・乳がん緊急特集!! その4
目次
乳ガンの「HER2 3+」患者は、ハーセプチンとタキソールそれにビスフォスフォネートで乳ガンの骨転移縮小 !
ハーセプチンで乳房再発し、夢の「がん新薬」か
私の体験から乳ガン最新情報・・・
転移性がん最新治療方法 2005.06.24記入
<転移性がん最新治療薬>
<乳がんの最新治療方法>
乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤 2005.06.24記入
ハーセプチンとタキソール・ナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
新薬の未確認情報
抗がん剤治療 「分子標的薬剤」
乳ガンの骨転移の薬
転移乳ガンの最新情報
平岩正樹医師、日本に大勢の癌難民がいる。
◆ 2005.8.18 「がん征圧」テーマに公開シンポ
乳がんリンク集
緊急速報!!
1.がん対策、国民の意見募集 https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html 皆さんも左記をクリックして意見や要望を出しましょう。黙っていては、何も解決しません。
がん対策基本法が成立したのを受け、厚生労働省は、患者や家族の視点に立ってがん対策を推進するため、国民から広く意見を募集する。
これまでのがん施策の問題点を指摘してもらい、患者が必要としている施策を寄せてもらう。締め切りは11月30日。
意見の送付方法の詳細は、厚労省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)か、同省がん対策推進室(03・5253・1111)まで。(2006年10月28日
読売新聞)
2.がん対策の推進に関するご意見の募集に関するページ
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p1027-2.html
厚生労働省では、意見交換をより実りあるものとするため、実際にがんの問題に直面する国民の皆様や、医療に従事する皆様からも、がん対策に関するご意見を募集しています。
募集は10月27日(金)〜11月30日(木)となっています。
私が厚労省のホームページに要望書を出した内容です。
乳がんに大変良い分子標的薬「アバスチン」を早く承認薬に
《厚生労働省の未承認薬使用問題検討会で「アバスチン」の申請が18カ月早まる?》
中外製薬は、4月21日、米Genentech社が開発したヒト化抗血管内皮細胞増殖因子モノクローナル抗体「Avastin」の承認申請を厚生労働省に提出。これにより来年早々に大腸癌で使用出来るようになります。乳がんには、承認薬とされておらず海外で乳がんにも良いとされている「アバスチン」を4月から個人輸入して現在妻に使用しています。京大でもう治療方法が無くホスピスと言われましたが、京都市北部で癌の最先端治療をしている個人病院の名医に最後の望みとして53万円の「アバスチン」と「ハーセプチン」等の抗癌剤を2ヶ月投与して生き帰りました。肝臓・肺・骨に転移していた乳癌が半年たった今現在転移が無くなり、通常の腫瘍マーカー数値になりベッドに寝るのみの生活が転移前の歩ける状態まで回復、半年たった現在車の運転も出来るまで回復しました。乳がんにも早く使えるようにして沢山の乳がん患者を助けてあげて下さい。
抗ガン剤の新薬承認急げ
がん患者らでつくる「ガンと共に生きる会」が、2月27日未承認抗ガン剤の一括承認を求める緊急措置請求書を厚生労働相に送った。
欧米では、すでにガンの標準治療薬となって標準薬としているのに日本では未承認だったり、保険の適用が限られていて使用できない約百種類の薬の承認を求めた。
欧米ではガンの標準薬とされているような薬さえ日本では使用することができないのである。
日本には、腫瘍専門医や抗ガン剤の専門医などいない場合が多い。このため日本では、ほとんどの癌患者が「がん難民」となりネット上や病院をうろうろしているという。日本の多くの病院は、最新の医療設備がそろっているが、末期ガン患者に関しては「もう治療法がありません」と宣告される場合が多いといわれている。
一方がんの治療法として学会等では、複数の抗がん剤の併用療法が有効であるとされています。しかし薬事法で承認された抗がん剤であっても、がんの種類等によっては効能が承認されていないものや日本で認められていないために併用療法をすることができない状況にあります。たとえ出来ても未承認薬を一つでも使うと全ての薬の保険がきかなくなります。ゆえに外国で標準薬とされている薬の選択肢を早く進めて頂きたいものです。
■アバスチン 乳がん患者に取っては、早く承認されたい。 海外では、転移性乳ガン患者の生存期間が延長されています。
(日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中)は、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断することで作用を発揮し化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表されました。平成19年頃に大腸癌で承認される可能性があります。しかし乳がんはまだまだ先のようです。 2006.04.26
アバスチンは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬で、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。
ヨーロッパにおいてアバスチンは、化学療法との併用で、転移性結腸もしくは直腸がんのファーストライン治療として承認され、米国では2004年2月に発売された。
主要な臨床第V相試験において、未治療の転移性大腸がん患者に対して、化学療法にアバスチンを併用したところ、平均で5カ月という顕著な延命が認められたようです。
ロシュとジェネンテックでは、膵臓がん、卵巣がん、腎細胞がんなどにおけるアバスチンの臨床的有用性についても検討していて、今後数年で世界で約1万5千名の患者が臨床試験に参加する予定です。 2005.08.26
現在、日本で使うことの出来る抗がん剤を使い切った乳がん患者には、このアバスチンしかないと言われています。
アバスチンは、転移性乳がんでも炎症性乳がんに大変効果がおるとされています。しかし日本ではこれを使うことができず命を落としている患者がたくさんおられます。一日も早むく承認されことを望みます。そのためには、患者の回の団体などが 声を上げねばなりません。 2006.04.26
《厚生労働省の未承認薬使用問題検討会で「アバスチン」の申請が18カ月早まる?》
中外製薬は、4月21日、米Genentech社が開発したヒト化抗血管内皮細胞増殖因子
モノクローナル抗体「Avastin」の承認申請を厚生労働省に提出したと発表。これにより
早い時期に大腸癌で都用が可能となりそうです。海外で乳がんにも良いとされているので
乳がんにも使えるように早くして頂きたいものです。2006.04.27
最新緊急情報「乳ガン患者を持つ夫 」2007年6月28日記入
昨年(2006)6月アバスチンと従来の抗ガン剤を投与して一年たちました。現在では電車通院で病院に一人で通えるまでになり4日間の旅行にも行って来ました。
本日歯医者で『日経ビジネス』読んでましたら西欧で3年前に認められたアバスチンが、やっと日本で大腸ガンに認められ6月20日頃に保険適用(1ヶ月価格30万で内患者負担3割)になったと記され。さらに今年2月に欧州で乳がんに認められ、西欧では昨年から肺ガンにも認められたと記されていました。この様にアバスチンは、色々なガンの抗ガン剤と併用することが出来これからのガン治療の特効薬になると期待されています。
乳がんには、進行の早いハー2の患者に大変良い新薬なのですが、日本で未承認薬のため国公立で投与することが出来せん。この為に直輸入をしていて大変高い薬となっています。早く日本でも乳がんや肺ガンに認められればアメリカと同様の1ヶ月25万くらいの値段となり沢山の乳がん患者らの命が救えます。最近聞いた話によると日本でアバスチンを乳がんで投与している患者が一定数以上になれば日本でも承認薬として認可されるようになるということです。
最新緊急情報 ラパチニブ(タイカーブ)がHER2陽性進行乳癌に効果 2007年3月13日
米食品医薬品局は3月13日、分子標的薬ラパチニブ(商品名「タイカーブ」)を承認した。進行転移性でHER2たんぱく質陽性の乳がん患者に5FU系の抗がん剤であるカペシタビン(ゼローダ)との併用で投与することを認めた。わが国ではラパチニブは乳がんを対象に申請準備中。また、胃がんを対象にしたフェーズ3臨床試験も計画されている。このことにより今まで未承認薬だった点滴の「アバスチン」」よりも便利な経口治療薬が出来たわけです。
