抗がん剤併用療法に関する報告書について
1 |
趣旨 |
2 |
新しい仕組みについて (1) これまで、適応外使用に係る抗がん剤の承認申請については、有効性及び安全性に関するエビデンスの収集などを関係企業の自主的な努力に依存してきましたが、がん治療の社会的な重要性を考え、専門家・業界・行政が共同して参画する「抗がん剤併用療法に関する検討会」を設置したところです。 (2) 「抗がん剤併用療法に関する検討会」では、効能取得の承認申請促進のための計画を作成し、有効性・安全性等に関するエビデンスの収集を行い、報告書を作成します。 (3) 薬事・食品衛生審議会において、(2)で収集されたエビデンスの事前評価を行い、関係企業に承認申請を促すとともに、事前評価を経た承認申請を迅速(4ヶ月程度)に審査・承認する予定です。 (4) 承認を取得した抗がん剤については、医療機関等の協力を得ながら、重点的な市販後安全対策を実施します。 |
3 |
公表する報告書 (1) 平成16年5月21日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、「抗がん剤併用療法に関する検討会」で収集した有効性及び安全性に関する情報(報告書)(資料1〜7)が、一定の根拠として適当であるとの評価を受けました。 (2) 平成16年8月27日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、資料8〜15の報告書について、一定の根拠として適当であるとの評価を受けました。 |
4 |
ご注意 (1) 公表された報告書の抗がん剤の併用療法等に関する適応外の効能・効果等は承認されたものではなく、今後、関係企業からの効能・効果等の追加に関する一部変更承認申請がなされるべきものであることにご注意ください。 (2) 公表された報告書の抗がん剤の併用療法等を行う場合には、患者の安全確保を第一に考え、治療に伴い想定される死亡等の重篤な副作用の発生を可能な限り未然に防ぐための適正使用の確保が重要であることから、以下の点に注意するようお願いします。
(1) 国立・公立がんセンター、特定機能病院、地域がん拠点病院など緊急時に適正な処置が可能であって、がん化学療法に知識・経験を有する医師が在籍する医療機関で使用されるべきものであること。 (2) 抗がん剤併用療法等に係る抗がん剤の使用上の注意等を熟知し、治療内容や抗がん剤の使用に伴い発生しうる副作用等に関する患者への事前説明と同意の取得に努めるべきものであること。 (3) 重篤な副作用を知った場合には、遅滞なく関係企業又は厚生労働省に報告すべきものであり、また、抗がん剤併用療法等を実施した場合には、その症例の全数把握に努めるべきものであること。 |
(平成16年5月21日開催の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会)
ドキソルビシン(乳癌AC療法)(PDF:50KB) |
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資料2 |
パミドロネート(乳癌)(PDF:58KB) |
資料3 |
イホスファミド(骨・軟部腫瘍)(PDF:64KB) |
資料4 |
ドキソルビシン(骨・軟部腫瘍)(PDF:95KB) |
資料5 |
ドキソルビシン(小児)(PDF:67KB) |
資料6 |
|
資料7 |
イホスファミド(小児)(PDF:90KB) |
(平成16年8月27日開催の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会)
資料8 |
シスプラチン(悪性骨腫瘍)(PDF:61KB)09/03 |
資料9 |
シスプラチン及びドキソルビシン(子宮体がんAP療法)(PDF:93KB)09/03 |
資料10 |
シスプラチン(悪性リンパ腫)(PDF:251KB)09/03 |
資料11 |
ビンクリスチン、ドキソルビシン及びデキサメタゾン(骨髄腫VAD療法)(PDF:27KB)09/03 |
資料12 |
フルオロウラシル(頭頸部がん)(PDF:51KB)09/03 |
資料13 |
プロカルバジン(脳腫瘍)(PDF:42KB)09/03 |
資料14 |
ビンクリスチン(脳腫瘍)(PDF:41KB)09/03 |
資料15 |
フルオロウラシル及びアイソボリン(大腸がん)(PDF:40KB)09/03 |
(照会先) |
厚生労働省医政局研究開発振興課 |
抗がん剤報告書: ドキソルビシン(乳癌AC療法)
1.報告書の対象となる療法等について
療法名 |
乳癌の術前、術後化学療法におけるドキソルビシン/シクロフォスファミド併用療法(AC療法) |
未承認効能・ |
手術可能乳癌における術前、あるいは術後化学療法 |
未承認用法・ |
ドキソルビシン1回60mg/m2、3週間隔投与 |
予定効能・効果 |
乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法) |
予定用法・用量 |
ドキソルビシン
60 mg/m2 シクロフォスファミド 600 mg/m2 3週間隔、4コース投与 |
2.公知の取扱いについて
(1) 無作為化比較試験等の公表論文 1)
Fisher, B, Brown, AM, 2)
Fisher, B, Anderson, S, Tan-Chiu, E, et al.
