「かぐや姫の里を考える会」ホームページ      開始:平成15年7月開設
     
『竹取物語』”かぐや姫の里”京田辺           
                   更新:2010年10月28日  

日本最古の『竹取物語』関連を展示した「竹取翁博物館」が京都府京田辺市に誕生した。
舞台が山代の大筒木であり、翁の「山もと」が古代山陽道の山本駅、月読神社等と決定的な証拠を
多数あげている。名誉教授の森浩一・吉田金彦ら多くの学者も「舞台とされた所」と述べられている。

竹取物語シンポ「物語の発祥地」強調!
 
『竹取物語』かぐや姫の里は、やはり“京田辺”だった!

『竹取物語』かぐや姫の里“京田辺                
この原稿は、京田辺市郷土史会の機関紙第47輯『筒城』2002年3月30日発行に掲載したものです。『竹取物語』研究所竹取の翁 小泉芳孝

    「竹取物語シンポジウム」『竹取物語』かぐや姫の里は、やはり”京田辺”だった!
                    
開催日 平成13年9月22日(土) 開催!
      ◎『竹取物語』のあらすじ 
ここをクリック                  
     ◎竹取物語の舞台が京田辺市」に賛同者紹介 
ここをクリック 

一、はじめに

京田辺市は、奈良・京都・大阪の中間に位置し、古くから文化が栄えた所である。継体天皇が筒城宮を置き、また仁徳天皇や神功皇后にまつわる話など、様々な伝承や伝説が語りつがれている。

 『竹取物語』原文には、

今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さかきの造となむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。・・・
とある。

『竹取物語』は、紫式部が書いた『源氏物語』絵巻に「物語の出でき始めの(おや)」と称揚され、およそ千二百年前の平安時代初期にできた日本最古の物語とされていて、伝承地とされる場所は全国に数多くある。
 『竹取物語』と良く似た物は、チベット地方の説話『斑竹姑娘(はんちくこしょう)』に五人の若者の求婚難題譚があり求婚者たちの失敗が竹取物語と類似している。また中国の『後漢書』には、竹の中から人が生まれるという内容が記されている。日本では『今昔物語集』の竹取の翁説話のように求婚者三人から竹取物語の五人に改作されたとも考えられている。また羽衣伝説は、『近江国風土記』「伊香小江」『丹後国風土記』「奈具社」など日本全国各地に伝承されている。『万葉集』巻十六の三七九一に「由縁ある雑歌」があり竹取の翁が出てくるが、直接『竹取物語』に影響を与えたものではないと言える。
 『竹取物語』は、致富長者説話、求婚難題説話、昇天説話、羽衣説話、地名起源説話、仏生説話が取り込まれていることに特色があり、この京田辺の歴史と重なることが随所にみられる。また、この京田辺を舞台にして『竹取物語』が書かれた有力な場所であると考えられるため、興味を持って京田辺市民みんなで腰を入れて調べて行くことを願うものである。

二、今までの京田辺市郷土史会の取り組み

本会では、機関誌『筒城』第四十五輯において水山春男・小泉芳孝両氏が発表した竹取物語に関する考察と、京都新聞主催の講演会「いま南山城の古代がおもしろい」で同志社大学名誉教授(考古学者)森浩一氏が「京田辺市は自信を持って「かぐや姫の里」と言っても何ら学問的に不思議はない」という発言により、最近、京田辺が「かぐや姫」伝承地であり『竹取物語』発祥地ではないかと考えられるようになってきた。

 そこで本会では、新たな京田辺の伝承“かぐや姫の里”として、大々的に発表するため、平成十二年十一月三日四日と翌年の同両日「京田辺市民文化祭」で『竹取物語』“かぐや姫の里”京田辺と題して展示を行った。
  平成十二年度の「展示コーナー」には、田辺の竹を利用した“かぐや姫誕生シーン”や、かぐや姫の絵画をはじめ、京田辺市内の“物語ゆかり”の場所説明図(地図・写真など)、それに日本全国の「かぐや姫シンポジウム」として活動している自治体の紹介、さらに市民向けの簡単な冊子の配布や参考書籍、会員による展示説明も行った。この展示には、記事を掲載させて頂いた森浩一先生をはじめ、人形(かぐや姫)制作の本久和枝さん・絵画制作の大内理恵さん等にご協力をいただき市民の皆さんと共にテーマの論議に広がりをもつことが出来た。

 






また、NHKテレビは、本会の『竹取物語』に関する活動ぶりを平成十三年三月十三日(水)午後六時三十分からの「ニュースパーク関西」で放映された。放送内容は、本会が“かぐや姫の里”として発表している古事記の開化天皇の孫「大筒木(おおつつき)垂根王(たりねのみこ)」とその娘「迦具夜(かぐや)比売(ひめの)(みこと)」の名をはじめ、「竹取の翁の家は山本の近くにある」ことなどを地元の絵図や古文書などを収録しておよそ5分間の特集で紹介された。

NHKニュース 「かぐや姫・竹取物語シンポ」 










平成十三年度には、前年度の成果からさらによりはっきりと竹取物語と京田辺との繋がりを見つめるため、花園大学教授 曽根誠一氏・岐阜経済大学教授 梅山秀幸氏・竹資源活用フォーラム会長 内村悦三氏のお三方をパネラーとしてお招きして、『竹取物語』“かぐや姫の里”京田辺と題して、京田辺市と竹取物語のかかわりを探るシンポシウムを九月二十二日(土)に京田辺市立中央公民館大ホールで開催した。このシンポジウムで先生方から、「京田辺は有力な竹取物語の発祥地の一つと考えられる」と強調された。このシンポシウムに関しては、新聞各社や放送局から取材があった。
  また広く市民の皆さんに『竹取物語』“かぐや姫の里”京田辺についての論議を広め深めていただく資料として、本会の文化部会(水山春男・塚本一夫・小泉芳孝・上村公則・川崎正明)が中心となって「小冊子」を四百部作成した。この「小冊子」の表紙などの挿絵には、京田辺市薪の手書き染色作家 玉井芳泉さんの作品「絵巻物竹取物語」の原画を使わせて頂いた。

今後も本会として『竹取物語』と京田辺との繋がりを考察していき、研究を深めたいと考えておりますので、市民の方々の参加を希望しますと共に皆様方のご理解とご協力をよろしくお願い致します。

雑誌に取り上げられる・・・隼人の民がルーツ!?かぐや姫の里
 2003年8月1日発行のハウジングマガジン『ぴゅあはうす』で「特集 不思議のクニ 京田辺市、隼人の民がルーツ!?かぐや姫の里」と題した記事がカラー写真入りで8ページに渡り紹介された。綺麗なカラー写真と解かりやすい記事で是非興味のある方は書店でお買い求め下さい。きっと出かけて見たくなる記事です。京田辺市にある一休寺の紹介もされていますよ。

三、シンポジウム『竹取物語』”かぐや姫の里“

                     京田辺を開催


  
開催日時  平成十三年九月二十二日(土)午後一時から四時

場 所   京田辺市立中央公民館 大ホール 

京田辺市田辺丸山二一四(京田辺市役所 南側)

定員三百人 資料代三百円(当日受付で徴収)
パネラー   花園大学教授 曽根誠一氏(国文)
       岐阜経済大学教授 梅山秀幸氏(日本文化)
       竹資源活用フォーラム会長 内村悦三氏(農林)
司 会   京田辺市郷土史会理事 小泉芳孝氏(民俗)
主催 京田辺市郷土史会
後援 市教育委員会・京都新聞社・竹資源活用フォーラム

シンポジウム(進行)のレジュメから                                                  
十三時〜 総合司会  京田辺市郷土史会 副会長 西川英弘
       開会挨拶 京田辺市郷土史会 会長 藤本富雄
       来賓挨拶 京田辺市教育委員会 教育長 村田新之昇
         シンポの司会  経過とパネラーの紹介
         各専門分野からパネラー報告(一名十分)
十三時四十分   パネルディスカッション
十四時半   休憩(会場から「質問用紙」を回収する)
          会場の「質問」も取り入れて続行
      司会進行 まとめ 
      総合司会 お礼  文化祭の展示 会員募集など
十六時 閉会挨拶 京田辺市郷土史会 副会長 新清治 

    
花園大学の曽根誠一教授(専門:国文)

 「竹取物語の作者が、『古事記』垂仁記の系図を参考に迦具夜(かぐや)比売(ひめの)(みこと)と名付けたのは明らかです。また山代(やましろ)大筒(おおつつ)城真若王(きまわかおう)の“山代(やましろ)”は現在の“山城”であって、物語は、この地域を頭に描いて書かれたのに間違いない。」と述べられた。
 専門分野  国文学(中古文学)
 研究テーマ  @『竹取物語』の構造 A初期百首歌の表現
         B『源氏物語』大君の人物造型

 中古文学会委員、和歌文学会、
 全国大学国語国文学会、仏教文学会常任委員

岐阜経済大学の梅山秀幸教授(専門:日本文化)
「私は今まで京都と奈良を研究し京田辺市は何時も通過地であった。今回のシンポで京田辺が物語の発祥地であるという実感を強くした。」と述べられた。
 
専門:日本文化、日本文学。
 著書『かぐや姫の光と影』人文書院 一九九一年五月発行 
    『古代の祭式と思想〜東アジアの中の日本〜』共著 角川書店。
 訳書「恨のものがたり―朝鮮宮廷女流小説集」。
 
宇治 暗闇の祭り 私説−宇治稚郎子 あるいは悲劇の一族

竹資源活用フォーラムの内村悦三会長(専門:農林)
 「かぐや姫の竹は、真竹(直径九センチ程)ではないか、また物語の竹から生まれた女性の昔話はソロモン群島や中国四川省でも語り継がれている」と紹介された。
 このシンポジウムで、各パネラーの先生方は、「物語を書いた作者は、迦具夜比売命の父である大筒木垂根王が書かれた『古事記』を読んでいて、この地域を強く意識して描いたことが明らかである。」と述べられた。そして、作者として(きの)長谷雄(はせお)の名前をあげられた。

四、第三十六回京田辺市民文化祭の展示と上演 
     『竹取物語』“かぐや姫の里”は、やはり「京田辺」だった!


