世界遺産The world heritage

稲作民俗の源流    

 アンコール寺院 

         カンボジア王国の世界遺産(1991)アンコール,1992,

カンボジアは、インドの影響をうけシバ派を主にビシュヌ派を含んだヒンドゥー教仏教
いう宗教で、寺院の建築などは、インドの影響を受けている。 小泉芳孝  
                               

カンボジアのアンコールワット、ミャンマーのパガン、インドネシアのボロブドールを、世界三大仏教遺跡と言う。
世界遺産に指定されているカンボジアの「アンコール・ワット」「アンコール・トム」などの寺院は、
内部に農業の貯水施設を兼ね備えた聖なる遺跡である。
アンコール遺跡のあるシエムリアップ周辺では,ほとんどの地域で二期作が可能である。
また一部地域では、3期作も可能であリ農業が主体となっている。
稲作は、4月から7月と、8月から11月の二期作と、前記に12月から3月を加えた三期作
が行われている。
このため、稲刈りをしている近くの田んぼで青々とした水田が広がるという風景を見ることが出来る。
一般に古代米と言われている「アカ米」は、17キロ程離れた東方の地域で栽培されているようです。
アンコール遺跡周辺には,沢山の貯水池が設けられ農業用水として利用されていて、灌漑による
水田整備がなされている。
シエムリアップ周辺の農村では,高床式建物が建てられ、地上からおよそ二メートルほどの高さに床がある。
これは熱帯地方の特色で、通風を良くして湿気を防ぐので部屋の中が涼しくなるようにしている。


「アンコール・ワット」寺院

建築年代は、12世紀前半とされ、スーリャバルマン二世によって建てられた物で、東西1500メートル、
南北1300メートルの掘で囲まれている。
この寺院は、スーリャバルマン二世の葬儀を行うための寺院として建てられたものと言われている。
インドのアジャンタエローラ石窟寺院は、巨大な岩を掘り進んで造っているが、
この寺院は四角の岩を積み上げて造っている所に特色がある。建造に用いられた岩は
砂岩やラテライト(紅土石)などが使われていて遠くから運ばれてきている。
 

60メートル余りの高さにそびえたっている「中央塔」に達するには、外堀の橋を
渡り「大門」をくぐって参道を歩き、さらに三つの回廊を超えて行かなければならない。
大門をくぐり、まっすぐに伸びた長い参道を進むと、正面にそびえたつ「中央塔」が
徐々に大きく見えてくる。
 この付近から見た景色は壮観で、特に早朝は下記の写真のように幻想的な
アンコール・ワット」を見ることができる。
この大門の壁面や柱などには、天女「アプサラス」や女神「デヴァダ」の美しい
像が刻まれている。      




大門から見た「アンコール・ワット」寺院

  早朝の「アンコール・ワット」石窟寺院

◆アンコール・ワットの朝日は最高です!
 朝日を見るために、朝4時起きでアンコール・ワットへ向かうとよい。市内のホテルを出てしばらく
すると空は明るくなってきてアンコール・ワットに到着する。西塔門から入ると最初白くなりかけていた
空は、太陽がちょうど祠堂の屋根のあたりに到達すると、赤・黄・白・青の光線を放ち、遺跡は真っ黒
に浮かび上が。空気が綺麗なのと回りに建物がないためその光景は、感動という以外言葉にするの
が難しい。是非ここへ来た時は、早起きしては三文の得を?をえてほしい。

アンコール・ワット」の女神「デバタ−像」

遺跡のあらゆる所に女神「デバタ−像」があり、それぞれ表情も違っている。
回廊の右には、左右四本ずつの手を持った高さ3メートルくらいのヴィシュヌ神の
立像が安置されている。
参拝に訪れた人達は、この像に手を合わせお祈りしていた。


長い参道を進むと「第一回廊」に達する。この回廊の外側には、ヒンドゥー教のマハーバーラタ物語や、
ラーマーヤナ物語などが周囲の壁一面に刻まれている。
中庭をへだてて高さ7メートル程の急な石段を登った所に「第二回廊」があり、
さらに高さ13メートル程の急な石段を這い登ると「第三回廊」に到達する。
この第三回廊の中央に本殿があり空高くそびえ立つ中央塔の真下の東西南北に、
仏像が安置され次々に参拝者が訪れお参りしていた。
この第三回廊の壁面や柱などには、天女「アプサラス」や女神「デヴァダ」の美しい像が刻まれていた。

