く手遅れになっている例が多く発生しています。最近マンモグラフという方法をするようになりましたが専門医でないとなかなか発見しにくいようです。
人間は、誰でもガンになる細胞を持っているようです。しかし仕事が忙しいなどでストレスがたまっていくと食生活が不規則になり睡眠も十分に取れなくってガンにかかる患者が増加しているように思われます。私の周りでガンになった人を見ると、ほとんどがこの様なまじめで仕事熱心な人が多いようです。
最近良くいわれているのは、免疫カが低下するとガンの発生確立が高くなるといわれています。つまりストレスや加齢などにより免疫力が低下すると、ガン細胞の発生が抑えきれなくなりガンが発生してしまうようです。健全な生活ならば、排除されるはずのガン細胞も、ストレスなどが重なると増殖するとされています。このためストレスにより睡眠や食事が不規則にならないよう心がけて、ガン細胞の変異を抑えガンの発生を予防することが必要であります。
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Vo185
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■ もくじ
・ガン特集 その2
動き出した政府のがん検討会
ガン特集 その2
動き出した政府のがん検討会
尾辻厚生労働大臣は、がん検討会で 「がんは日本人の死因の第1位で毎年約30万人亡くなっている。がん治療の格差が問題となっているが、日本のどこに行っても望む治療を受けられることが重要、がん5年生存率を20%向上するという政府目標のため、対策を一層推進すること」と述べられた。 いよいよ政府によるガン対策が本格的にスタートしたといえます。
また三浦氏は、「患者は闘病中に情報不足に陥り、適切な治療が受けられていない」と指摘、「日本がん情報センターの設置が急務で、標準的治療法や各病院の治療それに患者会情報を集めて患者相談窓口の機能充実をして患者の視点にたった発想が必要であり。また抗がん剤を使いこなせる医師が不足している」と指摘し早急な育成策を求められた。
垣添座長は、「欧米先進国ではがん死亡者が減少しているのに、日本は増加している」と述べられた。
報告書によると国立がんセンターを中心に「がん拠点病院全国連絡協議会」を作り、全国レベルの治療成績などのデータ整備をし、国民や医療関係者に情報提供を行っていく方向が示された。そして国立がんセンターは、仮称「情報センター」を設置し、ガン拠点病院として医療情報の収集・分析・発信を行うためにホームページ等による情報体制強化と質の高いがん統計データ(死亡、罹患、生存)の提供がおこなわれるとしている。
がんは死因1位で毎年30万人が亡くなっている。その中でも日本では30人に1人が「乳がん」にかかり、2003年度には9805人が亡くなった。しかし、実際の日本人の乳がん患者は、予備軍(乳がんなのに知らない患者)も入れると20人に1人が患者になっていると言われています。皆さんの友人や親族などが癌で亡くなっている方が多くいる現状を見ると一日も早く対策を立てて頂きたいものです。
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Vol.86
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■ もくじ
・ガン特集 その3
検診で見落とされ毎年増え続ける「乳がん」患者
・次世代DVD規格統一で、東芝陣営が難航し世界制覇ならず!?
・ホームページビルダーV9不調で未完成品だ
ガン特集 その3
検診で見落とされ毎年増え続ける「乳がん」患者
あるホームページから・・・
@例
産婦人科診療所で、乳房のしこりに医師は、触診後「乳腺症でしょう」。5年後の夏にしこりが痛みだし30歳以上を対象とした市の乳がん検診で同医師は、触診だけでなく超音波(エコー)検査し 「乳がんは痛まない脂肪の塊です」。2年後の秋、しこりがはじける感覚が走り5センチ以上。ほかの専門病院の精密検査でしこり組織を調べ「悪性」。12月摘出手術7×5×2.5センチがんで摘出したリンパ節すべてに転移。
前出の産婦人科は、乳がんの専門科でないという。なぜ検診の指定機関に・・。転移治療が始まり放射線や抗がん剤で髪が抜け落ち、体中が痛む。一日中、寝ている。何もする気にならない。今年肝臓に転移し「余命は?」と尋ね。主治医は「半年です」・・。
A例
00年6月、左乳房にこりで国立病院の外科を受診。マンモグラフィーや細胞診などを受けたが「乳腺がはれている程度で、心配はいりません」
。10月しこり大きくなり同じ病院で検査「1センチのがん」。手術後、リンパ節への転移。抗がん剤治療したが反対側の右乳房にしこり両方の乳房を摘出。その後皮膚転移、肝臓転移。その年12月、息を引き取る。
B例
都内の会社員女性は、00年11月、左胸に1センチのしこり。近くの産婦人科で視触診と超音波検査「乳腺症でしょう」と言われる。しこりは大きくなり半年ごとに受診したが「心配ない」。02年6月しこりの細胞診結果でがんとわかり2年近く見落とされる。
C例
都内の女性は、検診で「鈍い痛みがある」と訴えたが「痛みは気のせい」と言われ安心。がんとわかったのは1年後でしこり3センチ、リンパ節に転移していた。
上記の報告は、現在の市町村などの専門医でない「乳がん検診」がいかにずさんであるかの実態を表しているとおもう。検診で「乳がんではない」という判断により安心してしまい、それが原因で乳がんの発見が遅くなって手がつけられない事態となっている。半日ドックでの「乳がん検診」でも同様のことが多く発生している。
乳がん検診は、日本乳癌検診学会などが認定する専門病院で乳がんの専門医と言われる名医に受診し、マンモグラフィー、超音波検査エコーの精密検査を受けることが大切です。
■ 編集後記
前回に続いて「ガン特集 その3」を取り上げましたが、今回は検診で見落とされ毎年増え続ける「乳がん」患者を取り上げました。読者の皆さんに「乳がん検診」が
いかにずさんであるかがおわかり頂けたと思います。
またIT分野では、次世代DVD規格統一で、東芝陣営が難航し世界制覇ならず!?