 
 本会では、昨年に引き続いて第三十六回京田辺市民文化祭で『竹取物語』“かぐや姫の里”京田辺を開催した。
   今回は、親子そろって文化祭に参加していただこうとの趣旨のもと、会場の展示スペースを例年より大幅に拡大し、京鹿ノ子絞『竹取物語』絵巻物(長さ十四メートル幅〇、六メートル)と会員らの竹に関する珍品を展示する他、特設ステージで人形劇『竹取物語』を上演した。
 
日時  平成十三年十一月三日(土)九時から十七時

四日(日)九時から十五時
 場所 田辺中央体育館

京都府京田辺市田辺丸山 (京田辺市役所西側)


展示物の内容
  昨年展示以降の京田辺の研究成果発表その他資料展示
会場での資料販売・会員募集
  
“かぐや姫の里”京田辺の「小冊子」販売(三百円)
  “かぐや姫の里”京田辺の「レジュメ」販売(残部のみ)
  本会の機関紙『筒城』の販売一冊千円
  本会の「会員募集」 一ヵ年千円(『筒城』進呈)










○ 『竹取物語』絵巻物(長さ十四メートル幅〇、六メートル)展示
  京田辺市薪の手書き染色作家 玉井芳泉さんの作品

(絵巻物提供者:「京鹿ノ子絞館」吉岡健治氏)

 玉井さんは、制作にあたり色々な本や物語の原文を読んで研究し「竹取物語の絵巻物」を一年かけて完成させた。場面構成は、竹の中から姫が誕生するシーンで始まり、月から姫を迎えにきたあと不死の山まで物語の順に沿って十八のシーンが平安調の雲がたなびく中にうまく描かれている。この原画を元に京都絞栄会の京鹿の子絞り伝統工芸技術士四十人が、一年がかりで絵巻物『竹取物語』」を完成させた。

 

  
(『竹取物語』の原画、玉井芳泉)


○ .会員らの竹に関する珍品を展示。
 
竹道具・楽器・マスコット。茶道具(茶せん・茶杓・花器・蓋置き・結界など)竹工芸 岩本俊彦さん作品
○ “かぐや姫の里”京田辺の研究成果
  
天皇家の図面(大筒木真若王の入った開化天皇家系図)
  『旧記 普賢寺之遺跡』の「大筒木垂根王」の古文書
  天女伝説の大住隼人の(隼人の盾)など
○ 人形劇(ペープサート)『竹取物語』 を上演。本会と共催。

人形劇団「ぷくぷく」、朗読の会「萌え」では、地元の郷土史会が打ち出している『竹取物語』“かぐや姫の里”京田辺にひかれ、前年の文化祭以来『竹取物語』の原文を読む等して台本を作成し、劇に使う絵の準備に取りかかり三十五分程度で発表。
上演時間 十一月三日(土) 十一時 十三時 十四時半
            四日(日) 十時 

脚本・制作・出演・・人形劇団「ぷくぷく」、朗読の会「萌え」
             代表者 太田恵美さん
             演者七人(女性) 
(チラシ配布:演者と「ぷくぷく」「萌え」の紹介)

○ インドネシアなどの竹の楽器 中口ひとみさん

   インドネシアの「アンクルン」一、八メートルX一、七メートル

ベトナムのチャルン(竹の木琴) ペルー・メキシコ・チリの楽器 
竹資源活用フォーラムの資料を拡大して掲示
竹炭・竹酢液 「京竹炭」 見本とチラシ

右記のほかにエチュード主催による「ミュージカル『竹取物語』」の上演が、十一月四日(日)に京田辺市立中央公民館で開催された。

五、平成十二年度から十三年度までの経過

 第三十五回京田辺市民文化祭で「“かぐや姫の里”京田辺」展示
   
平成十二年十一月三日(祝)四日(土)  京田辺市主催
  『京都新聞』記事 平成十二年十一月十三日(火) 朝刊「灯」 
   
「かぐや姫の里」会誌で紹介し、市民文化祭でも発表!  
  『京都新聞』記事 平成十二年十一月二十六日(日)
   
「ものがたりと出会う」竹取物語と大筒木垂根王 
  NHKテレビが「かぐや姫の里”京田辺”」を放映!
   
平成十三年三月十三日(水)午後六時三十分からの

「ニュースパーク関西」で放映


竹取物語シンポジウム」開催予告の報道各社記事

『洛南タイムス』の記事 平成十三年八月二十二日

『読売新聞』の記事 平成十三年九月一日

『朝日新聞』の記事 平成十三年九月六日
『京都新聞』の記事 
平成十三年九月十七日

KBS京都TV「田淵岩夫の特ダネ!」催し物紹介コーナーで
平成十三年九月十四日 AM十一時三十分頃
《内容》『竹取物語』“かぐや姫”発祥地のシンポ開催日とパネラーの

紹介などをスタジオに掲げたポスターで紹介。

『京都新聞』の記事 平成十三年九月十八日
   
シンポ開催に向け発行される冊子の紹介記事

KBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほっかラジオ」の

日産フラッシュジャーナルに生出演

平成十三年九月十七日 AM七時二十五分から十分間

理事 小泉芳孝氏が出演!
《内容》京田辺が「かぐや姫」伝承地と『竹取物語』発祥地の紹介と、

シンポの開催日・パネラーの紹介・参加申込み先など。

「シンポジウム」開催の報道各社記事

NHKテレビ「“かぐや姫の里”京田辺」シンポジウムを放映!

テレビは、九月二十二日(土)午後九時五十分の「ニュース」で放映。
「“かぐや姫の里”京田辺」シンポジウムを、ラジオも同様に放送。

『京都新聞』の記事 九月二十三日
竹取物語シンポ「かぐや姫の里は京田辺」

事記など引用 研究家・関連の深さ強調

『読売新聞』の記事 九月二十三日
 
『竹取物語』舞台は京田辺? 国文学者ら集いシンポ

ラジオ和歌山の番組に生出演
  平成十三年九月二十九日 PM一時から五分間
    会長 藤本富雄氏が出演!
     『竹取物語』“かぐや姫”に関しての質問など
一休さんウオーク  十一月十日
  『竹取物語』発祥地の資料展示と、「小冊子」を販売

『広報 きようたなべ』の記事 (京田辺市発行)十月十五日
  
「かぐや姫の里は京田辺」 国文学者ら迎えシンポジウム 
『京都新聞』の特集記事 十月二十二日 

 京田辺は竹取物語の発祥地・活気づく「かぐや姫」の里
 ミュージカルや紙人形劇・市民の催し広がる・学者の発言で拍車

市側は慎重姿勢     (京田辺支局:後藤竜介)
同女大創立125周年「ホームカミンクデー」で展示 十一月四日

『竹取物語』発祥地の関係資料を展示


京田辺市郷土史会の機関紙第74輯『筒城』2002年3月30日発行の「あとがき」から 

 今年度は、本会にとって画期的な一年であったといえる。九月には、『竹取物語』“かぐや姫の里”京田辺と題したシンポジウムを開催し、その結果パネラーの先生方から「京田辺は有力な竹取物語の発祥地の一つと考えられる」と強調された。
また、十一月の京田辺市文化祭では、会場の展示スペースを例年より大幅に拡大し、京鹿ノ子絞『竹取物語』絵巻物と会員らの竹に関する珍品展示や、特設ステージで人形劇『竹取物語』を上演した。これらにより京田辺が『竹取物語』かぐや姫の発祥地であることを市民らに報告した。このシンポシウムなどに関しては、新聞各社や放送局から取材があった。またパネラーの先生方から論調をいただきここに掲載した。
一方、京田辺市内の墓地に設けられている「六体地蔵」の調査が本会によって進められていて、近々その成果がまとめられることになっている。
この他、研修事業としては、京田辺市の「南部地域」と、滋賀県の「湖東三山・多賀大社」の現地研修などを報告していただいた。本会では、毎年この様な現地研修会を二回ほど開催していますので会員の皆さん是非次回の企画に御参加ください。
平成十四年の春には、JR学研都市線の高架化工事が完成する。これに合わせて、二会員による「片町線の記録」の投稿があり、また「鎮守の森の植生について」など多くの会員による投稿があった。紙面を借りてお礼申し上げます。
それに今年度から出版部会の企画として『ふるさと史跡探訪マップ』を作成した。第一回目は、三山木地域“歴史散歩”コースを紹介することにした。これは、市民の皆さんに京田辺市内の歴史や文化財を知っていたただき、気軽に散歩できる“道しるべ”のような地図である。今回は、山本区「寿宝寺」、飯岡「古墳群」、同志社大学「筒城宮」周辺を一日で歩けるコースを取り上げた。

現在京田辺市内には、「歴史資料館」「民俗資料館」という建物が皆無である。例年各地の市町村にある民俗資料館や博物館へ見学に行っているが小さな町にも立派な施設がある。宇治市には、「源氏物語ミュージアム」や宇治市文化センター内に「歴史資料館」があるように、我が市にも「京田辺市総合文化センター」に「民俗歴史資料館」「竹取物語ミュージアム」兼「住民センター」なるものを同志社大学に近くて、近鉄とJR沿線の駅から歩いて五分〜十分以内で行くことのできる場所に建設していただけないだろうか。ここなら学研都市にも近く大学生の研究にも役立ち他府県からの参加者も気軽に参加して頂くことのできる場所だからである。この中には、“一休さん”や“かぐや姫の里”などの史跡名称や民俗などの文化財紹介ができる展示室と小ホール、それに南部住民センターとしての色々な会合のできる部屋、さらに本格的な設備を備えた大ホール、図書館併設の資料保存室などの総合的な施設が望ましいのではないだろうか。そうすれば学研都市の北の表玄関としてふさわしい駅に生まれ変わり、かつて栄えた筒城宮や山本駅の賑わいをみることになるだろう。                                                                現在本会の会員は、八百数十名を数える。これほど大きな組織は市内でも珍しいと言えよう。市当局にとっても本会の動きを無視することはできないはずである。本格的な仮称「京田辺市総合文化センター」「民俗歴史資料館」「竹取物語ミュージアム」兼「住民センター」建設に向けて署名などの運動を展開すれば早期実現は可能であると考えている。

                    (出版部会 記)     

この原稿は、京田辺市郷土史会の機関紙第74輯『筒城』2002年3月30日発行に掲載したものです。

千年の都、京都。ここを起点として近畿から国の内外に
  国の内外に及び、地名を広く
細かく蒐集し、比較調査して、
  地名を学ぶ会です。・・

「地名は大地に刻まれた歴史」 谷川 健一
    
(宮城県地名研究会HPから)
■「都藝泥布」 第1号(読み「つぎねふ」は「山城」の枕詞)
 京都地名研究会の通信誌の第1号

 京都地名研究会の通信誌の第3号    


 

■出版物の販売(博物館・筆者発想のみの特別価格)1.『竹取物語 現代考』


1.『竹取物語 現代考』小泉芳孝著
    定価6000円+税→博物館特価4000円(税込)
A5版 447ページ 

 この本は、20数年前から研究してきた「竹取物語の舞台が京田辺」であるという説に基づいたもので、
今までの翁の名前が「さるき」を「さぬき」として讃岐神社としているのを全面的に否定している。それは、
現存最古の天理大学の『竹取物語』に「さかきのみやつこ」が記されていてそれを採用している。また、
何故京田辺なのかを内外の例を挙げて詳細に解説している。

 その他の特色としては、旧仮名遣いの原文で読みにくく判りにくいので、原文に多くの漢字を採用して読
み仮名をつけて判りやすくしている。さらに、原文の判りにくい用語については、注釈をを入れ、解説文も
入れている。