ラパチニブの承認は、HER2たんぱく質陽性の進行あるいは転移性乳がん患者を対象に行われた臨床試験の結果行われた。この臨床試験ではカペシタビンのみを投与された群に比べて、ラパチニブとカペシタビンの投与を受けた群では、腫瘍が進行するまでの時間が統計学的に有意な改善が認められた。更に奏効率はカペシタビンのみの群が14%だったのに対して、併用投与群は24%だった。ラパチニブに関する頻度の多い副作用は下痢、吐き気、嘔吐、発疹、手足症候群など。日本人で効果が高い理由は不明とされているが、ラパチニブが日本人の乳がん患者にとって、画期的な薬剤になる可能性がある。
新薬 ラパチニブ乳癌患者の半数近くで腫瘍増殖を阻害
新薬 ラパチニブ(タイカーブ)の乳癌に対する薬剤は、全米における臨床第1相試験で、投与の投与を受けた乳癌患者において半数近くで腫瘍の増殖を阻害した。
デューク大学の腫瘍専門医であるKimberly Blackwell医師は、ラパチニブを8週間内服した乳癌患者の46%で病状の安定化または腫瘍の縮小が見られたというデータを示した。ラパチニブを4ヶ月間内服した乳癌患者の約24%で病状の安定化または腫瘍の縮小が見られた。
ラパチニブは、トラスツズマブ(ハーセプチン)を含む、2種類の治療法で腫瘍に対する効果を示した初めての薬剤の一つである。
ラパチニブは、乳癌細胞にある特異的な受容体を標的としているため、副作用も少ないことが示されたう。臨床試験では、患者の5%で発疹、5%で疲労、10%で下痢が認められた。
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新しい抗がん剤、ラパチニブを乳がん治療薬として日本で承認申請 グラクソ・スミスクライン株式会社、[ 2007年04月02日 ]
Tokyo, Japan, Apr 2, 2007 - (JCN Newswire) - グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都)は、3月30日付で、新しい抗がん剤ラパチニブトシル酸塩水和物(一般名、ラパチニブ)の承認申請を行った。同剤は、HER2過剰発現を示す手術不能又は再発乳癌に対するカペシタビンとの併用療法、およびラパチニブによる単剤療法。
ラパチニブは米国では、販売名Tykerbとして今年3月13日に、「他剤による治療歴のあるHER2過剰発現の進行性又は転移性乳がんに対するカペシタビンとの併用療法」を適応症に承認されている。 また欧州をはじめスイスやカナダ、ブラジル、オーストラリア、韓国など世界の多くの国において、同剤の承認に向けた申請がなされている。
1.ラパチニブが乳癌の脳転移にも有効 2006. 6. 5
米ダナ・ファーバー/ハーバード・メディカルセンター、米ノース・カロライナ大、米ジョージタウン大の研究グループは、2種類のリン酸化酵素を同時に抑える経口可能な抗癌剤ラパチニブ(商品名:TYKERB)が、乳癌から転移した脳の腫瘍にも有効である可能性を見い出した。研究成果は2006年6月2日から6日に米国アトランタで開催されている第42回米国臨床腫瘍学会年次集会(ASCO2006)で発表された。
2.ラパチニブは、トラスツズマブ抵抗性乳癌患者治療に良好
ラパチニブ(Tykerb)、複数の分子を標的とした、固形腫瘍の経口治療で乳癌治療の新薬として、患者の半数で腫瘍を縮小または増殖を減速することが判明した、ラパチニブ、複数の分子を標的とした、固形腫瘍の経口治療で試験責任医者らは、ラパチニブをパクリタキセル、ドセタキセル、カペシタビン、レトロゾール、トラスツズマブのような既存の薬剤や、FOLFOX とFOLFIRIのような化学療法レジメンに加えたところ、各薬剤で有望な結果が得られた。さまざまな腫瘍タイプにおける臨床試験が進行中であるが、特にトラスツズマブ抵抗性乳癌患者への治療である。
乳癌治療のラパチニブは、トラスツズマブに併用で大効果
HER2陽性の患者がファーストライン治療またはセカンドライン治療に失敗した場合、トラスツズマブを続けるべきかどうかの問題で苦闘していました。そして、ラパチニブをトラスツズマブに併用することにより、それらの強い耐性のある腫瘍に対し、極めて大きな効果を示すということを発見しました。実際、ラパチニブは、トラスツズマブを含むレジメンを使った後、進行した患者への単独薬としての効果も示しています。この段階で経口薬を使える機会があることは大変喜ばしいことです。トラスツズマブを使用してきた人々は、生存期間中央値は3年または4年で、もちろん、一部の患者はもっと長い生存期間を得ています。
ラパチニブは、毒性少なく長期延命も
ラパチニブが脳転移のような乳癌のジレンマを解決できるかもしれないと大変楽観的な期待もあります。われわれは、確かに、ラパチニブの有効性が今後の臨床試験によって早期に証明されることを望んでいます。そして日常生活の質をそれほど落とすことなく延命する、比較的毒性のない、長期の投与が可能な経口癌治療に関して順調に研究を進めています。
※上記の新薬の登場により ラパチニブ(タイカーブ)の登場により進行の早い「HER2陽性進行乳癌」患者の生命が延長されたことになります。しかし日本では、未承認薬のため高い薬代を負担しなければならず一日でも早くしょうにんされることを願っています。2007年7月5日記入
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FDAニュース 原文
FOR IMMEDIATE RELEASE P07-44 2007年3月13日
Media Inquiries: Susan Cruzan, 301-827-6242 Consumer Inquiries: 888-INFO-FDA
FDAが進行性乳癌患者に Tykerb[タイカーブ]を承認
本日、米国食品医薬品局(FDA)が、新しい標的抗癌剤であるタイカーブ[Tykerb](ラパチニブ[lapatinib])を承認した。同剤はカペシタビン(ゼローダ)との併用で用いられる予定であり、HER2陽性の進行性/転移性乳癌(HER2タンパク質を発現している腫瘍)患者を対象としている。この併用治療が適応となるのは、他の抗癌剤(アントラサイクリン、タキサン、トラスツズマブ(ハーセプチン))を用いた治療歴のある女性である。
タイカーブは、複数の経路(標的)を介して作用するキナーゼ阻害剤であり、腫瘍細胞が成長するのに必要なシグナルを阻害する。例えば、モノクローナル抗体であるトラスツズマブはタンパク質の大分子であり、細胞表面のHER2タンパク質の一部を標的とするが、小分子であるタイカーブは細胞内に侵入し、HER2タンパク質や他のタンパク質の機能を阻害する。このような作用機序の相異のため、トラスツズマブ治療を行っても効果がなかったHER2陽性乳癌に対し、タイカーブが作用する場合もある。
FDAの医薬品評価研究センター(CDER)局長であるSteven Galson(M.D., M.P.H.)氏は「現在利用できる最も有効な乳癌療法での治療後に癌が進行した患者に対する新治療が可能となるという点で、本日の承認は1つの前進である。タイカーブのような新標的薬によって、患者の選択肢が多くなる」と述べている。
タイカーブ関連の副作用で最も高頻度に報告されたのは、下痢、悪心、嘔吐、皮疹、手足症候群(しびれ感、ピリピリ感、発赤、腫脹、手足の不快感)であった。少数の患者において、心機能の低下(呼吸困難の原因となり得る)が報告されたが、概して可逆的なものであった。副作用や薬物相互作用の可能性、また心臓や肝臓の問題などの他の医学的状況について、患者は医師と話し合うべきである。タイカーブは250
mg錠剤であり、1回1,250 mgを21日間1日1回経口投与し、1サイクル21日間のうち1〜14日の間はカペシタビンと併用投与する。 タイカーブは、ノースカロライナ州のResearch
Triangle Parkにあるグラクソスミスクライン社が販売している。
新刊本
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』
田村 まり子・二松啓紀著/出版:文理閣/発行年月:2007.8.20刊
[B6 判] NDC分類:916 販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
ISBN 978-4-89259-554-7
日本女性の20人に1人乳がんの時代
乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊
内容説明
ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院から民間病院へ、 未承認薬が
くれた新しい人生は、通院治療、家事復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。
『京都新聞』好評連載闘病記
本書は、京都新聞にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」に医療監修を加え、
全面的に加筆修正した物です。
「乳がん入門(発見・手術・抗ガン剤治療へ)」「転移(骨・皮膚・肝臓転移)」「夫の病」「未承認薬で買う命(大學
病院から民間病院へ)「余命の生きかた考え方」をテーマに、50のお話しが、読みやすく綴られています。
各話には、ほのぼのとしたカットが添えられています。
1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ(乳がん発見;インフォームドコンセント ほか)
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移(骨転移;分子標的治療薬 ほか)
3 夫の病(夫のがん;妻の勤め ほか)
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ(民間病院への転院;未承認薬 ほか)
5 余命の生きかた考えかた(通院治療の再開;生も死も ほか)
田村まり子[タムラマリコ]
本名・小泉りょう子。1949年4月徳島県に生まれる。都留文科大学文学部初等教育科卒業後、
徳島県下の小・ 中学校をふりだしに教員生活。その後、京都府下の小学校教員となり、現在に至る
二松啓紀[フタマツヒロキ]
1969年8月京都府に生まれる。同志社大学大学院修了(社会福祉学専攻)。1994年京都新聞社に入社。
社会報道部をへて現在文化報道部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
本のお問い合わせは、文理閣 TEL 075−351−7553 FAX 075-351-7560
マスコミ関係の掲載記事
■高知新聞 (2007年8月記事掲載))
「からだライブラリー」欄 新刊本「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
人生決めるのは自分… 癌に苦しむ人達へのメッセージを込めた本…。
【内容】 4年にわたる闘病生活が始まり大學病院から民間病院へ未承認薬を…。
■徳島新聞 (2007.8.23記事掲載)
暮らし欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
自らの闘病生活つづる 徳島市板野郡板野町出身 田村さんが単行本
【内容】 自らの末期癌生活をつづった「乳がんの歩きかた」−余命を生きる50の物語−を出版した。
■山陽新聞 (2007.8.27記事掲載)
ホームライブラリー欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
たくましい生き方聞き書きで
【内容】「がん宣告」「今」を前向きに楽しむ明るさと。人生をいかに生きるかという思い…。
■福井新聞 (2007.8.26記事掲載)
新書・読書欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
【内容】 死の恐怖におびえ、医療への不満をぶつけながらも…。
■神戸新聞 (2007.9.4記事掲載)
住まい欄 「乳がんの歩きかた−余命を生きる50の物語−」
等身大で描く乳がん闘病記 京都の教諭出版
残された時間 有意義に
【内容】 03年に乳がんと診断されて手術し肝臓や骨、肺に転移。同じ病気と闘う人の参考に…。
■上記の他に、京都新聞、中国新聞、山陰中央新報、福島民友新聞でも記事掲載されました。
ネットの「メールマガジン」に紹介される。
■癌めーる 419号 (2007年9月5日)ニュース版
【内容】
11:◆書籍(新刊本案内)◆
<京都府 Y.K.様よりご紹介いただきました>
●『乳がんの歩きかた 余命を生きる50の物語』
患者、家族、医療関係者に「人生の質」を考えさせる明るい闘病記
田村 まり子・二松啓紀著
出版:文理閣
発行年月:2007.8.20刊
[B6 判] NDC分類:916
販売価:\1,575(税込) (本体価:\1,500)
ISBN 978-4-89259-554-7
日本女性の20人に1人乳がんの時代
乳がん患者の夫や恋人に読んで欲しい一冊
ごくふつうの一人の女性が末期乳がん診断を受けて4年…大学病院
から民間病院へ、 未承認薬がくれた新しい人生は、通院治療、家事
復帰、ショッピングや夫婦旅行、初孫の誕生へと続いていく。京 都新聞
にリアルタイムで連載された「乳がんつれづれ」「続 乳が んつれづれ」
に医療監修を加え、全面的に加筆修正した物です。
1 乳がん入門―発見・手術・抗がん剤治療へ
2 転移―骨・皮膚・肝臓転移
3 夫の病
4 未承認薬で買う命―大学病院から民間病院へ
5 余命の生きかた考えかた
お問い合わせ 文理閣 TEL 075-351-7553 FAX 075-351-7560
■ネットでお求めになれます
【楽天ブックス】出版社名:文理閣 の検索結果:本/オンライン書店
http://item.rakuten.co.jp/book/4493228/
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- 新刊
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紀伊國屋書店BookWeb
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%93%FB%82%AA%82%F1%82%CC%95%E0%82%AB%82%A9%82%BD
ジュンク堂書店
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0108121915
セブンイレブン、セブンアンドワイ書店 出版社[文理閣]
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31933225
オンライン書店 ビーケーワン
http://www.bk1.jp/product/02909356
アマゾン、CO、JP
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4892595543/maname-22/
『わたしは風にのって ポレポレ乳がん闘病記』
田村 まり子著/出版:文理閣/発行年月:2006.8/
税込価格:\1,575 (本体:1,500)
内容説明
「ポレポレ」とはスワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」という意味。どこまで、走れるか、歩けるか…。『京都新聞』連載の闘病記「乳がんつれづれ」「続 乳がんつれづれ」をまとめる。
1 おっぱいちゃん残った(あれっ!右わきにシコリが…;お洗濯はリハビリだ;乳がんのお引っ越し?)
2 お喋り闘病記(二男のアサリ汁;今こそ!妻の務め;パステル色の春;1リットルの点滴セット
《京都新聞2006.9.5記事から》
乳がん闘病記、田村さんが自費出版
乳がん患者からみた日常を京都新聞朝刊(毎週火曜日)に連載している田村まり子さん(57)筆名が、闘病記「わたしは風にのって」を自費出版した。
生死のふちをさまよいながら前向きに生きる姿が読者の共感を呼んでおり、本を通して、病気と闘う人やその家族に元気を与えてくれそうだ。
田村さんは京都府南部に在住、54歳だった2003年6月乳がんが見つかり京都市内の病院で乳房温存手術を受けたが、リンパ節への転移が分かり、放射線や抗癌剤による治療を続けてきた。その後、骨や皮膚、肝臓、肺にも転移ガンが広がり、現在は未承認薬の治療に望みを託している。
本には、新聞掲載されたイラストも添えている。
田村さんは、「大きなことはできないけれど、出版を通して、病気と闘う人達のお役に立ちたかった」と話している。 本のお問い合わせは、文理閣075−351−7553。
■ネットでお求めになれます
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紀伊國屋書店BookWeb
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乳ガンの「HER2 3+」患者は、ハーセプチンとタキソールそれにビスフォスフォネートで乳ガンの骨転移縮小 !