をとりあげました。
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Vol.87
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■ もくじ
・ガン特集 その4
1.各地で癌のシンポジウム開催
2.変な保険承認外薬使用の法律
3.未承認薬の遅れ原因は、製薬会社の利益を優先
各地で癌のシンポジウム開催
半日ドッグや行政の乳ガン検診の不手際により発見が遅れた患者が生死をかけた苦しい闘病生活をされている女性が沢山います。
その数は、把握できないほどの数であるといわれ、患者や家族らによる訴えが日増しに多くなり各地でシンポジウムや講演会が沢山開催されるようになりました。
たとえば・・
■
日時: 2005年5月28日(土) / 13時 - 17時 ※ 開場: 12時30分
■ 場所: NHK大阪ホール
(大阪市中央区大手前4丁目1番20号)
地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅2番・9番出口すぐ
※
客席:1417席(うち車椅子席8席)1階席=965席、2階席=372席 2階バルコニー席:80席
■
参加対象者: がん患者および家族,がん医療に関心のある方
主たる最終目的は
■ 主催:がんを語る有志の会 癌と共に生きる会 癌治療薬早期認可を求める会
■ 参加方法: すぐに定員に達したようです。
■ 事務局: がん患者大集会実行委員会
事務局
〒556-0022
大阪市浪速区桜川1-4-8タウンハウスナンバ303
癌患者は、一刻を争う生死の中で何が新しい情報で良い抗ガン剤なのか、何か良い最新の治療方法がないかと情報集めに奮闘しているのが現状です。
その中で患者を始め家族は、何処の病院が良いのか、どの先生が良いのか、右往左往する日々が続いています。これをお読みの皆さんもいつあなたの間近に起こるかもしれません。いや起こっても不思議ではないのが現状です。
日本国内において2人に1人が癌になり3人に1人が死亡している現実があります。交通事故死亡数が年間約8000人ほどですが、癌死亡数は年間約30万人という恐るべき数となっています。政府をはじめとして官僚の皆さんの周りでも、同様の人達が増えているはずです。いったい何を考えているのでしょうか。
今元気な政府関係者でも3人に一人が癌で死ぬという気付けば政府をあげて必死になって行動する気になるはずです。これほど経済成長した日本が、なぜ医療後進国になったのでしょうか。
すべてのがん患者に世界最先端の医療を提供できるようにして頂きたいものです。
私の親類や上司それに友人など何人もの方がガンで亡くなりました。現在癌は、余命何日という事を宣言されなくなっています。それは、以前よりも良い抗ガン剤が適用されるようになったからです。しかし死亡原因のトップでありながら専門医の不足、病院による術後生存率の大きな格差、新薬の輸入承認の遅れ、高度先端医療との混合診療に消極的な行政や圧力団体など、ガン治療の進歩を阻害する要因をかかえたままです。
混合診療は、癌と戦う患者・家族のためでなく、現状のままのほうが居心地がよい人々のための仕組みになっているようです。外国で使用され効果のある新薬の抗ガン剤が、製薬会社などの都合によりなぜ日本で保険適用出来ないのか大変疑問です。患者が新薬で早く治癒すればそれだけ国の医療費が少なく済むこととなるのですが・・。
海外では標準治療薬として用いられている薬が日本で承認されても体質などによって「効果がある人と効かない人」も出てきます、しかし、がん患者にとって抗癌剤の選択が出来ることは重要なことです。
変な保険承認外薬使用の法律
保険承認外の薬を使用したり、保険で承認されている回数を超えて検査をしたりすると、自由診療となります。本来なら保険からはみ出した部分のみ、自費でまかなえばよさそうなものですが、日本の法律ではそのようになっていません。
患者は、保険承認外の部分だけでなく、今まで保険でまかなっていた部分まですべて自費でまかなわねばならないようです。
ガンのような病気は、保険診療だけで対処できればそれに越したことはないのですが、より良い治療法があれば、それが高額な保険外診療であっても、それを受けたくなるのは当然なことです。何故それを受けたばかりに本来なら保険診療で可能なものまで全額支払わなくてはならないのでしょう。大変疑問です。
未承認薬の遅れ原因は、製薬会社の利益を優先
製薬会社は自社で効果のないものでも、今収益を上げていれば、なるべく長く使って儲け続けたいので、なかなか新薬への取り組みをしようとしないようです。ゆえに10年という途方もない年月が無駄に費やされているのが現状です。つまり厚労省は製薬会社の利益を優先させて、がん患者には泣き寝入りを強いてきたのです。
「海外新薬の日本承認を遅らせば、国内製薬会社がもうかるということになるようで、裏で蔓延する国内製薬会社と医師・政府担当者・政治家等との癒着の存在・個人の利権が強くあるようです。
患者側の突き上げで厚労省は医師による未承認薬の治験を許可しましたが、治験への膨大な費用がかかることを見越して許可したようで、厚労省のもくろみ通り現在まったく機能していないのが状態となっています。
この解決策としてアメリカのように国が自ら治験を行う組織をつくらねばなりません。海外で効果のある抗ガン剤が国内に入ってくれば製薬会社があがったりになるのでしょうか?