『竹取物語 現代考 原文・注釈・現代語訳・解説付き
   
はじめに
 
 『竹取物語』は、平安時代初期貞観後半(八六九)から延喜前半(九〇五)の九世紀末に出来たもので、現存する限り日本最古の純物語文学作品とされている。平安時代の日本は、中国の洛陽や長安をモデルに國と文化を形成していった。
 その中には文学も含まれ、遣唐使や遣使らにより中国の文学が日本に輸入されてきたと考えられる。『源氏物語』の中でも「物語の出で来き始めの祖おやなる竹取の翁」と記されており、紫式部の時代から同様の認識があった。『竹取物語』は、作者不詳、題名不詳の物語であるが、当初「竹取の翁の物語」などと略して『竹取物語』と呼ばれるようになっていった。
 平仮名で書かれた最初期の文学でもあるが、初めは漢文(片仮名交じりの宣明体)で書かれていたものが、書き直されたのではないかとされている。
 これまで、『竹取物語』の研究や考察は、実に多岐の分野にわたっている。国文学者をはじめ歴史学者や民俗学者それに児童文学者さらに作家にいたるまで、物語についての考究、発言が国内外で行われている。それは『竹取物語』が、内外の貴族批判・超能力・怪奇現象、異国趣味、求婚活動など、世間に古くから伝わっていた話や伝承を取り入れるなど、物語として引き込まれる要素があり、現在の私達にも通ずるものが多く光り輝いているからだと思われる。
 そして、現在では中学校の国語の教科書にも収録されており、古典文学に関心のない人でも「今は昔、竹取の翁といふものありけり…」で始まる物語の冒頭は記憶にあるのではないだろうか。このように物語の成立から現在に至るまで『竹取物語』は、絵本、現代語訳、児童書などの多様な形式で長い間つづけてきた。
 『竹取物語』は、致富長者説話、求婚難題説話、昇天説話、羽衣説話、地名起源説話、仏生説話が取り込まれていることに特色が有り日本最初の小説と言われる文学作品である。この本は、各地の伝説や物語の持つ特色など、あらゆる分野から解析を試みながら作者が何を表現したかったのか、また物語の中で巧みに場所を使い分けており「何処を舞台に設定したのか」などを分析しながら物語に登場する様々な項目について考察を重ねて来たのを私なりに論じてみた。
 「かぐや姫」の名が登場する最古の資料は『古事記』であり、また「大筒木垂根王(おおつつきたりねのみこ)の女むすめ、迦かぐやひめのみこと具夜比賣命を娶めして、生みませる御子、袁耶弁王」との記載がある。また、『万葉集』巻第十六には「昔老翁ありき。號を竹取の翁と曰ひき。此の翁、季春の月にして、丘に登り遠く望むときに、忽に羹を煮る九箇の女子に値ひき」というように、「竹取の翁」の名が登場する。これらは『竹取物語』よりも成立年代が前になり、直接の関連は無いにしても、何らかの影響があるのではないかという空想が広がる。 
 『竹取物語』は、平安時代初期にできた日本最古の物語で、ある日竹取の翁が竹の中にいた光り輝く三寸余りの少女を授かり「かぐや姫」と名づけて育て成人する。そして五人の貴公子から求婚を受けるが無理難題を出して次々にしりぞけ、時の帝の求めにも応じず八月十五日の夜に月から迎えが来て昇天するという求婚・昇天説話である。
 物語の最初は、
   いまはむかし、たけとりのおきなといふものありけり。野山にまじりて、たけをとりつつ、よろづのことにつか   ひけり。名をば、さかきのみやつことなむいひける。
とある。
 
 『竹取物語』の発祥地説については論争が続いているが、私は竹取の翁がいたのは、京都府京田辺市ではないかと考え、平成三年度発行の『筒城』第三十六輯に「山城国綴喜郡山本駅と古代駅制について」の中で少し書いた。その後も研究を重ねるうち、『古事記』垂仁記に「大筒木垂根王の女、迦具夜比賣命」とあり、「大筒木垂根王」とその娘「迦具夜比賣命」が記されていて「かぐや姫」は実在の人物であったことがわかり、京田辺が『竹取物語』の舞台となった発祥地であり「かぐや姫」伝説地という結論に達した。
 研究当初は、自信なかったが、シンポジウムを開催した時に会場に来られていた日本語源研究の第一人者の吉田金彦代表から『古事記』の「大筒木垂根王」の娘「迦具夜比賣命」は、『竹取物語』のかぐや姫で「竹取物語の舞台」が京田辺であると励まして頂いた。また、パネラーになって頂いた国文学の曽根誠一教授は、大筒木垂根王の「大筒木」こそ翁の家のモデル地であった可能性が高いと『筒木』に投稿、平安京に詳しい京都産業大学の井上満夫名誉教授からは、「かぐや姫を考える会」を作ったらと言う提案を頂き、考古学の権威である森浩一名誉教授からは、「京田辺は『竹取物語』が熟成した場所として自信を持っていい」と京都新聞社主催の基調講演で、竹取物語のルーツとして「京田辺市は自信を持って『かぐや姫の里』と言っても何ら学問的に不思議はない。この地に竹の文化を持ち込んだ隼人達の伝承が原型となって、後に一つの文学に集約されたのではないか。」と述べて応援して頂いた。
 また、京都府立大学長で文献学の第一人者の故門脇禎二名誉教授からは、山代の筒木は、神功皇后や仁徳天皇それに継体天皇などが居住していて大筒木垂根王や大筒木真若王それに迦邇米雷王の時代に「迦具夜比賣命」がいて実在の皇后であると後援会で発表された。その後に、私の著書『稲作民俗の源流―日本・インドネシア―』を読まれて「貴方の研究は地域に出向き調べられて発表されており脱帽です!」という手紙を頂いた。この他にも沢山の先生方や友人らの励ましの言葉や応援があってここまで続けられたのである。
 その後、私は、会社の定年を迎えて再度出版に取り組もうと目次を考えるが体調不良と老眼も進み集中力もなくなり進まなかった。しかし、地元を始め全国紙の新聞社や雑誌『エプタ』Vol.23「日本昔話の世界」で、かぐや姫発祥地としてトップで取り上げられ励まして下さり、私が生きている内に完成させなければ消滅してしまうと思いまとめたのがこの本である。 
中身は、京田辺説を中心に様々な分野から解説しており、物語に親しんで頂けるよう原文と注釈それに現代語訳を挿入して楽しく読めるように工夫した。作者像については、当初、紀長谷雄のみを考えていたが最近空海説に出会えて急遽追加する事にした。また、読者によっては、最初から読まなくても判るように工夫したので同じ内容が時々出ているがお許し頂きたい。この他、少しでも皆さんに古典に親しんで頂けるよう各所で工夫しており、読者の皆様に新発見や何かの役に立てたならば幸いである。文中第七章の「インドネシアの民話」部分では、中口ひとみ氏に御協力頂き、「中国の『後漢書』『華陽國志』『群書礼記』から」は、私が中国で入手した漢文の翻訳もお世話になった。物語の原文等や校正については、古川・臼井両氏と出版社のに、作者像については、青井・川野氏にお手伝い頂き、さらに、影で支えて下さったり、色々と励まして頂いた皆様があってこそ完成したのであり感謝にたえません。この紙面を借りてお世話になった皆様にお礼申し上げます。
       
   平成二十四年一月   芳泉庵にて 小泉芳孝
  
凡 例
            
一、本書に挿入した原文は、『最新国文解釈叢書・竹取物語』山岸徳平・田口庸一著(株)法文社(昭和二十  九年三月一日初版発行)の原文を元に、漢字を多数入れて振り仮名と送り仮名を付け加えて意味がわか  りやすいように工夫した。  (本編での原文引用は、なるべく上記本のままとした。)
一、原文の上記本は、古本と言われる正保三年(一六四六)刊本を底本とし、校本には新井信之の『竹取物   語の研究』、古典文庫、群書類従及び山岸文庫本を使用しており、これを基本に作成。現代語訳は、出来  るだけ直訳を心がけ作成している。
一、古典文学に少しでも親しんで頂けるよう「原文の読み」については、平安初期の発音を反映する表記とす   るために歴史的仮名遣いにしたがった。この為、意味が通じなくなるので「濁点」を付し「漢字」を多く取り   入れた。漢字は現代当用漢字に努め平安文学に親しめるよう振り仮名を付したが慣用に反するものや    例外もある。
一、文章の区切りは、中身を判りやすくするために細かくして、話し言葉に括弧を追加して読みやすくした。ま   た、場面が大きく転回するごとに内容を要約した見出しを付け、原文の後に「注釈」として「※」印を付して   記入し、さらに、現代語訳と解説をつけた。特に解説が必要ないと思われる所は、省いて後にまとめて挿入   した。解説については、本文と少し重なる所も見られるがなるべく同じ文章にならないよう工夫した。

 一、「※」印の注釈は、なるべく簡単に表示し、「竹取物語高松宮蔵」(新典社版原典シリーズ六編者 片桐洋 一)等を参考にさせて頂いた。
 一、本書は、先輩諸家の注釈・現代語訳・研究に負って成ったものである。謹んで謝しお礼申し上げます。

はじめに
 目次 『竹取物語 現代考』
        原文・注釈・現代語訳・解説付き
はじめに
凡例
          
第一章竹取物語の構造と成立
 
  一、『竹取物語』のあらすじ
  二、構造と成立について 
     物語と古伝承/構造と成立/構成と古伝承・説話/竹取物語の元のかたち 
     (『今昔物語集』『万葉集』『遊仙窟』『風土記』『海道記』など)
  三、『竹取物語』の原型 
     (竹中生誕説話・化生説話・致富長者説話) 

  「原文・はじめに」?本文?(原文・注釈・現代語訳・解説)
    (1)かぐや姫の誕生  
      @かぐや姫の誕生
    (2)かぐや姫の生い立ち
      Aかぐや姫の成長 
      B竹取翁の富裕長者

  四、竹取翁とかぐや姫は誰か 
    (『古事記』『海道記』『源氏物語』など)
      竹取の翁像/かぐや姫の姿 / 『古事記』と『日本書紀』の記載
第二章竹取物語の発祥地説について―地名起源説話から―     
     日本・中国・インドネシアの竹文化圏に良く似た「竹誕生」
  一、はじめに 
  二、迦具夜比賣命の大筒木(京田辺市)の発祥地説 
      『竹取物語』の舞台は京田辺/朱智神社と息長氏/継体天皇の筒城と磐之媛の筒木
  三、奈良県広陵町の発祥地説 
  四、富士市の発祥地説
  五、中国の発祥地説 
  六、その他の発祥地説 
     原型を探す試み/西方の月女神/隠匿された都/万葉の竹取の翁/斎王説
  七、「かぐや姫サミット」の七市町村 
    @静岡県富士市 
    A奈良県広陵町 
    B京都府向日市
    C香川県長尾町  
    D岡山県真備町 
    E広島県竹原市
    F鹿児島県宮之城町

