稲作民俗の源流  Folk customs of rice growing   
                                                                  
 
              愛 宕 講

                                    小泉芳孝

 山本村では代参講という「愛宕講」があり、京都市の北西にある愛宕山上の愛宕神社に毎月名簿に記された順に火よけ・火伏せの神としてお参りしている。かつては交通の便が悪い時は、家から徒歩でお参りをしていたようであるが、今は電車バスを乗り継いで清滝からお参りしている。しかし昭和四五年頃からは、自家用車で清滝口まで行きお参りしている。最近では裏山の水尾の方から登る人もある。 代参者は、樒と「阿多古」と書いたお神札を買い求めて祈祷してもらう。現地での御祈祷は、山本村名で行い、買い求めたお神札と樒を区長宅に持って行くと区の補助金の足代がいただける。親戚等へも配る家もある。

                          

月参りは、向こう三ケ月取り越し参詣することが出来るが、毎月十五日までに参拝せねばならない。  山本村の愛宕講には、古文書などが入った講箱があり次の月番の家へ廻さねばならない。また愛宕講の常夜燈は、順番に毎夜燈明をあげて次の家に廻している。そして 火災を出した家は、お詫びと村落内の無事を祈るため直ぐにお参りをしている。
(詳細については、田辺町郷土史会『筒城』第四十一号「南山城、山本の宮座と講 その四」 参照)

『愛宕神社 常夜燈』の裏に書かれた昭和四十年七月(奉納 ? ?)の順番表によると
 七七名が記されている。

 そして現在の、月参りの順番については、
昭和四十七年十二月改『愛宕山月参拝順番表 山本区』にあり八十八名が記されている。
昭和四十年と昭和四十七年とを比べて見ると、人数が十名増加し、また名前も親から子供へと世代交替しているのが分かる。

 ※都合により上記「月参りの」名簿は、カットさせて頂きました。


上記内容の詳細は、下記の本で御覧になれます。

 2001年2月下旬に、「稲作民俗の源流―日本・インドネシアー」として出版。

題名『稲作民俗の源流―日本・インドネシアー』

         上記本の写真と内容 詳細は左をクリック!

お読みになった方からメールをいただきました。
 「稲作民俗の源流―日本・インドネシアー」を読んでお礼のメールをいただきました。2005年8月5日 21:36
ディスカバリーチャンネルなどででリポートされている方から
 とても中身が濃く、何度もまだまだ読み込める可能性を秘めた素晴らしい御本です! 
 御本の中にもありました「先祖と一体になる」という言葉!素晴らしい表現ですね。
 これは「感謝」の枠を超えた人生観であり、宇宙観であり、哲学だと感じました。

かつては、下記のホームページでも紹介されていました。
「ヤフーショッピングー民間信仰リンク集」 「紀伊国屋」 「ヤフーブック」 
「丸沼書店」  「歴史全般リンク集」 「朝日ネット」「喫茶店・京童」 「神奈備掲示板」 


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『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫) 小泉芳孝
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