海外で承認されていて日本国内で未承認の抗ガン剤は、条件付きで保険適用を受けることが出来るるようすべきです。
もうほかに治療できる抗ガン剤がない患者にとって、日本での効果・効能・副作用等の情報がない未承認医薬品の使用は、予期せぬ副作用が出ても患者の自己責任とする事にすれば良いのではないでしょうか。国は他人事でなく、早急に新薬承認をしてアメリカの最新情報を取り入れ取り組んでいただきたいものです。
日本の政治家は、癌患者のことは真剣に考えておらず、製薬会社からの献金を守ることが最優先で、海外支援ODAと言って何百億もの無駄金を他国に使ってます。その金を苦しんでいる国民の命を救う抗がん剤の専門医の育成などに使えばよいのです。
医学の世界は日進月歩ですが、新しく出てきた薬を、十分な審査もせずに承認することは、無理があります。
しかし、がん治療は、現在日本で承認されている薬だけではもう生き延びられない患者にとって、海外で効果のある未承認薬を自分の体で試してみたいと思うのは、人情でしょう。新しい薬を試す機会を奪う権利は、誰にもないはずです。
■ 編集後記
前々回に続いて「ガン特集 その4」を取り上げました。
変な保険承認外薬使用の法律と未承認薬の遅れ原因は、製薬会社の
利益を優先であったからということがわかってきました。
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Vol.88
★総編集長:竹取の翁・かぐや姫☆ ○2005/06/13
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■ もくじ
・「ガン特集 その5」
「がん患者集会」で治療薬の承認せまる
・資産家向けプライベート閉鎖で混乱
患者が望むがん医療の実現を訴える「第1回がん患者大集会」が5月28日に大阪NHKホールで開催された。会場は、全国20以上の患者団体から4000人以上の参加希望があり内1800人が入場、京都大学医学部附属病院 外来化学療法部長の福島雅典教授の講演や、抗がん剤治療に詳しく副作用のない抗ガン剤治療を標榜してきた外科医平岩正樹医師がゲストを交えて対談した。
集会は、世界標準の抗がん剤治療薬の早期承認や、地域・施設間の治療格差の是正など「患者の声を医療政策に反映させよう」「医療を良くしよう」と訴えられた。この大会には、尾辻秀久厚労相も出席したが、がん情報センターの設置については「検討課題だ」と述べた。
患者や家族、遺族によるアンケートでは、「治療薬の承認の遅れ」が92%と最も多く、次いで「治療だけでなく総合的に相談できる専門家がいない」86%、「治療費の水準」81%、「病院や医師の質に関する情報開示」78%という結果であった。
■ 編集後記
このメールマガジンは、今回で
Vol.88となりました。 (無料配 信)HTMLで発信していますので大変手間がいります。最初の表題に「●発行推定部数700部
突破! Web含めると推定読者数十万人以上
!」を追加しました。実はこのメルマガは、ヤフーやグーグルなどからも色々な検索項目でアップしますので、それらを
含めますと実に数十万以上の人達がお読み頂いている可能性があります。
http://melten.com/m/1270.html
http://www.melma.com/mag/99/m00020999/a00000020.html
http://www.melma.com/mag/99/m00020999/a00000020-h.html
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200505071010240000056996000
http://macky.nifty.com/cgi-bin/new_backnumber_view.cgi?M-ID=koizumi
http://macky.nifty.com/cgi-bin/htmldisp.cgi?M-ID=koizumi&FN=20050520013110
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200505151126310000056996000
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200410012330000000056996000
いやそれ以上かも知れません。それだけ記事の内容についてもかなり影響力があるため公序良俗に反するようなことにならないよう常に心がけています。
今回も現在重大な社会問題となっている「ガン特集 その5」を取り上げました。
最近では、日本が誇るバイオ技術による副作用のない抗ガン剤も出来上がりつつあり、これらに目を付けた大手ネット企業の資金協力なども出てきてい
るようです。すでに臨床試験段階に入っているものもあるようです。21世紀は、ITとバイオの時代なるのでしょうか・・・。
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Vol.89
★総編集長:竹取の翁・かぐや姫☆ ○2005/06/16
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■ もくじ
・ 「ガン特集 その6」
骨への転移の痛み
乳がんの遠隔転移と再発について
「ガン特集 その6」
骨への転移の痛み
平岩正樹外科医によるとがんは200種類あり、それぞれちがった性質を持っているので抗がん剤も使い分けなければならないようです。また抗がん剤治療は、髪が抜ける、吐き気、食欲不振、下痢・便秘、口内炎などの強い副作用がでます。抗がん剤治療は半年から1年以上続けなければならず抗がん剤に対する正しい知識を持って、副作用の症状や体の状態などを医師に告げ、相談しながら治療方針を決めていくことが大事です。
副作用には、皮膚炎、悪心、嘔吐、下痢・便秘などもあり、乳がんの場合は、骨への転移の痛みの緩和方法として、鎮痛剤があります。痛みには、鎮痛剤による軽減や我慢できないときなどには放射線療法などがあります。
骨の痛みは、精神的な要因も大きく影響するようで、がんに冒されていない所までも痛くなるので精神的な緊張状態に陥らないようにすることが大切です。痛む時は、マッサージや指圧、それに痛む部位を氷枕などで冷やしたり、あんかなどで温めたりすると、痛みの軽減に効果が得られるようです。特に皮膚が赤くなったり、熱をもつ時は氷などで冷やすのがいいようです。少し元気なときは、散歩や軽い運動、入浴、音楽鑑賞などで気分転換を図れば痛みも解消されます。
乳がんの遠隔転移と再発について
乳がんに気づかず放っておくと、広がったがん細胞は、わきのリンパ節に転移し、さらに血液やリンパ液にのって、骨、肺、肝、脳にまで転移する。
特に頸椎、胸椎、腰椎などへ転移すると脊椎の中を通る神経を圧迫して、下半身などに麻痺がおこる場合がある。最近は、化学療法などにより痛みや麻痺が少なくする治療方法が開発されました。
特殊タイプの乳がんには、皮膚が赤くなったりむくんで見える「炎症性乳がん」とよばれる乳がんのあることがわかってきています。皮下のリンパ管にがん細胞がたくさんつまっているときに見られるようです。