朝のお勤めに行く小乗仏教の僧侶

                                    (アンコール・ワット遺跡にて)

タイから持ちこまれた小乗仏教は,カンボジアの各地に設けられ、僧侶は,黄色の衣を着た本職の僧侶と、
一時的に仏に仕えるな修行僧がいる。


「アンコール・トム」寺院

 アンコールトムは多くの寺院からなり、クメール王国の最盛期に建設された城塞都市です。
 「アンコール・トム」は、周囲12キロメートルの城壁内の中央に観世音菩薩の顔が彫られた
49の塔がそびえるバイヨン寺院がある。
巨大な顔が彫られた5つの城門が外部へ通じ、その中に四面仏の穏やかな微笑をたたえる
観世音菩薩」は、見ごたえがある。
中心にあるバイヨン寺院は、かつてのアンコール王朝の威容を今に伝えている。


「パンテ・アイスレイ」寺院

パンテ・アイスレイは、町から三十キロと離れており、地雷が埋められていたり、道すがら強盗が
出没するということで、最近までは軍隊を雇わなければ行かれなかったようである。
 中央の祠堂には世界的に有名な女神「デヴァタ像」がやさしく微笑む姿は「東洋のモナリザ」の
異名を持ち、多くの人々を魅了してきた。
 バンテイ・スレイはアンコールワットより前の9世紀に建立され、密林の中に埋もれて20世紀に
なって発見されたため保存と修復状態が良く、こちらの方が素朴で実に美しい彫刻がそのまま
残っている。 
 フランスの作家アンドレ・マルローは、浮き彫りのデバター像に魅せられ、盗掘して国外に
持ち出そうとしてプノンペン逮捕されたといういわくがあり、余計に有名になった。
バンテイ・スレイまで行くには 30キロあるのでツアーは少ないが、静寂した寺院の佇まいと
デバター像に魅了されることは間違いないので、ここへ訪れるツアーに参加することを勧めます。
 私が行った時は、この像の近くまで行くことが出来たが、最近は近づくことが出来ず遠くから
しか見ることが出来なくなったということで大変残念です。

「パンテ・アイスレイ」寺院の、女神デヴァタ像

      「東洋のモナリザ」と呼ばれている女神のデヴァター像は、保存状態も良く
      実に魅惑的なヒンズー教の女神像である。


「タ・プローム」寺院

「タ・プローム」寺院

「タ・プローム」 木の根などが寺院にくらいつき自然の芸術を見せている。
この寺院は,かなりの部分が崩れたままとなっていて各所で、上記のような木の枝や根が
遺跡の部分にからみつき、異様な光景を見ることが出来る。かつてジャングルに
囲まれていた光景が浮かんでくる。
寺院の内部は,リンガなどの寺院の面影が残っているが、復興はされておらず
大きな石が崩れて積み重なった状態となっている。現在日本など世界から復興の機運が
高まりつつある。


シエムリ・アップ市内にある「小乗仏教」寺院内の仏像

日本ユネスコ協会連盟」 http://www.unesco.or.jp/

世界遺産 http://www.tbs.co.jp/
世界遺産 アンコールワット http://www.tbs.co.jp/200memorial/


カンボジア横断・クメール遺跡探究の旅

〜バンテアイ・チュマール、ベンメリア、コーケー、
       サンボール・プレイ・クック、大プリヤ・カーン〜

タイからカンボジアへ陸路で国境越え!
知られざる遺跡も数多く訪れる充実の9日間

●タイのバンコクからカンボジアのプノンペンまで陸路で走破し、アンコール遺跡群をはじめとする数多くのクメール遺跡を見学。タイ・カンボジアの国境越えも楽しむ9日間の旅です。
●国境からシェムリアップへの途中では、13世紀に建立された仏教寺院バンテアイ・チュマールを見学します。寺院には多くのレリーフが刻まれ、中でも千手観音菩薩像のレリーフは必見です。他にも寺院にはクメール軍とチャンパ軍の戦いを描いたレリーフが残り、当時の様子を生き生きと今に伝えています。
●シェムリアップ郊外に点在するアンコール遺跡の数々を見学。バラ色砂岩を用いた美しい寺院バンテアイ・スレイ、シェムリアップ川の源流にあたるクバール・スピアンなどの他に、アンコール王朝時代に一時的に都が置かれたコーケーへも足をのばします。
●アンコール遺跡群の見学の後は、コンポントム周辺の知られざる遺跡も訪問。謎の遺跡サンボール・プレイ・クックやアンコール遺跡よりも壮大な規模を誇ったといわれる大プリヤ・カーンの見学をお楽しみ下さい。
MAP