掲示板から・・・
1393. Re: 乳ガン最新情報「HER2 3+」患者 Tdr 2005/04/23 (土) 13:48
乳ガン最新情報・・・私は、この掲示板に数回投稿させていただいた「HER2 3+」の患者ですが骨転移と皮膚ガンで2004,年夏からハーセプチンとタキソールビスフォスフォネートをしばらく投与していたのですが効き目がなく、タキソールとの併用を開始することになりました。タキソールを開始して皮膚ガンが1ヶ月目に薄くなり2ヶ月目で消えました。また、3ヶ月目に転移していた背骨の痛みが取れてきているようでCTスキャンを撮った結果によると転移部分が半分に縮小していました。現在、タキソールとの併用から6ヶ月がたち寝返りができるようになりました。3ヶ月目から頭の髪の毛がとれだして現在上部がほとんど抜けて裾の部分だけがわずかに残っているだけとなりました。しかし本で読んでいた副作用は、それなりにでていますが副作用を止める良い薬ができているので何とか過ごせています。
効いてよかったです。ハーセプチンを併用するのがいいのかどうかが難しいですね。タキソールの副作用も強く出る人は継続が困難ですが、そうでなければ、続けて点滴が出来るいい薬です。
という事がわかりました。
転移性がん最新治療方法 2005.06.24記入
★「転移性がん最新治療方法」などは、私個人が収集したもので、特定施設・団体・企業などと一切関係ありません。
ゆえに、ここに掲載した内容は、素人の私が個人情報をもとに作成していますので、将来誤りや訂正が生じる可能性が大いにありますのであくまで参考としてください。
患者さんの病名や進み具合、また今までに治療してきた抗ガン剤の種類などにより色々な治療方法もあるように思います。治療には、自己責任で望んで頂く必要があります。ここで紹介する情報を利用することにより利用者本人及び第三者に対し、いかなる不都合な結果が生じた場合でも一切責任を負いませんのでよろしくお願いいたします。また、抗ガン剤は、日進月歩していますのですでに(記入2005年6月24日現在)古い情報になっている場合もあります。
赤字の一部は、私の家族Her2 3+が(2005年6月24日現在)使用して効果が出ていると思われるものです。
(承認薬)は、私が調べて知っている物のみ。また最新の薬価収載・追加承認も付け加えました。他にも沢山の承認薬がありますがすでに承認済の物は記入していません。
<転移性がん最新治療薬>
【がん治療薬リスト】
(1) アントラサイクリン系
(a) エピルビシン、アドリアシン
(b) ミトキサントロン(ノバントロン)
(c) リポソーム化アドリアマイシン(ドキシル)
(2) タキサン系
(a) パクリタキセル(タキソール) (承認薬)
(b) ドセタキセル(タキソテール)
(c) パクリタキセルのDDS製剤
(3) 5-FU系
(a) 5-FU、フルツロン (承認薬)
(b) TS-1
(c) カペシタビン(ゼローダ)★2003.6.6薬価収載、6.24日発売
(4) 白金製剤、オキザリプラチン、シスプラチン
(5) ビノレルビン(ナベルビン)★2005.5.31「手術不能又は再発乳ガン」
の効能効果の追加承認
(7) トポイソメラーゼ阻害剤 イリノテカン
分子標的薬
(1) ハーセプチン(Her2 3+患者) (承認薬)
(2) イレッサ Iressa (承認薬)
(3) ターセバ Tarceva
ホルモン剤
(1) SERM(閉経前・後共通) タモキシフェン
(2) LH-RHアゴニスト(閉経前) リュープリン
(3) アロマターゼ阻害剤(閉経後)
(a) アリミディクス
(b) アロマシン
(c) フェマーラ(レトロゾール)
(4) 選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERDs)
(閉経後)
(a) Ulvestant(フルベスタント)
(5) ヒスロンH(閉経前・後)
(6) 骨転移に対して ビスフォネート製剤
(a) ビスフォナール (承認薬)
(b) アレディア ★2004.11.29(承認薬)
(c) ゾメタ RAS遺伝子をtargetにしたZometa ★2004.12.8薬価収載
(d) オンクラストテイロック
<乳がんの最新治療方法>
■乳がんに対する術後補助療法はどのように行うべきか
リンパ節転移陰性 リンパ節転移陽性
低リスク群 高リスク群
閉経前 ホルモンレセプター
陽性 ノルバティクス
(タモキシフェン) ノルバティクス※ +化学療法 ノルバティクス※ +化学療法
ホルモンレセプター
陰性 なし 化学療法 化学療法 閉経後 ホルモンレセプター
陽性 アロマターゼ阻害剤 アロマターゼ阻害剤 +化学療法 アロマターゼ阻害剤 +化学療法
ホルモンレセプター陰性 なし 化学療法 化学療法
※ホルモンレセプター強陽性ならば、LH-RHアゴニスト(リュープリン)併用
(1)ホルモン療法のポイント
タモキシフェン(ノルバディクス)は既に古い(閉経後患者)
アリミディクス、アロマシン、レトロゾールなどのアロマターゼ阻害剤を使用する。
(a)タモキシフェン(5年間)+ レトロゾール(4年間)
(b)タモキシフェン(2〜3年間)+ アロマシン(2〜3年間)
(c)アリミディクス(5年間)
(a)のケース: 約40%の患者が 更に再発から逃れることができる。
(MA17 test より)
(b)のケース: 約30%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
(IES test より)
(c)のケース: 約40%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
(ATAC test より)
(2)化学療法のポイント 半年間行うのが一般的
(a)Her2陰性
タキソール + アントラサイクリン系 3週毎に8コースが標準的
(b)Her2 3+ 陽性
ハーセプチン + タキソール が第一選択 (承認薬)
(ハーセプチンは「転移性乳がん」のみ保険適用)
ハーセプチン + ナベルビン が第二選択 (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール+ナベルビン (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール+TS−1 (承認薬)
ハーセプチン + タキソテール+アバスチン (未承認薬) 大腸癌で2007.1承認薬に?
ゼローダ+タイカーブ (未承認薬)2006.06.09発表
《厚生労働省の未承認薬使用問題検討会で「アバスチン」の申請が18カ月早まる?》
中外製薬は、4月21日、米Genentech社が開発したヒト化抗血管内皮細胞増殖因子
モノクローナル抗体「Avastin」の承認申請を厚生労働省に提出したと発表。これにより今年の
秋か来年早々に大腸癌で使用出来るようになりました。海外で乳がんにも良いとされて
いるので乳がんにも使えるように早くして頂きたいものです。2006.05.31
【緊急速報】進行鈍化乳がんに効果の抗がん剤タイカーブ、
2006年6月3日、GlaxoSmithKline社は、HER-2陽性の患者でハーセプチンその他の転移性乳癌患者を
対象にTykerb (タイカーブ、lapatinib、ラパチニブ)が良好な結果が得られたと発表された。
タイカーブは、標準的な治療法が奏効しなくなった進行性の乳ガン患者にゼローダを追加することで、
進行性の乳ガンの進行を遅らせることができるとの研究結果がでた。
米国臨床腫瘍学会で米国のチャールズ・ガイヤー医師は、「ErbB2陽性の乳がん患者はトラスツズマブに
よる治療を行っているにもかかわらず結果的に病態が進行してしまうことがあったので、別の方法でErbB2
受容体の機能を効果的に阻害する治療法がこれまで求められてきた。臨床結果は、タイカーブが、トラスツ
ズマブでは病態のコントロールができないような症例において、必要とされる重要な選択肢になることを示唆。」
がん領域治療薬開発センターのパウロ・パオレッティ氏は「臨床試験結果は、タイカーブが進行性の乳がん
患者に対する治療レジメンで不可欠な薬剤となる可能性がある」と言っている。 2006.06.09
日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新治療を行うことが出来ない組織となっている。
今まで日本の国立医科大学は、乳ガンに対して最新の治療が行われていると思っていました。しかし、残念ながら厚生省や国立大学当局の規制の枠があり近代的な先進治療が行われていないことが判明しました。むしろ、街の小さな大学OBが行っている治療の方が先進的で近代的な方法で治療に当たられています。また、看護師も大学のような新人を目的とした新米ばかりであるが、しかし小さな病院は年配のベテランが限られたスペースの中で必死で看病に当たられています。政府は未承認薬を導入すれば保険の負担が増え厚生労働省として運営できないので「黄色人種のアジア人は、白人と違って体が違うので未承認薬が効くかどうか判らない」というように指導して少しでも医療負担がかかる近代的な方法を使わせないよう指導している。つまり癌は、完治しないのだから早く死なせた方が医療の負担がなくていけるとでも言いたいようである。 私は言ってやりたい。今癌で亡くなる日本人は、3人に一人が何らかの癌で亡くなっているのですよと。貴方の家族や親戚がそのようになった場合貴方にもそのように言われても良いのですかと。外国の訳のわからない国には、数十億円、いや数百億円の援助をして、庶民に何の還元すら回ってこないのに外交官の特権だけを得るような政策を何時までもしているように見受けられる。そのようなことを何時までもしていると、死後の世界で地獄へ堕ちると言うことを宣言しておきたい。 2006.05.31
★タキソールの投与方法に注意
[CALGB 9840 試験]
タキソールは、 3週間隔 3時間投与より 毎週問隔 1時間投与が
奏効率、副作用 共に優れている。
タキソールの投与量は 80mg/m2
■化学療法のみで手術が不要な乳がん (M. D, Anderson より)
(Her2陽性早期乳がんのみのため、手術しないとわからず
日本ではまだ行われていません )
(a)ハーセプチン(12サイクル)+ タキソール(4サイクル)
(b)ハーセプチン(12サイクル)+ FEC (4サイクル)
(a)、(b)合わせて 半年の治療で 65%の患者が完全寛解となり手術が不要となった。
ホルモンレセプターの陽性・陰性は関係ないらしい?