手術を受けた後でも30〜35%の人に再発や遠隔転移がみられ、3年・5年・10年後に再発することもあるようです。
■ 編集後記
今回も現在重大な社会問題となっている「ガン特集 その6」を取り上げました。
また悪質なフィッシングメール(なりすまし)に厳重注意!!が必要です。銀行等の金融機関を装い、「口座の暗証番号・パスワード確認」という内容で暗証番号や
パスワード等を聞くなどの悪質な物が発生しています。
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Vol.90
★総編集長:竹取の翁・かぐや姫☆ ○2005/06/24
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■ もくじ
・ 「ガン特集 その7」
転移性がん最新治療方法
乳がんの最新治療方法
乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤
・ 「ガン特集 その7」
転移性がん最新治療方法 2005.06.24記入
★「転移性がん最新治療方法」などは、私個人が収集したもので、特定施設・団体・企業などと一切関係ありません。
ゆえに、ここに掲載した内容は、素人の私が個人情報をもとに作成していますので、将来誤りや訂正が生じる可能性が大いにありますのであくまで参考としてください。
患者さんの病名や進み具合、また今までに治療してきた抗ガン剤の種類などにより色々な治療方法もあるように思います。治療には、自己責任で望んで頂く必要があります。ここで紹介する情報を利用することにより利用者本人及び第三者に対し、いかなる不都合な結果が生じた場合でも一切責任を負いませんのでよろしくお願いいたします。また、抗ガン剤は、日進月歩していますのですでに(記入2005年6月24日現在)古い情報になっている場合もあります。
赤字の一部は、私の家族Her2 3+が(2005年6月24日現在)使用して効果が出ていると思われるものです。
(承認薬)は、私が調べて知っている物のみ。また最新の薬価収載・追加承認も付け加えました。他にも沢山の承認薬がありますがすでに承認済の物は記入していません。
<転移性がん最新治療方法>
【がん治療薬リスト】
(1) アントラサイクリン系
(a) エピルビシン、アドリアシン
(b) ミトキサントロン(ノバントロン)
(c)
リポソーム化アドリアマイシン(ドキシル)
(2) タキサン系
(a) パクリタキセル(タキソール) (承認薬)
※天然イチイの木より抽出されたもので組織分裂を阻害する。
(b) ドセタキセル(タキソテール)
(c) パクリタキセルのDDS製剤
(3) 5-FU系
(a) 5-FU、フルツロン (承認薬)
(b) TS-1
(c)
カペシタビン(ゼローダ)★2003.6.6薬価収載、6月24日発売
(4) 白金製剤、オキザリプラチン、シスプラチン
(5) ビノレルビン(ナベルビン)★2005.5.31「手術不能又は再発乳ガン」の効能効果
の追加承認 世界70カ国で販売
※投与には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤及びタキサン系抗悪性腫瘍剤による
化学療法後の増悪若しくは再発例を対象とすること。
(7) トポイソメラーゼ阻害剤 イリノテカン
分子標的薬
(1) ハーセプチン(Her2 3+患者) (承認薬)
(2) イレッサ (承認薬)
(3) ターセバ
ホルモン剤
(1) SERM(閉経前・後共通) タモキシフェン
(2) LH-RHアゴニスト(閉経前) リュープリン
(3)
アロマターゼ阻害剤(閉経後)
(a) アリミディクス
(b) アロマシン
(c)
フェマーラ(レトロゾール)
(4) 選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERDs)
(閉経後)
(a) Ulvestant(フルベスタント)
(5) ヒスロンH(閉経前・後)
(6) 骨転移に対して ビスフォネート製剤
(a) ビスフォナール (承認薬)
(b) アレディア ★2004.11.29(承認薬) 世界90カ国で承認
(c)
ゾメタ ★2004.12.8薬価収載
(d) オンクラストテイロック
<乳がんの最新治療方法>
■乳がんに対する術後補助療法はどのように行うべきか
リンパ節転移陰性 リンパ節転移陽性
低リスク群
高リスク群
閉経前 ホルモンレセプター
陽性 ノルバティクス
(タモキシフェン) ノルバティクス※ +化学療法
ノルバティクス※ +化学療法
ホルモンレセプター
陰性 なし 化学療法 化学療法 閉経後 ホルモンレセプター
陽性 アロマターゼ阻害剤
アロマターゼ阻害剤 +化学療法 アロマターゼ阻害剤 +化学療法
ホルモンレセプター陰性 なし 化学療法 化学療法
※ホルモンレセプター強陽性ならば、LH-RHアゴニスト(リュープリン)併用
(1)ホルモン療法のポイント
タモキシフェン(ノルバディクス)は既に古い(閉経後患者)
アリミディクス、アロマシン、レトロゾールなどのアロマターゼ阻害剤を使用する。
(a)タモキシフェン(5年間)+ レトロゾール(4年間)
(b)タモキシフェン(2〜3年間)+ アロマシン(2〜3年間)
(c)アリミディクス(5年間)
(a)のケース: 約40%の患者が 更に再発から逃れることができる。
(MA17
test より)
(b)のケース: 約30%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
(IES test
より)
(c)のケース: 約40%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
(ATAC test
より)
(2)化学療法のポイント 半年間行うのが一般的
(a)Her2陰性
タキソール + アントラサイクリン系 3週毎に8コースが標準的
(b)Her2 3+ 陽性
ハーセプチン + タキソール が第一選択
(承認薬)
ハーセプチンは「転移性乳がん」のみ保険適用
ハーセプチン + ナベルビン
★タキソールの投与方法に注意
[CALGB 9840 試験]
タキソールは、 3週間隔 3時間投与より 毎週問隔
1時間投与が
奏効率、副作用 共に優れている。
タキソールの投与量は
80mg/m2
※骨髄圧迫、脱毛、消火器症状、浮腫、過敏症(タキソテールに過敏)、
抹消神経障害、白血球減少、嘔吐、下痢、痺れ感、筋肉痛など
■化学療法のみで手術が不要な乳がん (M. D, Anderson より)
(Her2陽性早期乳がんのみのため、手術しないとわからず
日本ではまだ行われていません )
(a)ハーセプチン(12サイクル)+ タキソール(4サイクル)
(b)ハーセプチン(12サイクル)+ FEC
(4サイクル)
(a)、(b)合わせて 半年の治療で 65%の患者が完全寛解となり手術が不要となった。
ホルモンレセプターの陽性・陰性は関係ないらしい?