微笑みをたたえた観音菩薩像が並ぶバイヨン         


バンテアイ・チュマールに残る千手観音菩薩像のレリーフ


独特の建築様式の八角祠堂(サンボール・プレイ・クック) 砂岩で造られた七層のピラミッド(コーケー)

>>出発日と料金 >>パンフレットを請求する
日次 都市名 摘要
1 東京/大阪
バンコク
アランヤプラテート 空路、東京・大阪よりそれぞれバンコクへ。着後、専用バスにてアランヤプラテートへ。
※添乗員は東京・大阪のどちらか一方より同行し(往復)、バンコクにて合流します。 アランヤプラテート泊

2 アランヤプラテート
(国 境)
ポイペット
バンテアイ・チュマール
シェムリアップ 陸路で国境を越え、カンボジア側の国境の町ポイペットへ。その後、シェムリアップへ向かいます。途中、13世紀頃にアンコール王朝最盛期の王、ジャヤヴァルマン7世によって建立された仏教寺院バンテアイ・チュマールを見学。寺院の回廊に刻まれた千手観音菩薩像の見事なレリーフは必見です。 シェムリアップ泊

3 シェムリアップ
(アンコール・ワット)
(アンコール・トム) 早朝、朝日に浮かぶアンコール・ワットを見学。午前中、アンコール・ワットの見学(西参道、西塔門、第一回廊、十字回廊、中央祠堂等)。午後、アンコール・トムを見学(南大門、バイヨン、バプーオン、ピミアナカス、象のテラス、癩王のテラス等)。 シェムリアップ泊

4 シェムリアップ
(クバール・スピアン)
(バンテイ・スレイ)
(バンテアイ・サムレ) 終日、シェムリアップ郊外の観光。アンコール王朝発祥の地プノン・クーレン、川底・川岸に神々の彫刻群が残るクバール・スピアン、バラ色砂岩とラテライトの美しいバンテアイ・スレイ、「サムレ族の砦」の意味を持つ重厚な姿のバンテアイ・サムレを見学します。 シェムリアップ泊

5 シェムリアップ
(ベンメリア)
(コーケー) 引き続き、シェムリアップ郊外の観光。「東のアンコール」とも呼ばれる密林に埋もれた巨大寺院ベンメリアを見学します。また、アンコール王朝の時代に一時的に王都が置かれたコーケーも訪れます。 シェムリアップ泊

6 シェムリアップ
ロリュオス遺跡
サンボール・プレイ・クック
コンポントム 専用車にてコンポントムへ。途中、シェムリアップ東郊外のかつてのアンコール王朝の都・ロリュオス遺跡、7世紀初頭に建てられた都のひとつとされる遺跡サンボール・プレイ・クックを見学します。 コンポントム泊

7 コンポントム
(大プリヤ・カーン) 終日、アンコール遺跡よりも壮大な規模を誇ったといわれる11世紀初頭に建てられた大プリヤ・カーンを往復観光。 コンポントム泊

8 コンポントム
プノンペン
バンコク 専用車にて、カンボジアの首都プノンペンへ。着後、市内観光(プノンペン国立博物館等)。その後、航空機にてバンコクへ。着後、航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。 機中泊

9 東京/大阪 着後、解散。


カンボジア横断・クメール遺跡探究の旅

〜バンテアイ・チュマール、ベンメリア、コーケー、
       サンボール・プレイ・クック、大プリヤ・カーン〜

タイからカンボジアへ陸路で国境越え!
知られざる遺跡も数多く訪れる充実の9日間

●タイのバンコクからカンボジアのプノンペンまで陸路で走破し、アンコール遺跡群をはじめとする数多くのクメール遺跡を見学。タイ・カンボジアの国境越えも楽しむ9日間の旅です。
●国境からシェムリアップへの途中では、13世紀に建立された仏教寺院バンテアイ・チュマールを見学します。寺院には多くのレリーフが刻まれ、中でも千手観音菩薩像のレリーフは必見です。他にも寺院にはクメール軍とチャンパ軍の戦いを描いたレリーフが残り、当時の様子を生き生きと今に伝えています。
●シェムリアップ郊外に点在するアンコール遺跡の数々を見学。バラ色砂岩を用いた美しい寺院バンテアイ・スレイ、シェムリアップ川の源流にあたるクバール・スピアンなどの他に、アンコール王朝時代に一時的に都が置かれたコーケーへも足をのばします。
●アンコール遺跡群の見学の後は、コンポントム周辺の知られざる遺跡も訪問。謎の遺跡サンボール・プレイ・クックやアンコール遺跡よりも壮大な規模を誇ったといわれる大プリヤ・カーンの見学をお楽しみ下さい。
MAP