第三章『竹取物語』の舞台は筒木(京田辺市)
  一、大筒木の地名と竹 
     山代の筒木(綴喜)地名/息長山普賢寺の竹送り
  二、「竹取の翁」の家は、「山本」の近く 
     古代駅制「山本驛」/佐賀冠者跡/大友皇子が縊死した「山前」/天女伝説地「鶴澤の池」
  三、翁の人物像から見た発祥地説 
     @「さるきの造」讃岐説 
        讃岐神社の広陵町 
     A「さかきの造」筒木説 
     (古本) 
       翁の名は名「さかき」/翁は、駅長・太夫か 
     B「讃岐の造」と「筒木」(綴喜)説  
       舞台は大和/讃岐と筒木 
     C富士市に登場する翁像
  四、かぐや姫は『古事記』の「迦具夜比賣命」    
     『古事記』の「迦具夜比賣命」/『普賢寺之遺跡』に「大筒木垂根王」の墳/
     『万葉集』『古事記』『日本書紀』の見方
  五、「かぐや姫」は「光り輝く」「火の神」 
     人物像/かぐや姫の罪/コノハナサクヤ姫

第四章『竹取物語』の五人の求婚者は実在人物(求婚難題説話) 
   一、五人は「壬申の乱」の功労者 
    本文(原文・注釈・現代語訳・解説)
     (3)妻問い 
      C貴公子たちの妻問い 
      D熱心な求婚 
      E翁のくどきと姫の条件
      F貴公子に示された難題
         キトラ古墳の被葬者「阿倍御主人」/高松塚古墳の被葬者「石上麻呂」/ 
         さまざまな被葬者論について/石上麻呂という人物

第五章かぐや姫が出した「難題」と帝の「求婚」 
   一、求婚者への「難題」(求婚難題説話) 本文(原文・注釈・現代語訳・解説)
    (4)貴公子たちの求婚 
      @石作皇子には「仏の御石の鉢」 
        G石作皇子と仏の御石の鉢 
      A車持皇子には「蓬莱の玉の枝」  
        H車持皇子と蓬莱の玉の枝 
        Iにせの玉の枝を持ち参上 
        J皇子の冒険作り話 
        K蓬莱山を発見 
        L玉の枝を持参 
        M匠の暴露と訴状 
        N姫の勝利と皇子の蒸発 
      B左大臣阿倍御主人には「火鼠の裘」 
        O阿倍御主人と火鼠の裘 
        P商人に騙されるお人好し 
        Qにせの火鼠の裘 
        Rかぐや姫、燃えない証拠をせまる 
        S燃え上がる裘
      C大納言大伴御行には「龍の首の玉」
        大伴御行と龍の首の玉 
        夢見る大納言と、家来たち 
        玉の捕獲に乗り出す大納言 
        荒れる海と雷鳴 
        明石に漂着した大納言 
        かぐや姫を人殺しと喚く 
      D中納言石上麻呂足には「燕の子安の貝」 
        石上麻呂足と燕の子安の貝 
        作戦の失敗と智恵者官人の出現 
        智恵者官人の極意皆伝 
        貝をつかんだ中納言の籠が墜落 
        燕の糞を握り気絶する中納言 
        死んだ中納言をあわれむ かぐや姫
         『今昔物語集』と『竹取説話』の求婚難題譚比較/貨幣として使われた宝貝/
         中国?王国の青銅器「貯貝器」

二、帝の「求婚」(帝求婚説話) 本文(原文・注釈・現代語訳・解説)
    (5)御狩の行幸・帝の求婚 (求婚説話) 
      33 帝の御使いに背 く
      34 献上なら翁に五位授ける 
      35 宮仕えなら死ぬと申す
      36 帝の御狩り行幸 
      37 姫に情を込めて御文通

第六章 かぐや姫の昇天と不死の山(羽衣昇天説話・地名起源説話) 本文?(原文・注釈・現代語訳・解説)
    (6)かぐや姫の昇天  
      38 月を見てかぐや姫の告白 
      39 八月十五日に月から迎え 
      40 竹取翁の家に武官二千人
      41 かぐや姫お別れの挨拶 
      42 月からの使者 
      43 かぐや姫の罪を告白 
      44 不死の薬と天の羽衣
      45 帝の手紙とかぐや姫の昇天
    (7)不死の山と煙 
      46 不死の薬と駿河の不死の山    
     (本文、おわり)                 

第七章天孫降臨と竹民族の源流考 
   一、日本の羽衣天女伝説地(羽衣説話)  
      「三保の松原」の羽衣伝説/余呉湖の羽衣伝説/「奈具の社」の羽衣伝説/  
      鳥取県中部に伝わる羽衣伝説/沖縄県宜野湾市真志喜の「天人女房」
   二、日本の七夕伝説地   
      交野が原
   三、『竹取物語』の仏生説話   
      求婚者の難題物/昇天の「阿弥陀来迎図」
   四、日本神話と先住民族「隼人」の天孫降臨神話   
      熊襲と隼人/「隼人」の文化/「隼人」の天孫降臨神話/甘南備山の月信仰/九州隼人の月信仰
   五、「大住隼人」などの隼人舞 
     復活奉納した隼人舞/能楽五座のうち四座は、京田辺発祥地
   六、不老不死の神仙思想   
       飯岡トヅカ古墳出土の青銅鏡 ―絵柄に不老長寿薬と飛天の歌舞― 
         @不老長寿薬と飛天の歌舞を描く 
         A不老不死の長寿薬と車馬を描いた「神人車馬画像鏡」 
         B飛天と天女の歌舞を描いた「神人歌舞画像鏡」 
         C西王母と神獣を描いた「変形一神四獣鏡」
       中国古代の神仙世界 
          崑崙山に棲む西王母/西王母の不死薬/中国の月現象  
       月の都は不老不死 
          月と地上界との死生観/天女の不死薬と姫の手紙
   七、竹の特性と神秘性    
       竹の霊力と特異性/『竹取物語』に見る霊力や呪力/竹と月の霊力/神の依代/
       物語での竹利用 /竹の豊穣・結界・繁栄/竹の効能と特性/文化遺産と  しての竹製品

第八章類似する海外の『竹取物語』 ―インドネシア・中国―
   一、インドネシアの民話 
     @「パクリの領主(竹の王子と娘)」スラウェシ 
     A「竹薮の姫」東カリマンタン 
     B「ジャカ・タルブ(タルブ村の天女)」中部ジャワ 
     C「シアウ島の首長ビキビキ」シアウ島  
     D「天国の王女と結婚したみなし子」中部スラウェシ 
     E「ママヌアとウラセンドウ」 
   二、中国の『後漢書』『華陽國志』『群書礼記』から 
     @『後漢書』西南夷・夜郎傳 
     A『華陽國志』  
     B『群書礼記』 
   三、中国カム地方の「斑竹姑娘」(バンチュウクーニャン) 
     @「斑竹姑娘」の概要 
     A求婚難題譚の比較

第九章日本人の手になる『竹取物語』 
  一、かぐや姫 
    出生の秘密を打ちあける 
  二、天女の「飛天像」と神仙の「不死薬」 
     飛天は、天上と地上を飛翔する「使い」/飛天像の変遷と神仙の西王母/
     富士市の竹取伝説と羽衣伝説/『万葉集』の竹取の翁と天女 /「月」と「地上」の経過速度 /
     『竹取物語』は、月から迎えがきて昇天/朱智神社本殿から飛天像発見
  三、不死の山は何処か(昇天説話)  
     駿河の「不死(不老長寿)の山」/天孫降臨の甘南備山/都に近い平安京の南基点「甘南備山」
  四、『竹取物語』京田辺説の根拠

第十章竹取の作者は誰で、成立年代は何時か  
  一、竹取物語の文学性と文体について  
  二、作者の諸説について   
     源隆国説/源順説/源融説/森浩一・塚口義信の隼人説
  三、紀氏系豪族説  
      紀長谷雄説  
  四、空海諸説
      雨海博洋説 
  五、空海説 
     @遣唐使でインド直伝の密教学ぶ  
     A空海説の根拠 
      大和国十市の山寺「佛の御石の鉢」/久米仙人の神仙思想/湯浴の開湯伝説「蓬莱の玉の枝」/      大伴御行の「龍の首の玉」
     B空海は文学者・書家・教育者  
       空海の実績/空海の観音信仰と罪の祓え/空海の密教と『竹取物語』/仏教と神道の死後観/       嵯峨帝の平安時代も舞台/真言密教儀礼と「不死の薬」「姫の誕生」/
       空海の神仙道と不老不死/空海が果たした最大の成果
     C作者は、弘法大師(空海)か  
        空海とユダヤ教 
おわりに  
参考文献
「竹取物語の舞台が京田辺市」に賛同頂いている先生の紹介

おわりに から

 この日本初の小説でもある竹取物語をさまざまな角度から論述してみた。しかし、究極のところ、作者は
この物語で何を伝えたかったのか を考察する必要がある。二十年間にあたり、『竹取物語』の里(舞台)は
京田辺ではないかと考えて調査研究したのであるが、今ようやく 現段階でまとめて、ふと振り返ってみた
ところ、作者はこの物語で何を伝えたかったのかを考えてみた。
 私は今まで人間愛の場面が次々と展開するので、それらのストーリーに惑わされて、じっくり見つめる
ことができなかった。私は妻を亡く して四年たってみたときに、かぐや姫とは「自分の妻のことを書きたくて
作者が筆をとった・・・」のではないかと思われるのである。
 たしかに翁はおじいさんであり、子供がいないために突然幼児が竹の空洞から授かり大事に育てる。
しかし十五夜の満月の日に月から迎 えがきて去ってしまう。主人公はかぐや姫であり、翁は物語を展開さす
脇役である。ならばかぐや姫は「何者ぞ?」と考えたときに夫にと って一番大切なのは「パートナー」であり
「妻」であり、その妻そのものが「かぐや姫」と考えられるのである。 
 物語の中では翁夫妻の幼児として育てる。しかし「かぐや姫」のみを考えた場合は、最愛の妻である
べきなのである。
 夫婦はどちらかがいつかは死別する。その妻が先にあの世に旅だったさまを「極楽浄土図」のごとく
天女とともに飛車に乗って月(あの世)へ帰っていく。そしてあの世(月)の不老不死の世界でいつまでも
輝いていてくれるように仏の慈悲が描かれているのである。本来なら天女伝説のように子供を産み、その後
羽衣を見つけて帰って行くのであるがあえて『竹取物語』の作者はその方法をとらずに誰とも結婚しなかった。
これについては何故なのか未だに誰も理由がわからず「月で罪をおかしたから」と一言あるだけである。この
あたりは作者の腕の見せ所と考えられる。
私はこの「竹取物語 現代考」を亡き妻の墓前にかかげるために数十年にわたり研究し続けてきたのでは
ないかと、今思えるのである。

 


■下記の2冊も含め自費出版の為に、博物館での販売と「郵便振込」は特別価格で販売。

『郵便振込』 講座番号 00920-7-40389
             加入社名 小泉芳孝
             通信欄  『本の題名』を必ず記入

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 なお発送は、上記が当方に到着しだい発送させて頂きます。 
  ※お問い合わせは、ここへメールをお送り下さい。   