ハーセプチンを入れない
タキソ−ル → FEC のみだと完全は25%。
【投与方法】
タキソール : 225mg/m2 3週毎
5-FU :
500mg/m2 day 1〜4 3週毎
EPI : 75mg/m2 day 1
3週毎
CPA : 500mg/m2 day 1
3週毎
ハーセプチン : 初回 4mg/kg 毎週
(2回目以降 2mg/kg)
<タキソール(パクリタキセル〉のDDS製剤>
Abraxane (アルブミン吸着製剤 パクリタキセル)
Xyotax
(ポリグルタミン酸付加パクリタキセル)
タキソールは優れた抗がん剤であるが、他の抗ガン剤と同様の
前投薬、骨髄抑制、脱毛、食欲不振など多くの副作用がある。
しかし人によってその副作用は、症状に強弱がある。
<パクリタキセルの適応疾患>
1. 頭頚部、食道癌
2. 胃癌
3. 非小細胞性肺癌、小細胞性蹄癌
4. 乳癌
5. 卵巣癌
6. 腎盂尿肝癌(膀胱癌)
Abraxaneはそれに加えて
7
大腸癌
8 膵臓癌
Abraxane、Xyotax はパクリタキセルの副作用が軽減され、毒性が低い。
今まで投与不能な全身状態不良患者や高齢者患者でも使用可能。
<使 用 例>
Abraxane 100〜200mg/body 隔週
〃 100mg /body 3投1休
乳癌 Her2(+)
ハーセプチン + Abraxane
〃 Hez2(‐) Doxile + Abraxane (現在最良の治療法)
胃 、食道癌 Abraxane単独投与
卵巣癌 Doxil + Abraxane (最後の切り札の1つ)
(上記は、2005年6月現在書かれた情報に当方で少し付け加えたものです。)
乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤 2005.06.24記入
抗ガン剤
■ハーセプチンとナベルビンがHER2
3+転移性乳癌に有効
Dana-Farbar,
Harvardなど17の多施設調査で、HER2過剰発現の転移性乳癌に対する第1選択薬として、Trastuzumab と
Vinorelbineが68%の奏功率を示した。正常左心機能の患者には16週間の心毒性に勝る奏功を得た。HER2細胞外ドメインが腫瘍マーカーとして有効であった。Trastuzumab
and Vinorelbine as First-Line Therapy for HER2-Overexpressing Metastatic Breast
Cancer: Multicenter Phase II Trial With Clinical Outcomes, Analysis of Serum
Tumor Markers as Predictive Factors, and Cardiac Surveillance Algorithm, JCO Vol
21, Issue 15 (August), 2003: 2889-2895 <2003. 8. 23>ハーセプチンは、がん細胞の表面についたHER-2に取り付いて、がん細胞の増殖を抑える働きをする。HER-2の発現したがん細胞だけを狙い撃ちし、正常細胞は攻撃しません。このため検査でHER-2が過剰発現している場合のみ投与されます。ナベルビンは、細胞分裂を妨げることで細胞を死滅させ、植物(ビンカ)アルカロイドとして知られる薬品。感染するリスクの増加を伴う白血球の減少、末梢神経の炎症またはダメージによる手足のしびれ及びうずき、肝機能テストでの血液数値の増加、点滴した場所の赤み・圧痛、
投薬部分の血管の黒ずみ。
■ハーセプチンとタキソール・ナベルビンがHER2
3+転移性乳癌に有効
乳癌が見つかり その時点で肝臓にも転移がありました。手術はせずに化学療法を行ってきました。CEF6クールの後、タキソテール⇒タキソテール+ハーセプチン、1年半経ったところで 原発の左乳房の腫瘍も画像でわからないくらい小さくなり、腫瘍マーカーも範囲内に落ち着いてきました。
ハーセプチンの方ですが、微増との表現ですがこれは病期安定とも取れます。そうしますとタキソールとの併用で効果が期待できます。認可された組み合わせではハーセプチン+タキソールは相乗効果が認められております。適応外でしたらナベルビンも併用効果が認められています。
CPT-11(イリノテカン)ですが、これは投与順番としてはタキソールよりも後になるはずですので、時期的にはまだではないでしょうか?また併用についても評価が定まっていません。後は先日認可されたゼローダ(カペシタビン)がタキソール耐性でも20%程度の効果があるとされますのでこれも候補に入ります。
■カペシタビン
( ゼローダ )
カペシタビン
Capecitabine は再発・転移性乳がんに対して、単剤で20%
の反応があり、50%の治療効果がみられました。さらに、ドセタキセルとの併用により、60%の奏功が得られます。脱毛などの副作用が少なく、経口の飲み薬ですので、非常に使いやすい薬と言えます。 2003年6月6日に薬価収載、24日発売となりました。間もなく使用可能となります。
経口:体表面積にあわせた投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回21日間連続経口投与し、その後7日間休薬が1コース。
■カペシタビン2003年6月24日に発売
従来からの点滴約5FUを経口薬にし薬効を確保した抗ガン剤。5FUと同様にガン細胞の中にあるチミジンフォスフォリラーゼという酵素をターゲットにし、乳ガン、大腸ガンなど、さまざまなガンに有効。ただ、副作用は5FUより重く、手足の皮膚炎、悪心、嘔吐、下痢などの症状が出る。
乳ガンの骨転移の薬
■アレディア
2004.7.29乳癌の溶 骨性骨転移に対する追加適応を申請
ビスフォス酸
ビスフォスフォネート Bisphosphonate 15mg 12422.0円
30mg 24149.0円悪性腫瘍による高カルシウム血症薬
■ゾメタ
★2004.12.8薬価収載 ビスフォス酸 4mg 41,257円 ※悪性腫瘍による高カルシウム血症
■アレディア
骨転移用。乳癌という病名では保険適応にならなくて、高カルシウム血症という病名で処方してもらっている点滴薬。
同じビスフォスフォネート系で、アレディアより世代の新しい、ビスフォナールや、オンクラストを使用している人もいると思う。私もはじめの1ヶ月はオンクラストだった。その使用1ヶ月のCTでは、ハーセプチンとの併用で、効果があり、腰椎の腫瘍があきらかに少し加骨してみえ、痛みも軽くなったのでオンクラストを続けたい気もしたが、病院の都合で、アレディアに替わってしまった。骨転移の状況によって、投与方法もいろいろで、月1回の投与だが、3週に1度、2週に1度等の例をみかける