Tamoxifen and chemotherapy for axillary node-negative,
estrogen receptor-negative breast cancer:
findings from National Surgical Adjuvant
Breast and Bowel Project B-23. J Clin Oncol
2001; 19:931 |
(2) 教科書 1)
Harris JR, Lippman ME, Morrow M, et al. Diseases
of the breast, 2nd ed, Lippincott Williams
& Wilkins, p599, 2000 2)
De Vita VT, Hellman S, and Rosenberg SA.
Cancer Principles & practice of oncology,
6th ed, Lippincott Williams & Wilkins,
p1692, 2001 |
(3) peer-review journalに掲載された総説、メタ・アナリシス
1)
Early Breast Cancer Trialists' Collaborative
Group. Polychemotherapy for early breast
cancer: an overview of the randomised trials.
Lancet 1998; 352:930 2)
Hortobagyi GN. Drug Therapy: Treatment of
Breast Cancer. N Engl J Med 1998; 339:974 3)
Shapiro CL, Recht A. Drug Therapy: Side Effects
of Adjuvant Treatment of Breast Cancer. N
Engl J Med 2001; 344:1997 |
(4) 学会又は組織・機構の診療ガイドライン 1)
平成14年度厚生労働化学研究費補助金 医療技術評価総合研究事業研究報告書 科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン作成に関する研究 主任研究者 高嶋 成光(乳癌学会乳癌診療ガイドライン原案)p142 2)
Goldhirsh A, Wood WC, 3)
National Cancer Institute. Breast Cancer:
Treatment (PDQ) ; last updated 4)
National Comprehensive Cancer Network Clinical
Practice Guidelines in Oncology. Breast Cancer.
v.3.2003. http://www.nccn.org/physician_gls/f_guidelines.html |
(5) 総評 1)
癌の術後化学療法において、従来のCMF療法とAC療法(DOX
60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2、3週間隔投与)の第III相比較試験では、AC療法の無増悪生存期間、および生存期間はCMF療法と比較して有意な差は認められなかった((J
Clin Oncol 8:1483, 1990、J Clin Oncol 19:931,
2001)。また、乳癌に対するAC療法(DOX 60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2、3週間隔投与)における術前と術後化学療法の比較試験では、術前療法の無増悪生存期間、および生存期間は術後療法と比較して有意な差は認められなかった(J
Clin Oncol 16:2672,1998)。さらに、乳癌術後のAC療法におけるDOX、およびCPAの用法・用量を検討した比較試験では、1回投与量をDOX
60 mg/m2、およびCPA 600 mg/m2よりも高用量投与しても治療成績の改善は認められなかった(J
Clin Oncol 21:976 ,2003、J Clin Oncol 15:1858,
1997、J Clin Oncol 17:3374,1999)。以上の結果より、乳癌術前、あるいは術後化学療法において、用法・用量がDOX
60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2(1日目投与)、3週間隔投与のAC療法の有効性は認められると考えられる。 2)
用法・用量がDOX 60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2(1日目投与)、3週間隔投与のAC療法の主な有害事象は、悪心・嘔吐、脱毛および白血球減少である。さらに、乳癌術後に対する化学療法の多施設共同試験であるNSAS
B02の進捗状況より、用法・用量がDOX 60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2(1日目投与)、3週間隔投与のAC療法は既に国内において使用経験があると考えられる。このため、化学療法に熟知した医師が骨髄抑制、および悪心・嘔吐に十分な注意を払い、AC療法を行うのであれば、安全性は担保できると考えられる。 |
3.裏付けとなるデータについて
臨床試験の試験成績に関する資料 |
(a) 腋窩リンパ節転移陽性、タモキシフェンに感受性のない乳癌の術後化学療法におけるドキソルビシン/シクロフォスファミド療法とシクロフォスファミド/メソトレキセート/5-フルオロウラシル療法の第III相比較試験(NSABP
B-15:J Clin Oncol 8:1483, 1990) 米国の臨床試験グループであるNational Surgical Adjuvant Breast and Bowel
Project (NSABP)により、59歳以下のstage II、タモキシフェン感受性なし、腋窩リンパ節転移陽性乳癌の術後にドキソルビシン(DOX)/シクロフォスファミド(CPA)併用(AC療法)
x 4コース(AC群)、CPA/メソトレキセート(MTX)/5-フルオロウラシル(5-FU)併用(CMF療法)
x 6コース(CMF群)、およびAC療法 x 4コース終了6ヶ月後に静脈投与CMF療法