〈著者紹介〉

小泉芳孝
(こいずみ・よしたか)
1947生まれ
京都府立城南高等学校卒業
日本写真専門学校卒業
近畿大学法学部卒業
佛教大学文学部(史学科)卒業
現 職 竹取翁博物館館長
    大筒木出版代表
    学生マンション「スカイハイツ三山木」オーナー
職 歴 大阪映画(株)撮影部
   (株)京都放送(KBS京都)
所 属 城南郷土史研究会会員
諸団体 京田辺市郷土史会理事・京都地名研究会常任理事・
    京都民俗学談話会会員・京都府立山城郷土資料館会員
    などを歴任
専 攻 日本民俗学 郷土史 古代史 法律学
著 書 『稲作民俗の源流 ?日本・インドネシア-』
共 著 『京都の地名検証』『京都の地名検証2』
    『京都民俗』『筒城』ほか投稿
資 格 法学士 文学史 博物館学芸員 潜水士 PADIライセンス アマチュア無線技師 
E-mail koiy@leto.eonet.ne.jp
H P http://taketori.koiyk.com


2.『マスコミ一代記』小泉芳孝著
   定価2000円+税
博物館特価1500円(税込) 4-6版 146ページ 


 博物館の開館に合わせての2冊目は、昭和の激動期いわゆる団塊の世代に生まれた私が、映画の
世界からマスコミの放送局で仕事をすることになった一代記を綴ったもの。

 内容は、戦後の昭和22年に京都の田舎で生まれた作者が、高校を卒業して就職し高度経済成長の
激動期を生き抜いた記録集である。モノクロからカラーになりビデオや衛星中継、デジタルへと急激に
発展した時代背景を描きながら、様々な体験や出来事を振り返り綴った一代記である。

 この本は、博物館の別館Aに常設展示の「マスコミ一代記展」と合わせてお読み頂ければ、より判り
やすく昭和・平成の時代をご覧になれると思います。


テレビラジオ局員として下積み時代のコマーシャル会社から転職入社したマスコミ人の定年までの体験記
を綴った一代記である。フィルム からビデオ、中継、モノクロからカラーへ、アナログからデジタルに突入、
その中で地方マスコミ人が見た放送のメディア盛衰史である。テレビ、ラジオにわたり放送記者、カメラマン、
ディレクター、プロデューサー、進行を経験した作者が綴る、バイタリティーあふれる感動を記録した人間
ドラマを展開している。
 「はじめに」より

『マスコミ一代記』目次
目次
はじめに
第一章 下積み時代
 一、原風景
   「故郷」の世界そのままの子ども時代/勉強よりもカメラいじりに興味/映像の世界へのほのかなあこがれ
 二、合唱とカメラに夢中の高校時代
   落ちこぼれ、音楽に目覚める/合唱がくれた出会い/手に職をつけるためカメラの道へ
 三、あこがれの現場を間近に見た実習
   写真から映像へ方向転換/質を求めるプロの姿に脱帽/就職難で四苦八苦
 四、社会人としての第一歩
   現場はおおわらわ/テレビコマーシャルの力を実感/チャンスは突然舞い込んできた
 五、カメラマンの夢に向けて転職
   就職試験代わりの面接/チャンスをつかんでステップアップ/テレビマン人生の始まり
第二章 プロカメラマン時代
 一、現場は遠い、見習い期間
   肩書きは報送記者/サブデスク業務/ようやく人並みの仕事ぶりに二、報道部のウラ話火の見櫓
   代わりの電話番/夜討ち朝駆けで記
   者クラブ詰め/めくりの局長
 三、ついたあだ名は「ポラロイドの主」
   取材のお伴はゼンマイ式の従軍カメラ/ついたあだ名は「ポラロイドの主」/下積みだからこそ学べること
 四、良い映像のためなら命がけ
   カメラマン魂に火をつけた爆発事故/心身ともに仕事に捧げる生活/何があってもカメラは死守
 五、激動の一九七〇年代
   学生運動取材での失敗/世界への目を開かせてくれた万博/想い出の『京都の恋』
 六、取材つれづれ 随行取材から選挙取材まで
   蜷川府政の分かれ目となった選挙報道/野中広務と同席した「京都婦人の船」/国交再開前の
   中国を取材
 七、念願の自主制作映画を作成
   水中撮影のため、スキューバダイビングに挑戦/自主制作映画のためにトラック島まで撮影旅行/
   趣味を仕事に生かしてできたこと
 八、新婚旅行でかなえた夢の世界一周
   人生の伴侶との出会い/いざ、世界一周の旅へ/トラブルが深めた夫婦の絆
 九、ビッグスターを独占取材
   ビッグスターが地元の歌を!/過密スケジュールのすきまに取材/気さくなスターの素顔に感激
第三章 テレビディレクター時代
 一、変わりゆくテレビ業界
   技術革新がテレビを変える/ネット交換による大変動/京都の広域UHF局として再スタート
 二、打たないのに競馬中継担当に
   スポーツ三昧のディレクター業務/「勉強」のため、馬券購入/「打つ」より「食う」が楽しい競馬場
 三、「ミステリーの女王」との事件取材
   「タイムリー10」カメラマンに/未解決事件を追って/体は辛いが気持ちは充実
 四、市民に密着したテレビ局として
   チャリティー番組のさきがけ/驚きの成果を生んだ二つの番組/地方テレビ局の意義を考える
 五、意外なところで映画にかかわる仕事が実現
   八ミリ作家を応援/ヒッチコックを探して/助っ人は『エマニエル夫人』
 六、二足のわらじ生活
   とった資格は数知れず/もう一度学生に/周りの人のおかげで無事卒業
第四章 進行APC時代
 一、変化のきっかけを生んだ人事異動
   プログラムディレクターとして出発/現場を離れて管理部門へ/思いがけないプレゼント
 二、新たな学びへの意欲
   最新技術に百万円の投資/新たな興味への扉となった宮座行事/恩師の言葉を励みに卒論に取り組む
 三、卒業論文で四苦八苦
   スタートは問題山積/調査に資料集めに、東奔西走/人生の目標を見つけた大学生活
 四、京都のよさを再認識
   京都だからこそとれたスクープ/京都が伝える茶道の魅力/京都で知る日本人の心
 五、KBSを襲う波
   経営悪化のきっかけとなったイトマン事件/再建のために立ち上がる社員たち/
   市民、 地元の協力を得て再生
第五章 ラジオディレクター時代から定年まで
 一、趣味を仕事に仕事を趣味に
   ラジオへ転身/趣味を生かして出演依頼/新番組は難しい
 二、ラジオの力を実感
   テレビとラジオの違い/入館者アップに貢献/地震でラジオの力を再認識
 三、人生の折り返し地点
   再び古巣へ/プロデューサーに昇格/妻の病と自らの入院
 四、定年間際の休職
   無念の休職/東北旅行で鬱を克服/復帰を果たせず定年に
 五、第二の人生のスタート
   テレビマンからマンション経営者へ/世界をめぐって東へ西へ/博物館建設から次なる夢へ
あとがき
KBS京都放送の概要
経歴


3.『京田辺の歴史散歩』小泉芳孝著
    定価4000円→博物館特価3000円(税込)
B5版 306ページ
   (B5版の為郵送料500円ご負担下さい)郵便振込のみ合計3500円。       

 十数年前から京田辺市郷土史会の『筒城』に連載していたものを一冊の本に仕上げる為に最後の「草内
・東村」編を加え、他も新たに加筆して京田辺市の全てを完成させたものです。
 これは、竹取翁博物館へ来て頂いた人達に散策のルートマップとなるように詳細な地図を入れ、地元
郷土史家や社寺の協力をえて写真を豊富に入れ込み完成したものです。
 内容は、地域に伝わる民俗の伝承や発掘で見つかったもの、それに文献で記された古文書等を分析した
ものなど考古学、歴史地理学、文献学等の分野から詳細に書き記した郷土史である。
 博物館では、一休さんや継体天皇、第一回特別展「竹取の作者は空海か」と合わせてお読み頂ければ
より判りやすく理解出来る資料である。


目 次
はじめに
第一章 三山木北部周辺 ”歴史散歩コース”    
三山木北部周辺 ”歴史散歩コース”順路    初出―筒城       
 一.京田辺市「三山木」の地名起源について             
 二.京田辺市「山本」の概観              
    山本は環濠集落/官用交通の山本驛/『竹取物語』の舞台は、京田辺/、山本の寺院「寿宝寺」/
    山本の氏神「延喜式内佐牙神社
 三.山本の寺院
@寿宝寺
沿革/神仏習合/十一面千手観音立像/十一面千手観音の心/寿宝寺の宝物
A五大明王
講演「寿宝寺五大明王像について」小野寺久幸/明王/不動明王/降三世明王/軍荼利明王/
                    大威徳明王/金剛夜叉明王/愛染明王/孔雀
B佐牙神社御旅所の「百味と湯立て」
四、山本の自然
  はじめに 
@ 山本の地形 A山本の民家
B山本の湧き井戸 C山本周辺の用水路と魚達             
五.山本の民俗
  @農具の変遷と今昔  
農具/水稲栽培の今昔
A祭祀
家庭祭祀の色々/神棚について/台所の三方荒神/ 火よけ・火伏せの神「愛宕」B林憲三先生との出逢い   

六、飯岡の史跡
@飯岡の七井戸       
A飯岡トヅカ出土の「神人車馬画像鏡」               
七、高木・二叉の史跡
@新島襄ゆかりの「南山義塾跡」石碑
A同志社京田辺キャンパスの主な歴史
A 円面硯・斎串と翡翠製の勾玉
「三山木遺跡第四次現地説明会から」
                  
第二章『竹取物語』発祥の地は”京田辺”その一
  はじめに
  一、翁は「山本驛」の駅長か太夫
二、竹取翁の名は「さかきのみやつこ」
三、「かぐや姫」と『古事記』の「迦具夜比売命」
四、「かぐや姫」は「光り輝く」「火の神」
五、『竹取物語』の五人の求婚者は実在人物
六、「大住」と「甘南備山」は、天女伝説地か
おわりに
     
第三章『竹取物語』発祥の地は”京田辺”その二
  一、「竹取翁」の家は、「山もと」の近く
  二、「竹取翁」の名は、「さかき」で「さか」は酒
  三、『竹取物語』の作者は誰か
 四、竹の筒には、霊力、呪力ひそむ
  五、五人の求婚者への難題物
    @かぐや姫が出した求婚者への難題
      佛の御石の鉢/蓬莱の玉の枝/火鼠の皮衣/龍の頸の玉/燕の子安貝
  六、「大住隼人」の呪術と竹細工
  七、「不死の山」は「甘南備山」
  八、『竹取物語』の舞台は京田辺
 