微笑みをたたえた観音菩薩像が並ぶバイヨン         


バンテアイ・チュマールに残る千手観音菩薩像のレリーフ


独特の建築様式の八角祠堂(サンボール・プレイ・クック) 砂岩で造られた七層のピラミッド(コーケー)

>>出発日と料金 >>パンフレットを請求する
日次 都市名 摘要
1 東京/大阪
バンコク
アランヤプラテート 空路、東京・大阪よりそれぞれバンコクへ。着後、専用バスにてアランヤプラテートへ。
※添乗員は東京・大阪のどちらか一方より同行し(往復)、バンコクにて合流します。 アランヤプラテート泊

2 アランヤプラテート
(国 境)
ポイペット
バンテアイ・チュマール
シェムリアップ 陸路で国境を越え、カンボジア側の国境の町ポイペットへ。その後、シェムリアップへ向かいます。途中、13世紀頃にアンコール王朝最盛期の王、ジャヤヴァルマン7世によって建立された仏教寺院バンテアイ・チュマールを見学。寺院の回廊に刻まれた千手観音菩薩像の見事なレリーフは必見です。 シェムリアップ泊

3 シェムリアップ
(アンコール・ワット)
(アンコール・トム) 早朝、朝日に浮かぶアンコール・ワットを見学。午前中、アンコール・ワットの見学(西参道、西塔門、第一回廊、十字回廊、中央祠堂等)。午後、アンコール・トムを見学(南大門、バイヨン、バプーオン、ピミアナカス、象のテラス、癩王のテラス等)。 シェムリアップ泊

4 シェムリアップ
(クバール・スピアン)
(バンテイ・スレイ)
(バンテアイ・サムレ) 終日、シェムリアップ郊外の観光。アンコール王朝発祥の地プノン・クーレン、川底・川岸に神々の彫刻群が残るクバール・スピアン、バラ色砂岩とラテライトの美しいバンテアイ・スレイ、「サムレ族の砦」の意味を持つ重厚な姿のバンテアイ・サムレを見学します。 シェムリアップ泊

5 シェムリアップ
(ベンメリア)
(コーケー) 引き続き、シェムリアップ郊外の観光。「東のアンコール」とも呼ばれる密林に埋もれた巨大寺院ベンメリアを見学します。また、アンコール王朝の時代に一時的に王都が置かれたコーケーも訪れます。 シェムリアップ泊

6 シェムリアップ
ロリュオス遺跡
サンボール・プレイ・クック
コンポントム 専用車にてコンポントムへ。途中、シェムリアップ東郊外のかつてのアンコール王朝の都・ロリュオス遺跡、7世紀初頭に建てられた都のひとつとされる遺跡サンボール・プレイ・クックを見学します。 コンポントム泊

7 コンポントム
(大プリヤ・カーン) 終日、アンコール遺跡よりも壮大な規模を誇ったといわれる11世紀初頭に建てられた大プリヤ・カーンを往復観光。 コンポントム泊

8 コンポントム
プノンペン
バンコク 専用車にて、カンボジアの首都プノンペンへ。着後、市内観光(プノンペン国立博物館等)。その後、航空機にてバンコクへ。着後、航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。 機中泊

9 東京/大阪 着後、解散。


クメールの至宝
アンコール遺跡群と密林に眠るベンメリア(カンボジア)

〜壮大な遺跡群を堪能する8日間 シェムリアップに5連泊し、アンコール遺跡を徹底探求!〜


●シェムリアップに5連泊し、壮大なアンコール遺跡群の魅力を堪能!
●世界最大級の宗教建築・アンコール遺跡群。クメール王朝の最盛期を極めた12世紀のジャヤバルマン7世の後、国力の急激な衰退により壮大な王都アンコールは放棄され、400年にも渡り密林の奥深くに眠り続けていました。壮大な敷地に都城、王宮、寺院、砦などが建てられ、内部には「地上に創られた楽園」のごとく、ヒンドゥーの神々や仏教などの様々なレリーフがところ狭しと刻まれています。
●一般的な観光地はもちろん、“東のアンコール”と呼ばれるベンメリアや川底・川岸に神々の彫刻群が残るクバール・スピアン、バラ色砂岩の美しいバンテアイ・スレイなど、周辺のアンコール遺跡群もくまなく見学。
●8日間で見どころを効率よく巡りますので、長いお休みが取れないけれど、アンコール遺跡群を一通り見ておきたいという方におすすめのコースです。
壮大なアンコールワット