x 3コース(AC→CMF群)の第III相無作為化比較試験が行われた。本試験の主要評価項目は無増悪生存期間であった。 (b) 腋窩リンパ節転移陰性、エストロゲン受容体陰性の乳癌の術後化学療法におけるドキソルビシン/シクロフォスファミド療法±タモキシフェンとシクロフォスファミド/メソトレキセート/5-フルオロウラシル療法±タモキシフェンの第III相比較試験 (NASBP B-23: J Clin Oncol 19:931,
2001) 米国の臨床試験グループであるNSABPにより、腋窩転移陰性、エスロトゲン受容体陰性の乳癌術後にDOX/CPA併用(AC療法)x
4コース (AC群)、AC療法x 4コース+TAM x 5年内服(AC/TAM群)、CPA/メソトレキセート(MTX)/5-フルオロウラシル(5-FU)併用(CMF療法)
x 6コース(CMF群)、CMF療法x 6コース+TAM x
5年内服(CMF/TAM群)の第III相無作為化比較試験が行われた。本試験の主要評価項目は生存期間であった。本試験における無再発生存期間は、局所、遠隔、乳房温存術例の同側乳房内再発のいづれかを最初に認めるまでの期間と定義されていた。AC療法、およびCMF療法の用法・用量、投与の延期、投与量の減量規準はNSABP
B-15と同一であった。TAMの非投与群は、プラセボの投与を受けた。また、乳房部分切除を受けた症例は術後に温存乳房に対する放射線照射を受けた(AC群では4コース終了後、CMF群では、1コース終了後より開始)。 |
4.本療法の位置づけについて
|
手術可能な乳癌は局所性疾患と全身性疾患に分類され、局所性疾患は局所療法のみで治癒し、全身性疾患は微小転移を伴う。微小転移巣は、術後数ヶ月〜数年の間に明らかな病巣を形成し再発と診断される。手術時、既に微小転移のある可能性、すなわち再発リスクを予測する因子として、腋窩リンパ節の転移状況、年齢、腫瘍の浸潤径、組織型異型度(あるいは核異型度)、ホルモン受容体状況(エストロゲン/プロゲステロン受容体:ER/PgR)、HER2蛋白発現状況が挙げられている(Disease
of the Breast, 2nd ed, Lippincott Williams
& Wilkins, p489, 1999)。乳癌の術後に再発抑制を目的として行われる術後薬物療法は、個々の症例の予後・予測因子を考慮した上で、化学療法と内分泌療法を適切に組み合わせ施行されている。 |
5.国内における本剤の使用状況について
公表論文等 |
国内において、多施設共同の臨床試験である乳癌の術後化学療法における第III相試験が2001年10月より開始され、現在登録中である(財団法人パブリックヘルスリサーチセンター乳がん臨床研究支援事業 乳がん補助療法研究グループによるNSAS
B02試験:http://www.csp.or.jp/)。この試験は、70歳以下の腋窩リンパ節転移陽性乳癌の術後化学療法において、AC療法(DOX
60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2、3週間隔投与)x 4コース→Paclitaxel(PTX) x 4コース、AC療法 x 4コース→Docetaxel (DTX) x 4コース、PTX x 8コース、DTX
x 8コースの無作為化比較試験であり、主要評価項目は無病生存期間、予定症例数は各群300例、合計1,200例、登録期間は3年を予定している。全国の医療機関101施設が参加しており、現在登録中である。国内で、AC療法を用いた大規模な多施設共同試験が進行中であることより、乳癌の術後に対する用法・用量がDOX
60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2、3週間隔投与であるAC療法は既に国内において使用経験があると考えられる。 |
6.本剤の安全性に関する評価
|
乳癌の術前、あるいは術後化学療法におけるAC療法(DOX 60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2、3週間隔投与x 4コース)の主な有害事象は、悪心・嘔吐、脱毛および白血球減少である。その他、発熱性好中球減少、感染、口内炎、下痢、出血性膀胱炎、肝機能異常、皮膚の色素沈着および爪の変色などである(J
Clin Oncol 8:1483, 1990、J Clin Oncol 19:931,
2001、J Clin Oncol 16:2672,1998)。さらに、晩期に認められる有害事象は、心不全、無月経および治療関連白血病などである(N
Engl J Med 344:1997,2001)。腋窩リンパ節転移陽性の乳癌術後を対象としたNSABP
B-15試験では、4コースのAC療法を受けた1,492例のうち、血液あるいは消化器毒性のため、投与間隔を延長したのは、233例(15.6%)、治療の総5,676サイクル中322サイクル(6.0%)であった(J
Clin Oncol 8:1483, 1990)。さらに、99%以上の症例で、DOXおよびCPAについて予定された量の薬剤を投与されていた。この試験結果より、DOX
60 mg/m2およびCPA 600 mg/m2、3週間隔投与x 4コースのAC療法の治療の認容性が不良であるとは判断できない。化学療法に熟知した医師が、主な有害事象である骨髄抑制、および悪心・嘔吐に十分に注意して治療を行えば、AC療法の安全性は担保できると考えられる。 |
7.本剤の投与量の妥当性について
|
乳癌の術後化学療法におけるDOXの用法・用量について、現在までにいくつかの検討が行われてきた。Stage
II、腋窩リンパ節転移陽性乳癌術後に、4週間隔投与のCAF(CPA/DOX/5-FU)療法を、low
dose (L)群 (CPA 300 mg/m2(1日目)/DOX 30 mg/m2(1日目)/5-FU 300 mg/m2(1、8日目)、28日間隔) x 6コース、moderate
dose(M)群(CPA 400 mg/m2(1日目)/DOX 40 mg/m2(1日目)/5-FU 400 mg/m2(1、8日目)、28日間隔) x 6コース、high dose(H)群
(CPA 600 mg/m2(1日目)/DOX 60 mg/m2(1日目)/5-FU 600 mg/m2(1、8日目)、28日間隔) x 4コース、3群(1,572例)の第III相試験では、無増悪生存期間(5年無増悪生存率(L