骨転移に伴う高カルシウム血症の治療薬の商品名。直接がん細胞を殺す薬ではないが、骨転移による痛みを抑えるだけでなく、骨転移の進行も抑える作用もあり、ホルモン療法・化学療法と併用することで相乗効果も認められている。副作用も少なく、全身状態不良な患者にも問題なく用いることができる。同じ系統の薬で、オンクラスト、テイロックなどがある。
※私は、素人なので上記の方法が標準的な治療方法かどうかは、わかりません。
皆さんがどの様な治療方法を望むのか、情報収集し医者と十分相談してむ判断せねばなりません。しかし日本では、がん治療の薬は、まだ認可されていないものが多くあります。治療法については主治医によく相談して一人の医師だけでなく別の医師のセカンドオピニオンを受けたり、インターネットで調べるなどして、より良い治療を選択する必要があります。
現在癌は日本人の死亡率第一位、10人中3人は癌で死亡しています。しかし、医学の進歩はめざましく、今や癌は“不治の病“でなくなりました。ただ、現状では抗癌剤等の新しい治療を速やかに受けることが出来ない状態が存在しています。
上記の情報は、未承認薬を含む、最新の化学療法についての情報を提供しているのではと思っています。しかし患者が抗ガン剤の副作用に耐えられるかどうか・・。また副作用を抑える薬に対しての方法が、その患者に会わなければ抗ガン剤を長期にわたり続けることが出来ない場合もあります。
病院の主治医から「もう治療法がない」と言われても、まだまだ世界標準の治療方法が残されていることがあるように思われますのでけっしてあきらめないでください。
これから徐々に未承認薬の使用も認められると思われますので。
乳ガンのテレビ特別番組
●2004年6月25日(土) (NHK教育
20時00分〜22時00分)
EVワイド・ともに生きる 「ネットワークが医療を変える・全国初がん患者大集会」
●2004年6月30日(木) (NHK教育
20時30分〜45分)
きょうの健康≪アンコールシリーズ≫ 病を越えて「人生いろいろ乳がんとともに」
●7月4日(月) 生活ほっとモーニング 総合テレビ 午前9:30〜
「がんよろず相談 第三回(仮)」
*番組は予告なく変更される場合がありますので一応お確かめ下さい。
■ 編集後記
今回は、転移性乳がん最新治療方法 2005.06.24記入
「ガン特集 その7」を取り上げました。
病院の主治医から「もう治療法がない」と言われても、まだまだ世界標準の治療方法が残されていることがあるように思わ
れますのでけっしてあきらめないでください。
これから徐々に未承認薬の使用も認められると思われますので。
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Vol.91
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■ もくじ
・ 「ガン特集 その8」
米国は、がん治療先進国
日本の大学で統合医療スタート
抗ガン剤の新薬承認急げ
抗がん剤治療で2学会が一本化へ
・時代にそぐわない郵便局
・カード情報流出で、カードの見直し必要
「ガン特集 その8」
米国は、がん治療先進国
全米ガン協会という患者や家族ボランティアの団体があり、キャンペーンや患者家族への支援医療機関や政府への働きかけに年間500億円という寄付が個人団体から寄せられ
ている。日本では、家族にがんをガンを告知する事があっても自分がガン患者であることを世間に告知するところまていたっていない。
アメリカでも以前はガン患者であることを公表することは難しかったが、前フォード大統領夫人が乳ガンであることを公表して以来患者や家族への支援が積極的になされるようになっ
た。また前クリントン大統領は、全米ガン協会等の要請を受けガンの新しい治療法の承認を半年にし立法化した。
米国では、ガン専門医ら複数の医師から告知と治療方法を聞いた患者は、すぐにカウンセラーと会い相談を受けることができる。そして複数の治療方法の中から自分が選択で
きる。新抗ガン剤の情報がインターネットで公開されていて知ることができる。
日本の大学で統合医療スタート
現在ある大学病院では、がんに関係する統合医療体制がスタートしている。腫瘍内科専門医の養成をはじめ化学療法に精通した「癌化学療法士」が中心になって
看護師とともにそれぞれの患者に合わせた処方を主治医とともにディスカッションして治療にあたっておられる。患者団体の強い要望により海外で標準薬となっている抗
ガン剤がいよいよ日本で使えるようになってきました。しかし、それぞれの患者に対してどの薬が一番適当なのかは、実際に使って見なければわからないのが現実で
す。明日死ぬかもわからない患者の家族にとっては、早く日本における進行性の早い転移性乳ガンなどの最新治療データーだけでもホームページなどで発信してほし
いものです。
抗ガン剤の新薬承認急げ
がん患者らでつくる「ガンと共に生きる会」が、2月27日未承認抗ガン剤の一括承認を求める緊急措置請求書を厚生労働相に送った。
欧米では、すでにガンの標準治療薬となって標準薬としているのに日本では未承認だったり、保険の適用が限られていて使用できない約百種類の薬の承認を求めた。
欧米ではガンの標準薬とされているような薬さえ日本では使用することができないのである。
日本には、腫瘍専門医や抗ガン剤の専門医などいない場合が多い。このため日本では、がん難民が激増しているという。
多くの病院は、最新の医療設備がそろっているが、末期ガン患者に関しては「もう治療法がありません」と宣告される場合が多いといわれている。
がんの治療法として学会等では、複数の抗がん剤の併用療法が有効であるとされています。
しかし薬事法で承認された抗がん剤であっても、がんの種類等によっては効能が承認されていないものや日本で認められていないために併用療法をすることができない状況にある。
外国で標準薬とされている薬の選択肢を早く進めて頂きたいものです。
抗がん剤治療で2学会が一本化へ
日本臨床腫瘍学会と日本癌治療学会は、別々に進めていた抗がん剤治療専門医の認定制度づくりを一本化するための協議を始めた。
両学会は昨年それぞれ独自の制度づくりを始めたが、患者団体などが一本化を強く要望し、共通の認定基準作りで合意した。現在沢山の抗がん剤が開発され使われているが、患者に強い副作用が出たり不適切な使用による医療もあるので、適切な治療ができる抗ガン剤の化学療法士など抗ガン剤専門医の養成が急がれている。
両学会はすでに認定制度づくりを開始。主に内科医が所属する臨床腫瘍学会は、薬物療法の専門家養成を目指してカリキュラムを設定。