第四章『竹取物語』発祥の地は”京田辺”その三
  はじめに
  一、飯岡トヅカ出土鏡は、不老長寿と歌舞を描く
   @不老不死の長寿薬と車馬を描いた「神人車馬画像鏡」
   A飛天と天女を描いた「神人歌舞画像鏡」
   B西王母と神獣を描いた「変形一神四獣鏡」 
  二、神仙の「西王母信仰」と不死の薬
  三、『竹取物語』の月現象と再生信仰
  四、月の都は不老不死、地上界は異常成長
  五、「不死の山」は、都に近い筒木「甘南備山」
おわりに

第五章 三山木南部より普賢寺 ”歴史散歩コース”
    三山木南部より普賢寺 ”歴史散歩コース”順路図
 一、山崎の史跡
 二、宮津の史跡
    @江津 A宮ノ口
 三、普賢寺の史跡
    @山代 A「筒木」「筒城」「綴喜」 B普賢寺 C多々羅

第六章 竹取物語ゆかりの筒木について
はじめに
  一、継体天皇の筒城と磐之媛の筒木
  二、朱智神社と息長氏
  三、山代の地名と息長山普賢寺
  四、酒屋神社と神功皇后伝承
  五、『竹取物語』の舞台は京田辺
    @竹取翁の家は「山もと」近く
    A飯岡出土鏡は、不老不死の神仙鏡
    B【講演】山代の古代史と民族(的)文化
     ―甦った大筒木(綴喜)の王女・かぐや姫―  
    元京都府立大学学長  門脇禎二
      はじめに/T消された山代の国の現像/
      U天女に甦った”かぐや姫”/終わりに
    
第七章 水取より天王・高船・打田 ”歴史散歩コース”
水取より天王・高船・打田 ”歴史散歩コース”順路
  一、水取の史跡
  二、天王の史跡
  三、高船の史跡
  四、打田の史跡
  五、天王の地名と歴史          
  六、朱智神社の飛天と筒木の絹織物
    @朱智神社の飛天 A多々羅の絹織物 
    B『古事記』奴理能美の養蚕 C飛天像の変遷 D仏教の飛天

第八章 興戸周辺 ”歴史散歩コース”
興戸周辺”歴史散歩コース”順路
  一、興戸の史跡

第九章 松井・大住周辺 ”歴史散歩コース”
松井大住周辺”歴史散歩コース”順路
  一、松井の史跡
  二、大住の史跡
  三、大住の隼人舞と能楽
     大住隼人と隼人舞/能楽四座は、京田辺が発祥地/志賀氏の能楽発祥地説/
     『山城国隼人計帳』
  四、『竹取物語』の求婚難題説話と先住民族「隼人」
     かぐや姫の難題「燕の子安貝」/先住民族「隼人」の天孫降臨神話  
  五、南の疾風・隼人 ?隼人舞、故郷に帰る?
    @「古代隼人文化を語る」サミット
      公演・シンポジウム録から小泉芳孝の抜き書き
     
第十章 薪周辺 ”歴史散歩コース”
    薪周辺 ”歴史散歩コース”順路
  一、薪の史跡
  二、甘南備山
  三、臨済宗大徳寺派の寺「酬恩庵一休寺」
    沿革/一休寺の文化財など/一休寺の宝物/一休自筆の主な著書/主な年中行事
  四、一休宗純禅師の足跡
     誕生から修業時代/一休という号/酬恩庵を建立/森女(森持者)との出会い/
     大徳寺住職から入寂/一休禅師の教え 
                 
第十一章 田辺・河原周辺 ”歴史散歩コース”  
       田辺・河原周辺 ”歴史散歩コース”順路
  一、田辺の史跡
  二、河原の史跡
  三、棚倉孫神社の「瑞饋御輿」
    @製作方法と材料の詳細 
    A過去の御輿製作と巡行記録

第十二章 草内・東村周辺 ”歴史散歩コース”
     草内・東村 ”歴史散歩コース”順路
  一、東の史跡
  二、草内の史跡
あとがき 

                
資料
 一、『竹取物語』”かぐや姫の里”京田辺の活動経過
   @今までの京田辺市郷土史会の取り組みなど             
  二、『竹取物語』の「写本・復刻版・銅板・研究書籍」展示
  三、京田辺発祥地説の主な紹介記事など
    @特集「日本昔話の世界」かぐや姫発祥の地”京田辺市゛
    Aかぐや姫サミット開催地訪問「ひとり旅リポート」
    B夏休みの課題で富士市の親子が京田辺を訪問
    C『筒城』創立五十周年記念誌から(平成十七年七月発行)
    D「竹取物語の舞台が京田辺」に賛同頂いている先生の紹介>>

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 新聞・テレビ・雑誌などの取材は、こちらのメールまでお問い合わせ下さい。
  
「竹取翁博物館」」準備室   「大筒木出版」準備室
      小泉芳孝kyoto japan
『竹取物語』研究竹取の翁・かぐや姫yk
        私からのメッセージ!」  これからもよろしく・・ 

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隼人サミット「古代隼人文化を語る」
                                     鹿児島県隼人町
目的
 隼人町一帯は古代日向国の大隅、阿多の中央に位置し、曽の国と呼ばれていました。
 この地域は一宮正八幡宮である鹿児島神宮を持ち、海幸・山幸伝説など神武東征に係る伝説が数多く
存在します。鹿児島神宮には、山幸が龍宮から持ち帰ったとされる、潮満玉と潮引き玉が保管されてい
ると言われています。また、天皇の即位の礼に舞われるとされる隼人舞も千年もの時代を経た現在でも
受け継がれていると言われます。

 この隼人舞が庶民化し、祭事などで舞われ、せばる隼人舞・京田辺市の隼人舞、さらに猿楽・能楽へと
進化したものと言われています。これらの事が物語る古代隼人の文化とは、古代日本の形成に大きく影
響した事が伺えます。
 今回の隼人サミットでは、隼人に関する講演やシンポジウムのほか京田辺市の隼人舞や鹿児島神宮の
隼人舞の競演を予定しています。シンポジウムでは、考古学者や隼人研究者それに民俗学者らとともに、
隼人の竹と文化、機内隼人の歴史、海幸・山幸の神話それに隼人と竹取物語との関係などの隼人の文化を
掘り起こすことになっています。

  開 催 日 : 平成16年8月1日(日)
  開催時間 : 午前9時45分〜午後4時15分
  開催場所 : 隼人町農村環境改善センター(隼人町役場近く)
        鹿児島県姶良郡隼人町内山田1丁目14番10号
       入場無料 定員600名 要申込み 申込み締切 7月20日(火)
        問合せ先 隼人町立隼人塚史跡館 0995(43)7110

サミット出演者
 特別講演  10時15分〜
  森 浩一 考古学者・同志社大学名誉教授

シンポジウム13時30分〜
 進 行 役  原田 泉 鹿児島大学法学部教授
 指導助言 井上満郎 京都産業大学教授
 パネラー 下野敏見 民俗学者 元鹿児島大学教授 
      小泉芳孝 京田辺市郷土史会理事
      角田博文 奈良県五條市阿田郷土史探求会幹事長
      藤浪三千尋 隼人町教育委員会

《開催スケジュール》
  ビデオ観賞「南の疾風・隼人」ダイジェスト 
  特別講演 森 浩一「隼人と日本文化」
  隼人舞T 鹿児島せばる 休息 隼人舞U京田辺市
  シンポジウム 13時30分〜15時50分
  テーマT「日本神話の中の隼人」海幸・山幸などの神話、隼人と竹
  テーマU「機内に移住した隼人」京田辺・阿田への移住、竹取物語
  隼人舞V 鹿児島神宮 15時50分〜 

《参加者略歴》
  ☆ 森 浩一 同志社大学名誉教授
     1928年大阪市生れ 同志社大学文学部卒業。
     専攻:日本考古学 日本文化史学
     著書:『交錯の日本史』(朝日新聞)『日本神話の考古学』他多数
  ☆ 原口 泉 鹿児島大学法学部教授 
     著書:『鹿児島歴史散歩』他 
  ☆ 井上 満郎  京都産業大学教授
     京都大学卒業 大隅隼人の移住先に在住
     専攻:日本史 考古学(日本古代史研究)
     著書:『古代・中世の政治文化』『平安京』他多数
  ☆ 下野 敏見  元鹿児島大学教授
     鹿児島県知覧町出身 鹿児島大学文理学部卒 
     62年、第一回柳田国男賞。90年「東シナ海文化圏の民族」で南日本出版文化賞。
     著書:『隼人の国の民族史T・U』『南九州の伝統文化T・U』他多数
  ☆ 小泉 芳孝 京田辺市郷土史会理事
     1947年京都府生れ 近畿大学法学部卒業・佛教大学文学部卒業
     職歴:京都放送勤務
     専攻:日本民俗学・郷土史・京都民俗学談話会会員 京都地名研究会常任理事
     著書:『稲作民族の源流 日本・インドネシア』
     投稿:『竹取物語』かぐや姫の里京田辺市
  ☆ 角田 博文 奈良県五條市阿田郷土史探求会幹事長
  ☆ 藤浪 三千尋 鹿児島県隼人町教育委員会


京都地名研究会・南部例会 
<シンポジウム> メインテーマ「秘められた南山城の地名を探る」   2003.5.23現在  山城は古くから文化の栄えた所です。京都地名研究会では、南山城における『記紀』や『万葉集』などの古代地名や人名について、研究者をお招きして「秘められた南山城の地名を探る」を開催することとなりました。このシンポジウムにより南山城の古代地名を明らかにすることにより先進的な地域であったことがわかるのではないかと考えています。
日本語と日本文化の起源を知るには、地名への関心が一つの大きな意味を持っています。文献の記録をもとに、土地の伝承に耳を傾け、南山城の古代地名を明らかにしたい。

開催日: 平成15年10月19日(日)
場 所: 開催日: 平成15年10月19日(日)
場 所: (いずれも申込み3ヶ月前の為に会場未定)
1.京田辺市中央公民館大ホール(収容人員200人以上)
2.京田辺市コミュニティホール(京田辺市役所前・収容人員130人)
3.京田辺市社会福祉センター3階 第一研修室(収容人員130名)
(京田辺市興戸犬伏5 0774-65-4961)田辺警察署の向い側
どの会場も最寄の駅は、近鉄京都線新田辺駅の南西方向 徒歩約20分
時 間: 午前10時〜16時00分  ※当日の駐車は、中央体育館駐車場をご利用下さい。
      来聴歓迎(事前申込み不用)、小冊子資料代:会員無料、非会員500円(当日徴収)

総合司会:地名研究会 小林(予定)  入口でシンポの質問用紙配布
 開会あいさつ:主催 京都地名研究会常任理事
        共催 京田辺市郷土史会会長

【基調講演】 10時10分〜12時
  「神功皇后伝説のふる里を探る 南山城の“息長(おきなが)”の地名を手がかりとして」 
     塚口義信 堺女子短大学長(日本古代史・文化人類学)
  「竹取物語ゆかりの筒木について」
    小泉芳孝 京田辺市郷土史会理事 葛椏s放送(日本民俗学 郷土史家)
 「南山城の神社と伝承について」
    石田天祐 日本語語源研究会 潟Mルガメシュ(幻想創作家 相撲史研究家
 休憩  12時から12時50分 (昼食)    シンポの質問用紙回収