56%、M 61%、H 66%、L vs H:p=0.0002、H vs
M:p=0.11)、および生存期間(5年生存率(L 72%、M
77%、H 78%、L vs H:p=0.0034、H vs M:p=0.85)ともにlow
doseと比較して、moderateおよびhigh doseが有意に優れており、またmoderate
とhigh doseでは有意な差は認められなかった(N
Engl J Med 330: 1253,1994、J Natl Cancer
Inst 90:1205,1998)。この試験結果より、乳癌の術後化学療法の有効性に関して、DOXの総投与量に閾値が存在することが示された。 |
抗がん剤報告書:パミドロネート(乳癌)
1.報告書の対象となる療法等について
療法名 |
乳癌の溶骨性骨転移に対するパミドロネート療法 |
未承認効能・ |
パミドロネート(パミドロン酸二ナトリウム)商品名:アレディア |
未承認用法・ |
パミドロネート 1回 90 mg 4時間以上かけて点滴 |
予定効能・効果 |
乳癌の溶骨性骨転移(化学療法、内分泌療法、あるいは放射線療法と併用すること) |
予定用法・用量 |
パミドロネート 1回 90 mg 4時間以上かけて点滴 |
2.公知の取扱いについて
(1) 無作為化比較試験等の公表論文 1) Hortobagyi GN, et al. Efficacy of pamidronate
in reducing skeletal complications in patients
with breast cancer and lytic bone metastasis.
Protocol 19 Aredia Breast Cancer Study Group.
N Engl J Med 335:1785, 1996 2) Hortobagyi GN, et al. Long-term prevention
of skeletal complications of metastatic breast
cancer with pamidronate. Protocol 19 Aredia
Breast Cancer Study Group. J Clin Oncol 16:2038,
1998 3) Theriault RL, et al. Pamidronate reduces
skeletal morbidity in women with advanced
breast cancer and lytic bone lesion: a randomized,
placebo-controlled trial. Protocol 18 Aredia
Breast Cancer Study Group. J. Clin Oncol
17:846, 1999 |
(2) 教科書 1) Goldman L, et al. Cecil Textbook of Medicine.
22nd ed, WB Saunders, p1230, 2004 2) De Vita VT, Hellman S, and Rosenberg SA.
Cancer Principles & practice of oncology,
6th ed, Lippincott Williams & Wilkins,
p2717, 2001 3) Harris JR, et al. Disease of the Breast.
2nd ed, Lippincott Williams & Wiklins,
p921, 1999 4) Abeloff MD, et al. Clinical Oncology. 2nd
ed, Churchill Livingstone, p836, 2000 5) Twycross R, et al. Symptom Management in
Advanced Cancer. 3rd ed, Radcliffe Medical
Press, p17, 2003 6) Berger AM, et al. Principles and practice
of palliative care and supportive oncology.
2nd ed, Lippincott Williams & Wiklins,
p61, 1998 7) Price P, et al. Treatment of Cancer. 4th
ed, |
(3) peer-review journalに掲載された総説、メタ・アナリシス 1) Ross JR, et al. Systematic review of role
of bisphosphonates on skeletal morbidity
in matastatic cancer. BMJ 327:469, 2003 2) Plunkett TA, Rubens RD. Bisphosphonate therapy
for patients with breast carcinoma. Cancer
97:854, 2003 (suppl 3) 3) Major PP, Cook R. Efficacy of bisphosphonates
in the management of skeletal complications
of bone metastases and selection of clinical
endpoints. Am J Clin Oncol 25:10, 2002 (suppl
6) |
(4) 学会又は組織・機構の診療ガイドライン 1) Hillner BE, et al. American Society of Clinical
Oncology 2003 update on the role of bisphosphonates
and bone health issues in women with breast
cancer. J Clin Oncol 21:4042, 2003 2) National Cancer Institute. Breast Cancer:
Treatment (PDQ) ; last updated 3) NNational Comprehensive Cancer Network Clinical
Practice Guidelines in Oncology. Breast Cancer.