一方、外科医が中心の癌治療学会は、手術と抗がん剤治療、放射線治療など幅広く行う医師の育成を目指している。
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Vol.98
★総編集長:竹取の翁・かぐや姫☆ ○2006/6/3
●発行推定部数700部突破! Web含めると推定読者数十万人以上
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■ もくじ
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「ガン特集 その9」
乳ガン未承認薬アバスチン(生存率を改善)
乳ガンの絵門ゆう子さん死去
公明党が「がん対策」強力に推進
・ 「ガン特集 その9」
乳ガン未承認薬アバスチン(生存率を改善)
現在大腸癌で来年の2007年1月にも承認されることになった分子標的薬であるベバシズマブ(商品名アバスチン)は、外国の乳ガン臨床試験で通常化学療法のみで進行が2カ月遅延したのに対し、アバスチンを併用した場合に乳癌の進行が平均5.5カ月遅延したと発表された。
アバスチンは、血管新生における因子でのVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移における血液供給を遮断し転移をさせない効果があるとされています。大腸癌においては、平均で5カ月という顕著な延命が認められ2004年2月に発売されました。
このように抗がん剤の進歩は日進月歩で化学療法併用のアバスチンは、進行性乳癌患者においても生存率を改善できるという画期的な分子標的薬です。しかし日本では、アバスチンの臨床試験は、大腸癌で行われただけで乳ガンに対して行われていません。現在アバスチンを日本で投与するためには未承認薬のため外国から50数万円(1ヶ月分)で直説買わなければなりません。すでに乳ガンの承認薬であるハーセブチンも未承認薬の頃は同様の値段がしていた様に記憶しています。しかし日本で承認薬として認可されて三分の一に値段が下がりました。大腸癌に続いて早期に日本で乳ガンの承認薬として認可されることを望んでいます。
乳ガンの絵門ゆう子さん死去
がんと向き合った絵門ゆう子さんが2006年4月になくなりました。私は絵門さんが書かれた本を2冊読みホームページにも目を通しテレビ放映や週刊誌なども常にチェックしていました。その結果として患者は、抗癌剤を投与し続けなければ数ヶ月で死がやってくるのだなと実感しました。ナベルビン等の抗癌剤がまだあるのにこれらを投与しないという選択をされました。誠に残念でなりません。闘病生活6年に渡る激痛の中で夫に語った最後のメッセージや聖路加国際病院・中村清吾さんの談話などを拝見するに付け残念でなりません。
公明党が「がん対策」強力に推進
日本では今、3人に1人が、がんで亡くなり、将来は、2人に1人に増えると言われています。欧米では、すでに国家戦略としてがん撲滅に取り組み、がんで亡くなる人が急速に減っているようである。これに対して公明党は、「日本でも国家戦略として全力で取り組む必要がある」と強調し通常国会に「がん対策推進法」(仮称)を提出し成立をめざす考えを示された。
がんについて国や地方自治体を通じた総合的な対策を求める声は、強く法律の制定に関して民主党と公明党が積極的なのに対し、政府と自民党には慎重論も多いという。私は小泉政権を押していたが外国にばかり金をばらまき通し続ける政策しか考えていない自民党から脱退することにした。
肺がん治療薬「イレッサ」は画期的なもの
イレッサはがんの増殖にかかわるたんぱく質にくっついて増殖を防ぐ分子標的薬である。間質性肺炎という重い副作用を起こして亡くなる患者が相次ぎ問題になったが、手術など他の治療法がない患者を対象に使われている。しかし、なくなった患者は、このイレッサを投与しなくても亡くなる人であった方までがイレッサのせいだとしているようである。私は、イレッサで元気になった方の話を聞いたことがある。もう涙が出て聞いていられない程の闘病生活であったと想像する。この方は、「現在イレッサは悪者扱いされていますが、私はイレッサのおかげで元気になり皆さんの前で2時間もたってお話しできるのが皆さんへの恩返しとしてここにやってきました」とお話しされていました。
現在の最新情報では、肺がん患者の血液を解析することで、治療薬「イレッサ」の副作用が起きるかどうか事前に予測する新技術を開発されたようです。
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Vol.99
★総編集長:竹取の翁・かぐや姫☆ ○2006/6/18
●発行推定部数700部突破! Web含めると推定読者数十万人以上
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■ もくじ
・ 「乳ガン特集 その10」
進行乳がんに効果の抗がん剤タイカーブ
難治再発性「炎症性乳がん」にタイカーブ
「乳がんに伴う脳転移」に対するタイカーブ
日本の国立医大は、乳ガンに対し最新治療が出来ない組織に
公明党“がん難民”患者対策を推進提言
・世界のソニーがデジタル一眼カメラ「α100」発売
・ 「乳ガン特集 その10
進行性乳がんに効果の抗がん剤タイカーブ、
進行性乳がんに効果の抗がん剤タイカーブ、
2006年6月3日、英グラクソ社は、HER-2陽性の患者でハーセプチンその他の転移性乳癌患者を対象のタイカーブTykerb (ラパチニブ、lapatinib)が新しい抗癌剤として良好な結果が得られたと発表された。タイカーブは、HER-2陽性の患者で標準的な治療法が困難となった進行性乳ガン患者に従来の抗癌剤ゼローダを追加することで、乳ガンの進行を遅らせることができるとの研究結果がでた。乳がん患者に対して、ゼローダ単独と、タイカーブおよびゼローダ併用との比較で、タイカーブ併用の方が、がんの増悪進行が2倍近く遅くなったと発表した。カペシタビン単独療法:4.5ヵ月に対して、併用療法では8.5ヵ月という2倍近効果が出た。
米国臨床腫瘍学会のチャールズ・ガイヤー医師は、「HER-2陽性の乳がん患者は、ハーセプチンによる治療を行っているにもかかわらず進行してしまうことがあり、別方法でHER-2受容体の機能を効果的に阻害する治療法が求められてきた。臨床結果では、タイカーブが、トラスツズマブでは病態のコントロールができないような症例において必要とされる重要な選択肢になることを示唆。」した。
がん領域治療薬開発センターのパウロ・パオレッティ氏は「臨床試験結果は、タイカーブが進行性の乳がん患者に対する治療レジメンで不可欠な薬剤となる可能性がある」と言っている。この発表は、進行性の早い日本の30%に当たるHER-2陽性の癌患者が現在ハーセプチンにより化学療法をしているが、1年余りで効果がなくなりハーセプチンに変わる次の分子標的治療薬として副作用の少ない抗癌剤のため早く日本でも承認される可能性の高い承認薬となろう。