ハーセプチンを入れない タキソ−ル → FEC のみだと完全は25%。
【投与方法】
タキソール : 225mg/m2 3週毎
5-FU : 500mg/m2 day 1〜4 3週毎
EPI : 75mg/m2 day 1 3週毎
CPA : 500mg/m2 day 1 3週毎
ハーセプチン : 初回 4mg/kg 毎週
(2回目以降 2mg/kg)
<タキソール(パクリタキセル〉のDDS製剤>
Abraxane (アルブミン吸着製剤 パクリタキセル)
Xyotax (ポリグルタミン酸付加パクリタキセル)
タキソールは優れた抗がん剤であるが、他の抗ガン剤と同様の
前投薬、骨髄抑制、脱毛、食欲不振など多くの副作用がある。
しかし人によってその副作用は、症状に強弱がある。
<パクリタキセルの適応疾患>
1. 頭頚部、食道癌
2. 胃癌
3. 非小細胞性肺癌、小細胞性蹄癌
4. 乳癌
5. 卵巣癌
6. 腎盂尿肝癌(膀胱癌)
Abraxaneはそれに加えて
7 大腸癌
8 膵臓癌
Abraxane、Xyotax はパクリタキセルの副作用が軽減され、毒性が低い。
今まで投与不能な全身状態不良患者や高齢者患者でも使用可能。
<使 用 例>
Abraxane 100〜200mg/body 隔週
〃 100mg /body 3投1休
乳癌 Her2(+) ハーセプチン + Abraxane
〃 Hez2(‐) Doxile + Abraxane (現在最良の治療法)
胃 、食道癌 Abraxane単独投与
卵巣癌 Doxil + Abraxane (最後の切り札の1つ)
新薬の未確認情報 2003/12/26現在
●P53遺伝子薬は現在中国で開発されたGendicine(2004年3月頃には私の病院では使用可能か)と米国で臨床試験中のAdvexin(早くて2004年後半)。
●分子標的薬は、Bcl-2阻害剤はGensense(2004年中の使用が期待です)
● EGFR阻害剤はもうErbitux(輸入使用が始まっている)。2004年1月から臨床使用予定5人の方が使用登録を済ませ2004年の使用か。他にEGFR阻害剤はTarcevaもあり。
●分子標的薬ではないが血管新生阻害剤であるAvastin日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中(化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表)も2004年早々にも認可され2004年3月頃には日本でも使用可能になると予想される。
抗がん剤治療 「分子標的薬剤」2005年6月現在
●分子標的薬剤「イマチニブ」。慢性骨髄性白血病の患者のための治療薬です。開発元・販売元は、ノバルティス社(商品名:グリベック)
2004年5月アメリカで正式に治療薬の認可。日本でも11月輸入承認、12月から発売。
●オレゴン健康科学大学教授ブライアン・ドルーカー博士
「イマチニブ」開発の一環として、基礎研究、臨床試験を担当した研究者です。
●分子標的薬剤「17―AAG」
開発はアメリカ国立がん研究所が中心です。まだ認可されていません。現在は、アメリカとイギリスの5カ所の病院で臨床試験中。
まだ、副作用が本当にないかなど、臨床試験の初期段階(フェーズ1)段階です。
現在試験の対象は、肺がん、大腸がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、大腸がん等。
「17−AAG」は、「ゲルダナマイシン」の分子構造に手を加えて変更し肝臓への毒性を減らしたもの(誘導体)で、
複数のがんの治療薬になる可能性を秘めた分子標的薬剤です。
(上記は、2005年6月現在書かれた情報に当方で少し付け加えたものです。)
乳ガンの「薬価収載」された抗ガン剤 2005.06.24記入
抗ガン剤
■ハーセプチンとナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
Dana-Farbar, Harvardなど17の多施設調査で、HER2過剰発現の転移性乳癌に対する第1選択薬として、Trastuzumab
と Vinorelbineが68%の奏功率を示した。正常左心機能の患者には16週間の心毒性に勝る奏功を得た。HER2細胞外ドメインが腫瘍マーカーとして有効であった。Trastuzumab and Vinorelbine as First-Line Therapy for HER2-Overexpressing
Metastatic Breast Cancer: Multicenter Phase II Trial With Clinical Outcomes,
Analysis of Serum Tumor Markers as Predictive Factors, and Cardiac Surveillance
Algorithm, JCO Vol 21, Issue 15 (August), 2003: 2889-2895 <2003. 8.
23>
■ハーセプチンとタキソール・ナベルビンがHER2 3+転移性乳癌に有効
乳癌が見つかり その時点で肝臓にも転移がありました。手術はせずに化学療法を行ってきました。CEF6クールの後、タキソテール⇒タキソテール+ハーセプチン、1年半経ったところで 原発の左乳房の腫瘍も画像でわからないくらい小さくなり、腫瘍マーカーも範囲内に落ち着いてきました。
ハーセプチンの方ですが、微増との表現ですがこれは病期安定とも取れます。そうしますとタキソールとの併用で効果が期待できます。認可された組み合わせではハーセプチン+タキソールは相乗効果が認められております。適応外でしたらナベルビンも併用効果が認められています。ナベルビンは、副作用も少なく髪の毛も抜けないのですがタキソールなどと違い効く機関が短いと言われています。
CPT-11(イリノテカン)ですが、これは投与順番としてはタキソールよりも後になるはずですので、時期的にはまだではないでしょうか?また併用についても評価が定まっていません。後は先日認可されたゼローダ(カペシタビン)がタキソール耐性でも20%程度の効果があるとされますのでこれも候補に入ります。
■カペシタビン ( ゼローダ )
カペシタビン Capecitabine は再発・転移性乳がんに対して、単剤で20% の反応があり、50%の治療効果がみられました。さらに、ドセタキセルとの併用により、60%の奏功が得られます。脱毛などの副作用が少なく、経口の飲み薬ですので、非常に使いやすい薬と言えます。しかし人によっては、副作用の嘔吐が強く飲み続けることすら出来ない人もあるようです。 2003年6月6日に薬価収載、24日発売となりました。 2006.0426
■ハーセプチンとタキソテール・ゼローダ(飲み薬) がHER3+転移性乳癌に有効 ハーセプチン+タキソール+ナベルビンの次に使用
ゼローダ(飲み薬)は、人によって吐き気などの副作用が強く注意がする必要があると言われています。この薬は、嘔吐が強く人によっては、のみ続けられない場合も多くあるようです。
■ハーセプチンとタキソテール・TS−1(飲み薬) がHER3+転移性乳癌に有効 ハーセプチン+タキソール+ナベルビンの次に使用
TS-1(飲み薬)は、副作用が比較的少ないと言われています。しかし実際に使用している人に効くと寝ているばかりで殆ど食事が出来なくなると言うことです。
■ハーセプチンとアバスチン とタキソールがHER3+転移性乳癌に有効
しかし日本ではアバスチンは乳ガンに有効ではないとして国民をだまし続けていて未だ未承認薬(2006.05.31現在)のままになっています。
日本で未承認薬(2006.05.31現在)のアバスチンは、乳がん患者に取っては、早く承認されたいうちの一つです。海外では、転移性乳ガン患者の生存期間が延長されていて標準治療となっています。しかし日本では、今年2006年の秋か来年早々に大腸癌のみに承認されるようになった模様です。しかし乳ガンへの適用は、まだ認められていません。日本の臨床試験が遅れているからとも言われていますが、本音は、これを承認すると医療費負担が高くなるからの様です。厚生労働省という所は、自分たちの肥やしを増やすために下々の者には使わせない政策をとっているのです。けしからん話です。その理由として医者連中に「西洋人にきいても東洋人にきくかどうか判らない」と言えと指導しているのです。しかも、医療費負担を減らすために大学病院には、少しでも経費を抑えるように治療できる者も出来ないということを伝えて入院させないような政策をしているのです。もう、ここまで行くと大学病院は、人体実験の場であり病気の治療をしている所ではないのです。皆さんもそれらをふまえて大学病院に行かないととんでもない事態になってしまいますよ。何処かのテレビ番組でも同じようなこと「とんでもない事態になってしまいますよ」を毎回言っていますがね。 2006.05.31