v.3.2003. http://www.nccn.org/physician_gls/f_guidelines.html 4) 平成14年度厚生労働化学研究費補助金 医療技術評価総合研究事業研究報告書 科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン作成に関する研究 主任研究者 高嶋 成光(乳癌学会乳癌診療ガイドライン原案)p172 |
(5) 総評 1) 溶骨性骨転移を有する乳癌に対して、化学療法、あるいは内分泌療法の併用下で、パミドロネート1回
90 mg、4週間隔投与はプラセボと比較して、最初に骨合併症を発症するまでの期間の延長、骨合併症の頻度の減少、椎体以外の骨折の頻度の減少が認められたこと(N
Engl J Med 335:1785, 1996、J Clin Oncol 16:2038,
1998、J Clin Oncol 17:846, 1999)。 2) 今まで報告された臨床試験の結果より、乳癌の溶骨性骨転移に対するパミドロネート90mg、4週間隔投与で認められる主な有害事象は、発熱、骨痛、倦怠感、関節痛、筋肉痛、悪心、貧血、血小板減少、腎障害、および低カルシウム血症であり、薬剤投与中の腎機能、血清カルシウム、および末梢血球数の変動に十分に留意すれば、安全性は担保できると考えられること(N
Engl J Med 335:1785, 1996、J Clin Oncol 16:2038,
1998、J Clin Oncol 17:846, 1999)。 |
3.裏付けとなるデータについて
臨床試験の試験成績に関する資料 |
1)
Efficacy of pamidronate in reducing skeletal
complications in patients with breast cancer
and lytic bone metastasis. Protocol 19 Aredia
Breast Cancer Study Group. (N Engl J Med 335:1785, 1996、J Clin Oncol
16:2038, 1998)
(患者背景)
パミドロネート群 (N=185) プラセボ群 (N=195) 年齢
57±12 歳
56±12 歳 PS 0, 1
121
(66%)
128
(66%) 2, 3
64
(35%)
67
(34%) EstrogenおよびProgesterone受容体
陽性 (両方あるいは一方) 116
(63%)
120
(62%) その他
69
(37%)
75
(38%) 骨以外の転移部位
肺
25
30
(15%) 肝臓
30
(16%)
29
(15%) 脳
6
(3%)
1
(1%) その他
18
(10%)
27
(14%) 骨のみ
115
(62%)
117
(60%) 原発巣の診断から骨転移出現まで (年)
4.3±4.6 3.8±4.5 骨転移出現から試験登録まで (年) 1.9±2.5
1.6±1.7 1cm以上の骨病巣の個数
1
80
(43%)
82
(42%) 2
69
(37%)
71
(36%) 3以上
36
(19%)
42
(22%) 試験登録3ヶ月前までの骨合併症
放射線治療が必要
41
(22%)
57
(29%) 病的骨折
30
(16%)
35
(18%) Pain Score*
0
31
(17%)
27
(14%) 1-3
74
(40%)
76
(39%) 4-9
80
(43%)
92
(47%) 前化学療法レジメン数
0-1
84
(45%)
80
(41%) 2-3
87
(47%)
104
(53%) 4以上
14
(8%)
11
(6%) 前ホルモン療法レジメン数
0-1
90
(49%)
102
(52%) 2-3
77
(42%)
77
(39%) 4以上
18
(10%)
16
(8%) * 痛みの程度を0〜9の段階で示したもの
(治療期間)
試験治療期間 (月)
パミドロネート群 (N=185) プラセボ群 (N=197) 0 - <3
14
(8%)
19
(10%) 3 - <6
22
(12%)
39
(20%) 6 - <9
32
(17%)
29
(15%) 9 - <12
18
(10%)
26
(13%) 12以上
99
(54%)
84
(43%)
(有効性と安全性の解析対象および試験中止の理由)
パミドロネート群
プラセボ群 有効性解析対象
185
195 安全性および生存解析対象
185
197 試験治療24ヶ月完了
47
(25%)
35
(18%) 試験中止の理由
140
(76%)
165
(85%) 有害事象
45
(24%)
45
(23%) 治療効果を認めず
18
(10%)
36
(19%) 試験に許容されない薬剤投与 5
(3%)
9
(5%) 規定された経過観察スケジュールからの逸脱 4
(2%)
5 (3%) 治療の拒否
26
(14%)
28
(14%) 臨床検査値異常
0
1
経過観察不能
2
(1%)
4
(2%) 薬剤投与に係わる問題
2
(1%)
6
(3%) 死亡
38
(20%)
31
(16%) 試験治療期間の中央値は、パミドロネート群13ヶ月、プラセボ群10.2ヶ月であった。パミドロネート群の総投与量の中央値は1,170mg(1回90mgで13コース)であり、うちPS
0,1(121例)の中央値は1,440mg (16コース)、PS
2,3(64例)は630mg (7コース)であった。 (治療開始からの24ヶ月の時点での骨合併症の件数/症例数)
