インドは日本のおよそ8倍の広さで、そこにはヒンドゥー教を中心にイスラム教、スィク教、ジャイナ教、
キリスト教、仏教がある。 小泉芳孝
ヒンズー教82.7% スラム教11.2% キリスト教 2.6%
シーク 教 1.9% 仏 教 0.7% ジャイナ教 0.5%
タージマハールは、ムガル王朝第5代のシャー・ジャハーン帝が亡き愛妻のために22年の歳月を
かけてタージマハール廟を造営したといわれている。
このタージマハール廟は、インド産の大理石ゃペルシャなどの貴石で造られていて建物の地下に
夫婦の棺が安置されている墓廟である。中央建物のなかは、一般の人も見学出来るが、中はイスラム
教の特色である光が入り込むだけでかなり薄暗い。イスラム教徒は、唯一神アッラーであるが
「京都観光ガイドメールマガジン」から仏像などを置かない宗教のため、内部は何もない。
釈迦入滅後のインド仏教では、さまざまな宗教が取り入れられ、それらの信仰対
象も含めて一種の多神教の様相が強くなっていきました。その形で中国に伝えられ
たため、本来の仏教以外の神々は、仏教を守る守護者とされ、新たに天という名称
が与えられました。つまり、中国で生まれた天は元来インド民間信仰やヒンズー教
の神々だったわけです。
如来や菩薩や明王が、性別を超越し中性であるのに対して、天には男女の性別が
あり、姿形もさまざまです。
普通、天は次の3グループに分けられ、その代表例は次のようになっています。
武神 梵天・帝釈天・四天王・仁王
福神 毘沙門天・大黒天・歓喜天
女神 吉祥天・弁財天・鬼子母神
タージマハール廟
エローラ
インド中部のデカン高原には、沢山の石窟寺院があり紀元前から紀元7年年頃までの間に沢山造られた。
その中でも世界遺産に指定されているエローラ のカイラーサナータ寺院やアジャンタの石窟それに
エレフアンタ島のヒンドゥー教寺院石窟には、日本の仏教や壁画と同じ形をした仏像などが沢山見られる。
しかし、日本の仏教寺院のような建物は、この時代には存在していなかった。
大きな岩をくりぬいて洞窟を造り、その壁に沢山の仏像を彫ったり、色鮮やかな壁画が書かれている。
紀元前後の石仏や壁画が現在でも見ることが出来るのは、さすが世界遺産に指定されるだけあって
実に素晴らしい。
エローラ
エローラ 中央ノ舎利を納めたストゥーパー前面には、説法印を結んだ仏陀像がある。
エローラの「カイラーサナータ寺院」この寺院は、実に大きい物で高さ36メートル、奥行き90メートル、幅53メートルあります。
ひとつの巨石から造った寺院では、世界最大のものだそうです。
この石窟寺院は、実に百数十年の歳月をかけて大きな岩山を掘り下げて行ったもので、
その岩壁や石窟の中に多くの美しいヒンズー教の像を沢山刻んでいる。これら像は、
岩壁に彫られた物で、失敗は出来ないだけに関心させられる。これほどのものを当時の
人達が造り、また現在でも見られるのは、驚きである。
エローラのカイラーサナータ寺院
シワ神のシワリンガ (洞窟の奥深くに安置されています・・)
このシワ神のシワリンガを、見られたあなたへ!!!
このシワ神、インドでは、大変重要なものです。
貴方も、この画面に手を合わせて見てください・・・
きっと、貴方の願いをかなえて下さいますよ。
(願いがかなえられた方は、下記のE−mailでおしらせくださいね!!!)
インド人で、ヒンズー教の信者は、必ずこの前の祭壇(シワリンガ)に供物を供え、水やミルクをかけて
油の火を灯し、手を合わせ拝みます。
シヴァ (Siva)
シヴァとは、暴風神ルドラの別称であった。強力な破壊神であるルドラは、豪雨、雷などに
よって人間を殺す恐ろしい神であったが、反面、破壊をもたらすと共に、雨によって植物を
育てるという二面性を持ち合わせていて、その二面性は、後のシヴァへと受け継がれる。
シヴァは、破壊神の他に「ナタラージャ」と呼ばれ、舞踏の神でもある。
シヴァの姿は、裸体に虎の皮を纏い、首に数珠と蛇を巻き付けた姿で描かれることが多い。
ぼさぼさの髪を無造作に束ね、手には武器の三叉戟を握っている。これは、つまり遊行者の
スタイル表しているらしい。 彼らの特徴は、額に引かれた3本の線である。また額に「第3の眼」
が描かれている。シヴァの第3の眼が一度開くと、そこからは世界を焼き尽くすほどの光線が
放出される。
シヴァの持つ三叉戟も、重要なシンボルといえ、普通、雷を表していると考えられるが、ヒマラヤ
の峯の象徴ともいわれてる。また、身体が青白いのは、牛糞を燃やした灰を身体に塗っているから
だという。
シヴァの住まいは、ヒマラヤ山脈にそびえるカイラーサ山である。その根元にはガンジス河が流れ
ている。仏教では「鶏羅山」と呼ばれるこの山は、標高約6700mの山として、実在している。
そこで、シヴァはデーヴィーと呼ばれる数多くの妻達と暮らしている。しかし、もっとも有名なのは
パールヴァティーだろう。そして、その間に生まれるのが、ガネーシャとスカンダである。また、シヴァ
の乗り物はナンディンという聖なる牛である。この牛は寺院の入り口の左右に鎮座している。
シヴァ神崇拝の、最も特徴的なのはリンガ崇拝です。リンガとは、抽象化したシヴァの男性器であり、
大小様々なリンガがあるが、通常は、ヨーニと呼ばれる女性器を象徴した台座に乗せられ、ヒンズー
教徒に崇拝されている。この生殖器崇拝は、土着信仰と融合した物だろうと考えられている。
見学中に蜂の大群が突然襲う!