■アバスチン 乳がん患者に取っては、早く承認されたい。 海外では、転移性乳ガン患者の生存期間が延長されています。
(日本国内で血管新生阻害剤として大腸癌等で臨床実験中)は、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断することで作用を発揮し化学療法との併用によって未治療の転移性乳ガン患者の生存期間が延長されたとヨーロッパで発表されました。平成19年頃に大腸癌で承認される可能性があります。しかし乳がんはまだまだ先のようです。 2006.04.26
アバスチンは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬で、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。
ヨーロッパにおいてアバスチンは、化学療法との併用で、転移性結腸もしくは直腸がんのファーストライン治療として承認され、米国では2004年2月に発売された。
主要な臨床第V相試験において、未治療の転移性大腸がん患者に対して、化学療法にアバスチンを併用したところ、平均で5カ月という顕著な延命が認められたようです。
ロシュとジェネンテックでは、膵臓がん、卵巣がん、腎細胞がんなどにおけるアバスチンの臨床的有用性についても検討していて、今後数年で世界で約1万5千名の患者が臨床試験に参加する予定です。 2005.08.26
現在、日本で使うことの出来る抗がん剤を使い切った乳がん患者には、このアバスチンしかないと言われています。
アバスチンは、転移性乳がんでも炎症性乳がんに大変効果がおるとされています。しかし日本ではこれを使うことができず命を落としている患者がたくさんおられます。一日も早むく承認されことを望みます。そのためには、患者の回の団体などが 声を上げねばなりません。 2006.04.26
ハーセプチンが駄目になった乳ガン患者に「アバスチン」を・・
進行が早い悪性のハー2 +3の炎症性の乳ガン患者を持つ夫です。ハーセブチン+タキソテール+TS-1+ゼローダを大学病院で投与していましたが、副作用が強く肝臓や肺に転移して効かなくなったので最後の頼みである大腸癌で来年にも承認される「アバスチン」分子標的薬(月55万円関税込)を投与して頂ける病院(大学OBが組織)を探して大腸癌や肝臓癌で組み合わせ抗癌剤の処方で栄養剤などと共に入院投与して頂きました。この病院は、終末医療を中心に行い最先端の抗癌剤による化学療法を連日行っている小さな病院で、海外でも血液を伝っていく癌をブロックする「アバスチン」の臨床実験中なのに、すでに乳ガンや大腸癌それに肺ガンなどで良い効果が出ている投与の方法を早くから手がけておられました。妻は、1回目の投与が終了した2週間目で元気になり、4週間目でトイレに行け食事のお粥も食べられるようになり、6週間目で転移前のハーセブチンを投与する前のように元気を取り戻しました。それに伴いタキソテールの副作用である爪の黒みも徐々に薄れ、TS-1などの嘔吐や下痢・便秘も無くなり、それに食欲も出て病院の食事も全部食べ果物やジュースも買ってきて飲み、病院内を自分でリハビリしたり階段の上り下りも出来るようになりました。ただ治療費が入院費も入れて月額100万円となり我が家の家計を破壊しています。大腸癌に続いて早く乳ガンにも承認薬として頂ければ生死をさまよっている乳ガン患者のほとんどが回復出来る分子標的薬となることでしょう。
未承認薬の承認は、海外1年半・日本3年11か月で承認 2007.7.5
日本では海外での初承認から国内承認まで平均3年11か月かかるが、海外の先進国では1年半〜2年半で承認されている。
それは日本が臨床試験や承認審査の体制が整っていないことなどが要因とみられている。
欧米諸国と同時に新薬の承認を実現するためには、治験を効率的に行う「受け皿」や治験の前提となる「手続きの簡素化」、治験に協力する患者の共同募集が問題となっていた。
日本国内で医薬品の承認の遅れは申告で、海外で初めて承認されてから平均3年11か月も過ぎてからでないと使えないというのでは助かる人も助からないと言うことでした。
このため実情は、個人輸入に頼らないと使えなくなっています。今後少しでも早く承認されれば大量輸入で薬の価格も安くなり、高くて使えなかった薬が使えずにやむなく死亡していく患者を救うためにも一日でも早く承認されることを望みます。
■この他・・・)
化学療法の乳ガンの抗がん剤は、タキサン系(タキソール、タキソテール)があります。しかし脱毛等の副作用が強く必ず起こります。そこで脱毛を含む強い副作用の比較的少ないと言われている? 乳ガン治療法としては、ナベルビン(本来は肺ガンの抗ガン剤であった)が利用できるようになりました。
この他オキサリプラチンは、今年2005年度中には日本で使えるようになりそうです。
また未承認薬(海外からの個人輸入可能)として、ドキシル、アブラキサンが海外で乳がん治療薬として認可されているようです。
さらにタモキシフェン、アービタックス、アリミデックスも海外で臨床実験中のようでが日本にも個人輸入で使っている人がます。す。しかしこの薬がどの様な物であるのか現在のところ私にはわかりません。 2005.08.26
オキサリプラチン(販売名:エルプラット注射用100mg)は、医療上特にその有用性が高いものとして効能・効果を「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」として平成17年3月18日付で承認されました。輸入承認申請をしている株式会社ヤクルト本社によると、抗がん剤『オキサリプラチン』は、進行・再発の大腸がん(結腸・直腸がん)に対する有用な薬剤で、現在、世界60カ国以上で承認されています。欧米では、大腸がんにおいて、単剤のみならず、他の抗がん剤との併用療法によってもより効果が発揮される標準治療薬としての地位を確立しており、わが国でも大腸がんの治療に貢献するものと期待されています。
しかし、この抗ガン剤が乳ガンに適用できるのかどうかを調べていますが、現在のところ未定です。
有効性と安全性で好成績のパクリタキセルの改良製剤「Abraxane」開発 2005年10月04日
タキサン系のパクリタキセルは、一般に広く投与されている乳ガンなどの抗がん剤である。このほど米American BioScience社が開発したアルブミン結合製剤「ABI-007Abraxane」(米国)が、転移性乳がん患者に対する効果と安全性で、パクリタキセルに優ることが第3相臨床試験で示された。米Northwestern大学のWilliam
J. Gradishar氏が2005年9月19日に報告。現在使用されているタキサン系抗がん剤には、タキソールとドセタキセルがある。しかし、このタキサン系は副作用の原因になる過敏反応で、ステロイド剤を前投薬するため副作用も強く、また溶剤が効果を下げているとされている。
従来のパクリタキセルよりも「有効性と安全性で好成績」と言われているだけに乳ガンを始め様々なガン患者にとっては、すごい朗報である。早く日本の患者にもこの様なステロイド剤を使わなくても良い抗ガン剤を導入すべきである。
【緊急速報】 2006.06.14
世界中で年間100万人以上の女性が乳がんと診断されており、女性のがんとしては一番多いものとなっています。
グラクソ・スミスクライン(本社:英国 )によるとタイカーブ Tykerb (一般名:lapatinib ditosylate)は、ハーセプチンを含むがん治療を行っていたにもかかわらず病態が進行した難治性・転移性のErbB2陽性の乳がん患者に対して、ゼローダ単独と、タイカーブ
およびカペシタビン併用との比較で、タイカーブ併用の方が、がんの増悪進行が2倍近く遅くなった発表した。(併用療法:36.9週間〔8.5ヵ月〕 vs