パミドロネート群 (N=185) プラセボ群 (N=197) すべての骨合併症
387件 / 92例
630件 / 136例 (p< 0.001) 椎体骨折
103件 / 47例
148件 / 51例 (p=0.868) 椎体以外の骨折
148件 / 42例
201件 / 74例 (p=0.001) 骨への放射線治療
105件 / 51例
207例 / 88例 (p< 0.001) 骨への外科的手術
14件 / 9例
28件 / 24例
(p=0.010) 脊髄圧迫
4例
7例
高カルシウム血症
13件 / 13例
39件 / 30例
(p=0.010)
2)
Pamidronate reduces skeletal morbidity in
women with advanced breast cancer and lytic
bone lesion: a randomized, placebo-controlled
trial. Protocol 18 Aredia Breast Cancer Study
Group. (J. Clin Oncol 17:846, 1999)
(患者背景)
パミドロネート群 (N=182)
プラセボ群 (N=189) 年齢
60±12 歳
62±11 歳 PS 0, 1
144
(79%)
139
(74%) 2, 3
38
(21%)
50
(26%) ホルモン受容体 ER陽性、またはER不明/PgR陽性*
141
(77%) 136 (72%) その他
41
(23%)
53
(28%) 骨以外の転移部位
肺
22
(12%)
19
(10%) 肝臓
19
(10%)
14
(7%) 脳
3
(2%)
2
(1%) その他
23
(13%)
20
(11%) 骨のみ
121
(66%)
137
(72%) 前化学療法の有/無
93 (51%) / 89 (49%)
95 (50%) / 94 (50%) 前内分泌療法レジメン数 1
67
(37%)
68
(36%) 2 - 3
107
(59%)
105
(55%) > 3
8
(5%)
16
(9%) Pain Score**
0
27
(15%)
37
(20%) 1-3
81
(45%)
77
(41%) 4、6、or 9
74
(41%)
75
(40%) * ER: Estrogen receptor、PgR: Progesterone
Receptor (治療開始からの24ヶ月の時点での骨合併症の例数)
パミドロネート群 (N=182)
プラセボ群 (N=189) すべての骨合併症
102例
(56%)
127例 (67%) (p=0.027) 椎体骨折
50例
(28%)
58例 (31%) (p=0.496) 椎体以外の骨折
66例
(36%)
75例 (40%) (p=0.498) 骨への放射線治療
56例
(31%)
76例 (40%) (p=0.058) 骨への外科的手術
13例
(7%)
20例 (11%) (p=0.245) 脊髄圧迫
7例
(4%)
6例 (3%) (p=0.725) 高カルシウム血症
8例
(4%)
19例 (10%) (p=0.036) 24コース施行後までの骨合併症の総数は、パミドロネート群475件、プラセボ群648件であり、骨合併症の内容について、すべての病的骨折、および高カルシウム血症の発症をパミドロネート群が有意に抑えていた。試験治療開始より最初に骨合併症を発症するまでの期間(中央値)は、パミドロネート群10.4ヶ月、プラセボ群6.9ヶ月で、パミドロネート群は最初の骨合併症発症までの期間を有意に延長した(p=0.049)。骨病変をレントゲンにて評価した症例はパミドロネート群の88%、プラセボ群の89%であり、そのうち、治療効果が認められたものは、パミドロネート群30%、およびプラセボ群24%であった(p=0.202)。骨痛のpain
scoreについて、治療開始から24コース終了後のscoreの増加は、パミドロネート群+0.5、プラセボ群+1.6であり、パミドロネート群で骨痛の増悪の程度が少なかった(p=0.007)。鎮痛剤の使用量の増量もパミドロネート群で有意に少なかった(p<0.001)。 |
4.本療法の位置づけについて
|
転移性乳癌において、骨転移は肺、肝臓と並んで多く認められ(Cancer Res 33: 179, 1973)、骨盤、椎体、長管骨などの加重骨に転移が認められる(Br
J Cancer 55:61, 1987)。骨転移を来した乳癌に対しては、全身治療として内分泌療法や化学療法が行われ、また転移部位に対する局所療法として放射線治療や病的骨折に対する整形外科的手術が行われる。しかし、転移性乳癌は治癒不可能な疾患であるため、治療経過中に骨転移が進行し、転移部位の疼痛、病的骨折、椎体の圧迫骨折による脊髄圧迫症状、高カルシウム血症を来すため、転移性乳癌患者のQOL(Quality
of life)を著しく損なう(Br J Cancer 77: 336,
1998)。 |
5.国内における本剤の使用状況について
公表論文等 |
現在までに、国内において乳癌の骨転移に対するパミドロネート1回90mg、4週間隔投与に関する論文は公表されていない。 |
6.本剤の安全性に関する評価
|
溶骨性骨転移を有する乳癌に対するパミドロネート 1回90mg、4週間隔投与の安全性について、化学療法併用下の症例を対象としたパミドロネート(185例)とプラセボ(195例)を12コース投与した比較試験(N