難治再発性「炎症性乳がん」にタイカーブ (米国アトランタで開催の米国臨床腫瘍学会(ASCO)発表)
炎症性乳がんは、特に攻撃的で癌患者に苦痛をもたらす進行性の早い乳がんであり、重篤な副作用を伴い予後も極めて悪い性質の乳ガンとされています。
炎症性乳がんは、がん細胞が胸部皮膚内のリンパ管にブロックされることによって発生するもので、すぐに体の他部位に広がります。炎症性乳がんと診断された患者は、平均的に余命3年ほどといわれています。
このASCOで発表された報告では、57人の患者を、HER-2陽性が過剰発現しているグループとそうでないものの2グループに分け、両グループともにタイカーブによる治療が行われた。その結果HER-2陽性が過剰発現している患者さんの62%に明らかな臨床効果が見られた。
HER-2陽性の乳がん患者は、日本でもハーセプチンによる分子標的治療を行っているにもかかわらず結果的に病態が進行してしまうことがあったので、別の方法でHER-2受容体の機能を効果的に阻害する治療法がこれまで求められてきました。これら臨床試験の結果は、タイカーブTykerbが、ハーセプチンでは病態のコントロールができないような症例において、必要とされる重要な選択肢になることを示唆しています。
GSKのがん領域治療薬開発センターのパウロ・パオレッティ氏は「これらの結果は、タイカーブが進行性の乳がん患者に対する治療レジメンで不可欠な薬剤となる可能性があることを示している。今回ASCOで発表されたデータは、いつの日か癌が慢性疾患として認識されるような、がん治療のパラダイムを変えるためのGSKのがん領域への弛まぬ取り組みを表している。」と発表した。
この発表は、大変重要なことで今まで抗癌剤と言えば、大変副作用の強い物が多く患者はその副作用で堪えきれない苦痛を伴ってきた。しかし今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されたタイカーブは、従来のHER-2陽性の癌患者でハーセプチン(日本で承認薬)やアバスチン(海外で標準の乳ガン承認薬)という分子標的治療薬をさらに上回る治療薬となった。この薬の発表により癌は難病と言われ直らない物とされていましたが、既にそれらは過去の言葉となった事を表していると言えよう。
「乳がんに伴う脳転移」に対するタイカーブ
癌の脳転移は、放射線による治療方法しかないと言われていて、がん領域において未だ治療方法が十分でない分野である。
HER-2陽性の過剰発現や体全体に進行した転移性乳がん患者の1/3に中枢神経や脳への転移が見られる。この段階まで進行すると予後が悪く、平均的な1年生存率は20%程と言われている。ASCOで発表された脳転移した乳がんに対してタイカーブが有効であるという予備的証拠が示された。この報告は、米国国立癌研究所がスポンサーとなり、2大学の研究者により実施された。報告では、ハーセプチンによるがん治療を行っていたにもかかわらず中枢神経への転移を起こしたHER-2陽性の乳がん患者39人を対象に実施され、2人の患者に固形癌の治療効果判定のための尺度であるRECISTに定められている部分的反応が見られた。また5人の患者に16週以上の安定期間が見られた。さらに20人に対して、腫瘍の大きさを正確に測定する分析が行われ、その内8人(40%)において中枢神経の病変の容量減少(30%以上の減少:5人、15%〜30%の減少:3人)が認められたと報告された。この報告でタイカーブの効果は、中枢神経まで達するという予備的な臨床効果について十分なエビデンスがあるという結論になったという。
日本の国立医大は、乳ガンに対し最新治療が出来ない組織に
今まで日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新の治療が行われていると思っていた。しかし、残念ながら厚生省や国立大学当局の規制の枠が多くあり近代的な先進治療が行われていないことが判明した。むしろ、街の小さな大学OBが行っている治療の方が先進的で近代的な方法で治療に当たられている。また、看護師も大学のような新人養成を目的とした新米ばかりであるが、しかし小さな病院は年配のベテランが限られたスペースの中で必死で看病に当たられている。政府は未承認薬を導入すれば保険の負担が増え厚生労働省として運営できないので「黄色人種のアジア人は、白人と違って体が違うので未承認薬が効くかどうか判らない」というように指導して少しでも医療負担がかかる近代的な方法を使わせないよう指導している。
つまり癌は、完治しないのだから早く死なせた方が医療の負担がなくていけるとでも言いたいようである。 私は言ってやりたい。今癌で亡くなる日本人は、3人に1人が何らかの癌で亡くなっているのですよと。貴方の家族や親戚がそのようになった場合貴方にもそのように言われても良いのですかと。外国の訳のわからない国には、簡単に数十億円、いや数百億円の援助をして、庶民に何の還元すら回ってこないのに外交官の特権だけを得るような政策を何時までもしているように見受けられる。
そのようなことを何時までもしていると、死後の世界で地獄へ堕ちると言うことを宣言しておきたい。
公明党“がん難民”患者対策を推進提言
昨年(2005年)6月、党内に専門チームを設け意見交換や、がん医療現場の視察を重ねて「適切ながん治療を求めてさまよう“がん難民”患者」の実態や、対策が遅れている分野など、日本の課題が浮き彫りになった。このため公明党は、他党に先駆けてがん患者中心の医療を整備するために法制化が急務と考え、昨年11月に「国民の声を反映したがん対策の推進に関する提言」を発表した。そして党がん対策プロジェクトチームを格上げ・強化して「がん対策推進本部」を設置、がん対策の取り組みを加速させている。
以下を必ずお読みください。
上記に記した内容は、色々なホームページや患者さんから聞くなりして収集した物です。
すでに古い情報や間違っている物もありますので治療に関しては十分にお確かめになってください。
この情報に対しては、如何なることが発生しても、当方は責任をとりませんのでご了承ください。
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『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)小泉芳孝
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