カペシタビン単独療法:19.7週間〔4.5ヵ月〕
また難治再発性「炎症性乳がん」にタイカーブが効果 (米国アトランタで開催の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表)
炎症性乳がんは、特に攻撃的で患者さんに苦痛をもたらす乳がんの形態であり、重篤な副作用を伴い予後も極めて悪いとされています。炎症性乳がんは、がん細胞が胸部皮膚内のリンパ管にブロックされることによって発生するもので、瞬く間に体の他の部位に広がります。炎症性乳がんと診断された患者さんは、平均的に余命3年ほどといわれています。この試験では、57人の患者さんを、ErbB2が過剰発現しているグループとそうでないものの2グループに分け、両グループともにタイカーブによる治療が行われました。その結果ErbB2が過剰発現している患者さんの62%(24人中15人)に明らかな臨床効果が見られました。
ErbB2陽性の乳がん患者は、トラスツズマブによる治療を行っているにもかかわらず結果的に病態が進行してしまうことがあったので、別の方法でErbB2受容体の機能を効果的に阻害する治療法がこれまで求められてきました。これら臨床試験の結果は、Tykerbが、トラスツズマブでは病態のコントロールができないような症例において、必要とされる重要な選択肢になることを示唆しています。」
GSKのがん領域治療薬開発センターのパウロ・パオレッティ氏は「これらの臨床試験結果は、タイカーブが進行性の乳がん患者さんに対する治療レジメンで不可欠な薬剤となる可能性があることを示している。今回ASCOで発表されたデータは、いつの日かがんが慢性疾患として認識されるような、がん治療のパラダイムを変えるためのGSKのがん領域への弛まぬ取り組みを表している。」と発表した。
「乳がんに伴う脳転移」に対するタイカーブの効果
がんの脳転移は、がん領域において未だ満たされない医療ニーズの存在する部分である。
ErbB2の過剰発現や転移性乳がん女性の1/3に中枢神経や脳への転移が見られる。この段階まで進行すると予後が悪く、平均的な1年生存率は20%程となってしまう。ASCOで発表された脳転移した乳がんに対してタイカーブが有効であるという予備的証拠が示された。この試験は、米国国立癌研究所がスポンサーとなり、2大学の研究者により実施された。試験は、トラスツズマブによるがん治療を行っていたにもかかわらず中枢神経への転移を起こしたErbB2陽性の乳がん患者39人を対象に検証され、2名の患者において、固形がんの治療効果判定のための尺度であるRECISTに定められている部分的反応が見られた。5名の患者さんにおいては16週以上の安定期間が見られた。20人に対して、より立体的に腫瘍の大きさを正確に測定する容量分析が行われ、その内8名(40%)において中枢神経の病変の容量減少(30%以上の減少:5人、15%〜30%の減少:3人)が認められた。この試験では、タイカーブの効果が中枢神経まで達するという予備的な臨床効果について十分なエビデンスがあるという結論になった。
乳ガンの骨転移の薬
■アレディア
2004.7.29乳癌の溶 骨性骨転移に対する追加適応を申請
ビスフォス酸 ビスフォスフォネート Bisphosphonate 15mg 12422円 30mg 24149円 悪性腫瘍による高カルシウム血症薬
■ゾメタ
★2004.12.8薬価収載 ビスフォス酸 4mg 41257円 ※悪性腫瘍による高カルシウム血症
■アレディア
骨転移用。乳癌という病名では保険適応にならなくて、高カルシウム血症という病名で処方してもらっている点滴薬。
同じビスフォスフォネート系で、アレディアより世代の新しい、ビスフォナールや、オンクラストを使用している人もいると思う。私もはじめの1ヶ月はオンクラストだった。その使用1ヶ月のCTでは、ハーセプチンとの併用で、効果があり、腰椎の腫瘍があきらかに少し加骨してみえ、痛みも軽くなったのでオンクラストを続けたい気もしたが、病院の都合で、アレディアに替わってしまった。骨転移の状況によって、投与方法もいろいろで、月1回の投与だが、3週に1度、2週に1度等の例をみかける
骨転移に伴う高カルシウム血症の治療薬の商品名。直接がん細胞を殺す薬ではないが、骨転移による痛みを抑えるだけでなく、骨転移の進行も抑える作用もあり、ホルモン療法・化学療法と併用することで相乗効果も認められている。副作用も少なく、全身状態不良な患者にも問題なく用いることができる。同じ系統の薬で、オンクラスト、テイロックなどがある。
乳癌の骨転移には予防としてアレデイア(パミドロン酸2ナトリウム)を使う病院もある。なぜ、骨転移にはアレデイアなのかは、骨転移のメカニズムに大いに関係があります。 まず、骨は毎日作られては壊され、作られては壊されしながら作られています。骨を壊すほうの細胞を破骨細胞といいます。1説によると、癌細胞が出す1種のサイトカインが破壊骨細胞を活性化させ、破骨細胞とともに癌が骨を貪食するからだといわれています。アレデイアの成分であるパミドロン酸2ナトリウムは骨と同じ燐酸塩ですが、破骨細胞の中で代謝されることなく蓄積します。そのため、破骨細胞が元気をなくして、正常な働きにもどるため、癌も骨を貪職できず、骨転移を予防できるというものです。カルシウム製剤との併用はタブーであるとか、腎障害には4時間以上かけて投与しなければならないとかいろいろ注意事項があり、医師は添付文書をしっかり呼んだ上で処方する必要がありますが、もともと骨粗しょう症のためのお薬ですから、抗癌剤よりはリスクが少ないかもしれません。
※私は、素人なので上記の方法が標準的な治療方法かどうかは、わかりません。
皆さんがどの様な治療方法を望むのか、情報収集し医者と十分相談してむ判断せねばなりません。しかし日本では、がん治療の薬は、まだ認可されていないものが多くあります。治療法については主治医によく相談して一人の医師だけでなく別の医師のセカンドオピニオンを受けたり、インターネットで調べるなどして、より良い治療を選択する必要があります。
現在癌は日本人の死亡率第一位、10人中3人は癌で死亡しています。しかし、医学の進歩はめざましく、今や癌は“不治の病“でなくなりました。ただ、現状では抗癌剤等の新しい治療を速やかに受けることが出来ない状態が存在しています。
上記の情報は、未承認薬を含む、最新の化学療法についての情報を提供しているのではと思っています。しかし患者が抗ガン剤の副作用に耐えられるかどうか・・。また副作用を抑える薬に対しての方法が、その患者に会わなければ抗ガン剤を長期にわたり続けることが出来ない場合もあります。
病院の主治医から「もう治療法がない」と言われても、まだまだ世界標準の治療方法が残されていることがあるように思われますのでけっしてあきらめないでください。
これから徐々に未承認薬の使用も認められると思われますので。
平岩正樹医師、日本に大勢の癌難民がいる。
略歴:1953年広島県生まれ。東京大学医学部卒。東大病院第一外科、国立がんセンター勤務、元東大病院腫瘍外科講、公立蒲原総合病院がん治療部長等を経て、現在東京都内の病院で治療にあたるり、病院とインターネットで「がんの相談室」などを行ない、週刊誌やテレビなどのマスコミ出演多数。
連載中
講談社「週刊現代」「スーパー外科医・平岩正樹・読む抗ガン剤」
著書
『手術室の独り言 ガン治療最前線 ―生と死の現場から』日本文芸社
『君、闘わずしてがん死すなかれ』 ごま書房
『いばるな!医者 おごるな!!病院』 大和書房
『癌になる人 ならない人 それから −癌から身を守る方法−』海竜社
『副作用のない抗癌剤治療 −現代医学の最前線−』二見書房
『医者に聞けない抗癌剤の話 −癌とわかったらすぐ読む本』海竜社
『主治医に聞けないがんの相談室』二見書房
『がん 医者にできること 患者にしかできないこと』海竜社
『がんで死ぬのはもったいない』講談社現代新書
「平岩正樹医師のweb相談室」
http://2nd-opinion.eee.ne.jp/
http://dot.eee.ne.jp/drhiraiwa/
「平岩正樹医師のメールマガジン」
http://www.corseven.co.jp/propolis/magajin.htm
日本には大勢の癌難民が・・。
日本のがん医療で重要なのは、病気を治すためのソフトウエアである。病院という「箱」知識、情報、技術、経験が病気を治すのである。