Engl J Med 335:1785, 1996)では、パミドロネート群3例でパミドロネートに起因すると考えられる有害事象にて治療を中止した(低カルシウム血症1例、脱力、倦怠感、および呼吸困難1例、投与後の骨痛の増悪1例)。なお、この試験ではプラセボ群の有害事象による治療中止例は認められなかった。さらに、この試験で治療を24コースまで行った検討では、有害事象、および死亡のために治療を中止した割合は、それぞれ、パミドロネート群35%、および20%で、またプラセボ群では、23%、および16%であった。貧血、血小板減少、高リン血症、筋肉痛、関節痛、およびインフルエンザ様症状の頻度がパミドロネート群で少し高かった(J
Clin Oncol 16:2038, 1998)。さらに、パミドロネート群2例でパミドロネートに起因すると考えられる有害事象にて治療を中止した(糸球体腎炎の既往を有する症例が腎不全を発症1例、持続する低カルシウム血症1例)。なお、プラセボ群の1例で高カルシウム血症により治療を中止した。 |
7.本剤の投与量の妥当性について
|
乳癌の溶骨性骨転移に対するパミドロネートの用法・用量について、同一の化学療法あるいはホルモン療法を60日以上継続している症例に対して、1回30mg
2週間隔投与(14例)、1回60mg 4週間隔投与(17例)、1回60mg
2週間隔投与(14例)、および1回90mg 4週間隔投与(15例)を12週間投与した用量検討試験(各用量へは無作為に割付)では、1回90mg、4週間隔投与で治療開始2週より骨痛の軽減効果が認められ、また他の用量群と比べて治療開始12週の時点での骨痛の軽減効果は高かった(Cancer
74:2949, 1994)。 |
抗がん剤報告書:イホスファミド(骨・軟部腫瘍)
1.報告書の対象となる療法等について
療法名 |
悪性骨・軟部腫瘍に対するイホスファミドを用いた化学療法 |
未承認効能・ |
イホスファミド(併用薬) |
未承認用法・ |
イホスファミドの用法・用量は現在承認されている用法・用量と同じである。 |
予定効能・効果 |
(下線部今回申請時追加) |
予定用法・用量 |
通常、成人にはイホスファミドとして1日1.5〜3g/m2(30〜60mg/kg)を3〜5日間連日点滴静注又は静脈内に注射するのを1コースとし(4.5g/m2〜15g/m2)、末梢白血球の回復を待って3〜4週間ごとに反復投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
2.公知の取扱いについて
(1) 無作為化比較試験等の公表論文 1 Edmonson JH, Ryan LM, Blum RH, et al. Randomized
comparison of doxorubicin alone versus ifosfamide
plus doxorubicin or mitomycin, doxorubicin,
and cisplatin against advanced soft tissue
sarcomas. J Clin Oncol 11: 1269-1275, 1993. 2 Antman K, 3 Frustaci S, Gherlinzoni F, De Paoli A, et
al. Adjuvant chemotherapy for adult soft
tissue sarcomas of the extremities and girdles:
Results of the Italian randomized cooperative
trial. J Clin Oncol 19: 1238-1247, 2001. 4 Marti C, Kroner T, Remagen W, et al. High
dose ifosfamide in advanced osteosarcoma.
Cancer Treat Rep 69: 115-117, 1985. 5 Fuchs N, Bielack SS, Epler D, et al. Long-term
results of the co-operative German-Austrian-Swiss
osteosarcoma study group’s protocol COSS-86 of intensive multidrug
chemotherapy and surgery for osteosarcoma
of the limbs. Ann Oncol 9: 893-899, 1998. 6 Goorin AM, Harris MB, Bernstein M, et al.
Phase II/III trial of etoposide and high-dose
ifosfamide in newly diagnosed metastatic
osteosarcoma: a pediatric oncology group
trial. J Clin Oncol 15: 426-433, 2002 7 Jaffe N, Pearson M, Ashok R, et al. Efficacy
of high dose ifosfamide and etoposide in
recurrent inoperable metastatic osteosarcoma.
Proceedings of ASCO 22: 800, 2003. 8 Miser JS, Kinsella TJ, Triche TJ, et al.