【シンポジウム】 12時50分〜16時
   テーマ「秘められた山城を探る」
冒頭コメント:吉田金彦 日本語語源研究会代表 姫路独協大学名誉教授
予定パネリスト:塚口義信 吉田金彦 小泉芳孝 石田天佑
司 会:古川 章   郷土史家 洛南艸舎文庫人
シンポジウムの予定項目(案)     途中の休憩でシンポの質問用紙回収
  1.神功皇后伝説と“息長”一族それに継体天皇「筒城宮」
 2.南山城の古墳(飯岡古墳群・椿井大塚山古墳・佐紀古墳群)
   山代の古墳出土鏡と被葬者は? 三角縁神獣鏡 神人車馬画像鏡
 3.『古事記』に記す山代の地名・人名・祭神
   「かぐや姫と大筒(おおつつ)木乗根王(きたりねおう)」「山代(やましろ)()大筒木(おおつつき)真若王(まわかおう)」「山代(やましろ)()名津比(なつひ)()

山代(やましろの)内臣(うちのおみ)」「山代(やましろの)大国(おおくに)之淵(のふち)」「山代(やましろの)内臣(うち)之祖(のおや)
 4.『竹取物語』にちなむ地名「山本」「筒城」「山崎」「甘南備山」「三室戸」など
 5.山代の渡来人に関する地名について(酒・絹織物・鉄・発酵食品)
 6.仁徳天皇「奴理能美の家と皇后磐媛」

 7.山代・山背・山城、筒木・筒城・綴喜、山代川・和訶羅(わから)河・和韓(わから)河・泉 川・木津川など
  質疑・応答 15時45分から16時
    京都地名研究会事務局 綱本逸雄から連絡事項の報告
開会あいさつ:京都地名研究会から
主催:京都地名研究会
共催:京田辺市郷土史会
後援:京田辺市教育委員会(予定)、京都新聞京田辺支局(手続き準備)

京都地名研究会役員

【顧問】池田末則・上田正昭・梅原猛・沢潔・谷川健一・中西進・森浩一
【代表理事】吉田金彦
【理事】池田碩・井上満郎・上谷正男・片平博文・金坂清則・加畑昭・芝野康之・杉本利一・高橋聡子・
    田上源・谷口隆捷・寺田敬・西尾寿一・藤田昌志・古川章・前田徹・山口富蔵
【常任理事】池田哲郎・石田天佑・糸井通浩・井上千恵子・梅山秀幸・小泉芳孝・小林淳夫・角菊彦・綱本逸雄

入会・問合せ先 ○京都地名研究会事務局
          〒617-0002 京都府向日市寺戸町二枚田12-46 綱本逸雄方
              Tel&Fax 075-933-5667 E−mail:nimaida@nifty.com  

○日本語語源研究所
      600-8429 京都府京都市下京区御供石町360
              当会代表理事 吉田金彦(方)Tell&Fax 075-361-8812

 京都地名研究会常任理事(広報担当)小泉芳孝
      〒610−0313 京都府京田辺市三山木直田10
              TEL・FAX・留守録 0774−62−2522

京都地名研究会HP http://chimei.hp.infoseek.co.jp/

HP担当  広報係 小泉芳孝      
               HP http://www.eonet.ne.jp/~koizumi/

京田辺市郷土史会 会長 :藤本富雄 Tel&Fax 0774−62−1277
(お問合せ)京田辺市社会教育課 (0774-62-9550)

会費 年額3千円(正会員)。賛助会員1口5千円、家族会員1千円。

    郵便振替口座番号:00910-1-160705 加入者名/京都地名研究会

●会報発行(年1回) 毎年4月発行(総会で配布)研究発表・研究論文など、原稿締め切り2月末
          「通信」会員向けニュースレター (例会前に発行or3回) *「通信」題名の愛称募集
●発表者募集要項
  1.例会発表の題と発表要旨を事前に事務局に提出。
  2.テーマは、地名に関するもので自由。
  3.「会報」掲載論文は、1ページ1600字。
      @A4で2ページまで文字のみは、費用の負担なし。

      A3ページ以上もしくは、写真・表の掲載は、実費自己負担。この場合文字・写真・表含め10ページ以内。


京田辺市郷土史会の「総会と講演会」開催!
山代の古代史と民族(的)文化−甦った大筒木(綴喜)「王女かぐや姫」−
  京田辺市郷土史会の「総会と講演会」のお知らせ」
   開催日 平成15年5月25日(日)
  時間  午後1時30分〜 総会
      午後2時30分〜午後4時 講演会 (聴講無料)
  場所 京田辺市社会福祉センター 3階 第一研修室
    (京田辺市興戸犬伏5 0774-65-4961)田辺警察署の向い側
     最寄の駅 近鉄京都線新田辺駅の南西方向 徒歩約20分
  講演会
   演題 『山代の古代史と民族(的)文化 −甦った大筒木(綴喜)− 「王女かぐや姫」』
   講師 元京都府立大学長 門脇禎二氏
   主催 京田辺市郷土史会 京田辺市社会教育課内 0774-62-9550

  この講演会には、地元をはじめ他府県から120名ほどの人が集まりました。
  その中には、神奈川県の大学院生で竹取物語について研究されている女子大生の
  方もこられていました。


京都地名研究会開催
京都地名研究会第2回総会・大会
2003年4月20日(日)第3日曜日13001700
  キャンパスプラザ京都4
F3講義室(170)
       (フォーラム質疑応答用紙配布
 総会(今年度事業計画 決算報告、会計監査など)
●フォーラム「京の古代史と地名」(公開討論会)
 講演 上田正昭京大名誉教授「平安京・京都そしてカモ」
 講演 吉田金彦姫路独協大名誉教授「つぎねふ山代と筒木の意味」
 フォーラム(参加者質疑応答)
    司会・
井上満郎―冒頭コメント
18:00〜 懇親会
 
来聴歓迎 資料代:会員無料、非会員500円

その他の催し


「かぐや姫文庫」館長が来訪し見学 2003.5.24

竹原市の「かぐや姫文庫」の館長が京田辺市へ訪れ、竹取物語ゆかりの地を見学されました。
  山口真一氏さんは、「竹原市は特に竹取物語として関係した名所はないが、この京田辺市は、
凄い所でここに来て物語に関係のある史跡などが多くビックリした。後日に中間をつれてビデオ
撮影に寄せて頂きます。」と話され、大阪での経営コンサルタントの仕事に戻っていかれました。

 そして「この地域の竹取物語に関する歴史をバーチャルな映像にして公開すれば良くわかる」と
話されていました。

山口真一氏さんの紹介
    ヒューマン・クリエイト・コンサルティング 所長

         プロフィール
昭和32年 広島県尾道市生まれ
昭和56年 慶應義塾大学商学部卒 マーケティング専攻
       ホンダ系自動車販社入社
昭和62年 米国IBM系日本法人入社
平成元年 住友ビジコン(現日本総合研究所)入社
平成 6年  ヒューマン・クリエイト・コンサルティング
       を設立し、経営指導活動に従事
       多くの若手営業マンを全国No.1に育成

 11月2日、尾道ゆかりの作家の文献を集めた「尾道文庫」をオープンした。千光寺山の中腹に住居を構える島居勝さんの協力を得て、同家の離れ家を改装。山口さんが収集した志賀直哉に関する文献・資料220冊などを収め一般公開をはじめた。
 経営コンサルタントの事業を営む傍ら、出身地尾道の歴史、文化に関心を寄せる山口さんは以前から林芙美子らゆかりの作家に関心を深め、関連の文献も多数集めて来た。「志賀直哉についても同様で、今年は同氏の30回忌にも当たることから、これを期しての文庫開設となりました」。
 機会があれば古本屋などに飛び込み、地道に収集活動を続けて来た。尾道文庫はその集大成で、北高時代の同級生で地元の寺の僧りょを務める加藤慈念さんとの共同企画で実現した。
 志賀直哉は明治45年から2年近くを尾道で過ごし、当時の生活模様なども織り交ぜた小説「暗夜行路」(新潮社)は代表作品。以後「早春」(小山書店)や「雪の日」(新潮社)など120の著述を残し大正期の青年たちに影響を与えた。こうした初版、復刻版120冊に加え、関連の研究書籍120冊を収集。図書館など公的な機関が予算を付けて、ともすれば在り来たりの収集に終わるのに対し、山口さんは直哉の知人らの遺族と会い、貴重な資料を譲ってもらうなど文字通り「地を這う」努力で集めたものが多い。
「個人の収集ですから、予算は限られています。でも、情熱でもって、幾らお金を積んでも譲って頂けない貴重な資料(書簡など)を集めることができました」。 開館は金、土、日曜日と祝日のいずれも午前11時から午後5時。入場料は200円。貴重な本を手に取って読むことができるほか、来年からは貸し出しにも応じる計画。
本業は経営コンサル
 山口さんは数年前、竹原市にオープンした「かぐや姫美術館」(加藤慈念館長)に付設する「かぐや姫文庫」の館長も務めている。「そんな事ばかりしているせいか、どこか書生くさく見られることがあるんです」と苦笑い。現実は多くの上場企業の経営顧問を務めるなどビジネス業界では広く知られた人でもある。慶大商学部を卒業後、入社したIBMや大手経営コンサルタント会社でマーケティング戦略を研究。平成6年、郷里の尾道に戻って経営コンサルタント事務所「ヒューマン・クリエイト・コンサルティング」を開設。1ヵ月のうち25日は東京、大阪などへ出張、講演会なども精力的にこなしている。▽ヒューマン・クリエイト・コンサルティング(尾道市天満町13-9-505、TEL0848・24・2180)。


特集「日本昔話の世界」かぐや姫発祥の地"京田辺市"
   雑誌『エプタ』Vol.23 
エプタ編集室発行。2005年9月1日発行。

1.浦島太郎のふるさと (京都伊根町・浦島神社)
   浦島神社宮司 宮嶋淑久
  浦島太郎の子孫
   丹後歴史文化研究会代表 森恭満
   郷土史研究家 森茂夫
2.桃太郎と岡山の温羅伝説 (岡山・吉備津神社) 
   郷土史家 市川俊介
  桃太郎に魅せられて103歳
   桃太郎資料館館長 小久保桃江
3.かぐや姫発祥の地"京田辺市"
   日本民俗学・郷土史研究家 小泉芳孝
   京田辺市郷土史会 会長  藤本富雄
  内容:京田辺の地名が「竹取物語」の多くと一致。
     翁の家のある「山もと(本)」は古代の駅だった。
     古事記、日本書紀にかぐや姫のモデルが。
    「竹取物語」の作者はだれか?紀長谷雄ではないか。