このカイラーサナータ寺院 で大変なことがおこりました。。
私が見学していた時たまたま沢山のインド人の小学生が入ってきました。そうこうしているうちに
遺跡に住んでいた蜂が騒ぎ出し飛びかいました。
私は、遺跡内部のシバリンガ等を見学して外にでたあと奥の方を見学していたので知らなかった
のですが、入り口付近で見学者が何故か走っているのです。また、守衛の人達が見学者を手招き
していました。
その時です、私の体に蜂の大群が一斉に押し寄せてきたのです。もう何が何だかわからず走りました。
しかし蜂は、私を追っかけてついてきます。手を振り払い顔や手につぎつぎと刺してきました。
入り口のゲートを出ても追っかけてきました。しばらくするとガイドが手招きして「こちらへこちらへ早く」
と遠くから叫んでいます。周囲を見回すと誰もいません。それもそのはず遠くに止めているバスの中に
見学者達は、逃げ込んでいたのです。私もバスに乗り込みましたがバスの中まで蜂が追ってきていました。
一緒に見学していた人達も、痛い痛いとさけんでいました。しばらくして刺された所を見ると蜂の針が
10箇所ほど刺さったままでした。痛みはそれ程でもないのですが蜂に沢山刺された時は、死ぬ時が
あるので心配でしたが、ガイドが「ここのはちは大丈夫です」と言っていました。
そして、「蜂に刺された時は、ヨーグルトが一番良い薬です」と、看護婦さんが話したのですぐに
近くのレストランへ行きガイドがヨーグルトをサービスしてくれました。
ヨーグルトが効いたのか、腫れていた手や首それに頭の痛みも徐々に引いてきたのでほっとしました。
アジャンタの石窟
全身像は、およそ7メートルほどある大きな石像である。この像は、インド最大の涅槃像のようで実に素晴らしい像である。
像の下には弟子であろうか綺麗な浮き彫りが取り巻いている。像の上には樂奏の天女?も見られる。
当時の修行者達はここで何をしていたのであろうか・・・。
アジャンタの石窟 入口
アジャンタの石窟 壁画
アジャンタの石窟 壁画(蓮華手菩薩)これは日本の法隆寺にある壁画などと同じ像であると言われています。
石窟内は、真っ暗のため主要な所には照明がされている。しかし、壁画保存のため
写真のストロボと三脚を使うことが出来ず、高感度フィルムを使ってもスローシャッターで
ないと写らない。
これら壁画は,現在日本の色々な所で見ることの出来るものである。
<番外> 「枕銭は必要か・・・」
枕銭のことですが、外国で現地のガイドさんに聞いたところ、そのような習慣は外国には
ないと話されます。私自身も枕銭をやったことはありません。やらなかった為に、サービスが
悪かったり、物がなくなったりという経験もありません。
ただバリ島のホテルで、買ってきたバティックが盗まれ備え付けの金庫が触られて
いくら暗礁番号を入れても空かない時がありました。幸いその中に入れていたパスポートと
現金は無事でした。支配人をすぐに呼びつけ支配人しか持っていない暗証番号解析の機械を
設定して空けることが出来ました。
私は、この時いらい部屋の金庫を使っていません。また貸しロッカーもつかっていません。
信用できるのは自分だけと考えて上着の内ポケットにボタンを特別に取り付けそのボタンに
パスポートケースから伸びた紐をボタンに取り付け間違って落としても紛失しないようにして
います。
何処の国だったか忘れましたが私が枕銭を置いたところ、夕方戻ってきた時もそのまま
残っていた時がありました。それ以来、置かないことにしました。
よく聞くと、枕銭というのは日本の旅行会社がええ格好をするために決めている習慣と
聞いたたことがあります。
たしかに枕銭はチップと似ていますが、特別にサービスを受けたので気持ちをチップに
することでよいと考えています。
旅行会社のパンフレットなどに枕銭のことが書いてあるそうですが、(私はバックパッカー
おじさんなのでみたことがありませんが)旅行会社が評判を上げるためにお客さんに出費
させていると考えられます。 ちなみに、現地の添乗員に聞いてもそんなのいらないと言われて
しまいます。
インド旅行のアドバイス
食べ物や治安は、比較的安全ですがインド仏跡巡拝の旅に出るとて滞在している間は、
思ったより暑く(摂氏35度から45度)スケジュールと食事が合わないので、なるべく安全な
果物を多く取り水は絶対に飲まないようにして下さい。街中でよく売られている紙パックの
ジュースは、安全で安く美味しいのでお薦めです。