NHKの『世紀を超えて』やテレビ朝日の『サンデープロジェクト』で紹介されたのか」インターネットの中に書かれている多くの人々の訴えが、これからの医療を生む。
医者は、患者の声に耳を傾けているのだろうか、21世紀の患者は多くの恩恵を手にすることができる。
これからの医療では、患者も意見を述べ、アイデアを出し、時には汗を流すことさえ必要なのである。
■ 講談社「週刊現代」 2001年7月14日号より
平岩正樹医師によると、ハーセプチンは、分子標的治療薬として、初めて日本で承認された抗ガン剤で、ガン細胞の増殖を阻害する薬としています。HER−2というタンパク質をつくる遺伝子をもっているガンがあり。そして乳ガン・卵巣ガン患者の30%、胃ガン・肺ガン患者の40%に、HER−2が
認められ、ハーセプチンがこのHER−2にくっつくことでガン細胞の増殖を抑える働きをするとのべている。またハーセプチンは、ガン細胞の増殖を抑える働きがあるだけで、ガン細胞を消滅させる働きはない。しかし乳ガンのなかでも、HER−2が陽性(その遺伝子をもっている人)の患者のガンは、非常に
タチが悪くて増殖の進行が早いので、従来の抗ガン剤も効きにくかった。それがハーセプチンの登場により増殖を抑えることができるようになったため、従来の抗ガン剤も効きやすくなり、HER−2がある患者は、ガンと有利に闘えるようになったようです。このような分子標的治療法は、患者の遺伝体質をふまえた21世紀型の医療として、いま医学界で注目されている。
・カペシタビン ★2003.6.6薬価収載、6.24日発売されるようになつた。 平岩正樹医師
カベシタビンは、従来からの点滴約5FUを経口薬にしつつ、薬効を確保した抗ガン剤。5FUと同じようにガン細胞の中にあるチミジンフォスフォリラーゼという酵素をターゲットにし、乳ガン、大腸ガンなど、さまざまなガンに有効。ただ、副作用は5FUより重く、手足の皮膚炎、悪心、嘔吐、下痢などの症状が出る。
医者が選択できる抗ガン剤は 多いほどいい。しかし、日本の医療行政は、なかなか新薬を承認しない。そのため、欧米では日常的に、かつ安価に使われている薬が、日本では普通の患者には手が届かない輸入価格になる。
・タキソール 平岩正樹医師
タキソールは、週1回点滴する方法である。薬の副作用による免疫機能の低下に注意し、血中の白血球や血小板を調べながら慎重に投与量を調整する。抗がん剤に伴うアレルギー反応を抑えるため、ステロイドや骨の破壊を抑える薬も併用して痛みや吐き気をコントロールする。治療を開始した患者は、「えっ、こんなもの」と体が楽なことに驚いた。治療は効果を見せ、骨に転移したがんが縮小し、痛みはうそのように消えた。副作用で頭髪は抜けたが、2か月後には車いすから立ち上がり、自力で歩き始めた。抗がん剤治療開始から1年。今も治療を続け、1人旅を楽しむまでに回復した。
■ 有効性と安全性で好成績のパクリタキセルの改良製剤「Abraxane」開発 2005年10月04日
タキサン系のパクリタキセルは、一般に広く投与されている乳ガンなどの抗がん剤である。このほど米American BioScience社が開発したアルブミン結合製剤「ABI-007Abraxane」(米国)が、転移性乳がん患者に対する効果と安全性で、パクリタキセルに優ることが第3相臨床試験で示された。米Northwestern大学のWilliam
J. Gradishar氏が2005年9月19日に報告。現在使用されているタキサン系抗がん剤には、タキソールとドセタキセルがある。しかし、このタキサン系は副作用の原因になる過敏反応で、ステロイド剤を前投薬するため副作用も強く、また溶剤が効果を下げているとされている。
従来のパクリタキセルよりも「有効性と安全性で好成績」と言われているだけに乳ガンを始め様々なガン患者にとっては、すごい朗報である。早く日本の患者にもこの様なステロイド剤を使わなくても良い抗ガン剤を導入すべきである。
■この他・・・)
化学療法の乳ガンの抗がん剤は、タキサン系(タキソール、タキソテール)があります。しかし脱毛等の副作用が強く必ず起こります。
そこでご脱毛を含む強い副作用の比較的少ないと言われている? 乳ガン治療法としては、ナベルビン2005.5.31「手術不能又は再発乳ガン」の効能効果の追加承認(本来は肺ガンの抗ガン剤であった)が乳ガンに利用できるようになってきました。また未承認薬(海外からの個人輸入可能)として、ドキシル、アブラキサンが海外で乳がん治療薬として認可されているようです。 2005.08.26
このほかに、オキサリプラチン、アバスチン、アービタックス、アリミデックスがあります。
■「病院の実力 乳がん」 読売新聞から
抗がん剤治療にも格差
抗がん剤の専門医 読売新聞の500病院全国アンケート調査で、抗がん剤を専門に扱う腫瘍(しゅよう)内科医がいると答えたのは87施設で、回答施設の21%。ただ乳がんでは専門的な知識を持つ外科医も多い。抗がん剤治療に詳しい医師を選ぶことがその後の生活や予後に大きく影響する。(2004年10月29日
読売新聞)
ところが、この発表のせいで、成績が悪くなるため病院で手に負えなくなった患者を追い出すようになっているようです。
京都大グループがん転移抑制のメカ解明 [毎日新聞2005年12月14日]
細胞膜に元々付着しているたんぱく質「RECK」が、がんの転移阻止に大きな役割を果たすことを京都大大学院医学研究科の野田亮教授(分子腫瘍)学のグループが突き止め米科学誌「セル」で発表。
がん細胞が転移して活性化するには、栄養や酸素を取り入れるための血管が必要だが、臓器や組織を包む「基底膜」が壁となって血管の生成を阻んでいる。同グループはがん遺伝子によってRECKの働きが抑制されていることを発見し、RECKの働きを強めたヒトのがん細胞をマウスに移植したところ、酵素の作用が抑えられ、がんの進行が抑えられることを確認した。
早く人間に効果のある遺伝子治療が行われることを期待したいですね。
武田薬品工業が、独社と抗がん剤を開発 [2005年9月30日/日経産業新聞]
武田薬品工業は、独医薬・化学大手のメルクKGaA(ダルムシュタット市)と抗がん剤を共同開発・販売すると発表。胃がんや大腸がんなどのがん細胞の増殖を抑える効果がある。 独メルクの抗がん剤「マツズマブ」を日米欧や中国、タイなどアジアの一部で共同開発・販売する。現在は独メルクが日米欧で単独で臨床試験(治験)をしている。 マツズマブはヒトの抗体を使って「EGFR」と呼ぶ細胞の受容体と結合する。EGFRはがん細胞の増殖シグナルの伝達に関与しており、EGFRに結合することでシグナルの伝達作用を阻害できるという。
※いよいよ日本の製薬会社もがん細胞の増殖を抑えるを開発し日米欧ですでに臨床試験が開始された。この薬がどの様なガンに効果があるのか、一日も早く日本で待ち望んでいる患者のために良い結果が出ることを期待している。
以下を必ずお読みください。
上記に記した内容は、色々なホームページや患者さんから聞くなりして収集した物です。
すでに古い情報や間違っている物もありますので治療に関しては十分にお確かめになってください。
乳がんリンク集
http://www.asco.org/ac/1,2032,_12-002138,00.asp 米国臨床癌学会での、最近数年間の1万数千本の研究発表の検索サイト
http://www.nci.nih.gov/ 米国がん研究所(NCI
)のデータベース
http://www.kwn-rmn.jp/cgi-bin/taiho/news.cgi?mode=menuロイター通信が配信するニュースのうち、世界の癌に関するニュースを日本語訳して毎日数本、無料で公開している(大鵬薬品様の提供)
がんの患者大集会が’05年5月28日土曜日開催されました。 クリック ⇒ http://www.daishukai.net (9)がんの患者大集会が’05年5月28日土曜日開催されました。 クリック ⇒ http://www.daishukai.net
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『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)小泉芳孝
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