4.コラム「おとぎ話の不思議」
5.昔話の楽しみ
   東京学芸大学教授 石井正己
6.おとぎ話に秘められた歴史のミステリー
   歴史作家 関裕二
7.アジアで見つけたそっくりなお話し
   国立民族学博物館名誉教授 君島久子

《雑誌問合せ先》東京都新宿区新宿5-12-11-903
         エプタ編集室 TEL 03-3350-7232
                FAX 03-3350-7826
         第23号 定価700円(税込み)

『エプタ』雑誌第23号の「日本昔話の世界」で、京田辺市が「かぐや姫発祥の地」としてトップで紹介される。
内容…かぐや姫伝説地が日本全国沢山あるが、その中でも「竹取物語の里 "京田辺"」が、物語の舞台と
なったという記事として強調されている。
   2005年(平成17)9月1日発行
以下は、掲載された記事の内容です。













かぐや姫サミット 開催地訪問 −ひとり旅のリポート− 2006年度活動
日時: 2005年(平成17年)12月6日(火)〜11日(日)
     AM10:00〜PM6:00  (5日はPM1:00から、10日はPM5:00まで、11日はPM4:00まで)
場所: 京田辺市立中央図書館 ギャラリー「かんなび」
    京都府京田辺市田辺辻40番地

内容: 文化と産業が融合した文化の香り高いまちをひざす七市長の「かぐや姫」「産業」「遺跡」「文化施設」などを紹介。
主催: 中口ひとみ (京田辺市郷土史会 かぐや姫の里を守る会会員)
訪問地 第一回 平成7年 奈良県広陵町
     第二回 平成8年 岡山県真備市
     第三回 平成9年 京都府向日市
     第四回 平成10年 鹿児島県宮之城町
     第五回 平成11年 静岡県富士市
     第六回 平成12年 香川県長尾町
     第七回 平成13年 広島県竹原市


『毎日新聞』の記事で京田辺市郷土史会の会報『筒城』を紹介された。
竹取物語地元説を特集でかぐや姫は「京田辺生まれ」の記事
かぐや姫の里"京田辺"も全国区になった・・・。
                     2006年(平成18年)5月23日記事

        『毎日新聞』2006年(平成18年)5月23日記事


◎紙人形劇と語りで綴る「竹取物語」の上演活動2006年
     (京田辺市在住の人形劇団「ぷくぷく」朗読の会「萌え」) 

「竹取物語の里 "京田辺"」での2006年公演
2/21 京田辺市立桃園小学校/6年生授業
6/6  京田辺市中央図書館/京都子供文庫連絡会南部研究会
12/3 京田辺市福祉センター/児童青少年演劇まつり?やましろのくに
12/18 京田辺市立薪小学校/6年生授業
他に12/2.3開催の「児童青少年演劇祭り?やましろのくに」
 今年のテーマ「きずの竹」で企画しています。
  ?出演作品/ミュージカル「竹取物語」、紙人形劇 と語りで綴る「竹取物語」
  ?展示作品/人形劇「かぐやひめ」(八幡)

■『エプタ』雑誌 第23号の「日本昔話の世界」で、京田辺市が「かぐや姫発祥の地」と
   してトップで紹介される。       エプタ編集室発行
  内容…かぐや姫伝説地が日本全国沢山あるが、その中でも「竹取物語の里 "京田辺"」が、
      物語の舞台と  なったという記事として強調されている。
2005年(平成17)9月1日発行

 特集「日本昔話の世界」かぐや姫発祥の地"京田辺市"
    雑誌『エプタ』Vol.23 
エプタ編集室発行。2005年9月1日発行。
 1.浦島太郎のふるさと (京都伊根町・浦島神社)
   浦島神社宮司 宮嶋淑久
  浦島太郎の子孫
   丹後歴史文化研究会代表 森恭満
   郷土史研究家 森茂夫
 2.桃太郎と岡山の温羅伝説 (岡山・吉備津神社) 
   郷土史家 市川俊介
  桃太郎に魅せられて103歳
   桃太郎資料館館長 小久保桃江
 3.かぐや姫発祥の地"京田辺市"
   日本民俗学・郷土史研究家 小泉芳孝
   京田辺市郷土史会 会長  藤本富雄
  内容:京田辺の地名が「竹取物語」の多くと一致。
     翁の家のある「山もと(本)」は古代の駅だった。
     古事記、日本書紀にかぐや姫のモデルが。
    「竹取物語」の作者はだれか?紀長谷雄ではないか。

 4.コラム「おとぎ話の不思議」
 5.昔話の楽しみ  東京学芸大学教授 石井正己
 6.おとぎ話に秘められた歴史のミステリー  歴史作家 関裕二
 7.アジアで見つけたそっくりなお話し  国立民族学博物館名誉教授 君島久子
  《雑誌問合せ先》東京都新宿区新宿5-12-11-903
          エプタ編集室 TEL 03-3350-7232 FAX 03-3350-7826
          第23号 定価700円(税込み)

『筒城』創立五十周年記念誌   (2005年7月発行) 

  "かぐや姫の里"と京田辺市について」投稿。
    ‐あゆみ、視野の広がりと今後の展望‐。

出版物 京都地名研究会編(2005年4月発行)
『京都の地名検証 風土・歴史・文化をよむ』

小泉執筆・・:京田辺市の飯岡・甘南備山・筒木・天王・山本を担当。
  勉誠出版定価3000円+税
   続刊『京都の地名検証2』今年2006.12出版予定 


◎『毎日新聞』の記事で京田辺市郷土史会の会報『筒城』を紹介された。
 竹取物語地元説を特集でかぐや姫は「京田辺生まれ」の記事
 かぐや姫の里"京田辺"も全国区になった…。2006年(平成18年)5月23日記事

◎少年写真新聞「図書館教育ニュース」No.1114 2007年(平成19年)5/18号
 ミステリアスナ竹取物語として
 「京都府京田辺市説」が富士市説と広陵町説とともに掲載される
◎『毎日新聞』2007年6月9日記事
 「竹取物語」京田辺発祥説 
 全国一万部発行の「図書館教育ニュース」学校壁新聞に掲載
 「古事記に名前 信憑性ありと判断」


『竹取物語』「迦具夜比売命(かぐや姫)」説の門脇禎二さん

 文献史学の第一人者である京都在住の門脇禎二さんが2007年6月12日死去(81歳)された。
 門脇禎二さんは、京都大学文学部史学科卒業。専攻:日本古代史。奈良女子大学教授、京都府立大学文学部教授、京都府立大学長、京都橘女子大学長など歴任。京都府立大学名誉教授。文学博士。著書:『日本古代共同体の研究』『日本古代政治史論』『「大化改新」史論』上巻下巻『古代日本の「地域王国」と「ヤマト王国」』上下『葛城と古代国家』・『古代出雲』他多数ある。特に大化の改新否定論や丹後王国論を始め出雲や吉備に大和政権と違う有力な王国があったと発表された。
また、門脇さんは、2003年5月25日(日)に開催された京田辺市郷土史会主催の「講演会」で、山代の古代史と民族(的)文化−甦った大筒木(綴喜)「王女かぐや姫」と題した話をされた。
 その中で、筒木は、神功皇后や仁徳天皇それに継体天皇などが居住していたといわれ、記紀などに明記されている。また、今まで神話と言われていた大筒木垂根王や大筒木真若王それに迦邇米雷王などがこの地域に実在していた。その時代においては、平安時代に作られた『竹取物語』に「迦具夜比売命(かぐや姫)」がいて実在の皇后であると発表された。今までは、『古事記』に記されているこれらに信憑性が無いとされていたが、文献史学の第一人者である門脇先生が筒木(山代の綴喜)に居住していたと発表されたのです。
 この発表のあるのを知った広島県竹原市「かぐや姫文庫」の山口真一館長が公演日に仕事でこれないため講演前日に京田辺市へ訪れ、竹取物語ゆかりの地を見学されました。また、『竹取物語』の研究者である神奈川県の川勝さん(大学院生)が講演会があるのを聞きつけ来訪されました。
私は、数年前に先生から地域史の研究『竹取物語』「迦具夜比売命(かぐや姫)」についての論文などをお送りさせて頂いたところ下記のように丁寧なお褒めの手紙を頂きました。また2005年12月に御自宅でお会いした時には、大変元気だったのに残念でなりません。先生のご冥福をお祈りします。

■門脇禎二さんから頂いた手紙から(2003年7月7日)
 貴著『稲作民俗の源流』貴稿所載の『筒城』47・48輯をご恵送頂きまことに有難く嬉しく拝受致しました。ご高著の第一章(神社以前の祭祀)・第二章(例祭の古式神饌)全く感服。私がこの方面の知識に乏しいことを別にしても、実に多大の教示を頂きました。さらに、私はかねてより”地域史研究とそこから全国史的考察へ”「地域史に責任をも歴史像の創世を」ということを主張してきましたが、その観点からも全く敬服です。本当に有難うございました。
 また「竹取物語」についてですが、多大の共感を覚えさせて頂いていることは以前にも申し述べたとおりです。他の幾つかの講演などや研究発表会の際にも貴説を紹介させていただいています。(中略) 右のことは、作者を「紀長谷雄」とされる貴説に多大の共感を覚える (中略) 2003年7月7日 門脇禎二  小泉芳孝様

 私が尊敬している門脇先生から上記の丁重なお手紙を郷土史研究の私に頂いた時は、大変驚き恐縮してしまいました。死去された時の新聞報道やその後の猪熊謙勝(京都橘大教授)の文化面「門脇禎二さんを悼む」 (2007年6月14日京都新聞)や「民衆の視点で史学追求」丹波総局 深萱真穂(2007年7月7日京都新聞) 等の記事で門脇先生は「地域史に密着しながら全国史的な視野を併せ持つ学者を望む…」と普段から強調されていたことを知りました。
 実は、私しばらく先生の追っかけをしていて、シンポジウム等で「邪馬台国の近畿説から九州説に変わられた先生…」として毎回先生を紹介されていたので何故なのかと大変注目していました。残念ながら今となっては先生の説を直接聞けなくなってしまいました。


『竹取物語』と「綴喜」ノート   『竹取物語』発祥の地は "京田辺”その二      メインに戻る


 
このホームページは、京田辺市郷土史会「かぐや姫の里を考える会」の有志が制作したものです。
新聞・テレビ・雑誌などの取材やお問い合わせは、このメールでお知らせ下さい。

『竹取物語』研究
竹取の翁・かぐや姫

 京田辺市郷土史会「かぐや姫の里を考える会」 『竹取物語』研究 代表:小泉芳孝


竹取翁博物館場所:〒610-0313京都府京田辺市三山木直田10 代表者小泉芳孝
  JR片町線「JR三山木駅」東へ徒歩3分  近鉄京都線「三山木駅」東へ徒歩2分 Mail koiy@leto.eonet.ne.jp
  
TEL・FAX 0774-62-2522 携帯 090−6961−9391 HP http://taketori.koiyk.com/     
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