ジャングルの中に眠る遺跡ベンメリア

>>出発日と料金 >>このツアーのみどころ >>パンフレットを請求する

日次 都市名 摘要
1 大阪
東京

クアラルンプール 空路、マレーシアの首都クアラルンプールへ。着後、ホテルへ。
クアラルンプール泊

2 クアラルンプール
シェムリアップ
(アンコール・ワット) 航空機にて、アンコール遺跡群見学の拠点シェムリアップへ。着後、アンコール・ワット内部を見学(西参道、西塔門、第一回廊、十字回廊、中央祠堂等)。夕方、アンコール・ワットからの夕日をお楽しみ下さい。
シェムリアップ泊

3 シェムリアップ
(アンコール・トム)
(ロリュオス遺跡)
早朝、朝日に浮かぶアンコール・ワットを見学。午前中、アンコール・トムを見学(南大門、バイヨン、バプーオン、ピミアナカス、象のテラス、癩王のテラス等)。午後、シェムリアップ東郊外のかつてのアンコール王朝の都、ロリュオス遺跡群を見学(バコン寺院、プリヤ・コー寺院、ロレイ祠堂等)。その他、アンコール遺跡保存事務所も訪れます。夜はアプサラダンスを観賞しながらの夕食をお楽しみ下さい。   
シェムリアップ泊

4 シェムリアップ
(アンコール遺跡群)
終日、アンコール遺跡群の見学。プラサット・クラヴァン、スラ・スラン、バンテアイ・クディ、タ・プロム、タ・ケウ、トム・マノン、チャウサイ・テウダ、プリヤ・カン、ニャック・ポアン、タ・ソム、東メボン等。夕方、プレ・ループからの夕日をお楽しみ下さい。 
シェムリアップ泊

5 シェムリアップ
(プノン・クーレン)
(バンテアイ・スレイ)
(バンテアイ・サムレ) 終日、シェムリアップ郊外の観光。アンコール王朝発祥の地プノン・クーレン、バラ色砂岩とラテライトの美しいバンテアイ・スレイ、「サムレ族の砦」の意味を持つ重厚な姿のバンテアイ・サムレを見学します。
シェムリアップ泊

6 シェムリアップ
(クバール・スピアン)
(ベ ン メ リ ア) 引き続き、シェムリアップ郊外の観光。川底・川岸に神々の彫刻群が残るクバール・スピアン、「東のアンコール」とも呼ばれる密林に埋もれた巨大寺院ベンメリアを見学します。
シェムリアップ泊

7 シェムリアップ
クアラルンプール
出発までシェムリアップ市内観光(オールドマーケット、クメール伝統織物研究所等)。その後、航空機にて、プノンペン経由でクアラルンプールへ。着後、航空機を乗り換え、帰国の途につきます。
機中泊

 アンコール遺跡群のみどころ

●アンコール・ワット

▲デヴァダーの彫刻と連子状窓
12世紀後半にアンコール王朝を統一したスールヤヴァルマン2世によって建てられたとされるアンコール・ワットは言うまでもなくアンコール遺跡の中心です。当初はインドの影響を受け、ヒンドゥー教寺院として建てられると同時に、スールヤヴァルマン2世が自分の墓として創建されたものでもあるとされています。壮大な敷地内は5基の尖塔を宇宙の中心と考え、中央の祠堂は神々が住むとされる須弥山を象徴し、その周囲には第1回廊、第2回廊が造られヒマラヤ山脈を表すとされています。アンコール・ワット内部の壁面や柱にはデヴァダーと呼ばれる女神の彫刻が施されています(左写真)。クメール独特の容姿で、宮廷内の女官や舞姫をモデルにしたと考えられています。