Ifosfamide with mesna uroprotection and etoposide:
An effective regimen in the treatment of
recurrent sarcomas and other tumors of children
and young adults. J Clin Oncol 5: 1191-1198,
1987. 9 Grier HE, Krailo MD, Tarbell NJ, et al. Addition
of ifosfamide and etoposide to standard chemotherapy
for Ewing’s sarcoma and primitive neuroectodermal tumor
of bone. N Engl J Med 348: 694-701, 2003. |
(2) 教科書 1 Souhami RL, Tannock I, Hohenberger P, Horiot
JC ed. Oxford Textbook of Oncology 2nd ed. OXFORD University Press p2511-2516,
p2560-2561 |
(3) peer-review journalに掲載された総説、メタ・アナリシス 1 Casali P, Pastorino U, Azzarelli A, et al.
Perspectives on anthracyclines plus ifosfamide
in advanced soft tissue sarcomas. Cancer
Chemother Pharmacol 31 (Suppl 2): S228-S232,
1993. 2 Demetri GD, Elias AD. Results of single-agent
and combination chemotherapy for advanced
soft tissue sarcomas. Hematology and Oncology
Clinics of 3 Keohan ML and Taub RN. Chemotherapy for advanced
sarcoma: Therapeutic decisions and modalities.
Semin Oncol 24: 572-579, 1997. 4 Bramwell VHC. The role of chemotherapy in
the management of non-metastatic operable
extremity osteosarcoma. Semin Oncol 24: 561-571,
1997. 5 Himelstein BP. Osteosarcoma and other bone
cancers. Current Opinion in Oncology 10:
326-333, 1998. |
(4) 学会又は組織・機構の診療ガイドライン 1 米国がん研究所(National Cancer Institute)
PDQ Treatment Health Professionals. http://cancer.gov/cancerinfo/pdq/ |
(5) 総評 |
3.裏付けとなるデータについて
臨床試験の試験成績に関する資料 |
現在までに公表された海外における臨床試験の結果によると、進行悪性骨・軟部腫瘍に対する本剤単独の奏効率は7%から38%(中間値26%)と報告されている。以下の文献は、海外において実施された多数の質の高い臨床試験から代表的であると判断して選択したものである。 |
4.本療法の位置づけについて
他剤、他の組み合わせとの比較等について |
代表的な悪性骨腫瘍である骨肉腫、ユーイング肉腫と、悪性軟部腫瘍に分けて述べる。 |
5.国内における本剤の使用状況について
公表論文等 |
1990年代半ば、我が国においても本剤の特徴的副作用である出血性膀胱炎の治療薬メスナが使用可能になると、悪性骨・軟部腫瘍進行例あるいは骨肉腫などに対する補助化学療法として本剤は広く使用されるようになった。ちなみに2004年4月現在、医学中央雑誌刊行会のWebサイトで骨肉腫と本剤をキーワードに文献検索を行なうと56件、軟部肉腫と本剤をキーワードに文献検索を行なうと134件の公表論文が抽出される。いくつかの題名を以下に列記する。
・
軟部肉腫のifosfamide, adriamycin併用療法 整形外科49:
1333-1337, 1998 ・
高悪性度成人型軟部肉腫に対する化学療法 整形外科50:
711-715, 1999 ・
骨肉腫患者の予後に対するメソトレキセート、ドキソルビシン及びifosfamideの用量の影響 Int
J Clin Oncol 4: 36-40, 1999 ・
Ifosfamideを取り入れたプロトコールによる骨肉腫の治療成績 小児がん
37: 197-202,2000 ・
骨肉腫補助化学療法における多剤併用療法の役割 整形・災害外科43:
1067-1073, 2000 ・
高悪性度成人型軟部腫瘍に対するmesna, adriamycin,
ifosfamide, dacarbazine (MAID)療法 整形外科
51: 509-513, 2000 ・
高悪性度軟部肉腫に対する化学療法CYVADACTとMAI(ifosfamide-adriamycin併用療法)の検討 整形外科
52: 1361-1364, 2001 ・
悪性骨,軟部腫瘍の化学療法 化学療法の領域19:
209-215, 2003 ・
非小円形細胞型軟部肉腫に対する化学療法 日整会誌77:
115-119, 2003 ・
Ifosfamide, Doxorubicin and Cyclophosfamide
Chemotherapy for Advanced Adult Soft Tissue
Sarcoma: a Japanese Musculoskeletal Oncology
Group Study. Proceedings Am Soc Clin Oncol
22, 825, 2003
|
6.本剤の安全性に関する評価
悪性骨・軟部腫瘍に対して本剤を前述の推奨用法・用量(4.5g/m2〜15g/m2、3週間隔投与)で用いた際の主な有害事象は、食欲不振、悪心・嘔吐等の消化器系障害、白血球減少、出血性膀胱炎、排尿障害等の泌尿器系障害である。 |
7.本剤の投与量の妥当性について
悪性骨・軟部腫瘍に対する本剤の用法・用量については、現在までに多くの研究が行なわれてきた。 |