汽車は、時刻やホームが一定していませんので注意が必要です。特別車両は冷房が
入っていますが一般車両はありませんので注意して下さい。
田舎へ行くとよく停電があります。部屋にはローソクが用意していますので慌てずに行動
しましょう。5分もするとホテルの発電機が回って電気が供給されます。しかし、道路を歩い
ている時は、突然真っ暗になりますので慌てないで下さい。一晩中供給されない時もありま
すので遠くへ出かけるときは、電池が必要です。これぞインド風性格知識です・・・。
とくに朝早く夜明け前に出てみるとヒンドゥー教の寺院で行事が行われている時があります。
実に不思議な光景に出くわします。日本の仏教とは異質の宗教に驚かされます。
インドの世界遺産(1977)
アジャンタ石窟群,1983,
エローラ石窟群,1983,
アーグラ城塞,1983,
タージ・マハル,1983,
コナーラクの太陽神寺院,1984,
マハーバリプラムの建造物群,1984,
カジランガ国立公園,1985,
マナス野生生物保護区,1985,
ケオラデオ国立公園,1985,
ゴアの教会と修道院,1986,
カジュラーホの建造物群,1986,
ハンピの建造物群,1986,
ファテープル・シークリー,1986,
パッタダカルの建造物群,1987,
エレファンタ石窟群,1987,C(i)(iii)
タンジャーヴールのブリハディーシュヴァラ寺院,1987,
スンダルバンス国立公園,1987,
ナンダ・デヴィ国立公園,1988,
サーンチーの仏教建造物,1989,
デリーのフーマユーン廟,1993,
デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物,1993,
ダージリン・ヒマラヤ鉄道,1999,
下記のメールを頂きました。
>Subject: インドの掲示板で拝見
>Date: Sun, 28 Jan 2001 21:03:10 +0900
>
>始めまして
>インドの掲示板で拝見いたしました・
>よく勉強されていて感心しています。
>
>日本で「毘沙門天とか大黒天は、ヒンディー教の神様が姿を変えた
>ものだと知って私も凄く驚きました。どのようなルートをたどったのか
>大変興味があります。
>大黒様はシヴァ神だったのでしょうか。初めて知りました。
>そのように見えますね。
>
>私はインドで太鼓?を買ってきたんですが、日本では二倍していましたよ・・・。
>
>私もすっかりハマってしまいアジャンターやエローラそれに仏陀遺跡を
>回ってきました。もう大変でした厚さとの戦いでした。
>
小泉さん
はじめましてこんにちは。掲示板に書き込んでお返事を頂けるのは初めてのことですので、とても嬉しく思います。
シヴァの別名を直訳すると「大きな黒いもの」(マハーなんとかって言うはずです)というようになり、それが
「大黒様」という言葉になったようです。
インドから日本語になっている場合は、「ストゥーパ→外塔婆→塔」というように、音をそのまま漢字にあてる場合と、
前記しましたように、意味を漢字に変換する場合とがあるようです。
アジャンタ・エローラ・仏跡ですか!?なんと羨ましい。
アジャンタは長い年月をかけて改装されていっているので、最初単なる丸い固まりだったストゥーパ
(お釈迦様の骨を納めたお墓)から、だんだん小さな仏像が装飾されるようになり、最終的に主役
交代で仏像のみが飾られるようになるまでの経緯を見ることができると本で読みました。
太鼓はタブラですか?僕と一緒にインドへ行った友人がタブラを購入していました。
タブラは教則ビデオが売っているようで、友人はそのビデオを観て練習をしているようです。
それではこれからも宜しくお願いします。
泉 啓右
世界遺産リンク集
日本ユネスコ協会連盟」 http://www.unesco.or.jp/
TV |
世界遺産 アブシンベルからフィラエ
TBS−tv世界遺産 http://www.tbs.co.jp/heritage/
世界遺産資料館 http://homepage1.nifty.com/uraisan/index.html
舞踊家エミ・マユーリのHP。インド・日本公演、ラーマーヤナ等満載。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)
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