●アンコール・トム

バイヨン寺院を含むアンコール・トムはジャヤヴァルマン7世によって造られた宗教都城です。中心のバイヨン寺院はアンコール・ワットと並ぶ重要な遺跡で、東西160m、南北140mの第一回廊には12世紀の人々の生活の様子が描かれており、当時の様子を知る上での重要な資料となっています。また、中央祠堂には四面に観世音菩薩の彫刻が施され、大乗仏教に深く帰依しいたジャヤヴァルマン7世の宇宙観を感じとることができます。バイヨン寺院のすぐ近くにはかつての王宮跡が残されています。王宮は木造建築であったため、現在はその痕跡は残っていませんが、中にはピミアナカスと呼ばれる宮殿跡や王宮前には蓮の花を摘む鼻を柱にした象が彫刻された象のテラスが残っている。
▲バイヨン寺院の観世音菩薩

●ベンメリア


▲密林に眠る遺跡ベンメリア クーレン山の南東に造営されたベンメリアは「花束の池」という意味を持っています。シェムリアップ周辺に点在する他のクメール遺跡とは異なり、いまだに手付かずのまま密林の中に佇んでいます。正確なことは分かっていませんが、建造されたのは11世紀末から12世紀初頭にかけてらしく、この遺跡から西へまっすぐに進むとアンコール・ワットにたどり着くのです。空中から撮影した写真を見ると、本当に直線で繋がっており、当時の人たちの技術の高さにはただただ驚かされます。また、アンコール・ワットはベン・メリアをモデルにして建てられたとも考えられております。近年、ベンメリアは大きく取り上げられるようになり「東のアンコール・ワット」と形容されています。

●バンテアイ・スレイ
▲見事な彫刻の女神像(バンテアイ・スレイ)

「女の砦」という意味を持ち、10世紀にヤジュニャヴァラーハの菩提寺として建てられたとされています。バラ色の砂岩を利用した、きめ細かな彫刻が素晴らしい寺院。アンコール遺跡群の中でもその洗練された美しさは一番と言われています。かつてフランスの作家マルローがこの寺院のデヴァダー像のあまりの美しさに、盗掘して国外へ持ち出そうとしたほどです。規模は小さな遺跡ですが、訪れる人を魅了するアンコールを代表する遺跡のひとつです。

●クバール・スピアン

クーレン山の北東に「川の源流」という意味を持つクバール・スピアンは残っています。川底、川岸にヴィシュヌ神、シバ神、ブラフマー神等数多くのヒンドゥー教の神々の彫刻が残っており、かつてはここが聖地であったことを今に伝えています。


アンコール遺跡探訪の拠点シェムリアップに5連泊。アンコール王朝発祥の地・プノン・クーレン、川底に神々のレリーフが残るクバール・スピアン、そして「東のアンコール」と呼ばれるベンメリア。アンコール遺跡再訪の方にもおすすめできるコースです。
●ベンメリアの魅力(本社:山名 訓)

アンコール・ワット見学の拠点シェムリアップへの訪問も4回目。念願かなってベンメリアへ行ってきました。初めて訪れたときから名前だけは知っていましたが、当時は「地雷がいっぱい」、「蛇がいっぱい」、「とにかく危険」。そんな話ばっかりで実際に見ることが出来るなんて夢のまた夢のお話。それが今では道路も整備され、地雷も撤去され、シェムリアップの街から車で2時間走れば訪れることが出来るようになっています。
「花束の池」という意味を持つこの遺跡は、シェムリアップ周辺に点在する他のクメール遺跡とは異なり、いまだに手付かずのまま密林の中に佇んでいます。正確なことは分からないそうですが、建造されたのは11世紀末から12世紀初頭にかけてらしく、この遺跡から西へまっすぐに進むとアンコール・ワットにたどり着くのです。空中から撮影した写真を見たことがありますが、本当に直線で繋がるのです。当時の人たちの技術の高さにはただただ驚かされます。
アンコール・ワットはベン・メリアをモデルにして建てられたそうです。確かに最近は多くの本でこの遺跡が取り上げられ、「東のアンコール・ワット」と形容されています。遺跡の中を歩いていると、「確かにこれは同じ配置だ!」と感心してしまうのですが、ひょっとしたら、アンコール・ワットを建てるためにこの遺跡を建てたのかも、などと考えてしまいます。
榕樹の幹がからみつく回廊、地面に無造作に置かれているレリーフ、崩壊が進む祠堂。きれいに整備されたアンコール・ワットやアンコール・トム、その他の遺跡では味わえない不思議な空間がここにはあります。
密林に眠る遺跡・ベンメリア。人々に忘れ去られた姿をそのまま残すこの遺跡に是非訪れてみて下さい。


『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)
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